キスのエサは4種類ある!
キス釣りには虫エサを使うのが一般的ですが、釣具店に行けば色んな種類の虫エサが売られており、エサ選びに迷ってしまうかもしれません。
虫エサと一括りにしても種類によって特徴が異なり、適切なものを選び、使い分けることが釣果を伸ばすコツです。
本記事では、キス釣りに使う4種類のエサを元釣具屋の筆者が解説します。
イシゴカイ(ジャリメ)
イシゴカイ(ジャリメ)は細身で小さく、柔らかいことが特徴。
販売している釣具店・エサ屋が多く、価格も安価です。キス釣りではもっともポピュラーなエサです。
メリット
細身で柔らかいため、魚の食い込みがよいことが最大のメリットです。
イシゴカイは口が小さいキスにとても効果的なので、キス釣りのエサに迷ったらイシゴカイを用意しましょう。
デメリット
細身で柔らかいため、鈎を刺すのが少し難しく、エサ取りにとられやすいことが弱点です。
エサ付けしにくい場合は、石粉や虫エサ掴みなどを用意しておきましょう。
青イソメ(青虫)
虫エサの中でももっとも広く使われているエサで、イシゴカイよりも太くて長いことが特徴。
どこの釣具店・エサ屋でも販売しており、イシゴカイよりも安価です。
メリット
イシゴカイよりも丈夫なのでエサ取りに強く、遠投にも向いています。
また、シルエットが大きくてアピール力が高いため、潮が濁っている時や夜間も効果的。
エサが大きくなるため、大型のキスがヒットしやすいのも特徴です。
デメリット
大きくて丈夫なため、小型のキスに対しては喰い込みが悪く、数釣りには向いていません。
アオイソメの中にも太いものと細いものがいるので、キス釣り用に購入する際は、可能ならば細めのものを入れてもらうのがおすすめです。(釣具店によってはできないところや、予約対応の店舗もあります)
チロリ
色が赤く、夜は光るのが特徴。青イソメとイシゴカイの中間くらいの太さで、値段は青イソメの倍程度です。
流通するのは春〜秋の時期で、取り扱っている店も限られている傾向にあります。
メリット
他の虫エサより体液の匂いが強く、集魚効果が高いことが最大の特徴。加えて、発光する性質があるので夜釣りでのアピール力も抜群。
イシゴカイほどではありませんが、身が柔らかくて喰い込みも良好です。
デメリット
他の虫エサと比べて、非常に弱りやすいことが弱点で、とくに温度に関してシビアです。
保管する際は、エサ箱にチロリを入れた状態で、そのエサ箱ごとクーラーボックスに入れるようにします。冷えすぎても死ぬので注意してください。
体液には他の個体を弱らせる成分があり、一度切って使ったものと新しいものを混ぜないようにしましょう。また、刺激を感じると身を千切る性質が強いため、鈎に刺す際にも注意が必要です。
「チロリでしか食わない」といった状況もあるほど効果的なエサですが、扱いが難しいので上級者向けのエサといえます。
パワーイソメ
マルキユーから発売されているパワーイソメは、イソメそっくりの擬似餌です。
虫エサが苦手な方でもキス釣りを楽しむことができます。
メリット
擬似餌なのでエサ付けがとても楽で、手返しが良くなります。
また、虫エサと比較するとかなり丈夫なのでエサ取りに強いこともメリットです。
ただし、フグやカワハギ系のエサ取りがいる場合は、パワーイソメでも千切られてしまいます。
デメリット
虫エサと比較すると臭いが少なく、集魚効果は劣ります。また、魚が咥えても味がしないため、すぐ吐き出されることも。
魚の活性が低い状況では喰いが悪く、高活性時に使うのがおすすめです。
エサの付け方
キスを釣る際のエサの付け方は、写真のような通し刺しが一般的です。
エサの頭側から鈎を入れて胴体の途中で抜き、鈎を外に出しておきます。
水の抵抗で動きがでるように、エサの長さが鈎の長さの2〜3倍程度(1〜3cm)になるようにカットしましょう。
タラシが長すぎると鈎まで吸い込まれず、掛かりが悪くなるので注意してください。
おすすめの便利アイテム
虫エサと合わせて使いたい便利グッズを紹介します。
これらを使えば、もっと快適に、もっとたくさんキスを釣れるようになるかもしれませんよ。
虫エサセッター(ナカジマ)
マグネットと虫エサカッター付きの便利なエサ掴みです。
先端が櫛状なのでチョン掛けの場合にも便利。虫エサを触るのが苦手な方におすすめのアイテムです。
石粉
虫エサに振りかけるだけで滑りを抑えて、エサ付けが簡単になります。
エサを丁寧に付けるだけでも釣果が変わりますよ!
投げ釣りパウダー(マルキュー)
石粉に集魚効果を加えたようなアイテムです。滑りを抑えて喰いもよくなります。
エサを使い分けて釣果アップ!
4種類のエサ(疑似餌)を紹介しましたが、迷った時は安価で万能なイシゴカイを選んでください。
イシゴカイを基準にしながらほかのエサを色々と試してみると、エサの使い分けが見えてくると思います。
エサをうまく使い分けられるようになると、間違いなく釣果がアップしますよ!