テキサスリグとは
テキサスリグとは「バレットシンカー+フック+ワーム」の構成で成り立つリグ(仕掛け)の事。
状況に応じてストッパーでシンカーを固定したり、ビーズを足すアレンジもされています。
元々はバス釣りで使われていたリグですが、現在はロックフィッシュ、チニング、フラットフィッシュといったソルトシーンにおいても重宝されています。
テキサスリグは本当に根掛かりに強い?
テキサスリグはよく根掛かりに強いと言われていますが、全てのシーンにおいて最強とは言い切れません。
実際、バスフィッシングが発祥という事だけあって、ウッドカバーやウィードといった植物系の障害物にはめっぽう強いですが、岩礁帯などは、岩の隙間にバレットがシンカー挟まり根掛かってしまうことがあります。
その為、岩礁帯を中心に攻めるロックフィッシュなどは、バレットシンカーではなく、岩の隙間に挟まりにくい細長形状のシンカーを使う釣り人が増えています。
テキサスリグに必要なパーツ
①バレットシンカー
弾丸(バレット)のような形状からその名がついたバレットシンカー。
円錐形状で、植物系のカバーに対してのすり抜け性能が高いです。
▼鉛のバレットシンカー
鉛は安価ですが、硬度が低く、オモリ自体が岩などに食い込むなどして変形してしまうため、岩がゴツゴツとしたロックエリアなどでは根掛かりを起こしやすい点がデメリット。
▼タングステンのバレットシンカー
タングステン製のシンカーは、鉛に比べ高価ですが、硬度が高く感度が良いのが特徴。
変形しづらいので鉛に比べ岩に食い込みづらく、比重も重いため鉛と同じ大きさでもコンパクトなシルエットのシンカーを選択することができます。
②フック
フックはワームをガッチリとホールドし、根掛かり回避性能の高い「オフセットフック」がスタンダード。
時に、障害物への侵入性を高める為にストレートフックなども用いられます。
③ワーム
テキサスリグは実に様々なワームが用いられ、テキサスに向かないといったワームは少ないです。
傾向として、クローワーム・ホグ系ワームといった甲殻類系のワームを使う人が多い印象。
カバーにより深く侵入させたい場合などは、パーツや体高のないストレートワームや、スティックベイトなども用いられます。
④ビーズ(アレンジ)
テキサスリグには、シンカーとワームの間にビーズをセットするアレンジも。
アクションの都度、シンカーとビーズが干渉し「カチカチ」と音がなります。
ルアーにも“ラトル”という音が鳴る仕組みがありますが、ルアーのラトル同様、音で魚の興味を引きたい・音で怒らせて食わせたいといった狙いの元に使います。
逆に、プレッシャーが高いフィールドで、ナチュラルに誘いたいのであれば、ビーズはないほうが良いでしょう。
⑤シンカーストッパー(アレンジ)
テキサスリグのシンカーはラインを中通しするため、固定をしないとシンカーが前後に遊動します。
その遊動を押さえるのがシンカーストッパーの役割。
ストッパーを使ってシンカーとワームに一体感を持たせれば、より込み入った障害物の中を攻めることができます。
逆に障害物(根掛かりする要素)が少なく、あえてシンカーを遊動させ、よりナチュラルにワームを動かしたい場合はシンカーをフリーにしましょう。
テキサスリグの作り方
①ストッパーを通す(省略可)
シンカーを固定したい場合は、先にストッパーをラインに通します。
針金の穴の部分にラインを通し、ストッパーをラインに向けて押し出すと簡単に装着することができます。
※シンカーをフリーしたい場合は省略可。
②シンカーを通す
続いて、バレットシンカーをラインに通します。
※音によるアピールを付与したい場合は、シンカーの後にビーズを通します。
③フックを結びワームをセット
フックをクリンチノットやパロマーノットなど、任意の結び方で結びます。
その後、フックにワームをセットして完成です。
▼代表的なラインの結び方
テキサスリグの使い方とアクション
ずる引き
キャスト後は着底を待って、ロッドのストロークでボトムをズル引きします。
ロッドのストロークで引いた分のラインを巻き取り、またズル引くの繰り返しで、ボトムをくまなく叩く事ができます。
ボトムの凹凸が少ない状況で、僅かな起伏についた魚を狙うことができる便利なアクションです。
ボトムバンプ
ボトムをとったら、ロッドストロークでリグを上に跳ね上げ、再度着底させるのを繰り返すアクション。
起伏の激しい場所や、魚がフォールアクションに反応する状況で活きるアクションです。
スイミング
テキサスリグはボトム攻略だけでなく、スイミングであらゆるレンジの攻略もこなします。
泳がせて使用する場合は、シャッドテールやカーリーテールワームを選択するのがおすすめ。
テキサスリグのシンカーの重さ
ブラックバス
基本的には、底取りができるギリギリの重さにするのがベストです。シンカーが重すぎると根掛かりも増え、バスが違和感を感じ吐き出す原因ともなってしまいます。
具体的な重さは、ポイントや狙いによっても異なるので一概には言えませんが、ベイトタックルを用いたシャロー(陸っぱり)のカバー撃ちといったシーンでは5g前後を基準としている方が多いかと思います。
5gでは底がわからない、濃いカバーを突き抜られないと感じれば重くしていき、5gではカバーやボトムに突っ込みすぎて動かしづらい、根掛かりが多いと感じたら軽くしていきます。
ソルトシーン
底取りができるギリギリの重さにするのがベストですが、海は潮流があり、飛距離が必要だったりと、バスに比べ重めのシンカーが使われることが多いです。
キャストするポイントの水深を意識し、水深1mに対して1~2gの重さを目安に考えるとよいでしょう。例えば、水深が5mの場合は5~10gの間、10mなら10~20gといった具合で、MAX28g程度までがスタンダートです。
遠投が必要だったり、水深が深かったり、潮流が早く底どりができない場所は28g以上を使うこともあります。
テキサスリグを使いこなそう!
テキサスリグは、バスフィッシングやロックフィッシュゲームの定番リグと言える存在です。
今までテキサスリグを使ったことのない方でも、しっかりと基本を押さえれば、あなたの釣りの心強い味方となってくれるでしょう。
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