集魚剤を自作してみた!
集魚剤にはオキアミをまとめたり、視覚や臭いでチヌを寄せたりする役割があり、チヌのフカセ釣りには欠かせません。
エサメーカーの集魚剤は品質が高くて扱いやすいのですが、それなりに値段もしますし、釣りにいく頻度が高いほどコストも気になってきます。
そこで本記事では、元釣具屋の筆者がチヌ用の集魚剤を自作し、実際にチヌを釣ってみました!
コスパよくフカセ釣りを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
用意したもの
市販の集魚剤の内容物などを参考にしながら、集魚剤に必要なものを用意してみました。
大半のものがホームセンターや業務スーパーなどで揃いましたよ。
米ぬか
米ぬかはカサ増しと濁り効果が期待できます。
精米所などで無料で手に入るため、集魚剤のベースとして最適です。
牡蠣殻石灰(有機石灰)
比重が高く、撒きエサがまとまって遠投性能をアップできます。
また、牡蠣殻がヒラヒラ落ちるため、アピール力も期待できそう。
10kg当たり800〜1,000円前後で、ホームセンターで販売されています。
砂
比重が高く、撒きエサを沈下させる効果があります。
海や川で拾うことができますが、違法になるケースもあるので購入するのが安心です。
20kg程度で200〜300円前後の価格でホームセンターで販売されています。
押し麦
エサ取りに強く、底まで届く粒系のエサです。
ヒラヒラと沈んでチヌにアピールします。
1kgのものを300円程度で業務スーパーで購入しました。
コーン
アピール力が高い粒系のエサです。
エサとりに強く、刺しエサとしても使用できます。
業務スーパーの冷凍コーンは500gで150円程度でした。
小麦粉
粘りで集魚剤をまとめ、遠投性能をアップできます。
ただし、入れすぎると撒きエサがバラけなくなるので注意しましょう。
業務スーパーの小麦粉は1kgで100円程度でした。
削り粉(かつお粉)
臭いと旨味で集魚効果をアップできます。
業務スーパーで1kgを500円ほどで購入しました。
配合してみた
材料 | 購入金額/量 | 配合量 | 量あたりの金額(購入金額÷配合量) |
ぬか | 0円 | 2kg | 0円 |
砂 | 226円/18kg | 1kg | 12.5円 |
石灰 | 843円/10kg | 0.5kg | 42.15円 |
コーン | 149円/0.5kg | 125g | 37.25円 |
押し麦 | 264円/1kg | 125g | 33円 |
小麦粉 | 106円/1kg | 250g | 26.5円 |
削り粉 | 540円/1kg | 250g | 135円 |
合計 | – | 4.125kg | 286.4円 |
コストと配合量は表の通りです。
一般的な集魚剤は3kg前後で500〜900円程度なので、かなりリーズナブルに抑えられたのが伝わると思います!
オキアミと混ぜる
今回はオキアミスライス(2kg)と混ぜてみました。
集魚効果を高めるため、アミエビを混ぜたり、オキアミを3kgにしてみたりするのもおすすめです。
米ぬかベースなので少しまとまりにくいため、水分を多めに入れてしっかり練り込みます。
集魚剤らしくなりました
適度なまとまり感と麦やコーンのトッピングで、釣れそうな雰囲気がでています。
この写真だけを見て、自作集魚剤だと気付く人はいないのではないでしょうか!
実際に使ってみた
ノッコミシーズンだということもあり、チヌをフカセで狙ってみました!
水深は5〜7mほど、少し流れがある湾口のポイントです。
集魚剤の様子
自作集魚剤を配合したマキエを水中に投下した様子です。
ちゃんとまとまっているので遠投ができ、適度な濁りも発生しています。
そこそこ流れがあるタイミングでも、しっかり沈下してくれてましたよ。
ちゃんと釣れます!
2時間ほどマキエを撃った段階でチヌがヒットしました。
ちゃんと自作集魚剤が魚を寄せていることに感動!
刺しエサをオキアミからコーンに変えるとアタリが出たため、集魚剤に入れたコーンが効いていたのかもしれませんね。
その他のおすすめ素材
今回使った素材以外で効果がありそうなアイテムを紹介します。
パン粉
集魚剤のかさ増しが可能です。粒子が荒くて適度にバラけるため、アピール力も上げられます。
比重が軽いため、拡散性の高さも相まり、どちらかというとグレ向きだと思います。
液肥
1箱に魚200kg分のエキスが濃縮されている液肥です。価格は20kgで5,000円弱くらい。
一度に100cc使ったとして20円、200cc使っても40円前後なので、削り粉よりリーズナブルかつ高い集魚効果を発揮してくれるかもしれません。
グルタミン酸ナトリウム
いわゆる旨味成分なので集魚効果のアップが期待できます。
業務スーパーなどでも「うまみ調味料」などの名前で売られており、価格は1kgで400円程度です。
工夫次第でさらに格安に!
調べてみると、農協(JA)に注文すれば飼料用の圧ぺんコーンや圧ぺん麦を手に入れることもできるようです。
20kgで1,000円前後の超破格なので、集魚剤の粒物を増量しつつ激安に仕上げられます。
先ほど紹介した液肥とこれらを組み合わせれば、4kgで200円以下の高品質な集魚剤を自作できるかもしれません。
ただし、どれも量が多いので保管場所に困るのが難点です。
リーズナブルにチヌ釣りを楽しもう!
集魚剤は釣り人の好みや釣り場との相性によって、適したものは異なります。
本記事で紹介した以外にも使える素材は多いと思うので、参考にしつついろんなものを試してみてください。
ぜひ、オリジナルの集魚剤でリーズナブルにフカセ釣りを楽しんみてはいかがでしょうか!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。