[sotoshiru/ソトシル] 釣りのセール品を毎日お知らせ! 国内最大級のアウトドア情報アプリ 無料ダウンロード
ブルーカレント3 インプレ

「ブルーカレント3」2機種を実釣インプレ!美しい曲がりに秘めた性能は本物でした!

ヤマガブランクスが誇る人気ライトゲームロッド「ブルーカレント3」。多彩なラインナップと、美しい曲がりが特徴的なシリーズから、63&74の2機種をピックアップ。実釣でその真価をインプレッションしていきます!

目次

「ブルーカレント3」の人気の秘密を実釣検証!

ブルーカレント3 インプレ

SNSで目にすることも多く、ユーザーからの評価が高いヤマガブランクスの「ブルーカレント3」。

老舗ロッドメーカーが手掛ける人気ライトゲームロッドで、シリーズとしては第3世代にあたります。

そんな根強いファンも多いライトゲームロッドの中から、2本のスピニングモデルを用意。

実釣でその使用感やフィーリングを検証していきます!

なおと
他のロッドにはない、ブルーカレントならではの良さがありました!

ブルーカレント3のラインナップ

型番全長自重仕舞寸法ルアーウエイト適合PE(号)適合ナイロン・フロロ定価
ブルーカレント3 531610mm53g83.5cmMAX4.5g(JH0.1-4.5g)0.06~0.31~3lb23,100
ブルーカレント3 5101775mm56g91.5cmMAX4.5g (JH0.3~4.5g)0.06~0.31~3lb23.600
ブルーカレント3 631910mm59g98.5cmMAX5g (JH0.3~5g / Plug1.6~3.5g)0.06~0.31~3lb24,100
ブルーカレント3 692070mm66g106.5cmMAX7g (JH0.3~7g / Plug1.6~5g)0.08~0.41~4lb24,600
ブルーカレント3 742235mm71g114.5cmMAX10g (JH0.3~7g / Rig1~10g / Plug1.6~7.8g)0.1~0.51~5lb25,200
ブルーカレント3 76 stream2290mm81g117.5cmMAX12g (Plug1.6~12g)0.3~0.827,300
ブルーカレント3 7112425mm81g124.5cm MAX11g (JH0.5~7g / Rig2~11g)0.2~0.627,800
ブルーカレント3 822495mm83g128.0cmMAX20g (JH2~20g / Float3.3~20g / Jig2~20g / Rig2~20g / Plug2~15)0.3~0.829,400
ブルーカレント3 53/B1610mm67g83.5cmMAX4.5g (JH0.5~4.5g)0.3~0.53-5lb24,100
ブルーカレント3 69/B2070mm77g106.5cmMAX7g (JH0.8~7g / Plug1.6~5g / Rig1~7g)0.3-0.63-6lb25,700
ブルーカレント3 82/B2495mm93g128.0cm
  • MAX20g (JH2~20g / Float3.3~20g / Jig2~20g / Rig2~20g / Plug2~15g)
0.4~0.84~10lb30,400

「ブルーカレント3」のスペックと特徴

「ブルーカレント3」のスペックと特徴
ヤマガブランクスはブランクス自体が自社製造のため、純国産の高いクオリティが最大の特徴と言えます。

そんなジャパンクオリティの品質が魅力の、ブルーカレント3の特徴をおさらいしていきましょう。

ブランク

ブルーカレント3のブランクス

ブランクのデザインは、その名にふさわしい美しい深いネイビー色のバットと、ツヤのあるブラックが組み合わされたシックで高級感のある仕上がり。

性能面においてはシリーズ共通して、「リリースポイントを広く取ったシームレスな曲がりと、レスポンスの良さ」を追求したブランクスとなっています。

つまり、キャスト時は綺麗に曲がって扱い易い特性を持つロッドなのです。

ガイド

ブルーカレント3のガイド

ガイドは、SiC-SステンレスフレームのKガイド仕様

軽くて上位機種に採用されるチタンではなく、ステンレスを採用している点を見るとこの辺りは値段相応だな、といった感じでしょう。

グリップ

ブルーカレント3のグリップ

グリップは丸みを帯び、手にフィットして持ちやすい形状。

リールシートにはFuji製のVSS16リールシート。今回の2機種を含め、全モデルダウンロック仕様です。

「ブルーカレント3 63」をインプレ!

