ブラックバスって……
「全然釣れないじゃん!」
これは、バス釣り初心者のみならず、多くのバスラングラーが感じている事かと思います。
バス釣りを長く続けているアングラーであれば
どんどんバス釣りが難しくなっている
と感じている方が殆どでしょう。
事実、釣り場の減少から、釣り人が過密状態になっている所もあり、どの釣り場も軒並み釣りづらい状況が続いています。
ここでは、バス釣りに挑戦してみたものの、なかなか初めての1匹が釣れないという方の為に
実は見落としがちな「本当に意識すべき3つの点」を初心者アングラーが抱きやすいお悩みと照らし合わせて解説していきます。
初心者助け人
ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。
仕事柄「初心者へのアドバイス」に関しては、かなりの自信がありますよ!
1.どこを釣っていいのかわからない
バスが釣れるフィールドや、バスが好むポイントを調べていざ水辺に立っても魚は見えないし、本当に釣れるのかにわかに信じ難い……ということありませんか?
魚が見えたり、アタリがあればやる気が出ますが、なかなかそう上手くいかないことは多いです。
解決方法
規模が小さな場所を狙う
解決方法はズバリ、規模の小さな場所を狙うこと。
フィールドで言えば野池などはそれにあたりますし、川でのバス釣りだとしたら比較的川幅が狭い場所。
フィールド自体の規模が広大な琵琶湖や霞ヶ浦などの本湖は初心者には難しく、そういった水系でも水路などの流入河川に行くことをオススメします。
規模が小さければ魚にルアーが確実に届きますし、そういった場所の方が魚影が濃いのでチャンスも広がるというわけです。
▼あわせて読みたい関連記事
2.ライントラブルで色々なものを消耗している
ライントラブルはアングラーのやる気を削ぎ、限られた釣行時間を大幅に奪う重大なトラブルです。
釣果と直接関係ないと思われるかもしれませんが、バス釣りが上手い人は、得てしてラインの扱いが上手いのです。
解決方法
ラインにテンションをかけてリールを巻く
スピニングタックルでライントラブルが発生する主な原因はラインがたるんだままリールを巻いていることです。
抵抗のある重めのルアーは比較的トラブルは起こりにくいですが、ワームなどの軽いルアーほどがたるんでしまいトラブルに繋がります。
巻き取る時、特に巻き始めにラインを張りながらリールのハンドルを回すことが重要です。
フェザーリングを覚える
ルアーの飛行中に、出て行くラインの量を調整するフェザーリングと呼ばれるテクニック。
投げる手と反対側でラインにテンションをかけてやることで、ルアーが水についた時には余分なラインが出ることが無くなり、ラインにテンションをかけて巻くことができるわけです。
また、ミスキャストをしてしまい、ルアーが対岸の木に引っかかりそうな時などにも、フェザーリングが活躍します。
※フェザーリングをしても着水後にラインがたるむことがあります。そんな時は竿を煽って、ラインふけをとってやると良いでしょう。トラブル防止にはラインに力をかけて巻くことが重要なのです。
“ぴょんきち”に気を使う
バックラッシュが起こる風潮として通称“ぴょんきち”が挙げられます。写真のように輪っかがラインの下にできている状態。
このまま投げると高い確率でラインがグチャグチャになるので、そのまま輪っかがなくなるまでラインを引き出して直しましょう。
この時ベイルアームは起こさず、ドラグつまみを緩めてラインを引き出すことが重要です。
リールを少し奮発してみる
リールはトラブルを解消するために少し良いものを使うことをオススメします。正直激安リールは上級者が使ってもトラブルを起こす頻度は高くなるのです。
とは言え超高級品は必要なく、最新のリールなら1万円前後で良いものが選べるでしょう。
▼あわせて読みたい関連記事
3.根掛かりが多い・外せない
ラインのトラブルと共に、初心者が頭を悩ませるトラブルが根掛かりでしょう。
大事なルアーを無くしてしまう悲しさと、場を荒らしてしまうという……良い事なしの根掛かりは出来れば避けたいものです。
そして何より、根掛かりが多い人というのは、フィールドの状態(水中の様子)を把握しておらず、敏感さや集中力に欠けているとも言えるのです。
解決方法
根掛かりしにくいルアーを使う
まずは根掛かりしにくいルアーを使うことをオススメします。具体的にはワーム+オフセットフックという、針先が隠れる形状のフックを使うことで根掛かりが激減します。
また重すぎるシンカーを使うと根掛かりしやすくなります。底がわかるギリギリの重さを使うのが根掛かりを避けるコツです。
浅すぎる場合はオモリを使わないノーシンカーリグも良いでしょう。
ハードルアーはフックがむき出しのことも多く、ワームと比較すると根掛かりはしやすいです。
不必要に引っ張らない
同じルアーを使っていて初心者は根掛かりしてしまうのに、上級者はあまり根掛かりしないという事も多々あります。それは何故でしょうか?
