アオリイカで家族が喜ぶ料理を作ろう

ラフなスタイルで手軽に釣りを楽しめる人気のエギング。ターゲットであるアオリイカは、イカの王様と呼ばれるほどの高級食材でもあります。
“食べるまでが釣り”をモットーとしたマルチアングラー「釣り好き!まっちゃん」より、家族が喜ぶイカ料理をご紹介します。
(食費も浮かせて奥さんも喜ばせましょう! 釣りにかけている道具代はトップシークレットですが……)
アオリイカの下処理

まず初めにやらなくてはいけないのがアオリイカの下処理。下処理のやり方がわからず、ここで諦める方もいらっしゃいますが、実は包丁を使わなくても簡単に処理を終えることが出来るのです。
以前ご紹介させて頂きました調理バサミを使った捌き方のリンクを貼りますので割愛させて頂きます。
▼アオリイカのさばき方
▼アオリイカの生食料理
イカと白菜のガリバタ炒め

ガーリックバターが甘味のあるイカとシャキシャキ白菜を見事にまとめ上げ、パンチのある中にバターの優しい味わいが楽しめます。
ご飯との相性もよく野菜もしっかりとれる、おかわり必至のおすすめメニューです。
またラスクなどパンとの相性も抜群にいいので、大人の方はチーズを追加しワインのおつまみとしてぜひ試してみて下さい。
材料
【使用部位】(1人~2人分)
胴体・エンペラ・ゲソ
【材料】
白菜‥1/4
ぶなしめじ‥1/2
白ネギ‥1/2
バター‥適量
ニンニクスライス(パウダーでも可)‥適量
塩‥小さじ1
ブラックペッパー‥少々
【所要時間】10分程度
イカの身を食べやすい大きさにカットする

イカの身は食べやすい一口サイズにカットし、水気をキッチンペーパーなどで取っておきましょう。特に指定の部位は無くどの部位でも美味しく仕上がります。
野菜類をカットする

野菜もイカの身と同じように一口サイズにカットしておきます。繊維に沿って棒切りシャキシャキ感が残りますよ。
バターでニンニクを炒める

フライパンを弱火にかけバターとニンニクチップを炒めて下さい。
火力が強いとニンニクが焦げてしまいますので、じっくり火を通し、キツネ色になったら取り出しておきます。
イカ・その他具材を加え、炒める



ニンニクチップを取り出したら、そのままイカを加えて中火で炒めます。焼き色が付いたら白菜などの具材を入れ、強火で一気に炒めて下さい。
完成

火が通ったら先程取り出したニンニクチップを加え、塩・ブラックペッパーで味を整えれば完成です。
照り焼きアオリイカステーキ

トロッとした照り焼きのタレと噛み応えのあるイカが見事にマッチした逸品。甘辛い味付けなのでご飯とも相性抜群で子供に大好評のお手軽メニューです。
余ったタレは丼物やソースの代用としても無駄なく使うことが出来ます。
材料
【使用部位】(1人~2人分)
胴体
【調味料】
- 醤油‥大さじ1
- みりん‥大さじ1
- 酒‥大さじ1
- 砂糖‥大さじ1/2
【所要時間】10分程度
胴体部を大きめにカット

アオリイカの胴体部分を6センチ×3センチの長方形にカットしましょう。
フライパンで加熱

フライパンに油を薄く引き、中火で焼き色がつくまで両面を焼き上げて下さい。
※このときイカの爆発が起こる場合がありますのでフタを閉じておくと安心です。
調味料をフライパンへ入れる

