案外、魚は近場に潜んでいる。

釣り場といえばどんな場所を思い浮かべるでしょうか。海なら砂浜、防波堤、磯。
淡水なら大きな川や池、湖といったところでしょうか。
そんな場所が近くにあれば幸せなことですが、「釣り場まで2〜3時間はかかる」という人も多いことでしょう。
例にもれず、筆者も海なし県の埼玉に生活の拠点があり、近くの海に出るにも1時間半ほど車を走らせなければいけません。

ですが、一見、魚が釣れるようには見えない場所でも、じつは爆釣ポイントで、一人だけ美味しい思いができることもあるんです。
今回は、その一例をご紹介していきましょう。
シーバスは「こんなところに!?」の代表格

シーバスは名前の通り海に生息していますが、淡水に遡上してくる習性があり、意外なところで釣れる魚の代表格です。
小場所で釣れるのは小さい個体だけということはありません。
時には大きなシーバスも小場所に入ってきます。
大都会のど真ん中に流れる水路にもいる

例えば大都会横浜。観光やデートスポットで有名なこの場所も、シーバスが沢山いる釣りスポットでもあります。
海の近くの運河。そういった場所には必ずシーバスが居ます。いいポイントは繁華街のど真ん中であることもしばしば。
先入観を捨てて、水の中を覗いてみてください。

筆者の釣りにおいては、後ろをカップルがデートしているなんてことも多々あります。
※釣り禁止の場所でないか要確認を。また、釣りができる場所においても周囲の安全には十分ご注意下さい。
海なし県の小さな川にも

一見、シーバスが釣れるとは思えない川。もちろん海水はまったく入っていませんが、ダムなどが無ければシーバスは遡上してきます。
海から50kmほど離れた海なし県埼玉でのシーバス。
もちろん淡水なのでナマズなども同時に釣れます。不思議な感覚ですね。
田んぼの側の水路で小魚釣り

海と繋がってる川なんてないし…… という方でも諦めてはいけません。
タナゴやカワムツなどの小さな魚が沢山生息しているかもしれません。
水路の他に、とても浅い小規模な川でも魚は生息しています。
ヌマチチブなどの魚も遊んでくれるので、浅くても近所に川がある方は竿を出してみましょう。
他には鯉などもよいターゲットになります。
細い水路のナマズやブラックバス
水路でも釣ることのできるナマズ。ごく狭い水路でも、水深が30cm以上あればナマズが入っている可能性大です。

場所によってはブラックバスが居ることも。ここは水深が30cm程度しかありませんが、ブラックバスが数匹泳いでいました。
釣れる隠れスポットの条件

水があればどこでも魚が釣れるわけではありません。隠れ釣りスポットとなりえる場所を探すヒントを解説しましょう。
1.大きな川や湖(水源)から続いている水路や川

大きな川や湖はもちろん魚の生息数が多くなります。たとえ遠く離れていても、そのポイントと大きな水源が川や水路で続いていれば可能性があります。
2.水源から堰やダムで遮られていない

魚が供給される水源とポイントの間に、堰やダムがあると釣れる可能性が落ちてしまいます。そういった遮るものがないか地図を見て確認してみましょう。
3.水が動いている

水が循環しない場所は生き物にとってよい条件とは言えません。少しでも水が動く場所を探しましょう。水の動きは流れの有無やゴミや汚れがないかなどの水質で判断します。
4.水門をチェックしてみよう

河川などにおいて魚が居るかいないかの判断基準となるのが水門。水門をチェックして魚が居ればその周辺に魚が居る確率は高いでしょう。
自分だけの隠れ釣りスポットを見つけて、日常にもっと釣りを!

身近に釣りができるポイントがあれば、もっと日常の釣りが楽しくなるはず。一度あなたの身近でそんなポイントを探してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行は300日ほどだが、近所のポイントでの釣行も多い。身近な隠れ釣りスポットは気軽に釣行できるのでテストなどにももってこいなのである。