時期別おすすめの堤防釣りを紹介!
日本には四季があるので釣れる魚も季節によって異なります。
そのため、魚を釣る確率を上げるためには、季節に応じた釣りやすい魚を狙うことが大切です。
本記事では、元釣具屋の筆者が堤防(防波堤・波止)から釣れる魚を季節ごとに紹介します。
※釣れる魚は地域によって差があるので、あくまでも目安としてご活用ください。
春の堤防釣り
冬の寒さも和らいで水温が徐々に上がり始めると、それに伴って魚の活性も上がってきます。
まずは春に狙えるターゲットを紹介します。
クロダイ(チヌ)
春はクロダイのベストシーズンで、3月頃からはノッコミと呼ばれ、産卵期に入るので多くの個体が接岸してきます。
普段は警戒心が強い魚ですが、ノッコミシーズンは荒喰いをするのでかなり釣りやすい時期です。
クロダイを狙う釣り方はたくさんありますが、春はフカセ釣りが一番よく釣れます。
▼ おすすめの仕掛け
フカセ釣り入門におすすめの、簡単にセットできる棒ウキ仕掛けです。
必要なものがすべて入っているため、誰でも半遊動仕掛けを作れます。
▼ フカセ釣りの関連記事
アジ・サバ・イワシ
地域差はありますが、ゴールデンウィーク頃からアジ・サバ・イワシが釣れ始めます。
手軽に数釣りが楽しめるので、初心者やファミリーの方におすすめのターゲットです。
サビキ仕掛けで釣るのがポピュラーですが、近年はジグサビキも人気。春から秋頃まで狙えます。
▼ おすすめの仕掛け
扱いやすい下カゴタイプのサビキ釣りセットです。遠くに投げる必要はなく、足元でサビキ釣りを楽しめます。
アミエビをリアルに再現した仕掛けなので喰い付きも抜群です。
▼ サビキ釣りの関連記事
スズキ
水温が上がり始めると、スズキもエサを求めて活発に動きはじめます。
エサ釣りならば、シラサエビを撒きエサにしたエビ撒き釣りか、夜に青イソメをエサにした電気ウキ釣りで狙えます。
地域によっては、水面のゴカイを捕食するスズキをルアーで釣ること(通称バチパターン)も可能です。
▼ おすすめの仕掛け
エビ撒き釣りで使用する半遊動のウキ釣り仕掛けが作れるセットです。
ウキの先端にケミホタルを付けるか、電気ウキに交換すれば夜釣りも楽しめます。
▼ スズキ釣りの関連記事
夏の堤防釣り
夏は春より水温が上がり、より多くの魚が狙える季節です。
夏休みの釣行などにおすすめターゲットを紹介します。
キス
キスは夏に釣りやすくて食味もよいため、夏の大人気ターゲット。
砂地の海底を好むため、砂浜や砂底の堤防が好ポイントです。
イシゴカイやアオイソメをエサにしたちょい投げ釣りで手軽に狙えます。
▼ おすすめの仕掛け
簡単にちょい投げ釣りが始められる仕掛けセットです。
人工エサのパワーイソメが付いているので、エサが苦手な方でも釣りを楽しめます。
▼ キス釣りの関連記事
タコ
夏はタコの個体数が多いため、初心者の方でも比較的簡単に釣ることができます。
タコエギを投げて海底付近を狙うか、タコジグを使用して堤防の壁際を狙うのが定番です。
ただし、地域によってはタコの採捕が禁止されていることもあるので注意しましょう。
▼ おすすめの仕掛け
海底をゆっくり引きずるだけで釣れるタコエギです。カラーは黄色が定番ですが、赤や緑などもよく釣れます。
独自形状のシンカーと高浮力ボディのおかげで根がかりしにくく、初心者の方でも扱いやすいです。
▼ タコ釣りの関連記事
ハゼ
夏のターゲットの中でもとくに難易度が低く、初心者やお子様にはイチオシの魚です。
イシゴカイやアオイソメをエサにしたミャク釣りやちょい投げ、ウキ釣りで手軽に釣ることができます。
ハゼは汽水域を好むため、河口付近が好ポイントです。
▼ おすすめの仕掛け
ハゼ専用のセット仕掛けです。仕掛け一式がすべてセットになっているので、取り出してすぐに釣りができます。
夜光留とメタリックビーズが付いており、効果的にハゼにアピールできます。
▼ ハゼ釣りの関連記事
秋の堤防釣り
秋は釣れる魚種がもっとも豊富な、釣りのベストシーズンです。
水温が落ち着き、多くの魚にとって適水温となり、魚の動きが活発になるのでかなり釣りやすくなります。
