ジギング用ベイトリール

【2022最新】ジギング用ベイトリールおすすめ10機種!選び方を元釣具屋がわかりやすく解説

近年ますます盛り上がりをみせるオフショアジギングですが、「ベイトリールの選び方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。元釣具屋がスピニングリールとの使い分けやベイトリールの選び方を解説し、ハイコスパから最強スペックのものまでオススメ10機種を紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

ジギング用ベイトリールの選び方とは

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ジギングに使うベイトリールは、近海から中深海、大物釣りと、対象魚や釣り方によってその選択肢は多岐に渡ります。

その釣りごとにベイトリールに求められる要素は大きく異なるため、釣り物に合った適切なベイトリールを選ぶことが大切です。

本記事では、元釣具屋の筆者がジギング用ベイトリールの選び方を解説し、おすすめの機種を紹介します。

リール選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

ベイトリールを使うメリット・シチュエーション

ジギング用ベイトリールとスピニングリール

オフショアジギングでは、スピニングリールとベイトリールのどちらも使用します。

しかし、それぞれの特性は異なるので、ベイトリールを使うメリットや活躍するシチュエーションを紹介します。

ベイトリールを使うメリット

ベイトリールでジギング

ベイトリールのメリットは巻き上げ力が強いことと、フォールの操作性がよいことです。

スプール軸とハンドルの回転方向が同じなのでパワーロスが少なく、巻き上げ力が高いため、重たいジグの操作や深場狙い、大物のとのやりとりに向いています。

フォールの操作においては、スピニングはベールを開ける動作が必要ですが、ベイトはクラッチを切るだけでジグをフォールさせることが可能です。

また、フォールさせたジグの着底がわかりやすい、アタリを取りやすいこともメリットと言えます。

ベイトリールが活躍するシチュエーション

ベイトリールの巻き上げ力・ラインが立つバーチカルな釣り

巻き上げ力が高く、素早くフォールに移行できるのでバーチカルな釣りに向いています。(ドテラ流しではなく、スパンカーを張って船を立てる流し方など)

バーチカルな釣りではキャストする必要がないため、ベイトリールの弱点がデメリットとなることもありません。

・フォールを主体に攻める釣り

クラッチ操作でフォールをコントロールできるため、フォールを主体に誘う釣り方(スロージギングなど)やフォール時のバイトを掛け合わせる釣り方(タチウオジギングなど)に適します。

・潮流が速い/根が荒い釣り場

着底の判断が簡単なので、底取りが難しい急潮流のフィールドに向いています。

着底から素早く巻き上げに移行できるため、根の荒いポイントにも適します。

ジギング用ベイトリールの選び方1. サイズ(番手・糸巻き量)

ベイトリールで釣ったブリ

ベイトリールのサイズは水深やターゲットによって適切なものが異なります。

近海ジギングと深場・大物狙いに分けて、それぞれに適したリールサイズを解説します。

近海ジギング

グラップラー300水深が100mより浅く、ターゲットがブリクラスまでなら、PE2〜3号を200mほど巻けるサイズを目安にしてください。

2号以下の細糸を中心に使うライトジギング(近海青物・タチウオなど)では、シマノの200〜300番、ダイワの100〜200番程度が適しています。

大型青物の魚影が濃くて2号以上のラインを使う場所では、シマノの1000〜1500番、ダイワの10〜15番がおすすめです。

深場・大物狙い

オシアジガーFカスタム深場・大物狙いのジギングでは、レベルワインダーが無い大型ベイトリールを用います。

大型青物や水深300m前後の中深海(アカムツなど)を狙う場合は、シマノの1500〜2000番、ダイワは15番を選んでください。

それ以上の深場や大型魚を視野に入れる場合は、シマノの3000〜4000番、ダイワの35番といったサイズが必要です。

ジギング用ベイトリールの選び方2. ギア比

オシアコンクエスト

ジギングはジグの回収距離が長く、ジグに初速を与えることが求められるため、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いハイギアモデルがおすすめです。

