紛らわしいツツイカ目
ケンサキイカ・ヤリイカ・スルメイカの3種は、同じツツイカ目に属するイカです。
どれも釣りのターゲットとして人気で、船釣りでは3種が混ざって釣れることもあり、見分け難いことも。
本記事では、元釣具屋の筆者がヤリイカ・スルメイカ・ケンサキイカの3種を見分ける方法や食味の違いなどを解説します。
ツツイカ目3種の見分け方
ケンサキイカとヤリイカはツツイカ目閉眼亜目ヤリイカ科、スルメイカはツツイカ目開眼亜目アカイカ科に分類されます。
ちなみに、アオリイカもツツイカ目閉眼亜目ヤリイカ科に分類されますが、外見が大きく異なるので本記事では省略しました。
ケンサキイカ
ケンサキイカの特徴は、体に対して腕が太くて長いことです。
長い触腕も2本あるため、足に注目すれば他の2種と見分けられます。
ヤリイカほど鋭くありませんが、体の先端は“剣先”のように尖っているのも特徴です。
胴体はヤリイカと比較するとやや丸みを帯びているため、関東ではマルイカとも呼ばれます。
その他にも、アカイカやマイカ、シロイカといった地方名があります。
スルメイカ
ケンサキイカやヤリイカと比較すると、スルメイカはエンペラの部分が短いです。
また、釣り上げた時の体色がオレンジっぽいのも特徴。
前述の通り、3種では唯一の開眼亜目のイカです。
ヤリイカ
ヤリイカは他の2種と比較すると、体全体が細長いです。
名前の通り、先端部分は槍のように細長く尖っています。
また、腕は胴に対して短く細いのも特徴です。