「感度が悪い」は間違いです。現代のソリッドティップはめちゃくちゃ進化してます

2021/09/12 更新

アジングロッドやエギングロッド、バスロッドに多く見られるソリッドティップ。そんなソリッドティップの特徴をご存知でしょうか?感度が悪い?重い?そんなのはもう昔話。現代のソリッドティップはすごく進化しているのです!


アイキャッチ画像提供:六畳一間の狼 SUU

ソリッドティップとチューブラーティップ

ソリッドティップの画像
ルアーロッドを選ぶ際に聞いたことがあるであろう、「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」というワード。

それぞれにメリットとデメリットがあるのですが、近年はソリッドティップの進化がめざましいんです!

そこで今回は、過去のソリッドティップにも触れつつ、現代のソリッドティップ事情について詳しくお話しします。

ソリッドティップとは?


そもそもソリッドティップとは、竿先に無垢のカーボンやグラス素材を接続したもので、チューブラーでは実現できない特性を持っています。

つまり、竿先の数センチ〜数十センチの素材が変わるだけで、竿の性格が大きく変わるということです。

まずは、ひと昔前のソリッドティップの特徴をみていきましょう。

ひと昔前のソリッドティップを振り返り

食い込みがいい


ひと昔前のソリッドティップの大きな特徴は、食い込みの良さです。

ソリッド部分が柔らかいので食いついた瞬間に違和感を与えにくく、瞬間的なアタリも弾かずに乗せられます。

もちろん、現代でも食い込みが良いソリッドティップロッドはたくさん存在します。

感度が悪い


ひと昔前のソリッドティップはグラス素材を使用したものがほとんどでした。

グラス素材は柔らかくしなやかに曲がるので食い込みが優れる反面、柔らかさゆえに感度が悪いことがデメリットです。

竿先が入るようなしっかりとしたアタリは感じられるのですが、微かに触れるような小さなアタリを感じるのが難しかったのです。

ティップが重くなる

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グラス素材にはカーボンよりも重たいという特徴もあります。

グラスソリッドのロッドは竿自体の重量が重くなることに加え、穂先が重くなるので先重り感(持ち重り感)も強くなってしまいます。

これによって操作性が悪いだけでなく、キャスト後の“ダワン”とした竿先のダルさ(ブレ)も気になるところでした。

現代のソリッドティップは進化している

重さはほとんど気にならない


現代のソリッドティップはひと昔前とは大きく変わり、グラスよりも軽量なカーボン製のソリッドティップが主流です。

重量や持ち重り感の問題はほぼなく、振った感覚はチューブラーとほとんど変わりません。

食い込み性能はモノによりけり

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ひと昔前のソリッドティップは食い込み性能を求めたものが大半でしたが、現代のソリッドティップはそれだけではありません。

まるでチューブラーのような、ピンピンにハリがある固いソリッド素材も多数存在します。

カーボンの弾性(t数)やレジン(カーボン同士を引っ付ける樹脂)の量によってカーボンソリッドの硬さは大きく異なるため、いろいろな用途に合わせたソリッド素材を選べるようになりました。

感度はまったく劣っていない


「ソリッドティップは感度がよくない」というのがひと昔前の定説でしたが、現代のソリッドティップにはまったく当てはまりません。

カーボンはグラスと比べて振動を吸収しにくいため、現代の高性能なカーボンソリッドはしっかりと手元にアタリが伝わります。

チューブラーより感度が劣っていた時代は完全に終わり、ソリッドでも高感度なのが現代のロッドです。

アタリの出方が違う


食い込み重視のソリッドティップは、アタリの出方がチューブラーとは少し違います。

ソリッドティップはコンっという明確なアタリだけでなく、テンションが緩む“抜けアタリ”も手元にモゾッと感じることが可能。

ソリッド部分がしなやかに曲がることで、いろいろな種類のアタリを感じ取れるんです。

セッティングの自由度が上がった

ソリッドティップの画像
カーボンソリッドが主流となったことで、ソリッドティップのセッティングの自由度が格段に向上しました。

竿メーカーはカーボンソリッドの種類や太さ、長さを自由に選べ、全体的にハリの強いロッドや極端にティップだけが柔らかいロッドなど、さまざまな特性のロッドを作ることが可能です。

ソリッドティップの進化は、「釣りそのものを大きく変えた」と言っても過言ではないかもしれませんね。



ソリッドティップが向いている釣り

ソリッドティップの画像
現代には多様なソリッドティップロッドがあると説明しましたが、もっとも多いのは、ソリッドティップのしなやかさを活かしたロッドです。

そんなしなやかにティップが曲がるロッドが、どんな釣りに向いているのか解説します!

ワームを繊細に操作する釣り


アジングやメバリング、バスフィッシングのように、軽いリグを用いてワームを繊細に操る釣り方にはソリッドが向いています。

ソリッドがしなやかに曲がってくれることで、ロッドアクションがダイレクトに伝わらず、より繊細に艶かしくアクションさせることが可能です。

また、ただ巻きでも魚が咥えた時に違和感を与えにくいため、フッキングする確率が高いのもメリットです。

フォールを多用する&ラインが弛みやすい釣り


ソリッドティップの良さは、フォールを多用する釣りやラインが弛みやすい釣りでも真価を発揮します。

少ない力でも曲がるソリッドティップなら、フォール中やラインが弛んだ状態でもルアーの重さがティップに乗ってくれ、着底やアタリがとてもわかりやすいんです。

最近ソリッドティップのエギングロッドが増えてきたのは、着底とフォール中のアタリを取りやすいからなんですよ!

ソリッドティップロッドを使うに当って

ルアーの重さとのバランスが大事


ソリッドティップのロッドを選ぶ場合、使いたいルアーの重さに合ったものを選ぶことが大事です。

重いルアーを扱うのに柔らかすぎるティップだと操作感が悪いですし、逆の状態だとアタリや着底を感じにくくなります。

ロッドの適正ウェイトをしっかりと確認して、ちょうどいいロッドを選びましょう。

タックル全体のバランスも大事


ソリッドティップの良さを引き出すためには、タックル全体のバランスも大切です。

リールの重さやラインの太さなど、全体のバランスが取れたタックルを組むことでソリッドティップの性能をフルに活かせます。

それだけソリッドティップは繊細なものなんです。

自分の釣りに合ったソリッドティップを選ぼう!


現代のロッドには、さまざまな種類のソリッドティップが搭載されています。

そのため、「ソリッドティップ」という漠然としたイメージで選ぶのではなく、自身の釣りに合ったロッドを選ぶことが重要です。

ロッドを買う際はスペックを見るだけではなく、ロッドを実際に手に取り、吟味して購入することをおすすめします!
画像提供:六畳一間の狼 SUU

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YouTubeで釣りチャンネル「六畳一間の狼」のSUUとして釣り動画を配信するユーチューバー。バカが付くほどの釣り好きで釣具量販店に就職。その時の知識と経験を活かし、釣りの楽しみを世の中に広めるために日々奮闘中。