ヤマシタのロングセラー「エギ王K」
エギ王Kはヤマシタから発売されているロングセラーのエギです。
水中での安定感が高く、低活性なイカやタフコンディションに対応できるのが特徴。
本記事では、元釣具屋の筆者が大人気のエギ王Kの特徴を紹介し、使用感をインプレします。
エギ選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
エギ王Kの特徴
エギ王Kの特徴を紹介します。
プレッシャーの高いフィールドでもイカが釣れる秘密に迫りましょう。
ハイドロフィン
エギ王Kの最大の特徴ともいえるのが、ボディ後方下部に設けられたハイドロフィンです。
プラスチック製のフィンが水中で舵のような役割を果たし、安定感の高いフォールを実現。
フォール中のブレを排除し、スレたイカをも反応させます。
ハイドロアイ
目玉部分はケイムラと490グローのダブル発光でアピールするハイドロアイが採用されています。
それゆえに夜間や濁り潮でもイカにきっちりアピールすることが可能。
ボディと目玉の段差は少なく、水の抵抗を減らすことでスムーズなフォールを演出できるようになっています。
ハイドロボディ
ボディはシンカー後方にフラットな面が伸び、中間から後方にかけてシェイプされています。
これによって効率よく水を受け流し、安定したフォールを実現。常にイカが抱きやすい姿勢を維持します。
ハイドロシンカー
シンカー部分は幅広で水を切り裂く形状に設計されています。
穴が設けられているため、糸オモリを巻き付けたり、穴を拡張させたりすることで沈下速度を変えることも可能です。
コンビファインフック
カンナ部分は上下異なった開き角度のコンビファインフックを採用。
あらゆる角度からのイカパンチに備えています。
エギ王Kのラインナップ
エギ王Kはシチュエーションに応じた豊富なラインナップが展開されいます。
エギ王Kのラインナップと各種の特性や自重、フォールスピードをまとめました。
さまざまな釣り場で使えるオールラウンドなタイプです。
フォール速度は速めで、強風時や深場、潮流の速い場所にも対応します。
2.5〜4号まで展開されていて号数も豊富です。
号数 | 重量 | 沈下速度 |
2.5号 | 11g | 約5.0秒/m |
3.0号 | 15g | 約3.0秒/m |
3.5号 | 22g | 約3.0秒/m |
4.0号 | 26g | 約3.0秒/m |
ベーシックタイプより沈下速度を遅くし、浅場で使いやすくしたモデルです。
フックの付根部分にバランサーが搭載され、アクションが小さい傾向にあるシャロータイプの中ではアピール力の高いメリハリのある動きを実現。
ゆっくりしたフォールがスレたイカを刺激します。
号数 | 重量 | 沈下速度 |
3.0S | 15g | 約6.0秒/m |
3.5S | 20g | 約6.0秒/m |
3.0SS | 14.5g | 約8.0秒/m |
4.5SS | 19.5g | 約8.0秒/m |
岩やサンゴなどのストラクチャーとコンタクトすることが多い浅場向けにカスタムされたモデルです。
布に強度の高い特殊コートが採用され、破れなどのダメージを軽減。
ケイムラ発光するラメ入りコーティング、アイと側線部分の490グローによってアピールも強化されています。
号数 | 重量 | 沈下速度 |
3.5S | 20g | 約6.0秒/m |
4.0S | 24g | 約6.0秒/m |
3.5SS | 19.5g | 約8.0秒/m |
4.0SS | 23g | 約8.0秒/m |
黒潮海域に生息する大型アオリを狙うために設計されたカスタムモデルです。
オキアミなどの生物発光を490グローのドット発光で再現し、イカの視覚を刺激。
シャローリーフスペシャル同様のキラタフコートも採用されています。
号数 | 重量 | 沈下速度 |
3.5号 | 22g | 約3.0秒/m |
3.5号ディープ | 25g | 約2.0秒/m |
4.0号 | 26g | 約3.0秒/m |
エギ王Kのインプレ
ここからはエギ王Kの使用感をインプレします。
タフな状況でも結果を出してくれるので、1本は持っておきたいエギですよ。
飛距離
飛行姿勢が安定しているため、エギの中ではかなり飛ぶ部類です。
軽い設計のシャロータイプでも、並みのエギよりよく飛びます。
特に3号や3.5号は自重が重いため、飛距離が伸びていく印象です。
アクション
ダートに幅やキレはなく、必要最低限に動く印象です。
派手さに欠け、アピール力は少なめですが、その分スレたイカに警戒心を与えません。
上方向への動きも抑えられており、浮き上がりにくいのでレンジキープもしやすいです。
釣れない要素に強い!
フォール時の姿勢が安定しているため、少々の強風や波でもエギの挙動が不安定になりません。
また、飛距離もでるので強風時は特に強いエギだと思います。
外的要因がよくない状況や低活性のイカに対してもアピールができるため、釣れない状況を打破できるエギと言えるでしょう。
エギ王Kの使い方・使い所
筆者流のエギ王Kの使い方や使い所を紹介します。
使い方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください!
使い方
安定感の高さゆえにダートは控えめですので、しっかりアピールしたい場合は引き重りを感じる程度に強めにジャークします。
小さめのジャークは低活性時に効くこともありますが、動きが小さ過ぎてアピールが少ないため、適度に動かすこと意識しておきましょう。
フォール中の安定感を最大限に活かすために、ジャーク後はきっちり止め、余計な力をエギに加えないようにラインを操作することも重要です。
使い所
強風時やウネリが大きい時、他のエギで反応が無い場合はエギ王Kの出番です。
一般的な堤防や水深が深い場所、潮流が速い場所ではベーシックタイプを中心に、水深が浅いポイントやベーシックタイプで反応が無い低活性時はシャロータイプに変更し、テンポを落としてじっくり攻めます。
沖のシモリやカケアガリなどのピンスポットを狙いたい場合も、じっくり攻められるシャロータイプが有効です。
釣れない状況はエギ王Kで打破!
釣り場では想定外の強風やウネリ、ハイプレッシャーなどのマイナス要因に頭を悩まされることも多いです。
そんな時はエギ王Kのベーシックタイプとシャロータイプを用意し、2種類を使い分ければ釣れない状況を打開してくれるはず。
買って損はないエギなので、ぜひ手に取ってみてくださいね!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
さまざまなジャンルの釣りを楽しんでいますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。