イカメタル入門|現地ガイドに聞いたタックル選びと誘い方3つのコツ

2019/01/21 更新

“浮スッテと鉛スッテ”というシンプルな仕掛けでイカを狙う『イカメタル』。ゲーム性の高さから経験者はもちろん初めての方もハマってしまうこの釣り。タックル選びから、仕掛け、誘い方など基礎知識を、編集部がガイドさんに聞いたQ&Aを交えてお届けします。


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

イカメタルはどんな釣り?

イカメタルで釣れたブドウイカ(ケンサキイカ)
撮影:TSURI HACK編集部
その発祥は福井県敦賀ともいわれ、ここ数年高い人気を誇る『イカメタル』はシンプルな仕掛けでイカを狙え、ゲーム性も高いことから人気に火がついた釣り方です。いい日にはなんと100杯以上釣れることもあるというイカメタル。

タックル選びの重要性、誘い方などの基礎知識を、実釣体験時に聞いた現地ガイドのアドバイスを交えてご紹介します。

名前とは裏腹にゲーム性が高い『イカメタル』

イカメタルの釣りシーン
撮影:TSURI HACK編集部
イカメタルという響きだけで、気になってしまうその名前。全く釣りをしない人からすれば、新たな音楽系ジャンルが生まれたのかと勘違いしてしまうかもしれません。しかし、その定義は、船からのイカ釣りで仕掛けは『メタルスッテ単体 or メタルスッテと枝1本のスッテまで』とされています。

現在はメタルスッテと浮きスッテの組み合わせが主流。イカメタルは船のライトでイカを寄せる“夜焚き”をメインに、日中も狙うことができます。

釣れるイカの種類と季節

釣れる時期は地域やイカの種類によって様々です。どんなイカがいつ頃狙えるのか見ていきましょう。

ケンサキイカ

ケンサキイカ
出典:PIXTA
ケンサキイカは、日本各地に生息しているヤリイカ科ヤリイカ属のイカ。鳥取・島根では『白イカ』、関東地方では幼体のことを『マルイカ』の名前で呼んでいます。胴の長さは最大40センチ前後まで大きくなります。

明確な旬は定められていませんが、火を通しても硬くなりにくく、刺身や天ぷらなど様々な調理法で味わうことが出来ます。船釣りでは7〜10月くらいまでシーズンとされています。

スルメイカ

スルメイカ
出典:PIXTA
5〜10月くらいが釣り好機のスルメイカは、アカイカ科スルメイカ亜科スルメイカ属に属するイカです。胴の長さは最大で25センチほどで、イカメタルで狙えるイカの中では比較的小型の種類です。他のイカとは、長い2本の触腕があることから見分けることが出来ます。

身は程よい硬さで、特に熱を通すと旨みや甘みが増す特徴があります。一年を通して味が変わりにくく、どの季節でも美味しく食べることができるイカです。

ヤリイカ

ヤリイカ
出典:PIXTA
ヤリイカ科ヤリイカ属に属するヤリイカは、体が細く、足が極端に小さな特徴を持つイカです。その見た目が槍に似ていることからヤリイカの名前が付けられています。

船からは10〜4月ごろに狙え、味の旬は秋から春にかけてで、アオリイカと並ぶ高級なイカとして有名です。透き通った身は味・見た目ともに良く、常に高値で取引されています。

▼人気のイカの種類や特徴はこちら



イカメタルのタックル選び

イカメタル 仕掛け
画像製作:TSURI HACK編集部
繊細なイカのアタリを取るイカメタルの釣り。釣果を伸ばすためにはどんなタックルが必要なのか知っておきたいところですね。ここではイカメタルのタックルについて、現地の釣りガイドもしてくれる『釣り具のポイント八幡本店』の甲斐店長のアドバイスも交えて解説していきます。

ロッド

イカメタルではスピニング・ベイトタックルともに使用されます。長さは、6.6~7.6フィートでティップが柔らかく、ホワイトやオレンジなど視認性のよいものがおすすめ。10〜20号程度までの負荷に対応するモデルを、水深や潮の流れによって使い分けみましょう。

▶︎ここで現地ガイドの甲斐店長に聞いてみました!

