LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら

「なちぃ〜〜!」今こそ再評価したい平成レトロルアー【トップウォーター編】

“平成の名作ルアー”といえば、何を思い浮かべますか?

1990年代〜2000年代前半に生まれ、当時のバスシーンを沸かせたルアーたち。

意外にも令和のフィールドで、いまだちゃんと釣れる“現役選手”ばかりなんです。

最新ルアーもいいけど、たまには平成レトロで遊んでみませんか?

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

今こそバサーにブッ刺さる平成レトロルアー

最近よく耳にする「平成レトロ」。

これは、平成の中でもとくに1990年代〜2000年代前半に流行したカルチャーやファッション、デザインを“いま”の感性で再評価し、楽しもうというムーブメントです。

おもに魅了されているのは、いわゆるZ世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)と、ミレニアル世代(1980年代〜1990年代半ば生まれ)。

当時をリアルタイムで知らない若い世代には新鮮に、そして当時を過ごした世代にはどこか懐かしく感じられる——そんな二重の魅力が平成レトロ人気を後押ししています。

平成に生まれた名作ルアー

↑筆者私物のギルモアのスーパージャンパー。

90年代以前のルアーは「オールドルアー」と呼ばれ、コレクション文化も深く根付いていました。

へドンやスミスウィックといったアメリカンメーカー、そして日本製ではアルファ&クラフトの名作《バルサ50》シリーズなど……。“時代を超えて受け継がれる価値”を宿したルアーたちは、多くのコレクターを魅了してきました。

そして令和の今。1990年代〜2000年代前半に誕生したルアーを見渡すと、あの頃の「新しい」が、いまや“平成のレトロ”として輝いて見える瞬間があります。

筆者と同じミレニアル世代、さらにはZ世代にとっても、当時のルアーはどこか懐かしく、そして逆に新鮮に映るはずです。

ビックリマン高田

そんな“平成を彩った名作ルアー”を〈平成レトロルアー〉と再定義。
 
今回はトップウォーターに絞って、その魅力をたっぷり紹介します。

POPMAX(ポップマックス)

今もなお、人気メーカーとして多くのバサーから絶大な支持を集めるメガバス。

そのメガバスが1990年代半ば〜2000年前後に巻き起こしたブームは、当時のバスフィッシングシーンを語るうえで欠かせません。店頭に並べば即完売、雑誌で特集が組まれ、釣具店には開店前から行列ができる──そんな“狂乱のメガバス時代”でした。

その真っ只中で人気をさらったトップウォータールアーが、あの名作「POP-X(ポップエックス)」。そして今回紹介するのは、その兄弟分として ITOエンジニアリング名義でリリースされた「POPMAX(ポップマックス)」です。

1995年発売のPOP-Xをベースにしつつ、ボディは大幅にボリュームアップ。ただのサイズアップ版ではなく、フォルムもまったく違うトップウォーターに仕上がっています。

機能美に惹かれたウォーターフローシステム

POP-X/POPMAXシリーズ最大の特徴が、メガバス独自のウォーターフローシステム。

名前だけ聞くと少し難しそうですが、仕組みはシンプル。前方のカップに開けられた穴から水を取り込み、その水をエラ後方へと流し抜ける構造のことです。

少年時代の筆者はこの近未来的なギミックに大きく惹かれました。なんとカッコよく、なんて釣れそうな造形なんだ……と。

POP-Xが発売された当時、筆者はまだ2歳とバス釣りができない年齢だったのですが、それでもこの機構が当時のバサーの心を奪った理由は、いまの自分でも容易に想像できます。

ビックリマン高田

初めて手にした時はパッケージを開けることすら勿体なくてできませんでした。
 
そんな気持ちにさせる造形美はこういう細かいシステムから来てるんですね。
 
まさに平成レトロルアーの代表格です。

デカいバスが釣れる

正直なところ、平成レトロとして多くの人々の心に残っているのはPOP-Xの方でしょう。フィネスという概念をトップウォーターに落とし込み、控えめなスプラッシュで魚を引き寄せるその性能は、多くのバサーに衝撃を与えました。

実際にかなり優秀かつ革新的なポッパーだったと言えるでしょう。

では、なぜ今回あえて影に隠れがちなPOPMAXをご紹介するのか……それは令和の今でもデカいバスが釣れるからです。デカいバスどころか世界中の大型魚まで魅了します。

大きなポップ音や飛距離、強いフックを載せられるといった点など、ポッパーとして高い機能を持っているということに疑いの余地はありません。

ビックリマン高田

今でも買えて、今こそ釣れる!
 
