検証ポイント
人気のアジングロッドを20本集め、実際に使ってその使用感を検証してみました!
1.ロッドの細部
使用感の前に、ブランクやティップの構造、ガイド、リールシートなどの細かい仕様をチェックしました。
2.キャストフィール
似たようなスペックのロッドでも、テーパー設計や反発力によってキャストフィールはまったく異なるので、実際にキャストを繰り返して確認しました。
3.操作性
実際に数種類のジグヘッドリグを投げ、適したウエイトや使い方を検証しました。
4.感度
ルアーを操作しながら、着底や障害物との接触、ルアーからの振動の伝わり具合を確認し、感度を検証しました。
ゲーム性抜群!人気のアジング!
堤防から手軽にアジを狙えるアジングゲーム。手軽さとゲーム性の高さから、大人気のジャンルです。
近年は多様化するアングラーの要望に応えるため、たくさんのアイテムが販売されています。
アジングロッドも例外ではなく、釣り方に合わせて「ジグヘッド単体用」と「キャロライナリグ・フロートリグ用」に大別される上、そのカテゴリの中でも細分化が進んでいます。
今回は、アジングロッドを選ぶポイントを解説し、人気ロッドの使用感を検証しました。
そもそも、アジングロッドとは……
アジングロッドとはその名の通り、アジング専用、つまりアジをルアーで釣ることに特化したロッドです。
メバルを釣るために必要な、軽いルアーや細いラインを扱いやすいように設計されています。
メバリングロッドとの違い
メバリングとアジングは使うルアーやラインが非常に近いため、ロッドのスペックも似ています。しかし、釣り方が違うので仕様が異なる部分も。
両者のもっとも大きな違いが、テーパー(調子)です。
メバリングはルアーを巻いてアタリを乗せるのでスロー寄りのテーパー(胴調子)に、アジングはルアーをロッドで操作してアタリを掛けアワせるのでファーストテーパー(先調子)に設計されています。
アジングロッドの選び方とは?
基本的にアジングロッドは、長さと硬さをルアーウエイトや釣り方に合わせて選びます。
軽さやティップの仕様によっても使用感は変わるので、用途や好みに応じて選びましょう。
長さは釣り方に合わせる
アジングロッドを選ぶにあたって、まず確認したいのが長さです。
4ft台から9ft近い長さまで展開されていますが、それぞれ適した釣りが異なります。
ジグヘッド単体用は5〜7ft
5〜7ftの短めのロッドは、軽いジグヘッドを単体で使用する釣り(ジグ単)向きです。
短いロッドは感度・操作性が良く、軽いジグヘッドの動きを把握しやすく設計されています。また、短いロッドは力を素早く伝達できるため、アタリからフッキングまでのタイムラグが短くなることもメリットです。
ただし、極端に短いロッドは強風時などに扱いにくく、汎用性に欠けます。
キャロライナリグ用は7〜8ft
7〜8ftの長めのロッドは、キャロライナリグやフロートリグを用いた釣り方に適しています。
キャロやフロートは、強風時や沖のポイントを狙う際に使用しますが、仕掛けが重くて長いために短いロッドでは扱いが困難です。
そのため、しっかりと重みを乗せて振り抜ける長いロッドが用いられます。
フィールドや状況にもよりますが、アジングでメインとなるルアーはジグヘッド単体ですので、キャロ用ロッドは2本目以降に検討するのがおすすめです。
万能なのは7ft前後
ジグヘッドをメインとしつつも、いざという時にキャロも使うことを考えると、汎用性が高いのは7ft前後。
そのため、初めの1本には6ft後半〜7ftのロッドがおすすめです。
パワーはルアーウエイトに合わせる
次は、ロッドの硬さ(パワー/適合ルアーウエイト)について確認しましょう。
長さと同じく、硬さによっても適したルアーや釣り方が大きく異なります。
ジグヘッド単体用は1gを基準に
ジグヘッド単体を使用する場合は、1gのウエイトを基準にしてロッドを選んでください。
アジングでは、1g前後の軽量ジグヘッドの使用頻度が高いため、適合ルアーウェイトが「0.5〜7g」といったスペックのロッドを選びましょう。
また、硬いロッドは軽量ジグヘッドの操作感が薄れるため、ビギナーの方は2本のロッドで迷った時に“柔らかい方”を選択するのがおすすめです。
キャロライナリグは7gを基準に
一般的なキャロライナリグは3〜10gほどの重さがあり、ジグヘッドに比べて仕掛けのウエイトが増加します。そのため、ジグヘッド用よりも硬いロッドが必要です。
スペックを見る際は7gを基準にして、適合ルアーウエイトが「1〜10g」といったロッドがおすすめです。
ティップは3種類
ティップ(穂先部分)にもいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。
ここでは代表的な3種類のティップを紹介し、素材別にどのような特性があるのかを解説します。
チューブラーティップ
カーボンチューブラーは穂先の中が空洞になっているタイプで、ロッドの根元から先端までが同じ素材で繋がっています。
中空構造になっているために軽量で、繋ぎ目がないので反響感度が良いことが特徴です。
また、後述のソリッド素材よりも硬いものが多く、重たいルアーへの適性が高いのでキャロやプラグにも適し、汎用性が高いこともメリットです。
しかし、ソリッド素材よりもアジのアタリを弾きやすい、軽いルアーが少し投げにくい、といったデメリットがあります。
カーボンソリッド
中空のチューブラーに対して、中身が詰まっているのがカーボンソリッドです。
多くの場合、中空のブランクス(ロッド本体)の先にソリッド素材を継ぎ足した構造になっています。
例外もありますが、柔軟に曲がるしなやかさがあり、喰い込みが良い(アタリを弾かない)のが特徴です。
また、軽い負荷でもティップが曲がるので、軽いルアーが投げやすく操作感も高いため、軽量ジグヘッドを扱うのに適しています。
柔軟であるため、チューブラーと比較すると感度(反響感度)が少し劣ることがデメリットです。
チタン(メタルトップ)
チューブラー並の感度とソリッド並の柔軟性を持つ、金属製の穂先です。
穂先が柔軟に曲がるので喰い込みが良いのはもちろん、曲がりをアタリとして視認できるため、いわゆる目感度が良いのも特徴。
やや重たいこと、低温下では弾性が低下すること、高価で市販品が少ないことがデメリットです。
基本的には軽い方が良いけど……
アジングロッドは、もっとも軽量化に重点が置かれているロッドの一つです。とくに高価格帯のロッドは顕著で、中には自重が30g台のロッドも。
ただし、軽ければ絶対に良い竿という訳ではなく、デメリットもあります。軽量化のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
軽いロッドのメリット
軽いロッドは操作性に優れ、振動の伝達が良いために感度が向上するメリットがあります。また、持ち重りも少ないため、疲れにくくて長時間の釣りにも集中できるでしょう。
それゆえ、軽さ以外の要素を同条件とした場合には、「軽いロッドにデメリットはない」といえます。
軽いロッドのデメリット
軽いロッドは高弾性素材を薄巻きして作られていたり、外傷から保護するための塗装を省いていたりするため、強度が低いロッドが多いのは事実です。
とくに高価格帯のロッドほど、強度を犠牲にしてその他の能力を向上させているものが多く、このようなロッドは使い手を選びます。
そのため、根掛かりの外し方、ファイト時のロッドの角度、魚の抜き上げ方、日頃の取り扱い(置き傷など)には注意が必要です。
パックロッドという選択肢も
基本的にアジングロッドは2ピース(2本継)ですが、近年はパックロッド(モバイルロッド)の選択肢も増えてきています。
継数が増えると重量が増えたり、感度が低下したりと、性能面では不利になりますが、やはり持ち運びはとても便利です。
電車釣行が中心の方や、旅先で釣りをしたい方は、ぜひパックロッドも検討してみてください。
アジングロッドをメバリングに代用できるのか?