ーーどんなロッドがよいのでしょうか?他の釣り物の竿で使いやすいものはありますか?
甲斐店長
初めてであれば、テンヤやティップランロッド、ベイトのタイラバロッドも併用して使うことが可能ですが、スピンングロッドはやはり専用ロッドをオススメします。
イカ特有の“抑え込むアタリ”やイカメタルを持ち上げた際に出る“抜けのアタリ”をかけていくには、他のスピニングロッドの流用では難しいところがあります。

またイカメタルロッドにも大きく分けて2種類あります。ティップがソリッドのタイプは目感度に優れ繊細なアタリをとるスタイル、チューブラーティップは手感度と操作性に優れた特徴をもっています。現在各メーカーの主流はソリッドティップですが、好みのスタイルで選んでみてください。


優れたコスパ、使い手を選ばないオールラウンダー
ITEM
タカミヤ REALMETHOD IKAMETAL-GRII C66L NOSE
全長:6.6ft
自重:127g
継数:2本
ルアー重量:Max 120g
適合ライン(PE):Max 1.2号

繊細なアタリも拾え、軽いスッテの操作に優れたモデル
ITEM
ヤマガブランクス バトルウィップ イカメタル69LS-B ベイトモデル
全長:6.9ft
自重:106g
継数:2本
ルアー重量:Max 70g
適合ライン(PE):0.4-1号

幅広いスッテサイズ・状況に対応できる汎用性
ITEM
シマノ セフィアSS メタルスッテ S608L-S
全長:6.8ft
自重:92g
継数:2本
ルアー重量:5-15号/20-60g
適合ライン(PE):0.4-1号

リール

イカメタルで使用するリールは、ベイトだとダイワ150~200番・シマノ200~300番、スピニングだと2500番クラスが目安となります。ギア比に関しては、速い回収が可能なハイギアのモデルがおすすめ。またベイトに関しては棚の把握がしやすいカウンター付きのリールを選ぶと、釣れた水深が分かりやすいので釣果アップが図りやすいです。

ーーベイトタックル、スピニングタックルの違いは?それぞれのメリットを教えてください。
甲斐店長
ベイトタックルとスピニングタックルの一番の違いは、落下速度です。早く棚まで落としたい場合はスピニングタックルをオススメします。ベイトタックルに比べ圧倒的な沈下速度で素早く仕掛けを落とし込んだり、少しキャストして斜めに誘うことも可能です。軽い仕掛けや、水深が浅い状況にも向いています。

逆に、ベイトタックルですとスピンングタックルに比べ沈下速度は遅いもののフォール中にイカが乗ってくる確率が非常に高いです。またカウンター付きベイトリールですと、指示棚に確実に合わせることが出来ます。巻き上げ時も、力があるので、重い仕掛けや潮流が早い場所、深場からの巻き上げが楽なのもベイトリールのポイントです。


LEDバックライトでイカメタル、夜タチと幅広く活躍
ITEM
シマノ グラップラー 150HG
ギア比:7.0:1
自重:200g
最大ドラグ力:5.0kg         
巻取り長さ:70cm
PE糸巻量(号-m): 1-330/1.5-200/2-150

水深、巻取り速度も表示のICカウンター搭載
ITEM
ダイワ ソルティスト ICS 103SH
ギア比:7.3:1
自重:260g
最大ドラグ力:4kg         
巻取り長さ:82cm
PE糸巻量(号-m): 0.8-250/1-200

エギングシーン最先端を走るNEWセフィアシリーズ
ITEM
シマノ セフィアCI4+ C3000SHG
ギア比:6.0:1
自重:185g
最大ドラグ力:9kg         
巻取り長さ:88cm
PE糸巻量(号-m): 0.6-200/0.8-150/1-110