ブルーカレント3 63のインプレ

まずは1本目! 「ブルーカレント3 63」で実釣していきます。

63はシリーズの中でもショートレングスの部類で、カタログ上では「抜群の飛距離を叩き出しながらも、腕の延長の用な操作感でターゲットとの距離を縮めるショートレングスモデル」とあります。

実釣でその真価を試していきましょう!

ブルーカレント3 63の重さ持った感じとりあえず「軽い」。というのが第一印象。

リールにはダイワ ルビアスFC LT2000S(約200g)を合わせてみましたが、空気のような軽さは衝撃です。

ブルーカレント3 63でのキャスト

これは1gのジグヘッドをキャストした際のロッドの曲がり具合。

軽いジグヘッドを投げているとは思えないほど、しなやかなカーブを描いています

なおと
この曲がりがブルーカレント3の最大の特徴でもあるのです。

ブルーカレント3 63の曲がり

ジグヘッドは1g以下から4g程度まで、色んなウエイトをキャストしてみました。

どれをキャストしても投げやすく、しっかり飛んでいくのが好印象です。

▼ナイトゲームで魚を掛けてみたよ

ブルーカレント3 63で釣ったアジ

実釣の本番であるナイトゲームでは、尺近いアジをしっかりキャッチ!

ロッドが満月を描くぐらい引いたのですが、ロッド全体のしなやかさで引きを受け止めてなんとかキャッチ!

ヒヤヒヤしました。笑

ブルーカレント3 63で釣ったカサゴ

他にもメバルやカサゴなど、ライトゲームターゲットを数多くゲット。

このカサゴは25cm弱あるのですが、ロッドよく曲がるのも相まって凄く楽しめました。

ブルーカレント3 63で釣ったメバル

ジグヘッドを使用したメバリングにもバッチリ!

港湾の岸壁沿いをタイトに探ったり、とにかく細かい釣りがやりやすかったことが印象的なモデルでした。

なおと
実釣を通して気づいたことをまとめていきます!

投げても掛けても良く曲がる!

ブルーカレント3 63

声を大にして言いたい曲がりの素直さは、さすがヤマガブランクスといった感じ。

ヤマガのブランクスはしっかり曲がって粘り強いイメージですが、ブルーカレント3もそのテイストで味付けされています。

近年流行りの超高弾性シャッキシャキのアジングロッドとは違い、しなやかでじわ〜と曲がるブランクス特性は、ファイトしている時も超絶楽しいです!

なおと
いいサイズの根魚や20cm後半のアジ相手だと、グリップ付近まで曲がるのでちょっとヒヤヒヤしますが、魚との対話という点では良き!

キャストのし易さ◎

ルアーの重みを乗せやすい素直なテーパーと、美しい曲がりも63モデルの美点でしょう。

1g以下でも5gでもロッドは素直に曲がり、しっかり飛んでいきます。

ビシッ!と振り抜くというよりは、ロッド全体をムチのようにしならせてルアーを飛ばす感覚。

この手のロッドはリリースポイントも広くて、ビギナーでも投げやすいロッドと言える、そんなキャストフィールです!

なおと
ただ曲がるというわけではなく、しっかり反発もあるので63の割に飛ぶな!と思いました。

手元重心からくる、スペック以上の軽さ

ブルーカレント3 63の重心位置

自重59gと数値的にそもそも軽いのですが、持った時はそれ以上に軽く感じました

他のロッドと持ち比べてわかったのですが、63モデルは同程度のロッドに比べて重心がグリップにとても近い設計になっていたのです

結果、リールをセットした時の重心が手元に来るため、より軽く感じられたのかと思います。

なおと
操作のパフォーマンスも上がりますし、何より疲れずストレス無く釣りに集中できます!

