釣り人の活性が高まる4月……海の中ははたして
桜満開の頃が一番気持ちよく釣りができる
4月になると、暖かな陽気に誘われて外に遊びに行きたくなりますよね!
寒くないし、暑くもない。まだ虫も少ないし、本当に快適に魚釣りが楽しめます。
海水温は最低値から徐々に上がり始める時期
陸上は快適な陽気ですが、水温の変化が鈍い海の中はまだまだ寒い時期。ご覧のように4月の水温は1月とそれほど変わらないのです。
空気は暖かいケド、海水をバケツで汲んだら「冷たッー!」なんてことを経験された方も多いでしょう。
4月に釣れる魚を予習して狙ってみましょう!
「陸上が温かくなったから、夏のように様々な魚がたくさん釣れる!」って訳ではありませんが、春に釣れる魚に狙いを定めればきっと楽しく釣りができるはずです!
4月にベストシーズンを迎える魚
メバル|年に2回のベストシーズン
春を告げる魚ともいわれるメバル(春告魚)は、12~1月と4~5月に2度のベストシーズンを迎える魚です。
メバルは、堤防や漁港といった初心者の方でも釣りやすい場所でも釣果をあげられる魚ですね。
メバルは肉食性かつ夜行性の魚ですので、夜釣りがオススメ。常夜灯や藻場の周りをルアーで狙ってみましょう。
クロダイ|乗っ込み状態のチヌが狙い目
3月から引き続き、4月も産卵を控え浅場にクロダイが群れで乗っ込んできます。
数も大きさも同時に狙えるのが乗っ込みの良いところ! クロダイの群れが浅瀬に入ってきたタイミングで実釣できれば最高です。
暖かな日が数日続いた大潮前後の中潮が、乗っ込みのクロダイの狙い目と言われています。
カレイ|深場に移動する前の花見カレイを狙ってみよう
冷水を好むカレイは、他の魚と真逆で暖かくなると深い水深へ移動していきます。
4月はカレイにとって産卵から体力が回復し、積極的にエサを食べるようになると同時にまだ浅瀬に居られる水温。
投げ釣り師の間では花見ガレイと呼ばれるように、桜が咲いている頃に好機を迎えます。
春のカレイは卵こそ持っていませんが、肉厚な身がとても美味しくなりますよ!
4月に釣果が上向いてくる魚
マアジ|潮通しの良いポイントで回遊を狙おう
水温が上昇してくると様々な魚が続々とシーズンインしていきます。
冬の間、外洋を泳いでいたアジもそのひとつで、4月になると徐々に湾内にも回遊してきます。
アジの産卵期は4〜7月とされているため、4月は夏から秋に釣れ盛る豆アジこそいませんが、回遊さえあれば20cm前後の良型のアジを堤防で釣ることができますよ!
マイワシ・カタクチイワシ|4月になればサビキ釣りも楽しくなってくる
アジと同様に、マイワシやカタクチイワシも4月になると湾内の堤防に回遊してきます。
回遊さえあれば、4月でも夏のように入食い状態になりますよ! 潮通しの良い場所を探しサビキ釣りで狙ってみましょう。
餌を付けるトリックサビキなら食い渋りの時にも対応できますよ!
キス|シーズン序盤だが釣れれば大きいぞ
4月になるとキスの釣果も聞くようになりますね。やや水深のある砂地を探ると20cm超えの良型のキスが釣れてきます。
夏に釣れるような場所にキスが現れるのは、地域によって差はあるものの概ね水温16~18℃前後(5月ごろ)です。
4月のキス釣りの良い所は餌取りが少なく、釣れれば型が大きいことでしょう。大型のキスは刺身や昆布締めにして美味ですよ!
4月に期待できる大物釣り
アオリイカ|一年で一番大きなアオリイカが狙える時期!
