テーパーとは

エクストラファースト
ロッドの先端に向かって8:2の位置で曲がるテーパーです。「先調子」という分類に入ります。ルアーに繊細なアクションをつけやすい半面、ロッドの曲がる範囲が狭いので、キャストが難しく、魚をバラし易いといった特徴があります。
ファースト
ロッドの先端に向かって7:3の位置で曲がるテーパーです。これも「先調子」に分類され、ルアーにアクションをつけやすく、エクストラファーストよりもキャストのしやすさや扱いやすさがあります。レギュラーファースト
ファーストとレギュラーの絶妙な中間をとるのがレギュラーファーストです。繊細なアクションはつけにくいものの、胴調子の竿よりは比較的アクションをつけやすいでしょう。このテーパーで巻き物を扱う釣り人も少なくないようです。
レギュラー
5:5の位置で曲がるのがレギュラーテーパーです。キャストを自然に行うことができ、巻物の扱いにも適しています。種々のルアーを使ってみたいと考えている初心者や、サイズを問わず魚とのファイトを楽しみたい釣り人向けでしょう。「胴調子」や「本調子」などと呼ばれます。
スロー
ロッド全体が曲がるスローテーパー。巻物などの「横の釣り」に向いており、魚に追従して曲がるため魚をバラしにくく、ラインブレイクのしにくいテーパーと言えます。しかし、キビキビとしたアクションをつけるには難しい一面も。「胴調子」や「元調子」などと呼ばれます。
パラボリックス
スローテーパーと同じくロッド全体が曲がるテーパーで、「元調子」とも呼ばれます。食い込み重視で、トップウォーターでの釣りや、青物など大物狙いの釣り人に選ばれやすい調子と言えます。ファースト寄り(先調子)の特徴

メリット
先調子のロッドでは、ルアーの操作性が良いというメリットがあり、フッキングもルアーに直接的に伝わるのが特徴です。積極的にアクションをつけるワーム・エギ等の釣り、いわゆる縦の釣り等を得意とします。デメリット
反面、巻物や重量級ルアーを扱うには不向きで、魚とのファイトではバラしに注意しなければならないというデメリットがあります。向いているキャスト
先調子のロッドでは、スイングの速度を速くするほど飛距離が伸びやすくなります。力を込めてロッドを振るイメージのキャスト方法です。スロー寄り(胴調子)の特徴

メリット
重いルアーを扱うのに適し、巻物などを扱いやすいのがスローテーパーのロッドです。竿が全体にしなって掛けた魚をバラしにくく、粘り強いファイトを可能にします。デメリット
一方で、繊細なアクションをつけるのには向かず、フッキングの力も伝わりにくいため、向こう合わせ的なフッキングになりがちです。向いているキャスト
ルアーの重みをロッドにのせ、ロッドを十分にしならせ、ロッドの反発力を活かして投げます。先調子のロッドでのキャストよりスローなイメージです。専用ロッドがある理由

もし、仮に、レギュラーテーパーのシーバスロッドを使ってしまうと、シャクリの際にロッドがアクションを吸収し、キビキビとしたエギのアクションが出しずらくなってしまうのです。
最近ではシーバスロッドもファースト寄りのラインナップが増えてきましたが、ロッドのテーパーを理解しないで買ってしまうと、アタリを弾いてしまったり、バラシが多くなったりという事もあるかもしれません。
釣りのターゲットや釣り方によって、異なるテーパーがあるのは、使用するルアー、誘い方、ターゲットのアタリの出方などが、それぞれ異なる為なのです。
どんなターゲットで、どんな釣りをしたいのかを想像し、テーパーにも意識を向けて、ロッドを選んでみましょう!
▼ロッドのパワー(硬さ)についてはコチラ