アジング meets 集魚灯.
みなさんは、集魚灯というアイテムをご存知でしょうか?
集魚灯は水中や水面で光を照射して魚を寄せるための道具で、イカ釣りや太刀魚釣りなんかでよく使われます。
そんな集魚灯は「常夜灯が大好きなアジにも効果絶大なのでは?」ってことで、今回は集魚灯を用いてアジングをしてみることにしました。
今回の検証点
今回の小目標
- 1.そもそも集魚灯にアジは集まるのか?
- 2.暗い場所で使えば相当な効果があるのではないか?
- 3.アジを集魚灯で足止めできるのか?
「どれだけたくさん釣れるか?」ってのがメインテーマなのですが、検証をより有意義にするために小目標を作ってみました。
この3点を中心に集魚灯アジングの可能性を検証していきます!
さっそく集魚灯を設置
さっそく集魚灯を釣り場で設置していきます。
ただし、集魚灯を使うに当たっては注意すべきことがあります。
集魚灯フィッシングの注意点
残念ながら、集魚灯は日本全国どこでも使えるわけではありません。
自治体等の決まりによって、集魚灯の使用を禁じていることがあるので事前の確認は必須です。
また、使用可能な釣り場においても、周囲の釣り人に配慮して使うようにしましょう。
なお、今回は京都府水産事務所に確認の上、京都府で実釣を行いました。
今回使う集魚灯
今回使用した集魚灯は、ハピソンのYF-501。持ち運びが簡単で、電池式なので扱いやすい集魚灯です。
さらに、アジが反応しやすい波長の光らしく、期待が持てます。
いざ点灯
集魚灯のスイッチを入れ、海中に入れます。
今回は海面から1mほどの位置に設置してみました。
この集魚灯は、上向きと下向きのどちらでも使えますが、底までしっかりと光が届くように下向きでセットします。
1月なので水温が低く、活性も低いだろうと思ったので、底に溜まっているアジを寄せるイメージです。
海中の様子
この通り、すごく明るいですね。
魚も集まりそうですし、ラインやルアーが見えるので釣りもしやすい!
白色光が海中を広く照らすため、上からも海の中の様子が見やすいのも良いですね。
上から見ていると、数分でプランクトンやバチがチラホラ集まってきました。
アジが集まってきた!
集魚灯を設置してから30分ほど経過したところで、水中に変化が。
なんと、たくさんのアジが集まってきました!
この動画を見てみてください!
アジング開始!
では、魚が寄ってきたところでアジングを開始。
釣り方は普通のアジングと同じで、ジグヘッドリグで狙います。
集魚灯ベタベタに寄っているアジをとりあえず狙ってみますが、明るすぎるのか見切られます。
そこでワームのカラーをチェンジしてみることに。
光が白と青緑なので、より馴染むように薄いグリーン系のカラーをチョイスしてみました。
すると、好反応を示して1匹目のアジをゲット!
どうやらカラーチェンジが良かったらしく、この後数匹のアジを連続でヒットさせられました。
しかし、この後事件が……。
激渋“プランクトンパターン”に陥る
2時間ほど経過したところでアジを観察していると、何やら集魚灯から10cm以内の場所で必死にパクパクしています。
そう、集魚灯に集まった小さなプランクトンをがむしゃらに食べているのです。
こうなってしまうと、ワームで釣ることが非常に困難でした……。
たまにはワームに反応するものの、アジはプランクトンに夢中。
集魚灯周りのアジは、近くを泳いでいるバチなどにも無反応を決め込んでいるのです(笑)
少し暗い方を狙ってみると……
そんな自らが作り上げてしまった渋い状況を打開する策を発見しました!
集魚灯の灯が届くか届かないかのギリギリのラインにキャストしてみると、わりと簡単に食わせられます。
薄暗い方のアジを良く観察していると、少し動きが速く、どうやら沖から光を求めてやってくるシラスやバチを捕食していました。
つまり、“プランクトンを食べている釣れない群れ”と“小魚やバチを食べている釣れる群れ”の2種類が混在しているわけです。
集魚灯アジングは、目に見えるアジだけを追ってはいけないのかもしれませんね。
集魚灯アジングはアリ?ナシ?
集魚灯アジングをしてみた結果……文句なしで「アリ!」です。
でも、単純に釣りが簡単なわけではなく、集魚灯アジングならではのコツがありそうです。
狙いは真っ暗な場所
別の日に、常夜灯がある場所の近くで集魚灯を使ってみましたが、アジの寄りは非常に悪かったです。
元の魚影の違いもあるかもしれませんが、既に常夜灯に着いているアジを連れてくるのは難しく、各常夜灯に分散するので効果は薄いと感じました。
アジが回遊しやすい防波堤の角やミオ筋周りで、なおかつ周囲に常夜灯がない場所がもっとも効果を発揮すると思います。
明るい場所より薄暗い場所
光が効いている明るい場所だけではなく、徐々に暗くなる部分や真っ暗な部分も狙った方が良さそうです。
今回の釣行でも、光の周りに魚が見えていても、暗い側の方が良く釣れました。
目で見えている魚に加え、じつは見えないところにも多くのアジが寄っていることを知っておきましょう。
ぜひ試してほしい!
使用上の注意点はあるものの、できる環境があればぜひ試してもらいたい釣り方です。
釣果を伸ばせるのはもちろん、普通にアジングをしているだけでは気付けない発見もたくさんあるはずです。
集魚灯はアジング以外にも使い道が多いので、1個持っているといろいろと楽しめますよ。