船釣りのリール選び
「船釣り」と一括りにいっても、対象魚や釣り方は多種多様。
そのため、釣りものや釣り方に合った適切なリールを選択する必要があります。
本記事では、元釣具屋の筆者が船釣り用のリールを種類別に解説し、おすすめのアイテムを紹介します!
▼当記事では主にエサ釣り用のリールを紹介します。ルアー用リールをお探しの方は下記リンクをご覧ください。
両軸リール
両軸リールはベイトリールとも呼ばれ、巻き上げ力が強く、仕掛けの上げ降ろしも素早く行えるので船釣りではよく使われます。
アジやタコ、カサゴ、カワハギなど、ライトな釣りと好相性です。
両軸リールの特徴
- ・スピニングリールより巻き上げ力が強い
- ・クラッチ操作を片手でできるため、仕掛けの上げ下げが早い
- ・電動リール・カウンターリールよりも軽いものが多い
- ・電動リール・カウンターリールよりも低価格
- ・キャストするとバックラッシュが起こりやすい
シマノ ゲンプウ 200PG
コンパクトで軽量な両軸リールです。
糸巻き量も十分にあり、さまざまな船釣りに対応します。
リーズナブルな価格なので船釣り入門におすすめです。
ダイワ フネXT 150P-OP PE3号糸付
スーパーメタルフレームとローギアの採用により、高い剛性とパワフルな巻き上げを実現したリールです。
3号のPEラインが付属しているのですぐに釣りが始められます。
パワフルで太いラインが巻かれているため、とくにタコ釣りにおすすめです。
シマノ スティーレ SS 150HG
非常に軽量で操作性に優れたリールです。
高性能なブレーキシステムSVSを搭載しており、キャスティングにも対応。
ドラグサウンドシステムも備わっているため、細いラインを用いるメバル釣りなどにおすすめです。
カウンターリール
カウンターリールはその名の通り、カウンター(ディスプレイ)を搭載した両軸リールです。
水深を一目で把握できるため、釣れるタナを狙いやすくなります。
タチウオテンヤやメバル、イカメタル、タイラバなど、中層を狙うことが多い釣りにおすすめです。
カウンターリールの特徴
- ・ディスプレイに水深が表示される
- ・巻き上げ速度の表示など、多機能なものが多い
- ・電動リールより軽い
- ・糸を巻く際にカウンターの設定が必要
- ・電池交換が必要
- ・両軸リールよりも高額
ダイワ スパルタン IC 200H
余裕のある糸巻き量を備え、幅広い釣りに対応する汎用性が高いカウンターリールです。
ドラグにはATD(オートマチックドラグシステム)が採用され、スムーズな滑り出しと追従性を実現。
剛性の高いスーパーメタルフレームなので巻き上げ力もパワフルです。
シマノ バルケッタFカスタム 150DH
シマノの独自機構フォールレバーを搭載した軽量なカウンターリールです。
フォールレバーはレバーを操作するだけで、仕掛けの落下速度を自在に調整できます。
イカメタルやひとつテンヤ、タチウオテンヤ、タイラバなど、スローフォールが威力を発揮する釣り方におすすめです。
ダイワ ティエラ IC 100XH
カウンターリールの中で最軽量を誇る、操作性抜群の1台です。
超軽量ながらも剛性は十分に確保されており、魚とのやりとりも安心して行えます。
水深を音で知らせる機能を搭載しているので、ディスプレイから目を離せることも特徴です。
電動リール
電動リールはモーターを利用して巻き上げを行うリールです。
仕掛けの回収が大変な深場や重たいオモリを使う釣り、大物釣りなどに適します。
エサ釣りの場合、水深50m以深を基準に電動リールを使うことが多くなります。
電動リールの特徴
- ・魚とのやりとり・仕掛けの回収が楽
- ・巻き上げスピードが速く、手返しが良い
- ・簡易魚探など、多機能なものが多い
- ・糸を巻く際にカウンターの設定が必要
- ・電源(バッテリー)が必要
- ・カウンターリールよりも重い
- ・高額
ダイワ レオブリッツ 200J
ジョグパワーレバーを搭載しており、片手操作ができるコンパクトな電動リールです。
シンクロレベルワインドによってスムーズな仕掛けの落下とドラグ性能を実現しています。
糸巻き量とパワーが近海の船釣りに適しており、タチウオやヒラメなどにおすすめです。
シマノ フォースマスター 600
従来の巻き上げレバーとは一線を画す、タッチドライブが採用された電動リールです。
クラッチのオン・オフの切り替えがスピーディなスピードクラッチ、簡易魚探などの最新の機能を搭載しています。
コンパクトな電動リールながら、MUTEKI MOTOR+を搭載しているので巻き上げ力も非常に強力です。
ダイワ シーボーグ 300J
青物などに対応できるハイパワーな電動リールです。
マグシールドボールベアリングが搭載されており、海水の侵入を防ぐことで初期性能を長く維持します。
近海の泳がせ釣りやイカ釣りに最適です。
スピニングリール
岸でよく使われるスピニングリールも、釣りものによっては船からも使うことができます。
軽いオモリを素早く落とせ、キャストをしやすいため、ひとつテンヤやキス、イカメタル、キャスティングタイラバなどに用いられることが多いです。
スピニングリールの特徴
- ・キャストがしやすい
- ・軽いオモリを素早く落とせる
- ・岸釣りで使っているものを流用できる
- ・リーズナブルなものも多い
- ・巻き上げ力は両軸リールに劣る
- ・糸を出し入れするのにベールの開閉作業が必要で、両軸リールと比べると手返しが悪い
アルテグラ 2500(シマノ)
シマノ アルテグラ 2500
リーズナブルながら上位機種並みのスペックを備えたハイコスパなスピニングリールです。
マイクロモジュールギア2とサイレントドライブによって滑らかな巻き感を実現しています。
最新の防水機構Xプロテクトを備えており、耐久性も十分です。
ダイワ ルビアス LT2500S-DH
ザイオン製モノコックボディを採用した、軽量なスピニングリールです。
モノコックボディによって大型のギアが搭載可能になり、力強い巻き上げを実現しています。
マグシールドを搭載しているので耐久性も文句なしです。
ツインパワー C3000(シマノ)
シマノ ツインパワー C3000
パワーと耐久性がウリのスピニングリールです。
金属製ボディと金属製ローターを組み合わせたことで、たわみや捻れが少なく、ハイエンドに匹敵する剛性を誇ります。
ドラグ性能がよく、回転も非常に滑らかです。
釣り方にあったリールを選ぼう!
船釣りは両軸タイプのリールを使うことが多く、タナを正確に把握するにはカウンターリール、深場や重たいオモリを使う場合は電動リールを選びましょう。
スピニングリールを使う場面は限られますが、軽いオモリを用いたり、キャスティングをしたりする釣りにはおすすめです。
釣りものに合った適切なリールを選んで、船釣りを楽しんでくださいね!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。