焼き色がついたら調理料を投入し、そのまま中火で沸騰させましょう。
タレをイカに絡ませる

煮詰めていくと細かい泡から大きい泡に変化していき、調味料にとろみがついてきます。まんべんなく調味料がイカに行き渡るよう箸で絡めさせて下さい。
完成

アオリイカのステーキを引き立てる葉物を引けば、いろどり鮮やかな本格料理に!
※注意 イカの油跳ねによるヤケドを防ぐ方法

ボンッ! 爆発音を立てて高温の油が飛んでくる油跳ね。
特に揚げ物をしているときに発生しやすく、火傷の危険性も付きまといます。油跳ねを防ぐ方法をぜひとも実践してみてください。
(私の家ではこれがネックとなり、妻よりイカ調理責任者の辞令を頂きました)
①水気を十分に取る
油跳ねの原因の一つが水気です。加熱する前はキッチンペーパーなどで十分水気を取ってから調理を開始してください。また一度水気をとっても時間がたつにつれ再び水気がにじみ出てくるので、加熱直前にしっかり水気を取ることをオススメします。軽く小麦粉をまぶすのも効果的です。
②格子状に切れ目を入れておく
身と薄皮の間の空気が膨張して破裂するのが爆発の正体です。もちろん薄皮をきれい除去すればいいのですが、完璧に除去するのは時間がかかってしまいます。切れ目を入れることで空気を逃がす役割を果たし、爆発しないよう楽に対策できます。
③高温で加熱しすぎない
急に温度が上がると身と薄皮に溜まった水分が気化して膨らみ、爆発を起こしやすい状態となります。温度が低いうちにイカを投入し、徐々に温度を上げていくことをオススメします。
準備が整ったら、さっそく料理に取り掛かりましょう!
アオリイカの炊き込みご飯

香り高い風味とイカのコリコリ食感が食欲を促進するアオリイカの炊き込みご飯。イカのみならず、余った魚の刺身なども具材として使えますので、食材を無駄なく美味しく頂くことが出来る点もオススメする理由の一つです。
材料
【使用部位】(1人~2人分)
胴体・エンペラ・ゲソ
【材料】
米‥一合
ゴボウ‥1/3本
人参‥1/3本
コンニャク‥1/3枚
※市販されている「炊き込みご飯の素」でもOK
【調理料】
- 醤油‥大さじ1
- みりん‥大さじ1/2
- 酒‥大さじ1/2
粉末だしの素(顆粒)‥小さじ1
【所要時間】10分程度(炊飯時間除く)
お米を研いで水に浸しておく

米研いだら30分程度、水に浸しておきましょう。吸水させることで芯までふっくら炊き上がります。
イカの身は小さくカットする

イカの身は熱が通り易く、食べやすいよう1センチ程の角切りにします。
具材の下ごしらえ

炊き込む具材に調味料を合わせ、下ごしらえをしておきましょう。スーパーなどに炊き込みご飯の具材が予めカットされた商品もありますので時間がないときは非常に便利です。
市販されている“炊き込みご飯の素”も楽に美味しく仕上げることが出来ます。
具材・調味料を混ぜて炊飯スタート


用意した米・具材・調味料をジャーへ移し、適正ラインまで水を加えてください。具材が固まらないように軽くかき混ぜれば準備は完了です。
やはり炊きたてが一番美味しいので、食べる時間に合わせて炊飯をスタートさせましょう。
完成

ピピーと電子ジャーの合図が聞こえたら、絶品アオリイカの炊き込みご飯が完成です。好みもあるかも知れませんが、炊き上がり後すぐにご飯をかき混ぜ5分程度蒸らすと、よりふっくら、美味しく仕上がります。
アオリイカの出汁が効き、香り高い炊き込みご飯の香りがたまりません。
『また釣ってきてね』が最高の誉め言葉
丹精込めて作った料理を美味しく食べてもらうことは、料理の醍醐味だけではなく釣りの醍醐味でもあります。『また釣ってきてね』と言われることはアングラーにとって最高の誉め言葉ではないでしょうか。
また料理を通じて、自然の命を頂く感謝の気持ちを忘れないことも、より良いフィッシングライフに繋がることでしょう。
料理が苦手な方も、決して難しくないので是非ともチャレンジしてみてください。
(こっそりビールを用意しているのはここだけの話ですよ!)
撮影:釣り好き!まっちゃん
アオリイカの釣り方はこちらから!
釣った魚を食べるのは釣り人の特権です! アオリイカの釣り方を覚えておいしくいただきましょう。
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