結論から言うと、アジングロッドでメバリングは可能です。
アジングもメバリングも使うルアーは似通っていますが、アジングロッドは硬くて先調子に、メバリングロッドは柔らかい胴調子に設計されています。
アジングロッドはシャープなのでルアーにアクションを加えたり、アタリを掛けアワセるのに適しますが、じつはタダ巻き主体のメバリングも十分可能。
メバリングロッドは柔らかいのでタダ巻きでアタリを乗せる釣り方が得意ですが、アジの小さなアタリを取って掛けるのは難しいです。
そのため、1本でアジングもメバリングも楽しみたい方は、アジングロッドを選ぶのがおすすめ。
ただし、アジ・メバルを区別することなく“ライトゲームロッド”として発売されているロッドも多く、上記はあくまでも目安にしてください。
アジングロッドのおすすめランキング
今回は、数あるアジングロッドの中から人気のモデルを20本チョイスして実際に使ってみました。
そして検証結果を基に、上記20本の中からカテゴリー別にBEST3を選抜!
ご自身の使用環境を想像しながら、ぜひロッド選びにお役立てください。
なお、ロッドはそれぞれに個性があり、使い手によって評価も大きく異なるため、筆者の主観100%でランキングしています!
ランキング表のアイテム名をタッチするとジャンプできるので、ぜひご覧ください!
「最初の1本に!」ランキング
1位に選んだのはファーストキャスト! 実売価格6,000円前後で購入できるコスト面に加え、投げやすさがオススメポイント。ロッド全体がしっかり曲がるので、バレやすいアジのキャッチ率も高まると思います。
2位はソルパラ! ファーストキャストより2,000円程高くなりますが、より張りがあって本格的なアジングロッドに近い使用感。ティップが白なので視認性も良く、常夜灯の近くではアタリを目で捉えられます。
そして3位は月下美人 アジング! お値段はファーストキャストの倍くらいですが、その分ガイドやブランクのクオリティは高いですね。自重はわずか63gで、キャストフィールや操作性は2万円クラスの機種にも匹敵するレベル。
「体感の軽さ」ランキング
1位に選んだのはアドバンスメント! 6ft3in/76gは数値だけを見ると比較的重い部類ですが、リールを取り付けるとティップが浮く衝撃の感覚。ティップを立ててアクションさせるアジングには最高でした。
2位はソルティステージ プロトタイプ! 6ft10in/54gというスペックは劇的に軽く、持った時の空気感が印象的でした。自重が軽いのでロッドをソフトに握れ、それによって反響感度が高まることもメリットです。
そして3位は鯵道5G! 6ft8in/56gと、ソルティーステージに匹敵する軽さです。4層構造のブランクによって剛性を高めつつも、相反する軽さをこのレベルで実現するとは驚かされました。
「アンダー1gの操作感」ランキング
1位に選んだのはルナキア! 細くてしなやかなソリッドティップによって、1g以下のジグヘッドの操作感は抜群でした。0.5g前後であってもアクション時やステイ時にティップの荷重が抜けないため、ジグヘッドを見失いません。
2位はグランデージ ライト! 今回検証した中では一番ティップが柔らかく、軽量ジグヘッドでもアクション時にもある程度動きを吸収してくれます。テキパキ動かすのは苦手ですが、ソフトに誘うのは大得意です。
そして3位はコルト! やや張りの強いソリッドティップですが、軽量ジグヘッドの操作感がしっかりあって驚かされます。柔らかいソリッドのように入力を吸収しないので、緩急をつけた釣りにオススメです。
「オーバー1.5gの操作感」ランキング
1位に選んだのは宵姫 天! ティップからベリー、バットまでバシッと張りがあり、2gを超えるジグヘッドやファットなワームの抵抗に負けることなくアクションできます。リアグリップが無くて手首の可動域が大きいのも特徴。
2位はアジストSSD! ティップの張りが強く、ベリーからバットがパワフルなので2〜3gのジグヘッドと相性抜群。急潮流域や深場をジグ単で攻めるのに適したロッドです。
そして3位はソアレSS アジング! しなやかなティップから反発の強いベリーへの繋げ方がスムーズで、バランスの良い穏やかな1本です。そのため、1g前後から3g程度まで無難にこなせ、守備範囲の広さが魅力でした。
「即掛け性能」ランキング
1位に選んだのは月下美人MX! 6ft4in/55gの軽さと綺麗なファーストテーパーによって、バイトからフッキングまでの速さが素晴らしい。6ft4inながら、アンダー6ftのように感じるフッキングスピードです。
2位は宵姫 爽! 極端な掛け調子ではありませんが、シャープな操作性と感度を備えていて「掛ける釣りと相性が良い」ということで2位にランクイン。何かに特化したロッドではありませんが、ライトゲームロッドとしても完成度はかなり高いと思いまして。
そして3位は鯵道 5G! ティップは繊細なものの、ベリーからバットの反発が強くてガッツリ掛け調子に振っているロッドでした。重たいジグヘッドを遠投した先のボトムでも、しっかりフッキングに持ち込めます。
「乗せ掛け性能」ランキング
1位に選んだのはソアレTT アジング! アジングロッドとしてはかなり柔らかいソリッドティップに加え、スムーズに曲がり込んでいくベリーが乗せる釣りと好相性。アジが小魚を食べていてリトリーブで誘う時には最高でしょう。
2位はルナキア! プライベートのメインロッドとして使っていて、食い込みの良さは凄く印象的。もちろん掛ける釣りにも◯なのですが、アジの重みを感じてからスイープにフッキングするように使ってもおもしろいロッドです。
「スペックお化け度」ランキング
1位に選んだのは月下美人 EX! 実売価格は約6万円ですが、それでも安く感じてしまうほどのスペックお化けです。ガイドをカーボンで固定するところまでこだわり、6ft6in/47gというスペックを達成。キャストフィールや操作性は恐ろしく軽快です。
2位はスラム アルティメットチューン! このロッドは6ft8inのロングレングスと0.65mmの極細ソリッドティップを組み合わせた1本。極細ソリッドによって軽量ジグヘッドの操作性に優れる一方、長さによる余裕もあって重ためのルアーにも対応してくれます。
そして3位はソアレ エクスチューンMB! そのシャープかつ高感度な使用感は、事前に4本継ぎと知っていなければ完全に2ピースだと思ってしまうレベル。電車釣行や旅先釣行でも、「本気でライトゲームを楽しみたい」という方には最高の選択肢でしょう。
「メバリングにも使いやすい汎用性の高さ」ランキング
1位に選んだのはブルーカレント3! 良く曲がってトルクフルなブランクなのでメバルとの相性は◎。1g以下のジグヘッドからプラグまで使いやすいので、堤防のメバリングには最高だと思います。
2位はソルティフィールド! チューブラーならではの素直な曲がりが魅力で、キャストがしやすく、ワームからプラグまで幅広いルアーを使えます。トラウトにも使いやすそうで、かなり遊べるロッドだと感じました。
そして3位はスラム アルティメットチューン! 超繊細なティップに注目しがちですが、大きな負荷が掛かるとバットまで曲がり込む懐の深さがあります。メバルのツッコミにも対応しやすいので、軽いジグヘッドやシンペンを使ったメバリングにイチオシです。
各ロッドの使用感を詳しく紹介!