タチウオ
夏の終わりから晩秋にかけては、夜間にタチウオが接岸してくる地域が多くなります。
電気ウキを使ったウキ釣り、ドジョウをエサにしたテンヤ引き釣り、ワインドなどのルアー釣りで狙えます。
夜に釣れる魚なので釣り初心者にはハードルが高めですが、サビキやちょい投げからのステップアップにはおすすめです。
▼ おすすめの仕掛け
ベーシックな電気ウキ仕掛けのセットです。1本針と水平2本針の2種類が付属しており、状況に合わせて使い分けられます。
ウキは高感度な棒ウキタイプなのでアタリもわかりやすいです。
▼ タチウオ釣りの関連記事
アオリイカ
秋はアオリイカの新子が成長していく時期なので活性の高い個体が多く、年間を通して一番釣りやすい時期です。
もっとも人気があるのはエギングですが、生きたアジをエサにしたウキ釣りやヤエン釣りでも狙えます。
ルアー釣りに慣れている方はエギング、エサ釣りに慣れている方はウキ釣りがおすすめです。
▼ おすすめの仕掛け
軽いシャクリでもキレのあるアクションを発生するため、ロッド操作が苦手な方にもおすすめのエギです。
秋の序盤はイカのサイズが小さいので2.5号、シーズン後半は大きくなってくるので3号や3.5号を選んでください。
▼ アオリイカ釣りの関連記事
青物
ブリ(ハマチ・メジロ)やカンパチ(シオ)といった青物も秋によく釣れるターゲットです。
堤防の先端や外洋向きの場所など、潮通しのよいポイントに回遊してきます。
メタルジグなどのルアーを使うショアジギング、生きたアジをエサにした泳がせ釣りなどで釣ることができます。
▼ おすすめの仕掛け
青物狙いで人気のメタルバイブレーションです。
投げて巻くだけのルアーなので、初心者の方でも簡単に青物を釣れます。
▼ 青物釣りの関連記事
冬の堤防釣り
水温が下がる冬場は魚の活性が低く、釣れるターゲットも少なくなる時期です。
人間も寒いのでオフシーズンとされがちですが、じつは冬でも楽しませてくれる魚はいます。
メバル
冬に入るとメバルは産卵のために接岸し、そのまま初夏までシーズンが続きます。
釣りものが少ない冬でも釣れてサイズの割に引きが強く、食味もよい魅力的なターゲットです。
ルアーを使ったメバリングが人気ですが、電気ウキを用いたウキ釣りでも狙えます。
▼ おすすめの仕掛け
夜釣りに対応した電気ウキの仕掛けセットです。
固定ウキ仕掛けなので扱いが簡単で、のべ竿にもセットすることができます。
▼ メバル釣りの関連記事
カサゴ(ガシラ)
カサゴは年中釣れる魚で、水温が低い冬季もよく釣れます。
テトラポッドや岩の隙間などに潜んでいるため、ブラクリと呼ばれるシンプルな仕掛けを隙間に落とし込む穴釣りがおすすめ。
穴釣り以外にも、ワームなどのルアーでもよく釣れます。
▼ おすすめの仕掛け
穴釣り専用のブラクリ仕掛けです。一般的な場所では3〜4号程度の重さがおすすめ。
エサは青イソメやオキアミ、シラサエビ、魚の切り身などを使います。
▼ カサゴ釣りの関連記事
メジナ(グレ)
メジナも年中釣れるターゲットですが、冬は産卵前なので活発にエサを捕食し、エサ取りも少なくなるため、釣りやすくなる時期です。
釣り方は、オキアミと集魚剤を混ぜたコマセを用いるウキフカセ釣りがおすすめ。
渡船を利用した磯釣りが人気ですが、小型サイズなら堤防からもよく釣れます。
▼ おすすめ仕掛け
メジナ釣りで使いやすい円錐ウキの半遊動仕掛けセットです。
水中ウキが付属しているので仕掛けを狙いのタナまで沈めやすく、風が強い時でも釣りやすくなっています。
▼ メジナ釣りの関連記事
季節の釣りを楽しもう!
魚を釣るためには、釣れる時期と場所、適した釣り方を理解しておくことが重要です。
とくに初心者の方は、できるだけ釣れる可能性が高い魚を狙って釣行すると、たくさん釣れて楽しめると思います。
いない魚を狙っても釣れないので、季節に合わせた釣りを楽しんでみてくださいね。
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。