一番釣れるサビキはどれだ?!
サビキ釣りについて
堤防釣りド定番な釣り方といえば『サビキ釣り』ですよね!
アジやイワシ、サッパやヒイラギなどなど、魚釣り初心者の方でも簡単に釣ることができます。
じつはサビキにはたくさんの種類がある
釣具屋でサビキ仕掛けを選ぼうとすると、さまざま種類が売られています。
それぞれに特徴や長所がある訳ですが、実際に釣り比べてみたらどうなるのか検証してみました!
実釣日の状況
実釣日は2月中旬の大潮。「寒くて釣れない時期ほど差が出やすいだろう。」と気合いを入れて釣り場に行くとなんと予想外の展開が……。
なんと、カタクチイワシの姿が見えています! 心の中でボウズだったらどうしよう。って思っていたのでホッと一安心!
今回の実釣は、TSURI HACK TVでも公開されていますよ!
▼前編
▼後編
検証するサビキは|ピンクスキン、トリック、パニックの3種
ピンクスキンサビキ|一般的なサビキ
普通のサビキ代表として、ピンクスキンのサビキをチョイスしました。
ハリスの太さは0.6号と一般的で、針にはピンク色の疑似餌がついています。
トリックサビキ|針に餌を付けるサビキ
トリックサビキは、2本の針が1つになっている珍しい形状の釣り針に餌を付けて使用します。
ハリスは0.4号とやや細く、枝糸の長さが極端に短いのが特徴です。
■スピード餌付け器

トリックサビキに餌を付ける道具として、スピード餌付け器という商品があります。
トリックサビキとスピード餌付け器は、セットで使用するものと覚えておきましょう。
パニックサビキ|細いハリスとティンセルが特徴的なサビキ
とても細いティンセルが疑似餌と付けられているのが特徴のパニックサビキ。
ハリスは0.2号と極細で針の数が14本と多いので、一度にたくさんの魚が釣れる可能性がある一方で扱いにくいサビキです。
一番釣れるサビキを検証!ルールについて
制限時間内の1投で釣れる“魚の数”を検証
今回はカタクチイワシが岸壁沿いに寄っている状況だったので、1回の投入で何匹釣れるかを検証することにしました。
トリックサビキとパニックサビキは上から撒き餌
ピンクサビキは下カゴで撒き餌
ピンクスキンサビキvsトリックサビキ
第一戦|トリック4匹-ピンクスキン0匹
まずは待ち時間30秒で釣果を比べてみると、トリックサビキに4匹のカタクチイワシが掛かった一方で、ピンクスキンはゼロ。
トリックサビキは4匹釣れたのは良かったのですが、イワシが掛かっても30秒経つまで待ったことにより仕掛けが絡んでしまいました。
トリックサビキについている3号のオモリは「少し軽すぎる」と感じたので、7号に変更してみることに。
魚の大きさや竿の強さに合わせてオモリの重さを5〜8号と重くすると良いですよ!
第二戦|トリック3匹-ピンクスキン2匹
待ち時間を45秒にしてみると、ピンクスキンにも2匹のカタクチイワシが掛かってきました!
トリックには3匹掛かり、今度は仕掛け絡みなし。
第三戦|トリック2匹-ピンクスキン0匹
再び待ち時間30秒で検証してみると、ピンクスキン0匹という結果に。
やはり即効性という観点では、トリックサビキの方がよく釣れる仕掛けのようですね。
第四戦|トリック2匹-ピンクスキン5匹
最後に待ち時間1分で検証してみると、ピンクスキンに5匹に対してトリックサビキは2匹という結果に。
トリックサビキは何尾か針掛かりして暴れると針からエサが落ちてしまい、追い食いが起こりにくいようですね。
反対にピンクスキンは、疑似餌が効果を発揮してコマセが効いている間は、どんどん追い食いさせられるので数が伸びました。
結論|トリックサビキは数匹ずつ着実に釣り上げるサビキ
トリックサビキは餌が付いている分食いつきは早いものの、多点掛けには向いていないと感じました。
今回のように、高活性時には疑似餌のついたサビキで追い食いを狙いながら、手返し良く釣ることで数を伸ばせるかもしれませんね。
パニックサビキvsピンクスキンサビキ
試しにパニックサビキを投入してみると……
細い仕掛けが切れないよう慎重にパニックサビキを取り出し、イワシの群れに投入すると、あっという間に鈴なりに!
