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バスロッド

【プロガイドが語る】バスロッドを折ってしまう人の共通点

よくロッドを折ってしまう人には共通した”特徴”があった!?ロッドメーカーのスタッフであり、日常ガイドで多くのゲストと接する機会のある筆者がその特徴について解説!原因を知る事でロッドの折れを未然に防ぎましょう!

目次

アイキャッチ&本文画像提供:ビックリマン高田

ロッドを折ってしまう人は何度も折ってしまう

楽しいバスフィッシングにおいて訪れる、最も悲しい瞬間の一つに”ロッドが折れる”というものがあります。

ロッドは、高価である事はもちろん、アングラーの思い入れが詰まっている大切な相棒とも言えます。

そんなロッドが折れてしまって、悲しくないアングラーはいないでしょう。

ロッドメーカー&プロガイド目線から注意喚起!

ロッドメーカーのスタッフであり、日常ガイドで多くのゲストと接する機会のある筆者。

バスロッドを折る人は“今までに何本も折ってきた”という人が多い傾向にあります。

対してロッドを折らない人は、長いこと釣りをしていても“ほとんど折ったことがない”と言います。

つまり、ロッドを折ってしまう人には共通した”特徴”があると言えるのです。

高田
大切なロッドを折ってしまわないためにも、ロッドを折ってしまう人の特徴を知っておきましょう!

無造作にロッドを地面においてしまう

ロッドを折ってしまう理由のNO.1は“踏んでしまう”こと。

当然ですが、ロッドは正常な使い方をしていれば、折れることは殆どありません。

多くの場合、踏みつけた際に傷が入り、そこを起点とし破損へと繋がります。

踏んだ瞬間に折れることもあれば、踏んだ時点では気づいておらず、キャスト時に踏んだ箇所が折れる……といった事も。

ロッドを無造作に地面に置いてしまう人は、自分で踏んだり、踏まれたりする確率が高くなり結果としてロッドを折ってしまいがちです。

解決策:ロッドを地面に置かない


この問題の解決方法はシンプルで、地面にできるだけ置かないことです。

安全なところに立て掛けたりすることで、踏まれるリスクを無くせます。

解決策:置かざるを得ない場合は、水面にティップを出しておく


ロッドをどこかに立てかけられず、いたしかたなくロッドを地面に置くときは、水面にティップを出しておきましょう。

地面に置いている以上、踏む・踏まれる可能性があるので推奨はできないですが、平行にベタ置きしているよりもティップが水面に出ている方がロッドの存在に気が付きやすくなります。

また、最も繊細で折れやすいティップは水面にあるので最悪踏まれても破損を避けられるという意味合いも。

岸に平行に置くのは絶対にNG。岸に平行に置いてしまうと草で隠れたりするので、他のアングラーが気が付かずに踏んでしまうという事故も起きやすいのです。

人が密集するようなメジャーポイントでは人の往来が多いのでとくに注意しましょう。

高田
人と人が並んで釣りをすることの多い海の波止釣り。

このような場所では“ロッドを水面に出して置いておく”のが、暗黙のマナーにもなっています。

できれば、バッグやタックルボックスに立て掛けたほうが良いのですけどね。

ロッドに角度をつけすぎている


次にロッドをよくおる人は、“ロッドを立てすぎてしまっている”という点。

ファイト中における破損の原因には、ロッドの角度が起因しています。

ロッドとラインに90°以上の角度をつけてしまうとロッドの破損のリスクが高まります。

写真では魚が真下にいるので、これ以上ロッドを立ててしまうと90°以上の角度がついてしまい、破損してしまう可能性があるのです。

解決策:ファイト時に正しい曲げ方をする

ファイトの時に90°の角度を保ちながらファイトすることでロッドが折れるリスクを軽減できます。

破損のリスクを軽減するだけでなく、ロッドのパワーをフルに活かせるので魚にテンションを掛けられます。

解決策:抜き上げ時にも90°を保つ

ファイト以上に注意すべきなのは、抜き上げです。

基本的にこのケースも90°を保ちながら、ロッドのキャパの範囲を超えなければ折れることはありません。

ロッドを立てすぎて抜き上げてしまうとティップの破損等が起こりえます。

また、大きすぎる魚をパワーの弱いロッドで抜き上げるのもNG。

筆者はライトリグロッド(L以下)なら1kgを超えた魚は抜き上げません。XHの剛竿でも4kgを超えたバスは抜き上げずにネットかハンドランディングを選択します。

高田
正しい角度で竿を曲げましょう!