メジャークラフト ファーストキャスト FCS-S682AJI
1本目はメジャークラフトのファーストキャスト FCS-S682AJIです。
ファーストキャストはメジャークラフトのエントリーシリーズで、その中でもS682AJI はアジング入門にバッチリな1本。
実売価格は6,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
---|---|
重量 | - |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | - |
ルアー | 0.6-10g |
ライン(lb) | 1-5 |
PEライン(号) | 0.1-0.6 |
ブランクにデザインされた大きめのロゴがカッコイイですね。
①細部の仕様
アップロック仕様のセパレートグリップです。
シングルハンドでもダブルハンドでもキャストしやすい長さです。
投げやすさ・扱いやすさを重視してブランクには中弾性カーボンを採用しています。
ティップにはアジングにちょうど良い塩梅のソリッドを用い、食い込みと操作性のバランスを取っているようです。
ガイドはFuji製のOリング。この点は値段相応といったところでしょうか。
ルビアスLT2000S(約150g)を装着した際のバランスはこの通り。
極端に前方重心ではないので、変な持ち重り感もありません。
②キャストフィール
1gのジグ単をキャストしてみると、ロッドが全体的に曲がるので「投げやすいな〜」という印象を受けました。
ロッド全体を使って投げられるため、軽いジグヘッドから重いジグヘッドまで無難に飛ばせます。
③操作感
ある程度ティップが柔らかいため、ジグヘッドの操作感がしっかりあります。
初心者の方でも1gのジグヘッドを操作できるのは嬉しいですね。
④感度
ジグヘッドを着底させたりウィードに擦れさせたりしてみましたが、その違和感が手元まで伝わりました。
もちろん高感度という程ではありませんが、魚がしっかり喰ったアタリは明確に感じられますよ。
⑤総評
ファーストキャスト FCS-S682AJI を使ってみると、「無難にアジングを楽しめるロッド」だとわかりました。
とくにキャストがしやすくて、必要な分の感度を備えているのが◯。
6,000円程度で売られているので、バスロッドやトラウトロッドを流用するぐらいならファーストキャストを買った方が楽しめますよ。
メジャークラフト ソルパラ SPX-S642AJI
2本目はメジャークラフトのソルパラ SPX-S642AJIです。
ソルパラはファーストキャストの上位シリーズに当たり、今やソルトルアー入門ロッドの代名詞的な存在。
実売価格は8,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
---|---|
重量 | - |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | - |
ルアー | 0.6-10g |
ライン(lb) | 1-5 |
PEライン(号) | 0.1-0.6 |
ソルパラらしいポップなロゴがGOOD!
①細部の仕様
ファーストキャストと同じく、アップロック仕様のセパレートグリップです。
リアグリップがファーストキャストよりも長くなっています。
ブラックのブランクに、白く塗装されたソリッドティップを繋いでいます。
白は夜間でも見えやすく、視覚的にアタリを捉えられたり、トラブルを減らせたりするのでる嬉しいですね。
ガイドは、fuji製のOリングにステンレスフレームを組み合わせた仕様。
ステンレスは錆に強く、ソルトルアーフィッシングではありがたい装備です。
ファーストキャストと同じく、バランスは悪くないですね。
②キャストフィール
キャストしてみると、ファーストキャストに比べると反発力が少し強く感じます。
瞬発的にバシッと振り切るシャープなキャストは、ソルパラの方がしやすいですね。
③操作感
操作感については、1g以上のやや重めのジグヘッドがすごく使いやすいです。
ファーストキャストよりティップに張りがあるため、ジグヘッドの動きに緩急をつけて誘えます。
④感度
感度に関しては、ファーストキャストと大きな差はないと感じました。
極端に情報量は増えませんが、着底や障害物との接触は問題なく感じられます。
⑤総評
ソルパラ SPX-S642AJIを使ってみると、「ファーストキャストよりもシャープなロッド」ということがわかりました。
ファーストキャストに比べて重たいジグヘッドを操作しやすく、湾内の常夜灯周りから外洋の尺アジ狙いまで、活躍するシチュエーションも多いと思います。
思ったよりもファーストキャストとは使用感が違ったので、どちらかで迷っている方は釣具店で手に取ってみるのがオススメです。
アブガルシア ソルティーフィールド SFS-662UL
3本目はアブガルシアのソルティフィールド SFS-662ULです。
2022年秋にデビューした汎用ルアーロッドシリーズで、その中でもライトゲームに適したのが662UL。
実売価格は7,000円前後です。
全長 | 6ft6in |
---|---|
重量 | 81g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 101.7cm |
ルアー | 0.2-7g |
ライン(lb) | 1.5-4 |
PEライン(号) | 0.3-1号 |
アウトドアやミリタリー感のあるロゴがかっこいいですね。アブガルシアのロゴもいけています。
①細部の仕様
ファーストキャストやソルパラとは異なる、ダウンロック仕様のセパレートグリップです。
リアグリップには型押しでロゴが入っていてカッコイイ!
ブランクはオールチューブラー仕様で、スムーズに曲がることを重視しています。
表面は艶のないマットな塗装がされていて、派手ではありませんがデザイン性が高いです。
ガイドは樹脂リングなので、ライトゲームロッドの中では一番安価なグレードです。
自重は81gなので、リールをセットして持ってみても「なかなか軽いな」という印象です。
②キャストフィール
ロッド全体がよく曲がって凄く投げやすいタイプのロッドです。
クセが無いのでリリースポイントも広く、キャストに不慣れな方にもオススメできます。
ただし、しなやかな反面あまりシャープさはないので、投げた後にロッドがちょっとポヨンポヨンする感じはあります。
③操作感
アジングで使用頻度の高い1〜2gまでを使ってみたところ、操作感はそこそこ良かったです!
チューブラーティップではあるものの張りが強すぎず、軽いウエイトでもティップに荷重が乗ってくれます。
④感度
感度もそこそこ良くて、ジグヘッドが着底した時の感触も伝ります。
また、リトリーブ中にルアーが岩に当たった時、コンッと響いてきて「これはチューブラーの良さだな」と思わされました。
⑤総評
ソルティーフィールド SFS-662ULを使ってみると、「バランスの良いロッド」ということがわかりました。
投げやすさ・操作性・感度、どれも良い具合にバランスが取れていてどんな釣り方でも無難にこなせます。
アジングだけでなく、メバリングやライトロックフィッシュにもオススメしたいロッドです。
ダイワ 月下美人 アジング 68L-S
4本目はダイワの月下美人アジング 68L-Sです。
ダイワのソルトライトゲームブランド「月下美人」の中では、もっともリーズナブルな価格帯のシリーズ。
実売価格は12,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
---|---|
重量 | 63g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 105cm |
ルアー | 0.5-8g |
ライン(lb) | 1.5-4 |
PEライン(号) | 0.1-0.4 |
月下美人シリーズらしい赤と黒を基調にしたデザインが渋いですね。
アンダー1万円のロッドと比べれば高級感があります。
①細部の仕様
グリップはダウンロック仕様のセパレートグリップ。
ファオグリップにはEVAがなく、ナットが剥き出しになっています。
粘りと強度を重視して、ブランクには高密度なHVFカーボンが採用されています。
ティップには、ダイワが独自開発したカーボンソリッドのメガトップを搭載。
トップガイドにはSiCリング、それ以外にはアルコナイトリングを使っており、アンダー1万円のロッドよりも高級な仕様です。
フレームはKガイドと呼ばれる仕様で、とくにPEラインのトラブルが少なくなります。
また、ガイドの口径をやや大きくして糸を抜けやすくしていることも特徴です。
自重は63gと、6ft8inクラスのロッドとしてはかなり軽い部類です。
②キャストフィール
ティップは柔らかいのですが、ベリーからバットの反発が強くて3g程度のルアーまでしっかり弾き飛ばせます。
キャスト後にビシッと安定するため、糸がスムーズに抜けるのも印象的です。
③操作感
ティップが柔らかくて荷重変化に敏感なので、軽量ジグヘッドの操作性は非常に良いですね。
その一方でベリーからはそこそこ強く、3g前後のジグヘッドをダートさせられるのでライトワインドなども楽しめます。
④感度
感度に関しては、手元に伝わってくる反響感度はもちろんのこと、荷重変化に対する感度が良かったです!