手に入りやすくなった今だからこそ、使って欲しいルアーなのです。

ティンバーフラッシュ ノイジーダックス

多くの人気バスプロを抱えて、誰もが憧れたエバーグリーンのビッグノイジープラグが「ノイジーダックス」です。

平成を語るうえで避けて通れないのが、2000年代前半のビッグベイトブームを牽引したエバーグリーンの名作「ティンバーフラッシュ」。ノイジーダックスは、そのティンバーフラッシュの兄弟的な立ち位置のルアーとして登場しました。

見た目はビッグベイト然としていますが、その実態は完全にトップウォーター。

水面で騒々しく、力強く、大きくアピールする“ノイジープラグ”として、多くのビッグバスを引きずり出してきたルアーです。

ウッドプラグならではのサウンド

ノイジーダックスの最大の特徴は、全身がウッド素材でできているということです。

プラスチックとはまったく異なる“重み”と“響き”を持ち、アクションの度に「カッコン、カッコン」と木製ならではの深いサウンドを響かせます。

この独特の音が水面に広がることで、魚に強烈なアピールを与えるのはもちろん、何よりアングラー側が“釣れそうだ……”と感じてしまうほどの説得力を持っています。

このサウンドと存在感こそ、ノイジーダックスが時代を超えて愛される理由のひとつと言えるでしょう。

ビックリマン高田

ビッグベイトやジャイアントベイトが普通になった今でこそ、その大きさに違和感は感じませんが……
 
当時は大きすぎると感じていた人も多いのでは?

存在感とウッドサウンドは令和においても唯一無二

ここまで大きなサウンドとシルエットを持つノイジープラグは、令和時代においても代わりのルアーを見つけることはできません

ビッグバスを選んで釣るという意味では、今こそ投げて欲しいルアーでもあります。

ビックリマン高田

新品を見つけるのは難易度高めですが、古いプロショップのデッドストックや中古釣具屋さんでは比較的手に入れやすいと思います。

バズジェット

2003年、デプスから発売されたノイジープラグが「バズジェット」です。

ウェイクベイトというジャンルにおいてのロングセラーで、発売当初から絶大な人気を誇り今もなお多くの人が愛用しています。

ビックリマン高田

発売年が22年前……ということに驚く人もいるのではないでしょうか?
 
平成レトロと言われてもピンとこないくらいの現役選手ですね。

ハイアピールかつ広範囲を探れる利便性

バズジェット最大の魅力は、強烈な引き波とサウンドを生み出しながらも、驚くほど引き抵抗が軽い点にあります。

サラサラと広範囲を流せてしまう扱いやすさこそ、バズジェットが多くのアングラーに支持される理由です。

高浮力ながらトップウォーターにありがちなミスバイトも少なく、釣るためのルアーとしてとても優秀なのです。

平成レトロながらガイドで欠かせない一軍ルアー

筆者がバスガイドとして現場に立つ際にも、このバズジェットは常に“一軍”としてスタンバイしています。

令和の今でもゲストさんに投げてもらう機会はとても多く、状況がハマったときの爆発力は他のルアーには代えがたいものがあります。

バス用品を扱う多くのショップで比較的手に入れやすいのも嬉しいポイント。まだ使ったことがない方には、ぜひこれを機に一度試してみてほしいルアーです。

ビックリマン高田

個人的にも、そしてガイドワークの上でも、絶対に欠かせない一本です。

バブルトルネード

次に紹介するのは、エバーグリーンはMODOブランドからツインペラ仕様のバズベイト「バブルトルネード」。

筆者の記憶では、2003年頃(もし違っていたらご容赦ください)にリリースされた名作です。

令和の今となっては、バズベイトというジャンル自体が以前ほど注目されていない……そんな気もしてしまいますが、トップウォーターの“楽しさ”を語る上で、そして平成レトロを振り返るうえでも、バズベイトは決して外せない存在だと思います。

