全問正解できたらお魚マニア

魚好きの皆さんこんにちは! 怪魚ハンターの山根です。
今回は、魚の特徴にまつわる10問クイズですよ!
ちょっと難しめの問題まで用意してみたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
Q1. ウロコを棘に進化させた魚

分厚い皮と棘のあるウロコが特徴的なこの魚。
きっと一度は名前を聞いたことのある魚だと思いますよ!
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A. ハリセンボン

答えはハリセンボン。ハリセンボンやイシガキフグの棘は、骨ではなくてウロコが進化したものなんです。
ちなみに針の数は1000本も無く、300本程度と言われていますよ。
Q2. この尾と口、見覚えありませんか?

お次は尾鰭でございます。扇(おうぎ)のような形が特徴的ですね。
コレだけでは難易度高いので、もう一枚お見せしましょう。
口を見れば分かるよね?

餌釣りのターゲットとして大人気な一方、このおちょぼ口で釣り人を悩ませます。
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A. カワハギ

皆さんお分かりですよね! そう、餌取名人ことカワハギ。
ザラザラした皮や硬い歯、まるでホバリングするかのような泳ぎ方も特徴的です。
Q3. 成長と共に名前も模様も変わる

まずはこちらの口元をご覧ください。
鋭い歯と真っ黒な口周りが特徴です。
小さい頃は縞々模様

じつはこの魚、成長するにつれて魚体の模様が変わっていきます。
小さい頃はこんな縞模様……。磯に棲む魚ですが、夏から秋は幼魚が堤防でもよく釣れますよ。
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A. イシダイ

答えは磯の王者とも称されるイシダイです。
縞模様が薄れ、口元が真っ黒になるまで成長した個体はクチグロなんて呼ばれます。
ちなみに、堤防からよく釣れる小型サイズはサンバソウと言われます。
Q4. グロテスクで嫌われ者

まるでイソギンチャクのようなヒゲを持つこの魚は、時に100匹を超える大集団で行動することも。
グロテスクな見た目ですが、僕は大好きな魚です。
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A. ゴンズイ

はい……。皆さんご存知のゴンズイ様でした。
アイゴと同様に身近な毒魚として嫌われがちですが、天ぷらで食べると美味しいので僕は毎度持ち帰っております。
Q5. 超人気ターゲット

お次はコチラ! 胸ビレを写した写真ですが、皆さん当てられますか?
黄色いラインが特徴的ですね。
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A. ヒラマサ

ブリと思った方は残念……。答えはヒラマサです。
ヒラマサの胸ビレは体側の黄色いラインに被さるのが特徴です。
一方でブリの胸ビレは黄色いラインに被りません。
他にも、口の角が丸いのがヒラマサ、角ばっているのがブリといった違いもありますよ。
Q6. サザエを喉で噛み砕く

お次は特徴的な歯を持つ魚でございます。
所々、欠けてしまっていますね……。真っ赤な体色もヒントになると思いますよ!
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A. コブダイ

答えはコブダイです! 硬いサザエをも割って食べてしまうのだがら驚き。
ちなみに、口元の牙は見た目ほど鋭くも強固でもなくて、サザエやウニを噛み砕くのは喉元にある咽頭歯(いんとうし)なんです。
Q7. 櫛(くし)の形をした歯を持つ魚

お次は口と歯の形が特徴的なこの魚。日本人なら誰しもが一度は聞いたことがある名前だと思います。
釣り上げるとスイカやキュウリの香りがする魚ですよ。
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A. アユ

答えは清流の女王とも称されるアユです。
アユは石についた苔を食べるために、髪の毛をとくために使う櫛(くし)のような歯が並んでいます。
この歯を使って食べる苔の量は、1日で体重の4割から5割にも達するそうです。
Q8. 高級魚です

お次は大サービスで全体写真です。これは幼魚ですが、大きい個体では50~100kg以上にもなると言われる激旨高級魚。
見るからにハタの仲間ですが、皆さん種類はお分かりですか?
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A. マハタモドキ

マハタと思った方は残念……。答えはマハタモドキです。
マハタとよく似た魚ですが、尾鰭から2番目の白い模様が明瞭なのでマハタモドキ。
マハタはこの横帯が臀ビレ付近で不明瞭になるんですね。
Q9. 似た者同士

さぁ、残すところ2問ですよ!
2種類の魚の尾鰭が並んでいます。両種とも当ててください!
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A. ボラ&メナダ

答えは、ボラ(上)とメナダ(下)。
とくにメナダを当てた方はお見事です!
両種ともよく似ておりますが、メナダは目の周りが赤いことやボラよりも頭が平べったい(縦扁する)ことから見分けられます。
Q10. 触ってはいけません

最終問題です。これは調理をする際、ある部分の皮を剥いだ時に撮った写真。
数ある魚類を見渡しても、唯一無二といっても過言ではない、半透明で水泡のような組織を持っているのが特徴。
熱心なTSURI HACK読者の方ならお分かりかもしれませんね!
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A. シビレエイ

答えは強力な電気を発生させるシビレエイ。先ほどの水泡のような組織が発電所となって電気を発生させます。
実際に素手で触ってみると、ビリーーっと片腕が強烈に痺れました。(絶対に真似しないでくださいね)
何問正解できたかな?

最後は僕も食べるまで知らなかったことをクイズにしてお届けしましたが、皆さんは何問正解できたでしょうか。
世界にはまだまだ知らない魚が沢山います。
一生かけても網羅しきれない魚の世界って、本当に魅力的だなって感じます。
撮影:山根央之