ジグヘッドの重みがティップにしっかり乗り、水流変化も伝わります。ティップがよく動くので目感度も良いですね。
⑤総評
月下美人 アジング 68L-Sを使ってみると、「感度が良くて汎用性の高いロッド」だとわかりました。
軽いウエイトを扱える繊細さと、重いルアーを投げて操作できる余力が備わっています。
何かに特化していて扱いづらいこともなく、バランスが良くて完成度の高い1本です。
シマノ ソアレTT アジング S64UL-S
5本目はシマノのソアレTTアジング S64UL-Sです。
シマノのライトゲームブランド「ソアレ」の中で、エントリーモデルのソアレBBのワンランク上に当たるのがソアレTT。
実売価格は15,000円前後です。
全長 | 6ft4in |
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重量 | 64g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 99cm |
ルアー | 0.3-6g |
ライン(lb) | 1-3 |
PEライン(号) | 0.1-0.4 |
ソアレのブランドカラーはオレンジゴールド。TTはゴールドの色味が強く、メタルパーツからも高級感が漂います。
①細部の仕様
ダウンロック仕様のセパレートグリップで、リールシートはシマノオリジナルのブリッジライクシート。
これはCI4+(炭素繊維強化プラスチック)で作られており、軽くて感度に優れます。
ブランクのネジレや潰れを防ぐために、シマノ独自のスパイラルXによって補強されています。
ソリッドティップは、シマノが開発した高強度なタフテックです。
ガイドは、ステンレスフレームのSiCガイドです。
重量面では不利なブランクの補強が入っていながら、自重は64gです。
②キャストフィール
スパイラルXが入っているだけあって、キャストするとシマノらしい反発力があり、キャスト後にはピタッとブレが収束します。
自重も64gと軽いので、シングルハンドキャストもしやすいです。
スペック上は上限が6gまでですが、10g程度ならキャストできそうな芯の強さを感じました。
③操作感
アジングロッドとしてはティップがかなり柔らかい部類なので、0.8〜1.5gの操作感がもっとも良いと感じました。
2gになってくるとやや曲がりが大きくなり、シャープに動かすのは難しくなってきます。
④感度
ルアーが何かにコンタクトすると、コンッと硬いニュアンスでクリアに反響してきます。
その一方で、しなやかなソリッドティップがもたれたり戻ったりするので、荷重変化に対する感度もかなり良いですね。
⑤総評
ソアレTTアジング S64UL-Sを使ってみると、「シマノ特有の味を感じられるハイコスパロッド」だとわかりました。
スパイラルXの恩恵なのか、ソアレシリーズの上位モデルとも共通する味があり、それを1.5万円で味わえるのは素晴らしいですね。
極端な先調子ではなく、ベリーからバットもスムーズに曲がるので巻いて乗せる釣りにも適します。
アブガルシア ソルティステージ プロトタイプ アジング XAJS-6102LSS
6本目はアブガルシアのソルティステージ プロトタイプ アジング XAJS-6102LSSです。
前作から10年ぶりにモデルチェンジされたアブの意欲作で、「コスパ高い」との評判も目立ちます。
実売価格17,000円前後です。
全長 | 6ft10in |
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重量 | 54g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 106.9cm |
ルアー | 0.1-7g |
ライン(lb) | 1-3 |
PEライン(号) | 0.1-0.5 |
ロゴはブランクに無く、グリップに入っています。なかなか斬新なデザインです。
①細部の仕様
ダウンロック仕様のセパレートグリップで、グリップ後方を斜めにカットしたデザインが大きな特徴。
カーボンは100%国産で、アブ独自のTriarchy Force製法や東レのナノアロイテクノロジーを導入しています。
軽量化を重視しており、ブランクは完全無塗装です。
ステンレスフレームのSiC-Sガイドを、Kガイド仕様でセッティングしています。
自重はなんと54g。実売アンダー2万円に6ft10inクラスのロッドとしては、非常に軽量です。
②キャストフィール
アンダー1gのジグヘッドでもウエイトをしっかりと乗せらられ、シュパッと振り抜けます。
ソリッドからチューブラーへの曲がりの繋がりもスムーズで、アンダー1gから重めのウエイトまでキャストフィールは良好です。
③操作感
ソリッドティップはパキパキでは無く、程よく曲がるタイプなのでジグヘッドの抵抗からの抵抗を感じやすい。
その一方、2gを乗せても曲がりすぎることはなく、繊細さと余力を上手く作って汎用性を持たせています。
④感度
感度はかなり良いですね。障害物とのコンタクトは明確に伝わり、それが岩かウィードかもよくわかります。
反響感度に加えて水流の変化にも敏感で、「ダウンに入ったな〜」とか「アップから流れているな〜」という情報も掴めました。
⑤総評
ソルティステージ プロトタイプ アジング XAJS-6102LSSを使って見ると「高感度・超軽量・超万能」ということがわかりました。
6ft10inというやや長めのレングスと、プロトタイプならではの軽さと感度が合わさり、非常に高いレベルでの汎用性を実現しています。
オールシーズン・豆アジからデカアジまで1本でこなしたい方に非常にオススメしたいモデルです!
