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蒸し料理をずっと無視してきた自分を殴りたい。

蒸し料理をずっと無視してきた自分を殴りたい。

「蒸し料理=地味」「健康オタクの食事」と思っていた人ほどハマるかもしれません。

じつは今、SNSを中心に“蒸し料理”が再注目されており、魚や野菜をふっくら仕上げる簡単レシピが人気です。

高温で焦がさず、素材の旨味をそのまま引き出せる——それが蒸し料理の最大の魅力。

今回は、釣れた魚を使って実際に蒸し料理を作り、その味の変化と手軽さを体験してみました。

「焼く・煮る」に次ぐ第三の調理法、“蒸す”の実力をぜひ知ってください。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

今、蒸し料理が熱い!?

若い世代のあいだで、今「蒸し料理」が注目されています。

SNS映えはもちろん、「丁寧に食事をしたい」「健康的に暮らしたい」という思いから人気が広がっているようです。

これまで蒸し料理は未経験。どちらかと言えば揚げ物派の僕ですが、近年は健康志向が高まり、「体に良い」と聞けば試したくなる性分です。

ということで今回は、魚を使った蒸し料理に挑戦してみました。

魚が蒸し料理に向いている理由

栄養学を学ぶことで知ったのですが、魚を蒸して食べるというのは、じつはとても理にかなった調理法で、魚の栄養を最も効率良く取り入れられる方法のひとつと言えます。

蒸し料理は高温で焦がすことなく、やさしく熱を通すため、ビタミンやDHA・EPAなどの繊細な栄養素を壊しにくいのが特徴です。

さらに酸化を防ぎ、魚本来の脂の質や旨味をそのまま引き出してくれます。

焼くより軽やかに、煮るよりも自然に仕上がる。それが蒸し料理の魅力です。

主なメリットを挙げると……

ビタミンB群の流出が少ない

DHA・EPAが酸化しにくい

タンパク質の変性が少なく、消化吸収が良い

AGEs(終末糖化産物)の発生を抑えられる(焦げによる)

KOBAYASHI

つまり、魚がもつ栄養を無駄なく、しかもやさしく体に取り入れるには、蒸すのがいちばん効率的な方法なのです。

実際に蒸し料理を作ってみた

蒸し料理に向いているのは、クセの少ない白身魚と言われています。

ちょうど先日、タイミング良くグッドサイズのヒラスズキが釣れたので、今回はそのヒラスズキを使って蒸し料理に挑戦してみることにしました。

蒸し器がなかったので、ステンレス製のものを購入してみました。

本当は「せいろ」で蒸し料理を作ってみたかったのですが、管理などのハードルが少し高いかなと思い、まずは安価に試せるこちらの蒸し器で挑戦です。

蒸し料理であれば土鍋との相性は抜群でしょう。

もちろん普通の鍋でも問題ありませんが、土鍋は熱のまわりが遅く、保温性も高いので、仕上がりがふっくらとやさしくなるはずです。

ヒラスズキと一緒に蒸すのは、季節の野菜たち。

選んだ野菜にとくに決まりはなく、その日食べたいものを気楽に選んでみました。

KOBAYASHI

スーパーで目についた野菜を、直感でカゴに入れるくらいのラフさも楽しめます。

ヒラスズキの白身には、あらかじめ塩をふって軽く下処理をしておきます。

魚料理は、火を入れると一気に臭みが立つことがあるので注意が必要です。

このひと手間を加えるだけで、仕上がりの香りと味がまったく違ってきます。

土鍋に食材を盛り付けます。うん、なかなかいい彩り。

見ているだけで、もう健康的な気分になってきますね。

弱火で15分ほど蒸し、蓋を開けると、見事にふっくらと仕上がっていました。

湯気とともに野菜の良い香りが食欲をそそります。

これがせいろだったらまた違った香りが楽しめるとなると、やはり本格的なせいろ蒸しが気になるところです。

土鍋のまま食べるのもアリですが、今回はお皿に盛り付けました。

味付けはせず、ごまだれにヒラスズキの肝を和えていただきます。

臭みはまったくなく、ふっくらと柔らかく仕上がり、あっさりとしていて驚くほどヘルシー。

とても美味しくいただけました。

KOBAYASHI

調理は魚の下処理と野菜を切って並べただけ。

それなのに、ここまできちんとした一品になるとは正直驚きです。

蒸し料理をやってみた感想

他の料理より簡単

初めて作ってみた感想として、まず、他の料理よりも調理工程がほとんどなく、驚くほど簡単でラクでした。

魚の処理さえしておけば、あとは野菜を切るだけなので、実質的な作業はそれぐらい。

数種類の野菜を買っておけば良いので、何かと時短にもつながるなと感じましたね。

野菜もモリモリ摂れる

基本的に季節の魚に季節の野菜を合わせるだけで成立する料理。

魚と一緒に野菜をたっぷり摂れるのが、何より嬉しいポイントです。

実際に作って食べてみると、最近の若い世代が蒸し料理に注目している“健康志向”の流れが、とてもよく理解できました。

アウトドアとも相性抜群!

クッカーやメスティンに蒸し台をセットすれば、アウトドアでも手軽に蒸し料理が楽しめます。

道具もシンプルで済むし、余分な油を使わないから片付けもラク。

良いことだらけですね、蒸し料理って。

単純に美味しい

そしてなにより、単純に美味しい!

フワッと蒸し上がった臭みのない白身は最高。

新鮮な旬の魚を贅沢に蒸し料理にできるのは、釣り人の特権ではないでしょうか。

味にパンチが欲しい時は……

ただ、塩胡椒のみのプレーンな味付けで食べると、やはり物足りなく感じるのは事実です。

そんな時はいろいろなソースで試しながら食べると、蒸し料理の良さをさらに引き出せるように感じます。ごまだれに軽く醤油を垂らしたソースや……

油っ気が欲しい時は、米油にニンニクとナンプラーを混ぜたオリジナルのアジアンソースを作り、味変して楽しんでみました。

シンプルにオリーブオイルと塩で仕上げる日があっても良いですし、時には思いっきりマヨネーズなんて日があってもいいかもしれません。

魚の蒸し料理は絶対アリ!

蒸し料理は、見た目以上にシンプルで、魚の栄養を最も自然な形で摂ることができる調理法です。

高温で焦がすこともなく、やさしく熱を通すことで、ビタミンやDHA・EPAなどの繊細な栄養素を守りながら旨味を引き出してくれます。

魚と一緒に季節の野菜を蒸せば、それだけで栄養バランスの整った一皿に。

焼く、煮るに続く別の選択肢として、「蒸す」を日常の食卓に取り入れてみてください。

KOBAYASHI

シンプルでありながら奥深く、体にもやさしいこの調理法が、魚の新しい楽しみ方をきっと教えてくれますよ。

撮影:DAISUKE KOBAYASHI

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