真冬の堤防でも釣れる魚のキーワード“冷水でも餌を捕る魚”
根魚|カサゴやメバルは低水温期でも餌を捕ります
真冬の好ターゲットといえば、ズバリ『根魚』と呼ばれる“カサゴ”や“メバル”。冬にボウズを回避してくれる最有力候補な魚達ですね。
堤防の基礎や、消波ブロックと堤防の隙間なんかに真冬でも潜んでいます。餌でもルアーでも狙える冬のありがたい&食べて美味しいターゲットです。
カレイは冬がベストシーズン
根魚より少し確率の下がる大物釣りになりますが、カレイ釣りは冬こそベストシーズンと言われます。
地域によって釣果は様々ですが、カレイの仲間は冷水性の種類が多いので、冬に活発に泳いで餌を捕ります。
所によっては冬でもアジが狙えます
どこでも釣れる訳ではありませんが、真冬でもアジが釣れる堤防や漁港があります。
夏のように簡単かつ数は釣れませんが、大きく育って脂が乗った美味しいアジを大切に釣り上げるのも楽しいものですよ!
磯が近くにある堤防ならブダイ釣りも楽しいですよ
磯が近くにある地域では、ブダイ釣りもオススメ!
ヒジキや海苔などの海藻を餌として食べている冬のブダイは、とっても美味しいんです。
ブダイは冬でも積極的に餌を食べる魚なので、冬の釣り物としてもピッタリです。さらに、完全昼行性という生態なので、お昼間の暖かい時間帯が時合になるのも嬉しい点ですね。
▼海藻を使ったブダイの釣り方と食味について
真冬の堤防でサビキ釣りは成立するのか?
水深の深い堤防や港が狙い目
アジは水温が下がってくると、水深の深い沖合に出て行ってしまう性質があります。
ただし、必ずしも沿岸にいた全てのアジ達が沖合に出る訳ではありません。周りの堤防や港より規模が大きく水深があるような場所では、冬の間も居残るアジがいます。
冬のサビキ釣りは過去の釣果情報を気にしてみよう
海底地形や堤防や港の構造など、真冬でもアジが釣れる場所は物理環境に左右されやすいので、毎年同じ場所で釣れることが多いものです。
昨年、一昨年前の釣果情報などを参考にして、お住まいの地域で冬でもアジが釣れる堤防や港が無いか探してみましょう。
アジ以外にもコノシロやサッパ、メバルやウミタナゴが釣れることも
冬の堤防でボウズ回避をするとなれば、アジやイワシといった人気な魚以外もターゲットとして視野に入れておくべきでしょう。
例えば、酢で締めるととっても美味しいコノシロやサッパは冬でも接岸することがある魚です。
寒いケド、冬の堤防は夜釣りも面白い
冬は夜に潮が動きやすい
冬の間は、夜の方が干満差が大きくなりやすいということをご存知でしょうか? 反対に、夏は昼の方が干満差が大きくなります。
全ての潮や場所で言えることではありませんが、傾向として冬は夜の方が潮が良く動くと記憶の片隅に置いておくと良いでしょう。
冬は夜釣りの方が良く釣れる(寒いケド)
冬の夜釣りはとっても寒いのですが、意外と良く釣れます。昼間よりはホントに良く釣れます。
ブダイなど夜は寝てしまう魚は別として、サビキ釣りもルアー釣りも釣果としては夜釣りに軍配が上がります。
夜のブッコミ釣りでは思わぬ怪魚も……
夜行性の魚を狙った夜のブッコミ釣りも面白いんです!
僕は、サメやエイ、クロアナゴといった大型魚を狙った冬のブッコミ釣りを楽しんでいます。
低水温期は、表層と深層の水温差が無くなるため、深い場所から思わぬ魚が堤防に来ていることも……。
真冬にボウズを回避するために試したい釣り方
穴釣りでカサゴを狙ってみよう
どうしても、魚の数が減ってしまう冬の堤防では『コレをやれば確実に釣れる!』という特効薬が無いのが現実です。
そんな中でも、確率が高いのはカサゴを狙った穴釣りでしょう。カサゴは低水温でも餌を捕りますし、1年を通して大きく回遊せず同じ場所に棲んでいます。
ブラクリや胴突き仕掛けを使って、堤防や消波ブロックの際を丁寧に狙ってみましょう。餌はサンマの切り身やアオイソメがおすすめ。餌釣りが苦手な方はワームでも釣れますよ!
穴釣りはどんどん移動して探って行った方が良いですよ!
サビキはトリックサビキがオススメ
サビキ釣りでボウズを回避するために意識して欲しいことは『夏より小さめの針を使う』こと、そして『針に餌をつける』ことです。
低水温期は魚の活性が低いので、できるだけ細い糸と小さなサビキ針を意識しましょう。
また、トリックサビキとスピード餌付け器を使って針にアミエビを付けることで食い渋りに対応できます。
投げサビキで深い場所を狙う場合も、一番下の針にアオイソメやオキアミを付けるとメバルやカサゴが釣れたりするのでオススメですよ!
冬のサビキ釣りのコツは、仕掛けを深く沈めて動かさないこと。トリックサビキの場合、5分程置き竿にしてもよいでしょう!
▼食い渋り時に効果を発揮するトリックサビキに関する記事
真冬の堤防釣りで気を付けるべきこと
真冬の堤防釣りは何よりも“防寒対策”が大事
どんなに釣りが楽しくても、余りの寒さで体調を崩してしまっては本末転倒です。
とくに冬の夜釣りは、想像以上に寒く感じます。しっかりと防寒対策を行いましょう!
冬でも脱水症状になることも。水分補給はこまめに行いましょう
冬に起こる隠れ脱水に注意が必要です。初期症状は、集中力の低下や軽い頭痛、日中の眠気や筋肉痛などです。
釣りをしている時に限ったことではありませんが、気温が低くても身体は発汗していますし、冬の大気は乾燥していることが多いです。
冬は水分を失っている自覚が少ないですが、こまめに水分補給を行い、隠れ脱水を防ぎましょう。
転落すると死に直結します。必ずライフジャケットを着用しましょう!
冬に限ったことではありませんが、堤防で魚釣りを楽しむ場合は積極的にライフジャケットを着用するようにしましょう。
毎年、海釣りで命を落としてしまう人がいることを自覚して、安全第一に魚釣りを楽しみましょう。