操作感も合格点

よく曲がりつつも、必要な操作性は確保されていました

パリッとした操作感ではなく、アクション時にティップからベリーまで入るので、ジグヘッドの抵抗もしっかり感じられます。

高弾性ソリッドのアジングロッドほどのシャッキリ感はありませんが、モタッとした感じとシャープさのバランスがちょうど良いイメージです。

なおと
巻きの釣りでも、アクションを入れる釣りでも、平均点以上のアクションが出せる調子です。

様々なターゲットを視野に!

ブルーカレント3 63

ブルーカレント3 63は、万人に扱いやすい「オールマイティなショートロッド」と言えると思います。

実際使ってみると、キャストフィールから操作性までバランス良くまとまっていました。

6ft3inというレングスと持ち重りの無さを活かして港湾を攻略するも良し、アジ釣ってもメバル釣ってもカサゴ狙っても良し!という万能さがこのロッドのウリ。

近年、高感度・高弾性・超軽量が流行っている中で、粘り強くしっかり曲げてファイトを楽しめる、ブルーカレント3ならではの個性が光る1本だと感じました。

なおと
釣りの楽しさをどこに置くかは人それぞれですが、竿をしっかり曲げて獲りたいって人には超おすすめ!

ヤマガブランクス ブルーカレントⅢ 63

全長1910mm
自重59g
仕舞寸法985mm
ルアーウエイトMAX5g (JH0.3~5g / Plug1.6~3.5g)
PEライン0.06~0.3号
ナイロン・フロロ1~3lb

お次は「ブルーカレント3 74」で実釣!

ブルーカレント3 74のインプレ

続いては、ロッドを持ち替え「ブルーカレント3 74」をインプレしていきます。

シリーズ中少し長めのレングスで、様々なシチュエーションで多彩なリグを使ってターゲットと楽しむコンセプトの、ややパワー系のオールラウンドモデル。

こちらはロッドの特性を考慮して、メバリングをメインに実釣してみます!

ブルーカレント3 74でキャスト

まずは試しにメバル用のプラグを使用してキャストをしてみます。

こちらもブルカレらしいしなやかさで、バットまでガッツリ曲がりルアーは彼方へ!

個人的に、しばらく高弾性のロッドばかり使っていたせいなのもありますが、「凄い曲がるやん!」というのが素直なファーストインプレッション。

ブルーカレント3 74の曲がり

試し投げでは、リップ付きのルアーやシンキングペンシル、ジグやワームなどを使ってみました。

どのルアーも、アクションや水中での状態を感じ取れたので感度は良さそう。

早く暗くならないかな、とワクワクしながらナイトゲームでの実釣に突入していきます!

▼ナイトゲームでメバル祭り!

ブルーカレント3 74で釣ったメバル

実釣では、メバル用のプラグやジグヘッドワームを軸にシャローゲームを展開。

数投しているとコンッと小気味良いアタリとともに型の良いメバルがヒット!

ウィードが濃すぎるのでゴリゴリ巻いて難なくキャッチ。やはり感度は良く、バットパワーも強いモデルです

ブルーカレント3 74 メバル

その後、10匹ほどのメバルを釣ったところでこの日の実釣は終了。

この日の74でのメバルゲームが楽しすぎたので、撮影日以降もメバリングに使い続けてみて、良い点や気になった点が色々と見えてきました!

なおと
めっちゃ釣れたので一気に74も好きになりました。

良く曲がるけどパワーもある!

ブルーカレント3 74の曲がり

63同様に、曲がりの美しさはやはり想定通りでした!