4月は堤防からでも大型のアオリイカを狙うことのできる時期で、数こそ釣れませんがキロアップ……時に2kgを超えるアオリイカがヒットしてきます。
4月のアオリイカは産卵を控えていますので、産卵場となりうる波風立ちにくく海藻が繁茂しているような場所を、エギングやヤエン釣りで狙ってみましょう。
ヒラスズキ|荒磯の王者に挑戦するのに適した時期
到底お手軽な釣りとは言えませんが、多くの釣り人が憧れるヒラスズキも春にベストシーズンを迎える魚のひとつ。
とくに4月は産卵から充分に回復したヒラスズキが積極的に餌を追うと同時に、強風の日が多い為、サラシを必要とするヒラスズキ釣りにうってつけの時期といえます。
「いつかヒラスズキ釣りに挑戦してみたい」と思っている方は、魚から反応の多い春がオススメですよ!
この春、装備をしっかり整えて挑戦してみてはいかがでしょうか?
マダイ|磯やサーフから思いもよらぬ大鯛が食ってくることも
3月から4月にかけては、岸から大型のマダイがヒットする季節でもあります。
どこでも釣れる訳ではありませんが、産卵を意識して浅場に乗っこんでくるマダイとイワシなどのベイトが合わさるとルアーにヒットしてきます。
潮通しの良い磯や水深のあるサーフなどが狙い目ですよ!
4月といえども“思ったより釣れなかった時”に狙いたい魚
カサゴ|4月もお世話になります……
暖かな陽気に誘われて堤防釣りに出掛けたは良いけど、アジやイワシの回遊魚はお留守。
ちょい投げでキスを狙おうにも、深い砂地が見つからない……まさかこのままだとボウズかも。
そんな状況に備えて穴釣りの道具を持っておくと、カサゴなど根魚が助けてくれるかもしれません。
ムラソイ|堤防の横のゴロタ浜や磯場で手軽に釣れますよ
ムラソイも周年安定して釣れてくれるお助けキャラ的な魚です。
もちろん堤防の穴釣りで釣ることもできますが、ゴロタ場に行けばルアーでも楽しく釣ることができます。
堤防で生命反応が乏しい状況だったり、回遊魚が釣れにくい日中にゴロタ浜へ行ってみるのもアリですよ!
4月は淡水魚を狙った釣りも面白い
海よりも先に暖まる川や池は、4月ともなれば様々な魚達が活発に動き始めます。
淡水域の水温は気温変化に影響されやすいため、暖かな日が数日間続いた時は狙い目ですよ!
ナマズ|4月はスレが進んでいないので狙い目
近年、魚釣りのジャンルとして定番化してきたナマズ釣りも4月になるとシーズンインです。
冬の間釣り人からのプレッシャーから解放されていたこともあり、春のナマズは水温さえ上がっていれば、比較的素直にトップウォーターで釣ることができます。
ブラックバス|産卵直前のデカバスを狙ってみよう
4月になるとシャローでは見えバスの姿も増え、色々な釣り方でバス釣りを楽しめる季節の始まりともいえるでしょう。
スポーニング(産卵)を意識したデカバス狙いに絶好の季節ですよ!
渓流魚|水温が上がりはじめ、渓流魚も餌を追い始める
多くの河川で3月に解禁を迎えた渓流釣りですが、実際のところ解禁当初はまだまだ低水温で釣果が出にくい……なんてこともあります。
そんな渓流も4月になると冷え込みが緩み、渓魚たちも活発に餌を追うようになります。
渓流釣りを始めるなら雪解けが終わり、木々が芽吹きはじめる4月から5月がオススメですよ!
タナゴ|美しい婚姻色を狙うなら4月がおすすめ
美しい婚姻色が魅力的なタナゴの仲間は、多くの種類が春に産卵期を迎えます。
産卵期真っ盛りのド派手な雄タナゴを釣るなら4月がオススメですよ!
さぁ、魚釣りシーズン突入ですよ!
待ちに待った春本番! 水辺では多種多様な魚達が活動を開始していますよ!
皆さんも気候が最高に気持ち良い春の魚釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか。
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