ハイギアは巻きが重たくなるデメリットがありますが、ベイトリールはそもそもの巻き上げ力が強いため、巻き重りは気になるほどではありません。

ゆっくりと巻きたい方や、力に自身がない方はノーマルギア(パワーギア)もアリですが、まずはハイギアモデルを選ぶのがセオリーです。

ジギング用ベイトリールの選び方3. ボディ形状

ジギング用ベイトリール

ベイトリールのボディ形状には、ロープロファイル型と丸型の2種類があります。

一昔前までは丸型しかありませんでしたが、近年はロープロファイル型の人気も高まっています。

ロープロファイル型

グラップラー300

ボディが扁平形状かつコンパクトなので握りやすいことが特徴です。また、樹脂が多く用いられているので、軽くて低価格なことも大きなメリット。

近海のライトジギング向きのリールに多い形状で、パワーよりも操作性を優先させたい釣り物におすすめです。

丸型に比べて剛性と巻き上げ力が低いことが弱点ですが、最近は青物も十分に狙える剛性が高いモデルも登場し始めました。

丸型

ソルティガIC

金属製のものが大半を占める丸型リールは、ボディの剛性が高く、大きなギアを搭載できるので巻き上げ力が強い特徴があります。

そのため、重たいジグを使う時、深いポイントを狙う時、大きな魚が掛かった時にはロープロ型より力強く巻き上げることが可能。

重くて高額なことが弱点なので、小型番手を検討する際はロープロファイル型と持ち比べて比較してみてください。

レベルワインドレスの丸型

22ソルティガ15

シマノの1000番、ダイワの10番以上の大型ベイトリールには、レベルワインド(偏りなく糸をスプールに巻くための機構)がありません。

そのまま糸を巻くとスプール内で糸が偏るため、ジグの回収やファイト時には指で糸を捌きながら巻く必要があります。

糸捌きには少々慣れがいりますが、大型青物や大型根魚、中深海にはレベルワインドレスの大型リールを使ってください。

近海ジギングにおすすめのベイトリール

ソルティガIC

近海の青物ジギングやタチウオジギングなどにおすすめのリールを集めました。

ダイワ ヴァデル ベイジギング 100SH

自重:248g
ギア比:7.1
最大ドラグ力:5kg
PE糸巻き量:1.5号-200m
巻き取り長さ:75cm
ベアリング数:6/1

高剛性のメタルボディを採用したリーズナブルなロープロ型リールです。低価格ながら、ボディのたわみが少なくて力強い巻き上げができます。

大型のパワーハンドルも搭載されており、ジグの操作も快適。小〜中型青物やシーバス、タチウオなどのライトジギング入門にはぴったりな機種です。

シマノ グラップラー CT 150HG

自重:200g
ギア比:7
最大ドラグ力:5kg
PE糸巻き量:1号-330m
巻き取り長さ:70cm
ベアリング数:5/1

高強度な樹脂素材を用いた軽量カウンターリールです。カウンターのおかげでヒットレンジが容易に確認でき、その日のパターンを見つけるのも早くなります。

かなりコンパクトなリールですが、51mmの長めのハンドルが付いているので巻き上げパワーと巻き取りの安定感も良好。

ライトジギングだけではなく、タイラバやイカメタル、船の小物釣りにもおすすめのリールです。

シマノ グラップラー 300HG

ギア比:6.2
最大ドラグ力:7.0kg
自重:325g
PE糸巻量:2号-380m
巻き取り長さ:84cm
ベアリング数:5/1

高剛性で高耐久のロープロ型リールです。ボディが金属製でマイクロモジュールギアも採用されているため、ロープロリールの中では最強クラスの巻き上げ力を誇ります。

タチウオなどのライトジギングはもちろん、青物狙いにも十分使える汎用性がGOODです。

従来は丸型リールしかなかった番手なので、このスペックが2万5千円ほどで手に入るのはかなり魅力的だと思います。


ダイワ ソルティガIC 300

自重:385g
巻き取り長さ:84cm
ギア比:6.3
PE糸巻き量:2号-400m
ベアリング数:11/1

ダイワ初のカウンター搭載丸型ジギングリールとして2021年に登場したソルティガIC。

マシンカットで成形した強固なアルミ製ボディと新設計のハイパードライブデジギアにより、強力な巻き上げ力を発揮します。

ダイワ独自の防水機構マグシールドはもちろん、固着しにくいハイパータフクラッチも採用しているので耐久性も抜群です。


シマノ オシアコンクエストCT 300HG

自重:390g
ギア比:6.2
最大ドラグ力:7.0kg
PE糸巻量1:PE 2号-380m、3号-240m、4号-170m
巻き取り長さ:84cm
ベアリング数:10/1