やはり、パニックサビキの威力は凄まじいものがありますね!
第一戦|待ち時間45秒
圧勝予想だったパニックサビキですが、なんと結果は0匹……。
対するピンクスキンサビキは2匹(1匹落ちちゃいましたが)という結果に。これは想定外です。
どうも魚達が左から回遊してきているようで、右側に釣り座をとったパニックサビキには回って来なかったようです。
第二戦|釣り座を入れ替えて待ち時間45秒
やはり釣り座は大事なようで、第二戦の結果はパニックサビキ6尾に対してピンクスキンサビキ0匹。
最後にもう一度釣り座を戻して検証してみましょう!
第三戦|待ち時間45秒、釣り座はもとに戻しました
こんどは右側にもイワシが回ってくれたようで、両者ともに3匹ずつという結果になりました。
最後にもう一度、釣り座を入れ替えてみましょう。
第四戦|ついにパニックがその実力を発揮した
イワシの群れが少し深い場所にいるかもしれないと感じ、さっきまでよりも深めに仕掛けを落とし込むと……。
なんと11匹も掛かってきました(笑)。対するピンクスキンサビキには3匹でした。
3種のサビキを比べて分かったこと
トリックサビキは追い食いが期待できない
針に本物の餌が付いているトリックサビキは、1尾目が食いつくまでの時間が早い印象を受けました。
その反面、食いついた魚が暴れることで針から餌が取れてしまい、なかなか複数匹をいっぺんに釣ることが難しかったです。
パニックサビキはハリスが細すぎて扱いに注意
僕は以前、パニックサビキをパッケージから引き出す際にプチッと切ってしまったことがあります。
とにかく糸も針も細いので仕掛けを壊さないように注意が必要ですし、予備の仕掛けをいくつか持っておいた方が安心です。
また、魚の大きさによってはハリス切れが多発する可能性があるので、釣れている魚が大きい場合はハリスの太い仕掛けを用意した方が良いでしょう。
スキンサビキは食い渋りの際に心配
今回はカタクチイワシの活性が高く、スキンサビキでも充分釣ることができました。
ただし、他のサビキよりもカタクチイワシが掛かるまでに時間が掛かっていたことから、疑似餌を見破っている魚が多い印象を持ちました。
3種のサビキの使い分け方
ピンクスキンは初心者向け
ピンクスキンサビキはハリスが太く、餌を付けたりする動作もないため一番扱いやすいサビキだなと感じました。
初めて魚釣りにチャレンジされる場合は、ハリスが0.6号程度のサビキ仕掛けを選ぶと良いでしょう。
高活性時に圧倒的な釣果力を出すパニックサビキ
今回のように魚の活性が高い場合は、パニックサビキの実釣力が圧倒的です。
針数が多いこともあり、一度に10尾以上掛かるのが当たり前という釣れっぷりでした。
パニックサビキは、短時間で効率の良い釣りをしたい方にオススメなサビキですね!
食い渋り時はトリックサビキ
今回の検証で僕にとって新しい発見になったことは、活性が高い時はトリックサビキと一般的なサビキに大きな差が生まれないことです。
食い渋りの時にいつもトリックサビキに助けられてきましたが、やはりどんなサビキにも一長一短あるんですね。
とは言え、食い渋りはいつ何時起こるか分かりませんので、スピード餌付け器とトリックサビキは保険としてこれからも持っておこうと思います。
皆さんも、サビキ釣りに出掛ける機会がありましたら、今まで使ったことのないタイプも試してみてはいかがでしょうか。
同じサビキ釣りでも色んな発見があって楽しいですよ!