イカメタルのPEラインについて

イカメタルのタックルは、イカのアタリをとるための感度が何よりも大事です。
感度といえば、ロッドやリールの性能に目がいきがちですが、ライン(糸)も非常に重要。
さらに、ラインによって操作性も大きく変わるので、釣果を伸ばすうえでは見逃せない部分です。
本記事では、イカメタルに適したPEラインの選び方とおすすめアイテムを紹介します。
イカメタルに適したPEラインの選び方

大前提として、イカメタルに用いるライン(道糸)はPEライン一択です。
他のオフショアフィッシングと同じく、PEライン+ショックリーダーのラインシステムを基本とします。
無難なのは0.6号

イカメタルに使われるPEラインの太さ(号数)は、0.4〜0.8号です。
その中でも、感度と強度のバランスから初心者の方におすすめしたのは0.6号。
細くするほど感度と操作性は良くなるので慣れた方は0.4号を好みますが、例えばオマツリして絡んだ時など、ちょっとしたことでも切れやすいので初心者の方にはおすすめしません。
また、極端に細いとリーダーとの結束が難しかったり、結束強度が十分に出なかったりしやすいので、釣りや結束に慣れてから導入するのが良いでしょう。
また、40号の重たいスッテをメインに使うような海域では高負荷が想定されるため、0.8号を推奨する船宿もあります。
200m以上巻いておきましょう

イカメタルは極端に深いポイントを狙いませんが、万が一のトラブルに備えて200m以上巻いておくと安心です。
30m前後の浅場がメインなら150mでも問題ありませんが、少なくとも水深の2〜3倍は巻いておきましょう。
オマツリした時に切れたり、フグに上の方を噛み切られたりすることもあるので、ギリギリだとアクシデントが起こった時に釣りが継続不能になってしまいます。
編み数は予算に応じて

基本的には編み数が多いと高性能ですが、その分高額です。
そのため、コスパ重視なら4本編み、性能重視なら8本編みを選んでください。
近年はより高スペックな9本編みや12本編みも発売されており、予算に余裕がある方はそちらを選ぶのもおすすめです。
必ずマーキングラインを使いましょう

水深を正しく把握できるように、10mごとに色分けされたマーキングラインを使用しましょう。
単色のラインは、カウンター付ベイトリールに巻く際に設定が困難なのでおすすめしません。
また、釣行中にカウンターとの誤差が発生しても気づきにくく、再設定することもできません。
ラインを噛み切るフグなどが極端に多い場合に限り、目立ちにくい単色ラインを使うこともありますが、特別な理由がない限りはマーキング付きのラインを選んでください。
イカメタルのリーダーについて

仕掛けとPEラインを直結すると強度が弱いため、PEラインの先には必ずショックリーダーを接続します。
フロロカーボンラインかエステルラインの3号前後を、FGノットやPRノットなどの摩擦系ノットで結束しましょう。
強度を重視したい方はフロロカーボンライン、感度を重視したい場合は低伸度なエステルラインがおすすめ。
リーダーを長くしすぎると感度が悪くなるため、長さは1ヒロ(約1.5m)前後で十分です。
イカメタルにおすすめのPEライン10選
サンライン ベーシックPE 0.6号 200m マルチカラー
基本的な品質を保ちつつ、コストを抑えた4本編のラインです。
張りのある糸質で高感度な設計。4本組で耐久性にも優れています。
リーズナブルなのでイカメタル初心者の方におすすめです。
YGK エックスブレイド アップグレード X4 0.6号 3カラー 180m
独自の製法によって耐摩耗性と直線強力を両立した、YGK製の4本編PEラインです。
180m巻きなので価格もややリーズナブル。
コストパフォーマンスを重視したい方におすすめのPEラインです。
サンライン ディープワンx8 0.6号 200m
優れたコストパフォーマンスを実現した、サンライン製の8本組PEラインです。
8本組なのでガイドとの抵抗が少なく、4本組と比べて糸鳴りも軽減されています。
コスパとスムーズなタッチを求める方におすすめです。
YGK ウルトラ2マックス WX8
YGK製8本編PEラインの中でもリーズナブルな価格のラインです。
独自工法によって優れた強靭性と耐久性を備え、なおかつしなやかで滑りも良好。
クセがなく、万人ウケするタイプのPEラインです。
ダイワ UVF エメラルダス デュラセンサー×8 LD +Si2 0.6号 200m
高密度で強い、ハイコストパフォーマンスな8本編PEラインです。
従来よりも太くて真円に近づいた新原糸と独自の加工により、強度と耐摩耗性、耐久性を向上。
特殊シリコン加工も施されており、滑り性もアップし、長期間使えます。
シマノ セフィア8+ LD-E61T 0.6号 200m
繊維が均一に編み込まれたタフクロス2を採用した、8本編のPEラインです。
強度の均一化と低伸度化、摩耗性が向上されています。
耐熱性を高めるヒートシンクコーティングも採用し、負荷によるラインブレイクを軽減します。
デュエル モンスターゲーム®︎9 イカメタル 0.6号 200m
イカメタル専用として発売されている9本編のPEラインです。
超強力コアPEを芯糸として、8本の原糸を周りに編み込んで1本のラインとする9本編構造。
独自のC.I.P製法により、真円性が高くて潰れにくいラインになっています。
バリバス アバニ イカメタル マックスパワーPE X9
イカメタル専用に設計されたハイスペックな9本編PEラインです。.
芯糸にPE素材を採用したX9構造は、高い耐久性と適度な張りがあり、ライントラブルを大幅に軽減します。
縦編み工法によって、超低伸度化にも成功しており、イカメタルで最も重要な感度も向上。
水切れが良くて直進性にも優れており、ダイレクトな操作性と感度を誇ります。
ダイワ PEデュラセンサー x12EX+ Si3 0.6号 200m 5C
圧倒的な強度と快適な使用感を追求した、12本編のPEラインです。
極細の原糸を独自技術で編み込んで加工することによって、8本編以上のハイスペックな性能を備えています。
従来品からグレードアップされたシリコンコーティングにより、耐摩耗性と耐久性も大きく向上。
独自のEX加工はラインの凹凸を排除し、8本編以上に滑らかな使用感です。
YGK エックスブレイド シンジX9 0.6号 200m
新製法によって最高峰の性能を実現した9本編のPEラインです。
芯糸にPEを採用した9本組の構造により、優れた強度と張り、耐久性を実現。
特殊コーティングも施され、水切れも良いので感度と操作性に優れます。
釣果を求めるならラインにもこだわろう!

コストを重視するか性能を重視するかは、非常に悩ましい問題だと思いますが、釣果にこだわるならやはり高性能なラインを選ぶべきでしょう。
筆者も元はラインにこだわりがなかったのですが、試しに高性能なラインを使ってみたら、その違いに驚かされました。
もちろんリーズナブルな価格のラインでも十分釣りはできるので、イカメタルにどっぷりハマったら、ラインもいろいろと試してみてくださいね。
撮影:tsuki