無意識にロッドをいろいろな場所やモノにぶつけている


ロッドはカーボン。外傷などに弱い特性があります。

ロッドをよく折る人は、知らず知らずのうちにロッドを何処かにぶつけて、傷を積み重ねている可能性が高いです。

ロッドは外からの衝撃に弱いものだと認識して扱いましょう。

解決策:キャスト時やファイト時にぶつけないように気をつける

キャスト時はとても速いスピードでロッドを振ることになります。その際にモノにぶつけたりするとロッドに大きなダメージを与える事に。

また、ファイト時に魚の強いツッコミに負けてロッドをボートにヘリにぶつけてしまったり、護岸に当ててしまったりするとロッドに傷が入りますので、ファイト時も注意が必要です。

キャストやファイト時にはできる限り注意しましょう。

解決策:根がかり回収に気を使う

もう一つロッドに傷が入るケースとして、根がかりを回収した時に飛んできたルアーがロッドにぶつかる事も傷をつける原因の一つ。

根がかりの外れたルアーが勢いよく飛んでくるとロッドの破損のリスクがあることはもちろん、アングラーに当たる可能性があるので危険です。

根がかり時にロッドを無理に煽るとそれ自体もロッドの破損につながってしまうので、タオルなどを用意して糸を持って引っ張るなどし、ロッドに負荷を与えないようにしましょう。

また根がかり回収機などを使うのも、結果的にはロッドの保護に繋がります。

高田
僕はラインブレイカーという糸を引っ張るための器具を常備しています。カラビナ式のラインブレイカーは持ち運びも便利です!

糸絡みを放置してしまう

糸が絡んだ状態でファイトやキャストをしてしまうと、どんなロッドも折れてしまいます。

ロッドを折る人の特徴として、糸絡みに気が付きにくい人というのが挙げられるでしょう。

解決策:とにかく確認

キャストやリトリーブ時に糸が絡んでいないか、常に確認する癖をつけましょう。

とくにPEラインは糸絡みが起こりやすくなります。こまめなロッドとラインのチェックがロッドの破損という悲惨な事故を防いでくれます。

解決策:正しいキャスティングを身につける

糸絡みは正しいキャスティングフォームがとれていない時によく起こりがち。

ティップだけ曲げてルアーを投げていたり、スイングスピードが合っていない場合にもラインは絡みやすくなります。

高田
ロッドをきちんと曲げて、ルアーをまっすぐ飛ばすことが、結果的にロッドの破損を防ぐことにも繋がっているのです。

適正ウェイトよりも重いものを“勢いをつけて”投げている

ロッドの適正を超えた重量のルアーを勢いよく投げてしまうと、ロッドがその衝撃に耐えきれずに折れてしまうことがあります。

とくにオカッパリの場合、持っていけるロッドの本数に限りがあるので、推奨ルアーウェイトよりも重いルアーを投げる場面もあるかと思います。

そういった場面、重いルアーを普通の重さのルアーと同じ勢いでキャストしてしまう人はロッドを折ってしまいがち。

解決策:ゆったりとしたフォームでキャストする

適正ウェイトを超えるルアーの場合、ゆったりとしたフォームでキャストしましょう。

クイックに投げてしまうとロッドが想定以上に曲がってしまい破損に繋がります。

スイングのスピードを抑えることにより、ロッドの破損リスクを大幅に減らせるのです。

解決策:ロッドのパワーをワンランクあげる

本来の正しい形は、ロッドのパワーにマッチしたルアーを選ぶ事。

適正ウェイトを満たすロッドのほうが飛距離も出て、釣果につながっていきます。

高田
ビッグベイトといった重量級のルアーは、それに合ったロッドを使うことでロッドの破損を防ぐのはもちろんのこと、操作性自体もあがります。

ロッドを大事にしましょう

ロッドは魚を釣る道具であるだけでなく、アングラーにとっては相棒のようなもの。

できるだけ長い間一緒に釣りができると嬉しいですよね。

可能な限り破損のリスクを減らしてあげることで、ロッドが折れるという悲惨な事故を防げます。

高田
ロッドを折ってしまう人から、ロッドを折らない人へ。

そうなるために必要なのは少しの知識とロッドへの愛情です。

あなたの大切なロッド。愛してあげてくださいね!

 ライタープロフィール

ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。HIDEUPフィールドスタッフ。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。国内では琵琶湖のバスフィッシングガイドとして活動中。フルタイムのプロアングラーとして日々現場に出ております。

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