ただ綺麗に曲がるだけでなく、じわ〜とティップからベリー、ベリーからバットというように曲がり込みつつ、タメが効くトルクも感じられるのがこのモデルの特徴でしょう

軽くて良く曲がってリフティングパワーもあるので、シーバスやチヌがヒットしても対等に戦えそうです。

なおと
ヤマガブランクス特有の安心感と信頼感もあります。

よく曲がるから投げやすい

曲がりの良さはキャストのしやすさにも恩恵がありました。

ルアーを付けずにロッドを振っても容易に曲がるので、1g前後の軽量のジグヘッドでも3gを超えるルアーでも簡単に投げられます。

高弾性のシャキッとしたロッドと比較すると、ロッドが曲がってから戻るスピードが遅めなのでリリースポイントも広くミスキャストも少なくなりそうです。

なおと
それでいてダルさも少ないので、毎投安定した飛距離を出せるのは嬉しいポイント!

食い込みと操作性のバランスもよし!

ブルーカレント3 74

パワーはありつつも、食い込みの良さもメバリングにはベストな具合でした。

アジやメバルなんかの吸い込むタイプの魚の場合、ティップが硬すぎると吸い込みが浅かったり、吸い込んだ後の違和感で吐かれたりしますが、ティップがしっかり入るので掛け損じがかなり少ない印象でした

さすがにもっと柔らかいソリッドティップには敵いませんが、程よい操作性と食い込みの良さが絶妙なバランスでまとまった竿です。

軽量さに加え、柔らかさと適度な張りのバランスがちょうど良く、ルアーの操作もそこそこしやすかったです。

パリッとしたキレのある激しいアクションをルアーに与えるというよりは、スラックを弾いたり、柔らかくルアーを動かしたり、ダート系のジグヘッドを綺麗にスライドさせるなどが得意なロッドだと思います。

なおと
アクションする予備動作の時にロッドが追従して曲がってくれるので、軽い力でもアクションを与えやすかったです!

プラッギングとの相性が最高!

ブルーカレント3 74

実釣のメインであったメバルプラッギングとの相性は、思っていた通り抜群!

2g程度の軽量のプラグから5gを超えるシンキングペンシルまで、どのウエイトでもキャストしやすい懐の深さ、そして食い込みの良さがプラッギングにジャストでした。

なおと
プラグ+フロートなら、82のモデルがオススメです!(←筆者愛用ロッド。)

ガッツリ曲がるオールマイティロッド!

ブルーカレント3 74は、ウエイトを乗せやすいキャストフィール、プラグの水を掴む感触、バイトの際の感度、ヒット後にメバルの突っ込みをロッド全体で受け止めるまで、一連の流れを柔軟にこなせられるオールマイティなロッドだと言えそうです。

7ft4inのレングスで遠投も得意で、軽量なので小場所での取り回しも抜群です。

港湾のメバル・アジから、少し外洋のライトゲームターゲットまで幅広く対応できる汎用性の高さが魅力の1本でした!

なおと
筆者の地元は港湾とシャロー帯などが多いので、1本で一年遊べるロッドを選べ。と言われたら74を選びます!

ヤマガブランクス ブルーカレントⅢ 74

全長2235mm
自重71g
仕舞寸法1145mm
ルアーウエイトMAX10g (JH0.3~7g / Rig1~10g / Plug1.6~7.8g)
PEライン0.1-0.5号
ナイロン・フロロ1-5lb

曲げて獲る!のが楽しい万能系ライトゲームロッド

ブルーカレント3 2本

今回インプレッションしたブルーカレント3は、近年の超高弾性かつ超絶感度なロッドとは異なり、軽くて綺麗に曲がるうえ必要な感度と操作感もあり、魚とのやり取りを改めて楽しいと感じさせてくれるロッドでした。

シリーズ共通のヤマガブランクスらしい「曲がる」特性は、他のロッドでは味わえない魅力で、人気があるのも納得!

今回紹介した2モデル以外にも、「ブルーカレント3」には多くのラインナップがあるので、自分のスタイルにあったロッド探してみてください!

関連記事