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ソリッドティップの画像

「感度が悪い」は間違いです。現代のソリッドティップはめちゃくちゃ進化してます

アジングロッドやエギングロッド、バスロッドに多く見られるソリッドティップ。そんなソリッドティップの特徴をご存知でしょうか?感度が悪い?重い?そんなのはもう昔話。現代のソリッドティップはすごく進化しているのです!

目次

アイキャッチ画像提供:六畳一間の狼 SUU

ソリッドティップとチューブラーティップ

ソリッドティップの画像

ルアーロッドを選ぶ際に聞いたことがあるであろう、「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」というワード。

それぞれにメリットとデメリットがあるのですが、近年はソリッドティップの進化がめざましいんです!

そこで今回は、過去のソリッドティップにも触れつつ、現代のソリッドティップ事情について詳しくお話しします。

ソリッドティップとは?

そもそもソリッドティップとは、竿先に無垢のカーボンやグラス素材を接続したもので、チューブラーでは実現できない特性を持っています。

つまり、竿先の数センチ〜数十センチの素材が変わるだけで、竿の性格が大きく変わるということです。

まずは、ひと昔前のソリッドティップの特徴をみていきましょう。

ひと昔前のソリッドティップを振り返り

食い込みがいい

ひと昔前のソリッドティップの大きな特徴は、食い込みの良さです。

ソリッド部分が柔らかいので食いついた瞬間に違和感を与えにくく、瞬間的なアタリも弾かずに乗せられます。

もちろん、現代でも食い込みが良いソリッドティップロッドはたくさん存在します。

感度が悪い

ひと昔前のソリッドティップはグラス素材を使用したものがほとんどでした。

グラス素材は柔らかくしなやかに曲がるので食い込みが優れる反面、柔らかさゆえに感度が悪いことがデメリットです。

竿先が入るようなしっかりとしたアタリは感じられるのですが、微かに触れるような小さなアタリを感じるのが難しかったのです。

ティップが重くなる

ソリッドティップの画像

グラス素材にはカーボンよりも重たいという特徴もあります。

グラスソリッドのロッドは竿自体の重量が重くなることに加え、穂先が重くなるので先重り感(持ち重り感)も強くなってしまいます。

これによって操作性が悪いだけでなく、キャスト後の“ダワン”とした竿先のダルさ(ブレ)も気になるところでした。

現代のソリッドティップは進化している

重さはほとんど気にならない

現代のソリッドティップはひと昔前とは大きく変わり、グラスよりも軽量なカーボン製のソリッドティップが主流です。

重量や持ち重り感の問題はほぼなく、振った感覚はチューブラーとほとんど変わりません。

食い込み性能はモノによりけり

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ひと昔前のソリッドティップは食い込み性能を求めたものが大半でしたが、現代のソリッドティップはそれだけではありません。

まるでチューブラーのような、ピンピンにハリがある固いソリッド素材も多数存在します。

カーボンの弾性(t数)やレジン(カーボン同士を引っ付ける樹脂)の量によってカーボンソリッドの硬さは大きく異なるため、いろいろな用途に合わせたソリッド素材を選べるようになりました。

感度はまったく劣っていない

「ソリッドティップは感度がよくない」というのがひと昔前の定説でしたが、現代のソリッドティップにはまったく当てはまりません。

カーボンはグラスと比べて振動を吸収しにくいため、現代の高性能なカーボンソリッドはしっかりと手元にアタリが伝わります。

チューブラーより感度が劣っていた時代は完全に終わり、ソリッドでも高感度なのが現代のロッドです。

アタリの出方が違う

食い込み重視のソリッドティップは、アタリの出方がチューブラーとは少し違います。

ソリッドティップはコンっという明確なアタリだけでなく、テンションが緩む“抜けアタリ”も手元にモゾッと感じることが可能。

ソリッド部分がしなやかに曲がることで、いろいろな種類のアタリを感じ取れるんです。

セッティングの自由度が上がった

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カーボンソリッドが主流となったことで、ソリッドティップのセッティングの自由度が格段に向上しました。

竿メーカーはカーボンソリッドの種類や太さ、長さを自由に選べ、全体的にハリの強いロッドや極端にティップだけが柔らかいロッドなど、さまざまな特性のロッドを作ることが可能です。

ソリッドティップの進化は、「釣りそのものを大きく変えた」と言っても過言ではないかもしれませんね。

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