良く飛んで、真っすぐ引けて、うるさい

バブルトルネードの開発コンセプトは、じつに明快。

「よく飛ぶこと、真っすぐ引けること、そしてとにかく“うるさい”こと。」

この3つを掲げて清水盛三プロが手掛けたルアーで、彼自身の豪快なキャラクターと相まって、当時のバサーの心に深く刺さりました。

実際、飛距離は申し分なく、スローでも高速でもしっかり“真っすぐ走る”直進性の高さが扱いやすさに直結しています。

そして、左右逆方向に回転するツインペラ。このダブルプロペラが奏でる大きなサウンドと泡立ちが、水面で圧倒的な存在感を生み出してくれます。

バズベイトのエントリーとしてもおすすめ

よく飛び、しっかり音を出し、そして扱いやすい。そんなバブルトルネードは、そのバランスの良さからバズベイト入門者にも強く推せる一本です。

全国的に取り扱いのあるショップも多く、手に取りやすいのも嬉しいポイント。バズベイトをまだ使ったことがない方にも、まず最初に触ってほしいルアーだと言えます。

バズベイトはカバーやストラクチャー周りにも非常に強く、手返しよくテンポよく探れるのが最大の魅力。もしかしたら、あなたのバスフィッシングの“引き出し”を大きく広げてくれる一手になるかもしれませんよ。

ビックリマン高田

もちろんベテランバサーにもおすすめできるルアー。
 
「長らくバズベイトなんて投げてない!」って人も、ジャラジャラと騒がしい音と共に懐かしさを感じてみませんか?

マグナムバッド

最後にご紹介するのは、ある意味“究極のコピー製品”ともいえる「マグナムバッド」です。

ビッグバドのマグナムサイズで、 BIG BUD(ビッグバド) → MAGNUM BUD(マグナムバド)……ではなく MAGNUM BAD(マグナムバッド)。つまり悪いやつということです(笑)

一斉を風靡したビッグバドのコピー商品でありながら、そのマグナムサイズ版として登場したマグナムバッドは、“ただのコピー”では終わらず……むしろ、その図太い存在感と実釣性能によって、多くのアングラーに愛され続けた一本なのです。

ビックリマン高田

悪いやつほどよく釣れる。

本家を超える特大浮力

↑上がマグナムバッドで下がビッグバド

サイズは通常のビッグバドよりも一回り大きく、その存在感はまさに“マグナム”の名にふさわしいボリュームです。

最大の特徴は、その大きなボディからは想像できないほどの強い浮力。同じ位置でもがき続けるような独特のアクションは、意外にも繊細な誘いに向いています。

ゆっくりとしたただ巻きが基本ですが、ロッドアクションによる180度のテーブルターンやジャーク&ポーズなど、トップウォーターを操作する楽しみも備えています。

学生時代に一番50アップを釣ったルアー?

平成の時代、筆者は琵琶湖のオカッパリを中心に釣りを楽しんでいましたが、その中で“もっとも50アップを釣ったルアー”と言って過言ではないのが、このマグナムバッドです。

その威力は令和の現在でもまったく色褪せていません。

近年も時折生産されているようですが、根強いファンが多く、店頭に並んでもすぐに買い占められてしまうこともしばしば。

平成レトロとして楽しめるだけでなく、令和のフィールドでも確実に仕事をしてくれる一本です。

ビックリマン高田

もし運良く見つけたときは、迷わず手に取ることを強くおすすめします。

令和のルアーにも負けない平成レトロルアー

今回ご紹介してきた平成レトロルアーは、どれも“今でも手に入る”という共通点を持っています。

それは裏を返せば、発売から長い年月が経ってもなお支持され続けているロングセラーであり、確かな実力で多くのアングラーに愛されてきた証でもあります。

バスフィッシングの世界では、どうしても最新ルアーに注目が集まりがち。もちろん新しい道具を使うワクワクも大切ですが、たまには平成の名作に触れてみるのも悪くありません。

ビックリマン高田

時代を超えて残ってきたルアーには、その理由があります。
 
あなたのタックルボックスにも、一つ“平成レトロ”を忍ばせてみてはいかがでしょうか。

関連記事