秋のエギングについて
春に次ぐ人気シーズンでもある秋のエギング。こちらは長崎県北部をメインフィールドに、エギングからライトゲームを年中楽しんでいる『釣り好き!まっちゃん』がお届けします!
秋のエギングといえば、春に生まれたアオリイカが成長し、新子の数釣りが楽しめるハイシーズンですね。今回は秋のエギングで釣果を伸ばせるよう、基本的な秋の攻略ポイントをご説明させて頂きます。
もちろん地域性で異なる内容もあると思われますが、最後までお付き合いをお願いいたします。
子イカの数釣りがメインのシーズン
今年は例年に比べ、激しい水温低下が無かったことから産卵が早いとも言われています。
秋は春に生まれた個体が成長し、コロッケサイズやトンカツサイズと呼ばれる100~300グラムの数釣りが楽しめるシーズン。
大型の親イカとは違い警戒心が薄く、好奇心旺盛でエギを活発に追いかけてきます。足元まで追ってくる場面も多く、見えているイカを狙う“サイトフィッシング”が楽しめるところも秋エギングの醍醐味です。
大型は狙えないの!?
新子サイズの数釣りがメインとなる秋エギングですが、油断してはいけません! 地域やポイントによって、産卵時期が遅い親イカが居ることもあり、キロオーバーの大型サイズも期待出来ます。
しかし新子サイズを想定した装備しか持ち合わせておらず、ラインブレイクやランディングミスで捕り損ねることも……。
″備えあれば患いなし″と言う通り、急な大型にも対応できるよう、ギャフなどのランディングツール用意をおすすめします。
▼ギャフorタモはどっちがいい!?
初心者にも最適な時期
新子サイズのイカは警戒心が薄く、スレていない個体が多いのために釣りやすいシーズンといえます。
“エギングはアタリがわかりづらい”と、筆者もエギングを始めた頃は悩んでいました。
しかし新子サイズは群れを成していることが多く、エギを抱いて持って行くので、ラインが引っ張られる明確なアタリが出易くアタリの取り方を覚えるためにも最適です。
また見えイカがエギを抱く瞬間も見え、どのようなアクションに反応が良いか、どのタイミングでエギを抱くかなど、目でも楽しめます。
プロセスも大事ですが、釣れる喜びをたくさん味わえる秋エギングは初心者の方・お子さま・女性の方にもおすすめのシーズンです。
▼エギング初心者向けHow to!
秋イカを探してみよう!どこに行けばいい?
秋イカは普段通っているような堤防湾内や護岸沿いなど、身近に居ることがあります。まずは秋イカ探しの指標になる3つのポイントについてみていきましょう!
テトラ帯
堤防ではお馴染みのテトラポット。秋の海中は他の魚も活性が高く、子イカは大型魚に襲われないようストラクチャー(障害物)に身を隠しています。
イカが隠れやすようなテトラ帯や藻場などは一級ポイントですので、堤防に着いたら真っ先にチェックしてみて下さい。
※テトラの上は足場の確保が困難になりやすく、滑りやすい危険な場所でもあります。テトラの上に乗る事はおすすめしません。
シャローエリア(浅場)
アオリイカは性質上、小魚などのエサが豊富な潮通しの良い堤防を好みます。しかし親イカと違い遊泳力の弱い子イカたちは、シャローエリア(浅場)を食事の場としていることも多いです。
これは見えイカが多い理由の1つですね。
身を隠せる障害物があるシャローエリアは鉄板となりますので、漁港・湾内を中心に探ってみて下さい!
常夜灯周り
魚のエサとなるプランクトンは光に集まる習性を持っており、このプランクトンに子魚やフィッシュイーターが寄ってきます。
エサ場となる常夜灯周りはシーズンを通して必ずチェックしておきたい一級ポイント。明暗の境目に隠れながら捕食していることが多いので、境目をしっかり狙ってみて下さい。
注意点として潮が速すぎてベイトが溜まらない場所や、シーバスなどの大型フィッシュイーターが近くに居る場合などは良い条件とは言えません。
昼と夜ならどっちがいい?
エギング=夜のイメージがあるかもしれませんね。しかし秋のエギングは昼も捨てがたいシーズンなのです。時間帯の利点を比べてみてみましょう。
昼の利点
デイエギングの魅力は、何と言ってもサイトフィッシングを楽しめることです。
普段のエギングでは見えないエギを操作してイカを抱かせますが、目の前でイカの反応を伺いながら釣り上げるサイトスタイルは、エギの動きにどのような反応を示すか、どのタイミングで抱いてくるかなど、ブラインドでは決して見られない情報が入ってきます。
また日中はロープなどのストラクチャー(障害物)や地形が見えるため、イカがどんな場所を好むかを知るチャンスでもあります。
夜の利点
暗くなるとイカの警戒心がさらに薄れ、活発に捕食行動を開始します。特に夜間は常夜灯周りなど明確な指標があり、居場所が絞りやすいメリットもあります。
捕食を意識して浮上したイカを狙うぶん、底よりは中層から表層を狙ったほうが結果が出やすく、またアベレージサイズが上がる傾向も魅力の一つと言えます。
結局どっちがいいの?