ライン

伸びが少なく感度に優れたPEラインが使われるイカメタル。太さは0.4~0.8号をイカメタルの重さや水深によって使い分けてみましょう。巻き量はトラブルが起きてしまうことも考慮して、200メートル巻いておきます。

ラインは水深が分かりやすいマーキングが入っているものがおすすめです。また先端にはフロロリーダー2~3号を2~3メートルほど結束しておきましょう。

ITEM
ヨツアミ G-soul エギイカメタル WX4 0.6号

ITEM
サンライン イカメタルリーダーSV-Ⅰ エステル



メタルスッテ(鉛スッテ)

イカメタルで最も重要となるのがメタルスッテ(鉛スッテ)です。メタルスッテがあることで、仕掛けを狙いの水深まで素早く沈めることが出来ます。イカメタルの重さはグラムでなく号で表示されていることが多く、選ぶ際には10~25号程度から5号刻みに狙う水深を基準に選んでみてください。スタンダードなカラーは頭が赤で、後ろ側がホワイトやグリーン、イエローといったものを選んでみましょう。

復刻した王道イカメタル!
ITEM
ヨーヅリ 鉛スッテ四ツ目

使い手を選ばない、扱い易い万能型メタルスッテ

スレたイカに抱かせる小さく見せるシルエット
ITEM
ダイワ エメラルダス イカメタルスッテ

浮きスッテ

浮きスッテは、エダスに結んで使用するものでメタルスッテの機敏な動きとは違い、ふわふわとしたアクションでイカを誘います。大きさは2.5~4号程度を使ってみてください。

カラーはメタルスッテと同じようなカラーや、正反対の派手なカラーと使い分け、イカの反応を見るといった方法も試してみましょう。

ショートバイトも見逃さない特製二段傘針

発泡ウレタン素材のドロッパー専用浮きスッテ
ITEM
シマノ セフィア フワフワスッテ

生命感のある特選布にイカが抱きやすいスリムボディ
ITEM
タカミヤ 伝衛門丸 イカヨッテ

エギ

エギも浮きスッテと同じようにエダスにセットして使用します。浮きスッテとの違いは、ポーズを入れたときにエギのほうが水平な姿勢を保ちやすいことで、姿勢によって釣果が分かれる状況で活躍します。

サイズは1.8~2.5号がおすすめです。エギのカラーラインナップは非常に多いので、イカメタルでよく使われる頭が赤のカラーから、リアルカラーまでそろえておくと良いでしょう。

ボディ波動とフワフワフットで抱かせるエビ型スッテ

スッテでは釣れないときに強いイカメタル専用エギ
ITEM
ダイワ エメラルダス イカメタル エギ RV 2.5号


ーースッテのカラーはどう選べば良いでしょうか?また鉛スッテと浮きスッテのカラーはどう組み合わせればよいでしょうか?
甲斐店長
イカメタルにとって、カラー選びはとても重要な項目です。基本的には赤白・赤緑系多いのですが、近年では紫系やケイムラ系がとても人気です。

鉛スッテと浮きスッテのカラーは合わせてもいいですし、全く違う色同士でも問題ありません。日によってアタリカラーが違うので、いろいろ試すとおもしろいですよ!

イカメタル仕掛け

自分で作らずともすぐに使用出来るイカメタル仕掛けが各メーカーから販売されています。メタルスッテや浮きスッテ、エギをスナップにセットするだけなので、仕掛けをどのようにしたらよいか分からない初心者の方におすすめです。

また仕掛けの種類はエダスの位置が固定式のものと、枝スが遊動式のタイプもあります。

ーー各メーカーから色々な仕掛けが発売されていますが、鉛スッテと浮きスッテの間隔や、枝スから浮きスッテの間隔の基準も教えてください。
甲斐店長
基本的な長さですが、鉛スッテと浮きスッテの間隔は1メートルぐらいです。エダスから浮きスッテはまで5〜15センチ程度で、少し長めの20センチも人気があります。

