超軽量カウンターリール!
ティエラICは「圧倒的な軽さ」をコンセプトに開発され、2020年3月にダイワから発売されたカウンターリールです。
2021年6月時点では、現行のカウンターリールの中で最軽量なモデルで、イカメタルなどの操作が多い釣りには相性抜群。
本記事では、元釣具屋の筆者がティエラICの使用感をインプレします。
ティエラICのラインナップ
品番 | 自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 巻き取り長さ | 糸巻き量 | 定価 |
100XH | 165g | 8.1 | 4.5kg | 76cm | PE1号-200m | 45,000円 |
100XHL | 165g | 8.1 | 4.5kg | 76cm | PE1号-200m | 45,000円 |
105XH | 165g | 8.1 | 4.5kg | 76cm | PE0.6号-200m | 45,000円 |
105XHL | 165g | 8.1 | 4.5kg | 76cm | PE0.6号-200m | 45,000円 |
ティエラICの特徴
使用感をお届けする前に、まずはティエラICの特徴を紹介します。
ZAIONボディ
フレームとサイドプレートにはZAIONが採用されています。
軽くて強い炭素繊維強化樹脂によって軽量化を実現。
自重は165gで、他メーカーのカウンターリールと比較しても最軽量をマークしています。
ATD&ドラグサウンド
ドラグはスムーズで滑らかに効き続けるATD(オートマチックドラグシステム)が採用されています。
ラインブレイクを軽減できるため、細糸を使用した釣りでも安心です。
ドラグ引き出し時にはクリック音が鳴る仕様で、ドラグの効き具合を体感しやすくなっていますいます。
ICカウンター
ICカウンターは巻き上げスピードやタイマーの表示機能に加え、デプスアラームが搭載されていて多機能です。
巻き上げスピード表示はヒットパターンの再現がしやすく、タイマー表示は手返しのペースを作るのに役立ちます。
デプスアラームは10m単位でアラーム音を鳴らしてくれるため、カウンターを見ていなくても仕掛けの位置を把握することが可能です。
ロングクランクハンドル
アルミ製の100mmクランクハンドルが採用されています。
ロングハンドルなので巻き上げ力が強く、ある程度の深場や重たい仕掛けでも扱いやすそうです。
ティエラICをインプレ
ここからはティエラICの使用感をインプレします。
ちなみに、筆者は主にイカメタルで使用しています。
軽量で操作性抜群
一般的なカウンターリールはやや重たいですが、ティエラは自重通り圧倒的に軽いです。
タックル全体の操作性が大きく上がり、たくさんアクションしても腕が疲れません。
また、軽さはタックルの感度向上にも貢献しています。
巻き取り長76cmが絶妙
ギア比は8.1と高めの設定ですが、スプール径が小さいので巻き取り長は76cmです。
この76cmが絶妙なセッティングで、イカメタルなどの仕掛け回収が多い釣りでもかったるさがなく、スローな巻きを意識すればタイラバにも問題なく対応できます。
ギア比8.1と聞くと極端なスペックに感じるかもしれませんが、じつはかなりオールラウンドに使えるスペックです。
デプスアラームが便利
アラームで水深を知らせてくれるデプスアラームが非常に便利です。
よそ見しながらでも仕掛けのだいたいの位置を把握できるため、周りの状況を確認しながら釣りができます。
周囲を観察する時間を増やし、同船者のヒットパターンなどを把握して自分の釣りに役立てられますよ。
巻き上げ力は十分
軽量かつギア比が高いリールですが、巻き上げ力は十分。
良型のケンサキイカやタイラバにヒットした良型シーバスは、とくに苦労することなく巻き上げられました。
ただし、ロングハンドルは巻き上げ力と引き換えにギアに大きな負担を掛けるため、これから使い込むに当たって耐久性は少し気になるところです。
アラーム/タイマーの設定方法
ここではカウンター機能の設定方法などを紹介します。
まずはカウンターが「0.0」表示の時に、リセットボタンを長押ししてください。
長押し8秒でアラームの設定、11秒でLEDの設定、15秒で道糸入力、18秒でスピード/タイマーの表示設定に切り替わります。
デプスアラーム(フォール)
「0.0」の表示から8秒間長押しすると「A on」が表示されます。
表示されたら指を離して長押しを止めてください。
アラームを鳴らす設定にする場合は「A on」の表示から5秒リセットボタンを押し続け、デプスアラームの設定に移行します。
鳴らさない設定の場合は一度リセットボタンを押して「A off」の表示に切り替えましょう。
「A on」からアラームの設定画面に切り替わると「A FL1」が表示されます。
フォール時、水深10m毎に1回の電子音を鳴らす場合は「A FL1」を選択してください。
「A FL1」の表示から一度リセットボタンを押すと「A FL3」の表示に切り替わり、10mで1回、20mで2回、30mで3回の電子音が鳴る設定に切り替わります。
「A FL3」の表示からもう一度リセットボタンを押すと「A FL0」の表示に切り替わり、電子音が鳴らない設定になります。
再度リセットボタンを押すと「A FL1」の表示に戻り、設定したいモードを決めたら5秒長押しして、巻き上げ時の設定に移行しましょう。
デプスアラーム(巻き上げ)
フォール設定からリセットボタンを5秒押し続けると「A UP1」が表示され、巻き上げ時のアラーム設定に移行します。
10m巻き上げる毎に1回の電子音を鳴らす場合は「A UP1」を選択してください。
リセットボタンを再度押すと「A UP3」の表示に切り替わり、10mで1回、20mで2回、30mで3回の電子音が鳴る設定に切り替わります。
「A UP3」の表示からもう一度リセットボタンを押すと「A UP0」の表示に切り替わり、電子音が鳴らない設定になります。
再度リセットボタンを押すと「A UP1」の表示に戻り、設定したいモードを決めたら5秒長押ししてください。
「0.0」の表示に切り替わり、設定完了です。
スピード/タイマーの切り替え
「0.0」の表示から18秒間リセットボタンを押し続けると、巻き上げスピードとタイマーの表示設定画面に移行します。
「SP pn」が表示され、巻き上げ速度の表示をする場合は再度リセットボタンを押し、設定を完了させます。
仕掛けの投入時間を表示するタイマー表示を設定したい場合、「SP on」の画面の時に一度リセットボタンを押して「T on」の表示に切り替えてください。
両方表示しない場合は、再度リセットボタンを押して「8 OFF」の表示に切り替えてから長押しで設定を完了させます。
圧倒的な軽さは唯一無二!
軽量ベイトリール並みの自重165gは、一日操作し続けても疲れず、タックルの手感度も大幅アップします。
とくにイカメタルなどの操作性と感度が求められる釣りにはイチオシです!
軽いカウンターリールを探している方は、ぜひ検討してみてくださいね。
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。