大人気のエギ王Kに新色が!

数あるエギの中でもとくに人気が高く、愛用者が多いヤマシタのエギ王K。
2022年、そんなエギ王Kにネオンブライトという新色が追加され話題となりました。
今回は、このネオンブライトカラーのポテンシャルを検証します!
ネオンブライトとは?

ネオンブライトとは、赤・青・緑の波長を持つ紫外線発光カラーです。
光を蓄えて光らせるグロー(蓄光)とは違い、ネオンブライトは紫外線を受けて発光します。
今まで紫外線発光といえばケイムラがポピュラーでしたが、それを3色に展開したものがネオンブライトカラーです。
エギ王Kについて

本題に入る前に、軽くエギ王Kについておさらいしておきます。
エギ王Kはハイプレッシャー下でもイカを反応させるべく生み出された、スレに強いエギです。

ハイドロフィンというヒレが特徴で、これによって安定感を高めて余計な動きを抑え、低活性なアオリイカにアピールします。
つまり、昨今のハイプレッシャーなフィールドにフィットしたエギというわけですね。
ネオンブライトは全3色

では、それぞれのカラーや光り具合などをチェックしてみましょう。
ネオンブライトは全3色がラインナップされており、カラーごとに想定シチュエーションがあるようです!
クラクラウッディ

クラクラウッディは赤く光るカラーです。
その名(cloudy=曇り)の通り、マズメ時や曇天などのローライトを想定しています。

夜にUVライトを照射してみると、ボヤッと赤く光っていますね。
全体的に発色が良く、一般的な赤テープに比べるととくに腹部が鮮やかです。
そもそも赤はシルエットがはっきりと出るので、海中での存在感は相当なものでしょう。
マッディキング

マッディキングは緑に光るカラーです。
マッディ(muddy=泥だらけの)の通り、濁りを想定しています。

UVライトを照射してみると、ボヤァッとした緑の光を放っています。
クラクラウッディに比べてヘッドの紫部分の発光が弱く、ツートンのような印象。
反対にボディの緑色はとても明るく、海中でよく目立ちそうですね。
ピーカンブルー

ピーカンブルーは青色に光るカラーです。
晴天や澄み潮などを想定した、水馴染みの良いカラー。

UVライトを照射すると、落ち着きのある青白い光を放っています。
ボディの青はもちろん、ヘッドの黄色い発光も良いですね!
外洋独特の濃い青の潮色にも溶け込みそうな感じです。
ちなみに……

3色ともボディ後方には、アオリイカがもっとも見やすい波長といわれる490グローを備えます。
ネオンブライトでボディ全体をアピールし、490グローがバイトマーカーになるってわけですね。

グロー部分に蓄光させるとこのように光ります!
カンナの根元のテープは普通のグローなので、490グローとの色味が違いますね。
少しアピールを強めたい時は、ヘッドライトを照射して蓄光させてみてください。
ネオンブライトを実釣検証!

さて、お待ちかねの実釣スタートです。
まずは水の綺麗な外洋に面した磯からスタート!
というわけで、ピーカンブルーをチョイスしてみました。
せっかくカラーごとにオススメシチュエーションがあるので、それに準じて釣行していきますよ!

1投目から順調な滑り出し!
というか、でき過ぎなくらいあっさり釣れました(笑)
沖の深場に着底させ、数回ジャークしてカーブフォールを繰り返すオーソドックスな釣り方でキャッチ!

足元でエギを確認したところ、頭部のチャートカラーが目立っていました。
その後も同じポイントでピーカンブルーを使い続け、5杯ほどキャッチしたので次の釣り場に移動します!

マッディキングを使うべく、船の行き来で濁りが生まれる湾内にやってきました。
スタート後すぐに1杯が追いかけて来たので、アマモの上に乗せて置いてみると……

人が多いポイントなので「スレているかな〜」と少し不安でしたが、しっかり抱かせられました!
動かさずにボトムステイさせている時も、紫外線発光で存在感をアピールしているのが効いたのかもしれませんね。

翌日の朝マズメに、ゲキスレかつ爆風な最悪のコンディションの防波堤へと行ってみました。
10m/sの風が吹いて波もかなり高く、雲が分厚いローライトなコンディンション。

もちろんクラクラウッディをチョイス!
ボウズを喰らって帰ることも多いポイントですが、はたして釣れるのか?

と心配していましたが、このシーズンにしては良いサイズのアオリイカをキャッチ。
波っ気が強すぎてイカが浮いておらず、ボトムベッタリを攻めて抱かせた1杯でした!
ネオンブライトを総括

ここからは、使って感じたネオンブライトの良さをまとめていきます!
深場・ローライトに強い!

セオリー通り、水中に届きやすい紫外線を受けて発光するネオンブライトは、光量が少ない状況に強いなと感じました。
実釣の中でも、深場でのヒットは多かったですね。
ローライト時や深場など、ノーマルカラーではアピールが足りない状況で、ぜひネオンブライトを使ってみてください。
シンプルに「紫外線発光のカラーパターンが増えた」ってことですね!
夜間でも釣れます

意外なことに、紫外線がほとんどない暗闇でもよく釣れました!
完全に暗くなってからもネオンブライトをよく抱いてきたので、「紫外線発光=日中かマズメ」という固定概念は捨てた方が良さそうです。
現時点では、ノーマルカラーと大きな差を感じていないので、少なくとも同程度には釣れると思います。
想定シーンを無視しても釣れる

先ほどは想定シーンごとにカラーを使い分けて釣行した模様を紹介しましたが……
それを無視しても良く釣れましたね(笑)
例えば、マズメにピーカンブルーを使ったり、濁っている場所でクラクラウッディを使ったりしましたが、まったく問題なし!

教科書通りに使う必要はなく、やっぱり大切なのはその場その場で状況に応じたカラーチョイスやローテーションをすること。
そのローテーションの中にネオンブライトを入れておくと、「引き出しが増えますよ」ってことですね。
他のカラーとは一線を画すわけですから、ローテーションに組み込みやすいこともネオンブライトの良さだと思います。
「釣れる」ってのは間違いないですね!
3色中1色だけを選ぶなら……

ジャーン! クラクラウッディです!
理由は、赤がよく釣れると思っているから(笑)
あと、イカの活性がもっとも高くなるマズメ時に強くアピールできる点もクラクラウッディの良さですね。
そんな方にはクラクラウッディがイチオシです!
必ず持っておこうと思います。

以前から紫外線発光の効果を体感していましたが、今回改めてその効果を再確認。
今まではケイムラの選択肢しかありませんでしたが、ネオンブライトが追加されたことによってエギ王Kは「さらに進化した」と言えるでしょう。
これからエギングに行く時には、必ず持っていきます!
ヤマシタ エギ王K ネオンブライト 2.5号
ヤマシタ エギ王K ネオンブライト 3.0号
ヤマシタ エギ王K ネオンブライト 3.5号