昼・夜と大きく2つに分けてご説明させて頂きましたが、昼間も夜間もメリット・デメリットが存在するので、どちらがいいという結論は付けれません。
とはいえ、ビギナーは日中からはじめてみることがおすすめ。イカが興味を持つエギの動かし方を理解した上で、夜の釣行に臨んでみましょう。
秋イカ攻略のマル秘テクニック
これまで秋の基本を紹介しましたが、次は応用編“マル秘テクック”についてふれていきます。秋の新子を多く釣るために意識するコツはどんなものでしょう?
春の考えは捨ててみよう
春の親イカシーズンでは産卵場をタイトに狙う展開がメインですが、秋はそもそも居場所自体が変わります。
ターゲットは同じですが、春のエギング・秋のエギングといった具合に、狙い方を変えることが好釣果に結びつくキーポイントになります。
前項で記述した通り、新子の特徴をしっかり抑えた展開を意識してみましょう。
サイトフィッシングで見えイカを狙おう
秋エギングの醍醐味であるサイトフィッシングは、見えるイカの反応が楽しめるエキサイティングな釣り方。しかし、イカも目が良いのでこちらも丸見えの状態です。
見えイカを狙う際は、出来るだけ海面に自分の姿が映らないよう離れた場所からアプローチを心掛けて下さい。
また水面の反射を軽減し水中を見やすくする『偏光サングラス』は、サイトフィッシングの強力なフィッシングツールです。お持ちでない方は購入を強くおすすめします!
ZEAL ステルス
・LENS:ラスターオレンジ/シルバーミラー
・FRAME:Nylon
・LENS:TALEX CR-39 Polarized/Hard Multi Coat/6 Curve
・SIZE:Front width 136mm
・偏光度:95%以上
・可視光線透過率:32%
大型を狙うためのコツ
新子だけではなく、産卵期が遅れた大型サイズや早生まれの個体が居ることも秋シーズンの特徴。個体数が圧倒的に少ないため、難易度は上がります。
型のいい個体は新子サイズに比べ、遊泳力が付いており、潮の速い場所やボトムレンジで捕食していることがあります。サイズアップを狙うのであれば、レンジを下げボトムを中心に狙ってみて下さい。
エギの選び方とおすすめエギ5選
数多くの種類が存在する日本古来の漁具である餌木。現在はサイズやカラーバリエーションが豊富で、どれを使えばいいか迷うエギンガーの悩みどころ。秋のエギングではどのようなエギが有効的なのか実釣経験を踏まえてご紹介します。
カラーの選び方
おすすめは″アングラーからの視認性が強い″エギです。サイトフィッシングに持ち込む場面が多い秋のエギングではエギがどの位置にあるか把握しておく必要があります。
アングラーから見やすいエギは、もちろんイカにも見えやすく、濁りにも効果を発揮します。
自然が相手ですので状況は常に変化し、これといった正解はありませんが、視認性の高いエギは確実にアングラーの味方となります。
サイズの選び方
エギングでのエギは2.5号/3.0号/3.5号と三つのサイズがメインとなります。ターゲットが小さいからエギを小さくするというのは定石かも知れませんが、一口に正解とは言えません。
なぜなら、子イカのサイズに合わせて2.5号のエギを選んでも、反応はするけど抱くにはいたらない。結局いつもの3.5号に戻したら釣れるというような状況があるからです。筆者にも経験があるのですが、日によって3.5号にしか反応がないような状況も存在します。
上記のようにイカのサイズだけでなく、捕食しているベイトサイズに合わせることが釣果に繋がることもあるので、その日に反応がいいサイズを探ることも大切ですよ!
秋イカにおすすめのエギ5選
前項のとおり、釣果を左右するエギ選びはとても大切です。エギ選びに悩まれる際は下記のおすすめエギから選んでみてはどうでしょうか?
メリハリのある切れ味鋭いワイドダートアクションが秋イカに効果絶大! イカのコンディションをサーチする一投目に投げたいおすすめのエギ
安定した飛行姿勢で飛距離を稼げ、軽い力でキビキビ動く。初心者の方から女性の方に使って頂きたい一本です
しっかりダートでアピールし、ゆっくりとしたフォールでじっくり抱かせることが出来るスロータイプ。ラトルを搭載しており、周囲のイカを寄せる効果も期待できる実績の高いアイテム
イカの捕食本能を刺激するダートに特化したエギ。海老の足をイミテートしたリアルな″パタパタフット″は強力は波動を生み出し、スレイカ攻略に威力を発揮します
デュエル EZ-Q ダートマスター 3.0号
自重:14.5g
沈下速度:約3.5秒/m
MAX飛距離:49m
適応水深目安:1〜10m
諦めていたイカを捕るために開発された高実績のロングセラーアイテム。安定を追求したフォール姿勢は、秋イカはもちろん一年を通しての一軍エギです。
秋エギングでイカと遊ぼう!
好奇心旺盛な新子がたくさん見られる秋シーズンは″エギングって難しい″を解決させてくれる春に次ぐハイシーズンです。また新子はとても弱いため、地面に置かず、なるべく海面に近づけて早目にリリースしてあげてください。
成長を祈って春を楽しみに待ちましょう。エギングをやったことない方も是非この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
▼合わせて読みたいエギング記事