ダイワ 月下美人MX アジング 64L-S・N
7本目はダイワの月下美人MX AJING 64L-S・Nです。
月下美人MXはオリジナル月下美人の上位機種で、月下美人シリーズの中ではミドルクラスに当たります。
実売価格20,000円前後です。
全長 | 6ft4in |
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重量 | 55g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 100cm |
ルアー | 0.5-8g |
ライン(lb) | 1.5-4 |
PEライン(号) | 0.1-0.4 |
月下美MXはアジングモデルとメバリングモデルに分かれており、アジングモデルはシルバー基調、メバリングモデルは赤基調になっています。
①細部の仕様
ダイワ独自のエアセンサーシートを用いた、ダウンロック仕様のセパレートグリップです。
エアセンサーシートは炭素繊維強化プラスチックから作られており、月下美人のリールシートより軽量&高感度なことが特徴。
ブランクにはHVFナノプラスカーボンを用いています。
また、軽さを重視してあえて斜め方向の補強用カーボンを入れていないことも特徴。
ティップはメガトップ(カーボンソリッド)です。
ステンレスフレームのSiCガイドをKガイドでセッティングしています。
自重はわずか55gなので持った感じも超エアリーです。
②キャストフィール
ファーストテーパーかつ反発が強いため、大きなフォームで投げるのではなく、小さなテイクバックでコンパクトにキャストしたいロッドですね。
自重が軽いので、シングルハンドでも振り抜き安くてGOOD。
③操作感
1gのジグヘッドを乗せると2番ガイドあたりに荷重が乗ってくれ、指先感覚で操作できます。
3gになってくるとソリッドの後る側まで荷重が移行してきますが、操作自体は十分に可能です。
④感度
カツッという岩に当たる感覚、モゾッというウィードに当たる感覚、フワッとテンションが抜ける感覚など、手に伝わってくる情報量がとても多いです。
ロッド自体の感度が良い上に、自重が軽くてフワッと握れるのでより情報が伝わりやすいのだと思います。
⑤総評
月下美人MX アジング 64L-S・Nを使ってみると、「感度の良いテクニカルなロッド」だとわかりました。
高反発でシャープなロッドですが、ソフトなティップがルアーの荷重を捉えてくれるので、初心者の方でも扱いやすいと思います。
軽くて感度も良いので、1万円ぐらいのロッドからステップアップすると、明確な差を感じられるはずです。
テイルウォーク アジストSSD 68
8本目はテイルウォークのアジスト SSD 68です。
上位機種アジストTZの繊細かつ高反発なブランクはそのままに、ガイドや装飾を簡素にすることで価格を抑えたのがSSD。
実売価格は20,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
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重量 | 70g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 105cm |
ルアー | MAX5g |
ライン(lb) | - |
PEライン(号) | 0.2-0.4 |
ロゴ部分にはアジのイラストがついていて可愛いですね。
①細部の仕様
大きく肉抜きが施されたFuji製TVSリールシートを、アップロック仕様でセッティングしています。
ポピュラーなVSSシートなどと比べると、かなり細身です。
上位モデル譲りの高弾性ブランクを用いており、マットブラックに塗装されています。
ソリッドティップ部分のスレッドはホワイトなので視認性が◯。
ステンレスフレームのSiCガイドをKガイドでセッティングしています。
自重は70gと、今回用意したロッドの中ではやや重めです。
②キャストフィール
投げて一番気持ちが良いのは1.5〜2gあたりで、ブランクの反発が強くてキャスト後のブレの収束も早いです。
3gのジグヘッドも難なく飛ばせる反面、1g以下になってくると投げるのにコツがいります。
③操作感
ソリッドは張りが強くて短いため、キビキビとルアーを動かすことに長けています。
ダート系ジグヘッド、抵抗系ジグヘッド、太くてリブが深いワームとの相性が良いですね。
④感度
どちらかというと反響感度に重きを置いた設計だと思いますが、テンションが抜ける感覚もそこそこ分かりやすいですね。
ホワイトのスレッドは想定よりも視認性が良く、月明かりでも視覚的に捉えられます。
⑤総評
アジストSSD 68を使ってみると、「やや重めのジグヘッドを飛ばしてしっかり動かせるロッド」だとわかりました。
1.5〜3gのジグヘッドにもロッドが負けないため、重いジグヘッドを遠投し、沖の深場を狙うような釣りにオススメしたい1本です。
湾内用の繊細なロッドをすでに1本持っているなら、こんなロッドがあると釣りの幅が広がると思います。
シマノ ソアレSS アジング S68SUL-S
9本目はシマノのソアレSS アジング S68SUL-Sです。
ソアレTTの上位、ソアレXRの下位に当たり、ソアレシリーズのミドルクラスを担うモデル。
実売価格20,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
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重量 | 54g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 104cm |
ルアー | 0.3-6g |
ライン(lb) | 1-3 |
PEライン(号) | 0.1-0.4 |
マットブラックに白いロゴが映えます!
①細部の仕様
グリップ周りはソアレTTと大きな差はなく、ブリッジライクシートを用いたダウンロック式のセパレートグリップです。
ソアレTTはスパイラルXだけでしたが、それにプラスしてハイパワーXでも補強が行われています。
ソリッドティップはタフテックです。
ステンレスフレームのSiCガイドを搭載します。
自重はなんと54g。ソアレTTS64UL-Sよりも4in長く、ブランクの補強も増えているのに10gも軽量です。
②キャストフィール
1.5g以下をメインにキャストしてみましたが、クセの無い調子でロッド全体を使えるため、1g前後のジグヘッドが投げやすいです。
ソアレTTよりも復元力が強く、よりロッドが弾き飛ばしてくれる感覚があります!
③操作感
ティップのもたれ感としては1〜2gのジグヘッドがベストで、このあたりのウエイトがどストライクです。
ソアレTTよりも軽くてシャープなだけあって、比べると操作感はクリアでダイレクトでした。
④感度
イメージとしては、反響感度と荷重変化に対する感度の比は、5:5ぐらいです。
どちらかに偏っているわけではなく、上手いバランスでちょうど良い具合にまとめられています。
⑤総評
ソアレSS アジング S68SUL-Sを使ってみると、「嫌いな人がいないタイプのロッド」ではないかと思いました。
投げやすくて爽快なキャストフィール、明確な操作感、反響感度と荷重感度の両立と、お手本になるようなアジングロッドです。
合わない人は少ないと思うので、「そこそこ良いロッドからアジングを始めたい」という方にもオススメ。
メジャークラフト 鯵道5G AD5-S682M/AJI
10本目はメジャークラフトの鯵道5G AD5-S682M/AJIです。
2021年に登場するやいなや「コスパ最強」「価格破壊」と、アジング界を騒がせたほどの大人気ロッド。
実売価格は21,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
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重量 | - |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | - |
ルアー | 0.6-5g |
ライン(lb) | 1-4lb |
PEライン(号) | 0.1-0.5 |
ロゴ部分にはアジのゼイゴをイメージしたデザインが入っていて、シンプルながら遊び心も感じられます。
①細部の仕様
Fuji製IPSリールシートを用いたダウンロック仕様のセパレートグリップです。
最大のセールスポイントでもあるブランクには、なんと東レのトレカ®T1100Gカーボンが採用されています。
これはおもにハイエンドクラスに使われる高級素材なので、2万円クラスのロッドに導入されるのは異例です。
また、強度と剛性を高めるために、メジャークラフト独自のR360構造も用いています。
ガイドは、ステンレスフレームSiCをメインに、元ガイドだけをチタンフレームSiCにしています。
一番大きな元ガイドだけをチタンにすることで、コストを抑えつつも上手く軽量化しているわけですね。
自重が公表されていないので計測してみると、約56gでした。
②キャストフィール
かなりパキッとしていて、正直なところピーキーな印象です。
軽いジグヘッドに関しては、ウエイトが乗ってオートマチックに曲がる感じではなく、鋭いテイクバックでロッドを曲げる必要があります。投げやすいのは1.5gからですね。
③操作感
ソリッドの反発が強く、軽いジグヘッドではティップのもたれ感が少なく、程よいもたれ感になるのは1.5g前後。
オールマイティモデルとしてはややハードな印象で、少し重めのウエイトをメインにしたり、ジグヘッドをダイレクトに動かしたりするのに適しています。
④感度
感度はかなり良く、手元までクリアに反響して情報が伝わります。
フォール中のバイトはもちろん、居食いして反転しないアタリも、手感度でしっかりアワせられました。
⑤総評
鯵道5G AD5-S682M/AJIを使ってみると、「クラスを超えた軽さと反響感度を備えた1本」だと感じました。
使う前は「スペックに踊らされているんじゃ?」と疑っていましたが、実際に使ってみると評判の高さに納得です。
また、LとMでは好みが分かれると思うので、実際に手に取って比べてみてくださいね。
がまかつ ラグゼ 宵姫爽 S63UL-solid
11本目はがまかつの宵姫爽 S63UL-Solidです。
今までがまかつのアジングロッドはハイエンド系のみの展開でしたが、2021年に初めて普及価格帯の宵姫爽を登場させました。
実売価格は23,000円前後です。
全長 | 6ft3in |
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重量 | 54g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 99.5cm |
ルアー | 0.1-4g |
ライン(lb) | 0.8-2 |
PEライン(号) | 0.1-0.3 |
宵姫らしい趣のあるロゴとイラストですね!
