誰でも釣れる”ノッコミシーズン”
なんだか難しそうで、ハードルが高いイメージのフカセ釣り。始めてみたいものの、なかなか手を出せない方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな方に朗報! なぜなら、春は“チヌの入れ食いシーズン”なのです。
産卵を控えたチヌが荒食いを始めるため、だれでも簡単に釣ることができ、1日で10匹以上釣れることも珍しくありませんよ!
今回はチヌを釣りまくった編集部がフカセ釣りの始め方をご紹介します。
チヌが釣れる場所
チヌは北海道南部から沖縄までの浅い海に生息するため、ほぼ全国で狙って釣ることができます。
代表的なポイントをいくつか紹介するので、地域の釣果情報と照らし合わせて釣行してみてくださいね。
堤防
地方の漁港から都市部の港湾まで、身近な堤防にチヌは潜んでいます。堤防際に付いていることが多いので、足元を中心に攻めるのがセオリーです。
ただし、警戒心が強い魚なので、フラッと泳いでいるような“見えチヌ”を釣るのは激ムズ。見えている魚は無視して、底の方にいるチヌを狙いましょう。
磯場
グレを釣るような荒々しい沖磯に行かなくても、身近な小磯のような場所で楽しめます。
速い潮が流れるところよりも、ゆったりとした潮が流れるポイントがおすすめです。浅すぎるとチヌが寄らないため、水深がある場所を選んでください。
沖堤防
水深が深く、テトラポットやケイソン、捨て石などが多い沖堤防はチヌの宝庫です。また、陸続きの堤防よりも釣り人が少なく、魚があまりスレていません。
渡船代が必要ですが、もっとも釣果が期待できるフィールドでしょう。ただし、撒きエサや配合エサが禁止されている場所もあるので、釣行前に確認してくださいね。
タックルと仕掛け
「フカセ釣りの道具=高い」と思われる方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
ルアー釣りと同じく、安価なエントリーモデルでも十分に楽しめます。基本となるタックルと仕掛け、エサをチェックしましょう。
タックル
フカセ釣りには「磯竿」と呼ばれる竿を用います。初めの1本には「1.5号5メートル」という規格の竿がおすすめです。
高価なものでは5万円を超えるものもありますが、数千円から1万円程度のものでも十分に使えます。
リールは、2500番のスピニングリールでOK。普段ルアー釣りに使っているリールで問題はありません。ラインはナイロン製の2号(8ポンド)を巻きましょう。
ダイワ リバティクラブ磯風 1.5号-53・K
自重:215g
継数:6本
仕舞寸法:101cm
錘負荷:1.5-4号
仕掛け
オーソドックスな「半遊動のウキ釣り仕掛け」を用います。ウキは、感度と視認性が優れる0.8号程度の棒ウキが使いやすいでしょう。
仕掛けのセッティングが苦手な方は、セットになっている仕掛けを使ってみてください。なんの問題もなく釣れますよ。
オーナー 遊動ウキ 波止チヌ・セイゴ 2-1.5
エサ
フカセ釣りは、刺しエサ(ツケエ)と撒きエサ(コマセ)を用いるのが特徴です。刺しエサには、基本となるオキアミとエサ盗り対策のコーンを用意しましょう。
撒きエサは、オキアミ3キロに配合エサ1袋(約3キロ)か2袋を混ぜたものを使います。
ハマイチ Gクリル Wパック LL
マルキュー くわせコーン
オキアミ生 3kg板
マルキュー チヌパワームギスペシャル
▼フカセ釣りの道具と予算を調査した記事です
チヌの釣り方
チヌの釣り方はとても簡単で、マキエを使う以外は普通のウキ釣りとあまり変わりません。確実にチヌを釣り上げるための、3つのアクションを覚えておきましょう。
タナを底に合わせる
基本的に、狙うタナは底です。底をキープできているか否かで釣果が左右されます。タナ取りオモリなどを使って、しっかりとタナを底に合わせましょう。
潮の満ち引きによって水深が変化するため、こまめにタナを取り直すことが大切です。
第一精工 タナ取りボール
仕掛けとマキエを投入
まずはコマセをシャクで3杯ぐらい撒き、撒いたところを目がけて仕掛けを投入しましょう。
仕掛けを入れ終えたら、ウキを目がけて追加のコマセを3杯ぐらい撒いてください。うまくコマセをコントロールして、なるべく1箇所に集めるのがコツです。
仕掛けを流す
マキエと仕掛けの投入が終われば、仕掛けを潮に乗せて流していきます。リールのベールを開けておき、エサが自然に流れるのを演出してください。
ある程度流してアタリがなければ仕掛けを回収して、コマセと仕掛けを再投入します。この動作の繰り返しが、フカセ釣りの基本だと覚えておいてくださいね。
大型チヌ爆釣も夢じゃない!
コマセを駆使して魚をコントロールするフカセ釣りは、ルアー釣りとは180度異なる楽しさがあります。
ノッコミ期は大型のチヌが群で回遊するため、しっかりと釣果情報を確認して釣行すると、40〜50センチの大型が2ケタという釣果も夢ではありません.
だれでも簡単に大型チヌが釣れる春のノッコミシーズンに、ぜひフカセ釣りにチャレンジされてはいかがでしょうか!