春のバス釣りに、春爆あり。
僕は毎年経験してますよ!実は春のバスの行動を正しく知れば誰でも春爆を体験出来ますよ!
春爆とは
長い冬が終わり、気温も水温も日に日に上昇。釣り人のテンションもそれに比例して急上昇していく春という季節。
春爆とは、このシーズンにプリップリに太ったバスが釣れ続ける夢のようなタイミングのこと。
雑誌やSNSで春になるとよく見かけるワードですが、実は誰にでも春爆を経験するチャンスがあるんです。
春爆のキーワードは“産卵の段階”
バスは春に産卵行動を行います。この産卵行動における3つの段階を理解することが春爆への近道なのです。
プリスポーン(産卵前)
時期の目安:2月末~4月頭(地域差・個体差があります)
プリスポーンとは産卵前の状態のことを言います。寒い冬が終わり、春に近づいてくるとバスはオス・メス問わずに捕食行動に入ります。産卵のための体力をつけるためだと言われています。
産卵前でメスは抱卵しており、オスも捕食を繰り返すのでブクブクと太っていきます。
プリスポーンはセカンダリーポイントを探せ!
バスたちは産卵場である浅場(シャロー)を意識して動き出します。冬に深場や岩場、ウィードなどで越冬していた場所から移動しはじめるのです。
ただしいきなり極浅の産卵場所まで動くわけではありません。まずは冬のポイントと産卵場所の間の中継地点に移動します。それをセカンダリーポイントとバス釣りでは呼びます。
セカンダリーポイントで重要なのは
エサが捕りやすい(多い)こと
産卵場所のすぐ近くにあって少しだけ水深があること
ハードボトム(硬い水底)であること
障害物があること
などが挙げられます。
プリスポーンの釣り方とルアー
スポーンの前のバスは積極的に捕食してくれます。大きいルアーや波動の強いルアーを使って横の釣りで狙う事がお勧め。
▼スイムジグ
ラバージグにシャッドテールワームをつけたスイムジグ(スコーンリグ)。春は5〜7グラム程度が、ボートでもオカッパリでも使いやすく重宝するウェイト。
セカンダリーポイントで底にコツコツ当たるか当たらないかのスピードで巻いてきましょう。
琵琶湖のイメージが強い人もいるでしょうが、全国どこのフィールドでも使えます。
▼バイブレーションプラグ
バイブレーションは特に回遊するバスを効率よく釣る上で有効なルアー。
ボトムまで沈めてから障害物に当たるか当たらないかのスピードで巻いてくる。
もしくは中層から表層を飛び出さないくらいの速いスピードで巻くのが勧めです。
ミッドスポーン(産卵中)
時期の目安:4月中旬~5月上旬(地域差・個体差があります)
ミッドスポーンとは産卵中の状態。産卵直後のバスはポストスポーンなどと呼ばれます。
バスは産卵のためにネスト(産卵床)を作りオスとメスがペアになって産卵行動をとります。
ミッドスポーンの魚が多くみられるの2メートル以浅のシャロー。バスはハードボトムと呼ばれる硬い地形(泥底でなく水が綺麗な場所)で産卵行動を行います。
基本的には捕食行動が減る難しい時期ですが、産卵直前のメスバスは最もウエイトが乗っているということもあり、記録級の魚が多く出るのもこの時期の特徴。
ポストスポーンのオスバスは、ネストの卵を守る習性がありますので、ネストに侵入してくる外敵(ルアー)に積極的にアタックしてきます。
この習性を利用した釣りは“ネスト撃ち”と呼ばれ、非常にイージーにバスを釣ることができるのですが、「卵を守るバスを意図して釣るのは倫理的にどうなのか?」といった議論がたびたび巻き起こり、賛否が別れています。
あるフィールドでは、ブラックバス保護の為、産卵期間中の一部の一エリアを釣り禁止にしているといった例もあります。
アフタースポーン(産卵後)
時期の目安:5月上旬~(地域差・個体差があります)
アフタースポーンとは産卵後の状態。
メスバスは産卵を終えると、もう一度プリスポーンの状態になって産卵をするか、もしくは休んで体力を回復させ、産卵とは無関係(アフター)の状態に入っていきます。
アフタースポーンは浮いた障害物を狙え
アフタースポーンのバスは産卵場所から近い障害物に身を寄せます。浮いた障害物を好むバス、水中の障害物につくバスなど個体差があります。
アフタースポーンの釣り方&ルアー
▼表層ビッグベイト
アフタースポーニングのデカバスは浮いている障害物に身を寄せる習性があります。その状態のバスを釣るのに水面でのビッグベイトが有効です。スローなアクションに加えてリアクションの動きを入れるといいバスに出会えるでしょう。
▼フラット系ワーム+フリーリグ
産卵直後のバスは速く動くルアーを追い切れません。そのためワームがゆっくりとフォールするフリーリグがお勧めです。フラット系のワームを使えばよりフォールスピードを落とすことが可能。シンカーの重さは3グラム以下がお勧めです。
春爆を堪能したければプリスポーンを追いかけ続けるべし
魚がスポーニングに入るタイミングは個体によってまちまちです。
一部の魚がミッドスポーンに入っても
次のプリスポーンの魚がセカンダリーポイントに入ってきます。
デカバスをボコボコと釣るためには
プリスポーンのバス(プリバス)を追いかけ続けることをオススメします!
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ライタープロフィール
ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。