①細部の仕様
Fuji製VSSリールシートを用いたダウンロック仕様のセパレートグリップです。
ブランクはバットからティップまで全体的に細身の設計。
もちろんティップはカーボンソリッドです。
ガイドはオールチタンフレームSiCガイドで、バット側には軽量なATガイドを搭載しています。
自重は54gと、こちらも激軽です。
②キャストフィール
1〜2g前後のキャストフィールが良く、曲がって戻る際の押し出し感もあってよく飛びます。
投げる前はもうちょっとピーキーかと思っていましたが、初心者の方でもすごく投げやすいロッドでしたよ。
③操作感
1g前後の操作感には目を見張るものがあり、意図した通りにルアーを操作できます。
また、細身でシャープなブランクの恩恵か、風が強い時でも操作感が急激に落ちないのが印象的でした。
④感度
感度もすこぶる良いですね。フワッと抜ける感覚や、カツッという接触感も手元に伝わり、荷重感度も反響感度も◯。
風が強くて波っ気がある中でも、感度が消えないのは嬉しいです。
⑤総評
宵姫爽 S63UL-Solidを使ってみると、「平均点が高いハイバランスなロッド」ということがわかりました。
その中でも、とくに感度と操作性の良さが際立ち、「2万円でも宵姫だな」と唸らされます。
上位モデルの良い部分を引き継ぎつつも、角が落とされていてユーザーフレンドリーな印象でした。
アピア グランデージ ライト 62
12本目はアピアのグランデージライト 62です。
2018年の発売開始から約5年が経っていますが、未だに根強く支持されているシリーズ。
実売価格23,000円前後です。
全長 | 6ft2in |
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重量 | 58g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 96.7 |
ルアー | 0.1-3.0g |
ライン(lb) | 0.8-2.0 |
PEライン(号) | 0.1-0.3 |
ミニマルなロゴがいけていますね!
①細部の仕様
Fuji製VSSリールシートを用いたダウンロック仕様のセパレートグリップです。
投げやすさや軽量化などのバランスを考慮し、ブランクには中弾性カーボンを用いています。
ティップのカーボンソリッドはやや長めの設計です。
ガイドはオールSiC-Sリングで、バットセクションにチタンフレームのATガイドを、ベリーからティップにかけてはステンレスフレームのKガイドを配置しています。
自重は58gと、これまた軽量です。
②キャストフィール
ソリッドティップが柔らかい上に長いため、アンダー1gのジグヘッドでもよく曲がって投げやすいです。
今回用意したロッドの中では一番ティップが柔らかく、ここまでソリッドティップだけがグニャッと入るロッドはなかなか珍しいと思います。
③操作感
超軽量ジグヘッドとの相性が良く、0.4gでも明確な操作感があって思い通りに操れるほど。
柔らかいティップを活かし、軽いジグヘッドをドリフトチックにフワフワ漂わせたり、レンジキープさせたりする動作がしやすいです。
④感度
わかりやすく荷重感度に振っていて、ティップのもたれ具合や戻り具合でアタリを感じ取っていくロッドです。
居食いが多くなるアミパターンやバチパターン、活性が悪くてアジの動きが遅い時には強いと思います。
⑤総評
グランデージライト 62を使ってみると、「ティップの柔さが際立つ超フィネスなロッド」ということがわかりました。
個性的なロッドではありますが、操作感や難しいアタリの表現力に長けているので、初心者の方にもオススメしたいロッドです。
チューブラー部分からは張りが強まるため、乗せる釣りも掛ける釣りもできますよ。
ヤマガブランクス ブルーカレント3 63
13本目はヤマガブランクスのブルーカレント3 63です。
「メイドインジャパン品質」にこだわる同社とあって、もちろんブルーカレントも純国産。
実売価格は23,000円前後です。
全長 | 6ft3in |
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重量 | 59g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 98.5cm |
ルアー | JH0.3~5g / Plug1.6~3.5g |
ライン(lb) | 1-3lb |
PEライン(号) | 0.06-0.3 |
濃紺のブランクに白色のロゴが“正統派感”を演出しています。
①細部の仕様
Fuji製VSSリールシートを用いたダウンロック仕様のセパレートグリップです。
ブランクの設計・製造だけではなく、組み立て等も一貫して国内自社工場にて行われています。
63はフルチューブラーのブランクです。
ガイドはステンレスフレームのKガイド。リングはSiC-Sです。
6ft3inの長さで、自重は59g。
②キャストフィール
ヤマガブランクスらしく、誰にでも投げやすい調子です。
0.6gから3gまで投げてみましたが、どのウエイトでもしっかり曲がってくれるので飛ばせます。
③操作感
チューブラーティップゆえに重い方向へのキャパが広く、1〜3gまでの幅広いウエイトを扱えます。
マイルドな調子なので、とくに柔らかめのアクションやリトリーブとは相性が良いですね。
④感度
正直なところ、「めちゃくちゃ感度が良い!」というわけではありませんが、必要十分な感度は備えています。
吸い込みバイトや居食いバイトも捉えられ、抜け感度も問題なしです。
⑤総評
ブルーカレント3 63を使ってみると、「軽さと投げやすさ、トルクフルな曲がりが魅力的なロッド」だとわかりました。
ヤマガブランクス特有の、曲げ込むほど粘るブランクは使いやすいうえに釣りが楽しくなります。
アジングはもちろんのこと、メバリングやライトロックフィッシュまで楽しめる汎用性の高い1本です!
オリムピック コルト 21GCORS-622UL-HS
14本目はオリムピックのコルト 21GCORS-622UL-HSです。
「ジャパンクオリティー」にこだわるオリムピックが手掛ける、コルトシーリーズのスタンダードモデル。
実売価格は28,000円前後です。
全長 | 6ft2in |
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重量 | 53g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 96.8cm |
ルアー | MAX2g |
ライン(lb) | MAX2lb |
PEライン(号) | - |
カーボンの織り目がバキバキに見えている、レーシングなデザインがオリムピックらしいですね!
①細部の仕様
Fuji製DPSリールシートを、EVAレスの状態でセッティングしています。
リアグリップも極小です。
バット部には、オリムピック独自のライトウェイトグラファイトクロス(超薄いカーボン繊維の織物)を導入し、捻れ耐性やパワーを底上げ。
ティップはハードソリッドと呼ばれる、弾性率の高いソリッドです。
ガイドは、チタンフレームのSiC-Sガイド。バット側の2個はATガイドです。
ATガイドはKガイドよりも軽く、ガイド自体も曲がるのでブランクに掛かる負荷を分散させられます。
自重はなんと53g。文句なしの軽量ロッドです。
②キャストフィール
ティップにもしっかりと張りがあり、ティップの反発で軽量ジグヘッドを弾き飛ばせます。
またキャスト後にブレが収束する速さも素晴らしく、ティップがビタッと止まるので糸抜けも素晴らしい。
③操作感
1g前後の操作感は凄く良いですね。まるで5万円クラスのハイエンドロッドのような操作感。
2番ガイド付近が小さな負荷でもわずかに曲がるため、アンダー1gのジグヘッドも難なく扱えます。
④感度
ソリッドが高弾性な分、ティップからの入力を消すことなく手元へとダイレクトに伝えてくれます。
イメージとしては“金属的な感度”で、反響感度は文句なしですね。
⑤総評
コルト 21GCORS-622UL-HSを使ってみると、「軽さ・感度・操作性のすべてがハイエンドクラス」だと感じました。
正直、この価格でこのロッドが買えるのは驚き。
とくに感度を活かしてテンポよく掛けていきたい方にはオススメです!