ズバリ初心者は障害物などに当たった時に焦って、不必要に竿を煽って根掛かりを悪化させてしまっているのです。
多くの場合、ルアーが障害物に当たっても優しく竿を揺すってあげれば根掛かりは外れます。
足元に気をつける
初心者が根掛かりすることが多い場所が意外にも足元です。足元にはゴミや倒木などの根掛かりする要素が沢山潜んでいます。
基本的に岸近くは浅くなって行くので、投げた沖と同じ水深の感覚で巻くと、ルアーが障害物に突き刺さってしまいます。
初心者のうちは近くまできたら早めに回収するのも重要でしょう。
ドローンの操縦が下手だと、墜落(根掛かり)をし、結果的に釣り場を荒らしてしまう事になります。
根掛かりをさせないように気を使うという事は、それだけルアーを通す場所や底の変化に敏感になるという事であり、その敏感さがバスを釣る上ですごく重要なのです。
▼あわせて読みたい関連記事
初心者にオススメのルアー
よく釣れることはもちろん、初心者でもトラブルが起こりにくく、上記のトラブルをも軽減してくれるルアーを3つ選んでみました。
ゲーリーヤマモト ヤマセンコー3インチ(ノーシンカーリグ)
▼使いたい状況とアクション
春〜秋のオールシーズン使える万能ワーム。#1サイズのオフセットフックを装着するのがオススメです。
魚がいそうな所に投げて、底まで沈めてチョンチョンしてからまた沈める。この繰り返しでOKです。
ポーズが重要なので底についたら5秒くらい待ってから動かすようにしましょう。
ジャッカル フリックシェイク3.8インチ(ジグヘッドワッキー)
▼使いたい状況とアクション
細いワームばかり釣れる状況というのがバス釣りには存在します。太めのワームを投げて反応がない場合はこのフリックシェイク3.8インチを投げましょう。
ジグヘッドワッキーと呼ばれる使い方が手軽でよく釣れます。重さは1/16oz(1.8g)を基準とするのがオススメ。
沈めたらチョンチョン動かし続けるだけでバスが釣れるでしょう。フックは根掛かりのしにくい、ガード付きがおすすめです。
エバーグリーン Dゾーンフライ(小型スピナーベイト)
EVERGREEN エバーグリーン Dゾーンフライ 1/4oz シングルウィローリーフ
重量:1/4oz
▼使いたい状況とアクション
魚の居場所がわかりにくい時は、たくさん投げて巻く事でバスに出会うチャンスを増やすことがオススメです。
小さなスピナーベイトはただ巻くだけでブレードがブルブル震えて、大物から小さいバスまで誘ってくれます。難しいことは考えずにただ巻き続けましょう。
根掛かりしにくいのも特徴なので、ストラクチャー(障害物)の近くでは特にオススメです。
ステップアップで試したいルアー
むき出しのトリプルフックがついており、根掛かりを起こしやすいハードルアー。
根掛かりの対処に慣れていなかったり、キャストコントロールやフェザーリングがままならない初心者の単独釣行においてハードルアーは※手放しでおすすめする事はできません。
※大抵の初心者は根掛かりやミスキャストで、数多くのルアーを失うといった経験をしてきています。
ですが、ハードルアーが効く状況も存在しますので、ここではステップアップで使いたい2つのハードルアーをご紹介します。
メガバス ポップX(小型ポッパー)
▼使いたい状況とアクション
夏〜秋にかけて水面の虫や小魚をバスが追いかけている時にはトップウォーターと呼ばれる水面で使えるルアーが効果的です。
バスが捕食する瞬間も見えるので楽しいルアーと言えるでしょう。使い方はチョンと動かしてポーズの繰り返しです。
チョンと動かす際に、ルアーから”ポワン”と泡が出るくらいを意識すると良いでしょう。
OSP タイニーブリッツ(小型クランクベイト)
▼使いたい状況とアクション
クランクベイトはただ巻くだけでバスを誘ってくれます。トリプルフックがついているのでバスが食ってきたら勝手に掛かるのも良い所。
よく飛んで、ブルブルと震えてくれるので集中力も続くでしょう。根掛かりには注意が必要です。
基礎なくして応用なし!
今回ご紹介した事は、単純なように見えて実は非常に重要な事です。
これを読んだだけでは「腑に落ちない!」という方も、釣りを続けていく中で「ビックリマンの言っていた事はこういう事か」と実感出来る日が来るでしょう。
誰でも最初は初心者。今では年間300日以上釣りをする筆者もバス釣りを始めた頃には色んな悩みにぶち当たりました。
それでも今まで飽きずに続けているのはバス釣りはとても難しくて楽しい遊びだから。ぜひブラックバスと沢山出会って、この素晴らしい趣味の世界へどっぷり浸かってくださいね。
編集部より
昨今、釣り人のマナーが原因で閉鎖される釣り場が目立ちます。
釣り場がなくなるという事は、より「釣れない」状況を加速させる事にもつながります。
マナーを遵守・向上させ、未来の釣り場を守って行きましょう!
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。