根掛かりなんて、だいっキライ!
岩や枝、沈んでいるゴミなど……水中にある障害物は魚が好んで着く反面、ルアーが挟まったり、フックが引っかかったりするリスクも高いもの。
「根掛かりはとれない」そう思っているアングラーのみなさん。まだあきらめるのは早いですよ!
この記事を書いた人
ビックリマン高田
世界一「根掛かりを恐れる」プロガイド。以前の記事同様、年間300日以上フィールドで過ごす筆者にとって、死活問題である根掛かり対策の記事を書いていきます。
▼今回はスタックを外す方法ですが、予防策は根掛かり回避術の記事を見てください。
ダイワ「ルアーキャッチャー」はどんなもの?
お世辞にも「カッコイイ」とはいえない、まるでプロレスの武器みたいな装置。
でも、ナメちゃいけません。これが見た目以上に機能的なんです!
しくみ
丸いリールに約15mのヒモが巻かれています。その先にはツインアームとステンレスチェーンが装着されたシンカーが接続されています。
シンカーには糸を通すことの出来る螺旋状の糸通しが上部に付けられていて、そこに糸を通すことが出来ます。
シンカーをラインを伝って滑らせて、ルアーに到達した時の衝撃でルアーを外す、またはステンレスチェーンをフックに引っ掛けて回収するというシステムで根掛かりを回収できます。
使用しない時には、リールの窪みにシンカーを収納できる便利仕様。コンパクトに持ち運びをすることが出来ます。よって携帯性は抜群。
カナビラを接続できるリングもついているので、腰などに常備しておくのもお勧めです。
使い方
①ヒモを引き出す
ルアーキャッチャーから根がかった場所に届くだけのヒモを予め引き出しておきます。この時、足元の草などに引っ掛けないように注意しましょう。
シンカーを投入する時に足元の何かに引っ掛けてしまうと、シンカーが落ちていく勢いを殺してしまいます。
②ラインを通す
螺旋状の糸通しにラインを通していきます。この時の注意点はきっちりとラインを通すこと。
中途半端に通してしまうと滑りが悪くなるばかりか、ラインを傷つける原因になります。面倒でもここはきっちり確認しましょう。
③シンカーを投入する
シンカーが上手く滑るように、ラインに角度をつけながらシンカーを投入します。
シンカーがルアーに到達したときの衝撃でルアーを外す最初のチャンスが訪れます。勢いよくシンカーを投入することがコツです。
④チェーンにフックを引っ掛ける
ルアーにシンカーがついた状態でヒモを上下させながらシンカーをゆすりましょう。
チェーンがフックに引っかかけることが出来たなら高確率でルアーを回収することが出来るでしょう。
とはいえ使い勝手は?
ルアー回収機、理屈はわかるけど本当に回収できるの?
と、疑問に思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。しかし実際、かなりのルアーを回収しています。
前項で登場してもらったラッキークラフトの「あまご♀」というルアー。筆者が大好きなルアーですが、今まで2度も救出できています。
それでもイマイチ信用できない……なんて人のために、現場でのエピソードをご紹介します。
実際に外してみた。
「足元に沈んでいた大きな木にルアーが引っかかった」そんな状況。割とありがちですね。
ルアーキャッチャーを持っていた筆者が、すかさず投入。
スルスルとラインを伝ってルアーにぶつかり「ガツン!」と衝撃。でも今回は手強くて落下の勢いだけでは外れないようです。
ヒモを動かしてルアーのフックにチェーンを掛けていきます。しばらく揺らしていくと……
フックにチェーンが掛かりました!さらにモゾモゾ動かして……
無事、回収に成功しました。ルアーキャッチャーのおかげでルアーの尊い命が1つ救われました。
リーズナブルな金額で購入できるルアーキャッチャー。これならすぐに元がとれてしまいますね。
ちなみに
ノーマルのルアーキャッチャーはオカッパリでの使用に向きますが、ボートからの使用の場合もう少しシンカーに重さが欲しい時があります。
そんな時には同じくダイワのルアーキャッチャーのヘビーウェイトバージョンがお勧めです。20g増加することで、深場での根掛かり外しが容易となります。
ラインが切れてしまっても、諦めずに投げてみよう
根掛かりで切れてしまったルアーでも、根がかった場所が見えてる場合は回収できる場合もあります。
ルアーに回収機を投げ込んでチェーンに引っ掛けるだけ。これで救われたルアーもあるので諦めてはいけません。
ルアーキャッチャーは常備しておこう
今まで諦めていた根掛かり。ルアーキャッチャーがあることで救えるかもしれません。
もちろん場所やルアー(特にソフトルアーは回収しづらい)によっては回収が出来ないこともありますが、多くの場合はルアーキャッチャーがいい仕事をします。
備えあれば憂いなし。心強い保険としてもルアーキャッチャーを常備しておきましょう!
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