名作のオシアコンクエストにカウンターとフォールレバーがついた高機能モデルです。

カウンターで素早く水深を把握し、フォールレバーでフォールスピードをコントロールしながらアプローチすることが可能。

グリップしやすい樽型のハンドルノブ、カーボンクロスワッシャー、マイクロモジュールギアなど、どのスペックも最高クラスです。

深場・大型狙いにおすすめのベイトリール

オーシャンマークのブルーヘブン

中深海〜深海、ブリ、カンパチなどにおすすめのリールを集めました。

シマノ トリウム 1500HG

自重:435g
ギア比:6.3
最大ドラグ力:7kg
PE糸巻量:2号-500m
巻き取り長さ:97cm
ベアリング数:3/1

本格的な設計ながら、リーズナブルな価格の大型ベイトリールです。名作オシアジガー譲りのスペックが随所に取り入れられており、コスパは抜群。

特殊撥水グリスによる防水システムを搭載したことにより、リール内部への海水の侵入を防ぎ、潮噛みなどのトラブルも軽減されます。

オシアジガーの半額に近い価格なので、青物や中深海ジギング入門にイチオシの1台です。

ダイワ キャタリナ 15H-SJ

自重:485g
ギア比:6.4
最大ドラグ力:8kg
PE糸巻量:1.5号-600m
巻き取り長さ:99cm
ベアリング数:4/1

ダイワ製のハイコストパフォーマンスなベイトリールで、15H-SJはスロージギングに特化した仕様です。(もちろん、青物ジギングにも使えます)

85mm-95mmの可変式ロングハンドルとアルミ製樽型ハンドルノブを純正で備えています。

高強度なアルミ製フレームにハイパーデジギアを搭載しているので、もちろん、巻き上げはパワフルです。

シマノ オシアジガー Fカスタム 1500HG

ギア比:6.4
最大ドラグ力:7.0
自重:430g
PE糸巻量:2-500
巻き取り長さ:98cm
ベアリング数:8/1

大型ジギングベイトリールの中で、圧倒的なシェアを誇るオシアジガー。そんなオシアジガーにフォールレバーを追加したのが、Fカスタムです。

冷間鍛造で作られたボディにマイクロモジュールギアを組み合わせており、剛性・パワーは文句なし。さらに、Xプロテクトが入っているので防水性も抜群です。

新設計のインフィニティドライブによって回転抵抗を最大約60%排除しており、従来モデルよりも巻きが非常に軽くなりました。


ダイワ ソルティガ 15H

自重:485g
ギア比:7.1
最大ドラグ力:8kg
PE糸巻量:3号-400m
巻き取り長さ:115cm
ベアリング数:8/1

ダイワのフラッグシップベイトリールです。旧作は10番・15番・35番の3モデル展開でしたが、今作は15番規格に統一。ハイパードライブデザインという新しい設計思想で作られました。

旧作の15番と35番の中間的なサイズになったことで、15番比較でドライブギアが5.2%大径化。これによって巻き上げ力が向上しています。

また、金属腐食を抑制するための新機構、アノードプロテクションを初採用したことも特徴。加えて、パーミングした時にボディが小さく感じるよう、形状にこだわって設計されています。


スタジオオーシャンマーク ブルーヘブン L50Hi/R−LB(17)/AE85

自重:515g
ギア比:6.3
巻き取り長さ:110cm
最大ドラグ力:10kg
PE糸巻量:4号−450m
ベアリング数:9/1

レバー式ドラグやスプールフリー設計など、シマノ・ダイワのジギングリールには見られない特徴を持つリールです。

レバー式ドラグは、大型魚とのやりとり中にスタードラグよりもスムーズな調整ができます。

また、スプール軸周りの回転抵抗を極限まで減らしたことで、ジグのフォールスピードを速くして潮流による糸フケを軽減できることも特徴。中深海やカンパチにおすすめのリールです。

ベイトリールを使いこなそう!

オシアジガー

ジギング用ベイトリールを選ぶ際は、対象魚・釣り方・水深・ラインの太さを考慮して、適切な物を選ぶことが大切です。

不要に大きいリールを使っても、小さいリールを使っても快適に釣りをすることはできません。

ぜひ、本記事を参考にして釣り方に合ったベイトリールを選んでくださいね!

撮影:TSURI HACK編集部

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