まずはエダスの5〜7センチ程度を基準に、ノリが悪ければ15センチの長めのタイプを選んでみましょう。ちょっとした仕掛けの違いが釣果に差がでてくる時もあります。



ITEM
デュエル イカリーダー 1本枝 2セット入



釣りの流れ〜誘いのコツ

イカメタルの釣りシーン
撮影:TSURI HACK編集部
道具立てが分かったところで、実釣における釣りの流れを見ていきましょう。基本は船長の指示棚から、数メートル刻みで誘い上げ、イカのいる水深を探っていきます。イカメタルは誘い方がキーとなることが多いので、そのコツをご紹介します。

夜焚きのイカメタル

イカメタルは日中に狙う場合もありますが、夜にライトを照らしてイカを浅い水深に集めて狙う“夜焚き”と呼ばれる釣り方が基本。

夕方に出船し、日が沈んでからが本番です。地域やイカの種類によって変わりますが、狙う水深は30〜80メートルがメインとなります。

誘い方

イカメタルの誘いは、動かしたら止めるが基本となります。数回ワンピッチジャークをしたら、止める。大きくフォールで誘ったら、止めてアタリを待つ。その繰り返しになります。

ーー明るい時間と暗い時間の狙い方の違いは?
甲斐店長
明るい時間帯はボトム付近を狙うのが基本的です。光を焚くまではボトムから10m前後を集中的に狙います。
焚き始めると、灯りにベイトとなる小魚が集まり始め、イカも徐々にボトムから中層・表層と浮いてきます。
徐々に棚を上げ、狙う棚を決めることで数釣りに繋がります。また光を焚いても、大型はボトム付近から浮いてこない事も!!そんなときはあえてボトムを中心に狙ってみましょう。


ーーどんな誘いのパターンがありますか?
甲斐店長
誘いのコツはおおきくは3つです。

1つ目は“竿を大きく煽り、フォールでのゆっくりな誘い”
2つ目は“シェイクやワンピッチ、タタキなどの細かい誘い”
そして3つ目は“誘ったあとに止めること! 5〜10秒止めてイカに抱く時間をあたえること”が重要です。

抱く時間を与えることで、穂先を抑え込んだアタリがでやすくなります。


甲斐店長
アタリはティップが抑え込まれたり、スッテの重さが感じられなくなる「抜けのアタリ」があったりするので、集中して見逃さないようにしましょう。様々な誘い方を試してみて、その日のイカが反応しやすい動かし方を見つけるのがイカメタルの楽しみでもあります。

アタリがあったら即アワセを入れて、ラインを緩めず素早く巻き上げて取り込みましょう。

イカを美味しく持って帰るには

これまでご紹介した現地ガイドのアドバイスを参考にすれば、きっと釣果もあがるのではないでしょうか?ここでは釣れたイカを美味しく持って帰るコツについてご紹介します。

イカを持ち帰るとき最も大事なのは、真水や氷に直に絶対に触れさせないことです。直に触れてしまうとイカの身が一気に劣化してしまうので注意が必要です。

また重ねすぎると墨袋が破れてしまうことがあるので注意。イカメタルで釣れたイカは、トロ箱に並べたり、ビニール袋に数匹ずつ入れて重ならないように持ち帰ってみてください。ビニール袋で持ち帰る際は、クーラーボックス用のトレイがあると便利です。

誰もがハマるイカメタル!

イカメタルはエギングをしている人はもちろんのこと、バス釣りやアジング、管理釣り場で釣りをしている人は、そのゲーム性の高さにハマってしまうことでしょう。

編集部員も初挑戦にも関わらず多くのイカを釣ることができ、イカメタルを堪能できました! ぜひ本記事を参考にして、イカメタルに挑戦してみてくださいね。

最後に今回、イカメタル実釣の現地ガイドと質問に答えてくれた甲斐店長のお店は下記になります。
「釣具のポイント八幡本店」HPはこちら

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TSURI HACK編集部
TSURI HACK編集部

TSURI HACK運営&記事編集担当。海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広く釣り情報をお届けします!

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