テンリュウ ルナキア LK632S-LMLS
15本目はテンリュウのルナキア LK632S-LMLSです。
ヤガブランクスやオリムピックと同じく、テンリュウも純国産にこだわるロッドメーカー。
実売価格は29,000円前後です。
全長 | 6ft3in |
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重量 | 58g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 98cm |
ルアー | MAX3g |
ライン(lb) | MAX3lb |
PEライン(号) | MAX0.3 |
ロゴはシンプルですね。
①細部の仕様
Fuji製DPSリールシートに、西陣織があしらわれたオリジナルのカーボンパイプを組み合わせたグリップです。
テンリュウ独自のC•N•T素材を用いて作ったブランクです。
穂先はカーボンソリッドが継がれています。
ガイドはチタンフレームのSiCガイド。のKガイド仕様になっています。
バット側の2個はATガイドで、そこから先はKガイドセッティングです。
自重は58gです。
②キャストフィール
気持ち良くキャストできるのは1〜2gまでで、3gになると負荷が大きすぎてややキャストし辛くなります。
テイクバックするだけでよく曲がり、ウエイトを乗せやすいので初心者の方でもキャストしやすいですね。
③操作感
1g前後のジグヘッドとは相性が抜群で、ルアーに細かい動きを与えられます。
ジグヘッドが潮流を受けてもたれる感じなども把握しやすく、ルアーを速い潮流の中にも自然と馴染ませてコントロールできます。
④感度
感度もバッチリです。豆アジのテールバイトや居食い、深場でのバイトもしっかり捉えられます。
ティップのテンションが一瞬抜けるようなバイトも感じ取れましたよ。
⑤総評
ルナキア LK-632LML-Sを使ってみると、「軽量ジグ単を使った釣りが簡単になるロッド」だと感じました。
軽いルアーでも投げやすくて操作感もあり、掛けた後はしっかり曲がってくれます。
とくに軽量ジグ単への苦手意識がある方にオススメしたいロッドです。
ダイワ 月下美人 EX 66L-S 凛
16本目はダイワの月下美人EX 66L-S凛です。
月下美人シリーズの頂点に立ち、ダイワのテクノロジーがフルに導入されているのがEXシリーズ。
実売価格は58,000円前後です。
全長 | 6ft6in |
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重量 | 47g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 102cm |
ルアー | 0.5-8g |
ライン(lb) | 1.5-4 |
PEライン(号) | 0.1-0.4 |
ハイエンドながら加飾は控えめ。逆に、奥ゆかしい趣さえ感じられます。
①細部の仕様
リールシートは、ダイワが独自に設計したゼロシートコンパクトフィットです。
ブランクにはSVFナノプラスやX45フルシールドといった、最高級の素材&製法が導入されています。
ティップはソリッドです。
ガイドはもちろんAGSで、従来よりもフットが短いTYPE-Rを採用しています。
さらに、カーボンによってガイドを固定するCWSを用いているのも特徴です。
自重はなんと、驚きの47g。
②キャストフィール
キャストフィールは恐ろしくシャープ。軽くて細身なせいか、空気との抵抗が“わかるぐらい”に少ないです。
また、ロッドがよく曲がって強く反発するのでルアーもよく飛びます。
③操作感
操作感としては0.5〜3gまで扱え、1〜1.5gぐらいがドストライク。
ティップにしっかりウエイトが乗って自重も軽いので、ジグヘッドの動きをとにかくイメージしやすいですね。
④感度
感度もすこぶる良く、ラインが水を切っている感覚すらも鮮明に手元まで伝わってきます。
その一方で、ティップは荷重変化を捉えてくれるため、ジグヘッドが流れを受ける感覚なども凄くわかりやすいです。
⑤総評
月下美人EX 66L-S凛を使ってみると、「操作性と感度が光る超軽量ロッド」だとわかりました。
軽さや感度を突き詰めると剛性や強度が下がるイメージでしたが、曲げ込んでみても凄く余裕を感じます。
ただ軽いロッドではありませんよ。
ティクト スラム アルティメットチューン UTR-68-TOR The Answer
17本目はティクトのスラム アルティメットデューン UTR-68-TOR The Answer です。
スラムシリーズのハイエンドモデルに当たります。
実売価格は50,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
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重量 | 55g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 104cm |
ルアー | 0.2-3g |
ライン(lb) | 0.8-2.5lb |
PEライン(号) | 0.1-0.25 |
ゴールドとレッドのロゴが“いかにも”な感じでGOOD。やる気にさせてくれます。
①細部の仕様
Fuji製IPSリールシートを用いた、ダウンロック式のセパレートグリップです。
やや長めのロッドですが、ブランクはかなり細身です。
ソリッドティップの先径はなんと、0.65mm。
ハイエンドらしく、チタンフレームのトルザイトガイドです。
元ガイドはATガイドになっています。
6ft8inのセミロングロッドながら、自重は55gです。
②キャストフィール
1gのジグヘッドでも、テイクバックすると全体的にムチのようにしなやかに曲がります。
もちろんただ柔らかいだけではなく、ルアーを押し出すための反発も備わっていました。
③操作感
極細ソリッドといえども操作するのに必要なハリはあり、「曲がりすぎてアクションしにくい」なんてことはありません。
軽いジグヘッドの小さな負荷を捉える一方で、ある程度水を切りながらアクションもさせられ、潮流が速いエリアにも使えそうです。
④感度
使う前は長くて柔らかいロッドなので反響感度は期待していませんでした。しかし、ボトムタッチやウィードとの接触もクリアに伝えてくれて驚き。
もちろん荷重変化に対する感度は抜群なので、抵抗の大きなジグヘッドを使って流れを感じながら釣るのには最高です。
⑤総評
スラム アルティメットチューン UTR-68-TOR The Answerを使ってみると、「荷重感度に長けた繊細なロングロッド」だとわかりました。
スペックだけを見るとやや個性的ですが、抵抗の感じやすさはピカイチなので使い手は選ばないと思います。
また、曲がり込んでいく懐の深さはアジングロッドの中でもトップクラスなので、釣り味も魅力的です。
がまかつ ラグゼ 宵姫 天 S61L-solid
18本目はがまかつの宵姫 天 S61L-solidです。
宵姫シリーズの頂点に位置し、登場時は多くのアジンガーの度肝を抜きました。
実売価格は51,000円前後です。
全長 | 6ft1in |
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重量 | 42g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 97.5cm |
ルアー | 0.1-5g |
ライン(lb) | 1-3 |
PEライン(号) | 0.1-0.3 |
シンプルなロゴがこのロッドの性格を伝えていきます。
①細部の仕様
最大の特徴は、ワンハンド構造と呼ばれるリアグリップレスのグリップです。
極薄のカーボンパイプにFuji製DPSを加工してセッティングしています。
高弾性かつ高強度な東レの最新カーボン、トレカ®M40Xをブランクに導入。
トレカ®M40Xは40tの高い弾性率ながら、従来の40tカーボンを30%近く上回る強度を備えています。
