マストな消耗品3つを安価に小型化!

長く釣りを続けていると、どうしても避けられないのが消耗品の更新ラッシュ。
ライン、フック、小物ケース……ひとつひとつは大した額じゃなくても、積み重なれば意外と財布に効いてくるものです。
「できれば、必要以上の出費は抑えたい。でも快適さは落としたくない」
そんな思いからネットを徘徊し、軽くて、安くて、使えるギアを探してみるものの、安かろう悪かろうのギアにあたることもしばしば。
しかし今回は、その中でも安価かつ小型化&軽量化でき、実際に使ってみて本当に良かった3つの消耗品を厳選してご紹介します。

ちなみに今回買い替えたのは、長年使い続けてすっかり消耗していた、自動膨張式の腰巻きライフジャケット、ヘッドライト、フィッシュグリップの3点です。
KOBAYASHI
中には使えないこともないですが、買い替えたほうが釣りのクオリティが上がるな〜なんてことを思っての買い替えです。
JES-BASARO (ジェスバサロ) 自動膨張式 ライフジャケット

以前から腰巻きライフジャケットを、より小型なものに替えたいと考えていました。
しかし、いざ探してみると、サイズや価格のバランスがちょうどいい製品は意外と少なく、なかなか決めきれずにいました。
自分の釣りは岸釣りが中心で、ボートに乗る機会はほとんどありません。
そのため、必要以上の装備やコストをかけるよりも、軽さとコンパクトさを重視したいというのが正直なところ。
そうした条件で見つけたのが、JES-BASARO(ジェスバサロ)自動膨張式ライフジャケットです。
JES-BASARO 自動膨張式ライフジャケット

一般的な腰巻きタイプと比べて、腰に巻く面積は半分以下。
その分、浮袋は折りたたまれて収納されており、多少の立体感はあるものの、装着時のごわつき感は大幅に軽減されています。

とくに体が細身の方であれば、腰巻き部分の長さが気になることも多いと思いますが、このモデルではそうした違和感がほとんどありませんでした。
重さ自体は大きく変わらないものの、持ち運び時にかさばらず、装着感もすっきり。
結果として、釣りの最中に余計なストレスを感じる場面が減り、フィッシングライフ全体の快適さが一段階上がったように感じます。
小さな変化ではありますが、買い替えて正解だったと素直に思えるアイテムでした。
Lepro 充電式300ルーメンヘッドライト

今回購入したのは、Leproの充電式・300L(ルーメン)ヘッドライト。
釣り用ヘッドライトは5,000円前後が実用ラインという印象でしたが、こちらは1,000円程度とかなり手頃な価格です。
実際に使ってみると、照射範囲は控えめなものの、軽さや取り回しの良さ、シンプルな操作性など、使い勝手はむしろ向上。価格以上に満足できるアップデートになりました。
Lepro ヘッドライト USB-C充電式 高輝度300ルーメン

以前使っていたのは、某有名メーカーの300Lモデル。
機能面に不満はありませんでしたが、後頭部のバッテリー重量とバンドの劣化が気になり、買い替えを決断。

Leproのヘッドライトは乾電池が必要ないから装着感は軽く、ライトの照射角度は以前よりも狭いものの、全体的に使い勝手がアップしました。

明るさ比較をするなら、左が以前で右がLepro。
同じ300Lなので体感で感じる明るさは同じですが、広さが以前のライトよりもスポット的なので、このあたりが気になる方は、購入時に注意が必要です。

魚を釣った際にはこんな感じ。
もちろん広さが欲しい時もありますが、僕は広さ<軽さです!

広さより軽さを重視する人には相性が良く、赤色灯やUSB-C充電対応といった実用面も含め、安価ながら侮れない一本だと感じました。
第一精工 ガーグリップナノMC

フィッシュグリップは大きいほど安心感がありますが、その分かさばり、持ち運びをためらってしまうことも少なくありません。
しかし、いざという場面で手元にないと、非常に困るアイテムでもあります。
これまでハンドランディングで何度か怪我をした経験もあり、より小型で携行しやすいフィッシュグリップを探していました。
そんな中で見つけたのが、今回紹介するモデルです。
第一精工 ガーグリップナノMC

ラインカッターと一緒にピンオンリールへ装着できるほど小型で、最初は実用性に不安もありました。
しかし実際に使ってみると、想像以上にしっかりとした強度があり、問題なく使用できます。
老舗ブランドである第一精工の製品という点もあり、品質面での安心感は十分。

45cm程度の真鯛で使用しましたが、グリップ力に不安はなく、問題なく対応できました。
サイズの小ささを考えると、取り回しの良さは大きなメリットです。
一方で、ルアーが口元に掛かった状態で魚をつかむ場合は、暴れによる怪我のリスクも考えられます。
その点に注意すれば、シーバスなどの魚種でも、状況次第で十分に使えそうだと感じました。

ガーグリップという名称は、外来魚である「ガー」の口をモチーフにしているそうです。
また、アジバサミのような使い方も試してみましたが、この形状では適していません。
あくまで魚の口をグリップする用途に特化したアイテムと考えるのがよさそうです。
消耗品の買い替え大成功!

消耗品は壊れてからではなく、ちょっと気になる段階で見直すと、思いのほか釣り全体の快適さが変わります。
今回の3つもまさにその例で、安価で小型化できただけでなく、以前から感じていた実釣時のストレスがぐっと減りました。長く釣りを続けていると、こうした小さな改善が積み重なって、結果として大きな差になるものです。
財布に優しく、荷物も軽く、そして気持ちよく釣り場に立てる。そんな意味でも、今回の買い替えは大成功でした。そして次はどのギアをアップデートしようか? と、なんだか楽しみになってきました。
KOBAYASHI
皆さんも買い替え時期を迎えている消耗品たちがきっとあるはずです。
ぜひ楽しみながら、財布と相談しながら見直してみてはいかがでしょうか?
撮影:DAISUKE KOBAYASHI