ガイドは、トップがチタンフレームSiCガイド、それ以外はチタンフレームトルザイトガイドを採用。
自重は脅威の42g……。
②キャストフィール
もちろんキャストはシングルハンドに限定され、ブランクの張りが強いため、クイックにパシっと振り切る必要があります。
慣れると、シングルハンドキャストでも飛距離は他にまったく見劣りしません。
③操作感
かなりパリッとしたロッドなので2g前後のジグヘッドもキビキビ動かせ、とくに外洋で良型を狙うようなシチュエーションにはドンピシャ。強い流れにも負けることなく操れます。
また、アクションさせた時のブレが極端に少なく、ティップがピタッと止まるのも素晴らしいですね。
④感度
グリップエンドと触れる手のひらに伝わる感度が凄いです。普通のロッドではまず触れない部分なので明確な差を感じました。
グリップエンドごとホールドすることで、反響感度も荷重感度も増幅されています。
⑤総評
宵姫 天 S61L-solidを使ってみると、「感度とダイレクトな操作感が魅力的なロッド」だとわかりました。
初めは「このグリップどうなの?」と思っていましたが、すぐに違和感はなくなるはずです。
外洋などの大場所でも繊細にルアーをコントロールできるのが魅力だと感じました。
サーティーフォー アドバンスメント HSR-63 Version3
19本目はサーティーフォーのアドバンスメント HSR-63 バージョン3です。
数あるサーティーフォーのアジングロッドの中でも、感度を追求したシリーズがHSR(High Sensitivity Rod)。
実売価格は65,000円前後です。
全長 | 6ft3in |
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重量 | 76g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 98cm |
ルアー | 0.3-5g |
ライン(lb) | 0.9-2 |
PEライン(号) | - |
マットブラックにマットグレーのロゴを重ねているのがカッコイイですね。
①細部の仕様
Fuji製VSSリールシートをダウンロックで用いています。
バットに55tカーボン、ティップに30tカーボンと、バットとティップの弾性率に差を設けてファーストテーパーに仕上げていることが特徴です。
ガイドは、チタンフレームのSiCガイドをセッティングしています。
自重は76gなので軽くはないのですが、ハイテーパーで重心位置が後ろにあるせいか数値以上に軽く感じます。
②キャストフィール
使う前はピーキーなのかと思っていましたが、アンダー1gでもウエイトを乗せやすくて「独特なキャストフィールだな」と感じました。
セクションごとに素材の弾性を変えているからか、軽いルアーは先で、重いルアーは後ろで投げられるので3gを超えてもバシッと飛ばせます。
③操作感
1g前後のジグヘッドを乗せると程よくティップがもたれ、アクションを加えた際の入り方も十分。
流れにジグヘッドを漂わせるような、ジワッとアクションさせる釣り方が得意なロッドですね。
④感度
反響感度や荷重感度が良いのはもちろん、ロッドを立てて構えた時のバランスが抜群に良く、人間側がとても情報を感じやすいです。
おそらく、ロッドを握る手が脱力することが大きく、重量バランスの良さをこれほど体感できるロッドは他にないかもしれません。
⑤総評
アドバンスメント HSR-63 Ver.3を使ってみると、「神バランスのロッド」だとわかりました。
あくまで主観ではありますが、今回検証した中ではもっとも感動したロッドです。
バランスの良さは持っただけでもよくわかるので、ぜひ釣具店で見つけたら他のロッドと持ち比べてみてください。
シマノ ソアレ エクスチューン MB S68UL-S
最後の1本はシマノのエクスチューン MB S68UL-Sです。
持ち運びしやすい4本継ぎのコンパクトロッドながら、性能にもとことん拘っているモデル。
実売価格は47,000円前後です。
全長 | 6ft8in |
---|---|
重量 | 68g |
継数 | 4本 |
仕舞寸法 | 55.5cm |
ルアー | 0.4-8g |
ライン(lb) | 1-3 |
PEライン(号) | 0.1-0.6 |
ロゴはリアグリップにさりげなく入っています。
①細部の仕様
リールシートは、シマノオリジナルのブリッジライクシート。
そしてリアグリップは、反響感度を上げるためにカーボンモノコックグリップになっています。
ブランクにはスパイラルXコアを導入し、マルチピースロッドにありがちなネジレやダルさを排除しています。
ガイドは、シマノオリジナルのXガイドとFuji製Kガイドを組み合わせたセッティングです。
4本継ぎながら、自重は68g。
②キャストフィール
しなやかに曲がってビシッと反発する、シマノらしい気持ちの良いキャストフィールです。
モバイルロッド特有のダルさやねじれ感もなく、キャストフィールは2ピースロッドと何ら遜色はありません。
②操作感
ティップはかなり柔らかく、アジングロッドとメバルロッドの中間的な性格で、巻く釣りもフォールで誘う釣りもどちらもOK。ジグヘッドは1〜2g前後が使いやすいですね。
長いグリップが服の袖部分に干渉しやすく、この点だけはやや気になりました。
④感度
モノコックグリップのお陰なのか、反響感度はかなりのものです。とくに障害物とのコンタクトなどはクリアに伝わります。
ティップが柔らかいので荷重感度も十分あり、1g前後のジグヘッドでも着底時のテンションが抜けが伝わってきました。
⑤総評
ソアレ エクスチューン モバイル S68UL-Sを使ってみると、「知らなければモバイルロッドとはわからないロッド」だと感じました。
正直、目を瞑ってモバイルロッドだとわかる方はほとんどいないでしょう。
自転車や電車釣行がメインだけど、「ロッドの性能には妥協したくない」という方にはオススメです!
アジングロッドの検証方法について
スペックだけをみてもわからないことが多いので、人気のアジングロッドを20本集め、実際に使ってその使用感を検証しました。
エントリーモデルからハイエンドモデルまで、ジグヘッド単体に適した番手をセレクト。
ロッドの細部や、アジングで大切なキャストフィール・操作性・感度をチェックしました。以下で検証項目について紹介します。
ロッドの細部
使用感の前に、ブランクやティップの構造、ガイド、リールシートなどの細かい仕様をチェックしました。
一口にアジングロッドといえども、各パーツの素材やセッティングは異なります。
キャストフィール
アジングはキャストを繰り返す釣りなので、キャストフィールが大切です。
似たようなスペックのロッドでも、テーパー設計や反発力によってキャストフィールはまったく異なるので、実際にキャストを繰り返して確認しました。
操作性
キャストと同じく、テーパー設計や反発力によってルアーの操作性は異なります。
実際に数種類のジグヘッドやプラグを投げ、適したルアーや使い方を検証しました。
感度
海中の情報がどれだけ、どのように伝わるか? というのが感度です。
ルアーを操作しながら、着底や障害物との接触、ルアーからの振動の伝わり具合を確認し、感度を検証しました。
アジングロッドの売れ筋ランキング
※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がTSURI HACKに還元される場合があります。
※各商品に関する情報は、実際に商品を使用したうえでの見解に加え、ブランド・ECサイトなどの情報を参照して記載しています。
※掲載されている情報は、記事執筆時点でTSURI HACKが独自に調査したもの、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し、自動で生成しているものです。
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