ヒラマサとブリの見分け方を“世界一分かりやすく&詳しく”船長が解説

2020/03/26 更新

ジギングの2大ターゲットとして人気のヒラマサとブリ。見た目が似ているせいもあってか同じように紹介されていることも多いこの2種の魚ですが、実際には特徴や釣り方のコツも違ってきます。今回はそんなヒラマサとブリの違いについて紹介します。


アイキャッチ画像提供:岩室拓弥

全国的に人気のターゲット

ヒラマサとブリの違いの画像
ジギングの人気ターゲットとして知られるヒラマサとブリ。

青物御三家の中でも簡単に見分けがつくカンパチとは違い、ヒラマサとブリはパッと見の見た目が非常に似ている魚としても有名です。

それゆえ、お客様から「これどっちですか?」と聞かれることも珍しくないのですが、見た目は似ていても習性や釣り方のコツは全く違うのです。

今回はそんなヒラマサとブリの簡単な見分け方から、それぞれの特徴や釣り方のコツまで、遊漁船の船長である筆者が解説します!
※出世魚のブリはヤズ・イナダ・ハマチ・ワラサ・メジロなど様々な呼称がありますが、当記事では便宜上サイズ問わず全てブリに統一させて頂きます。

ヒラマサとブリの簡単な見分け方(外見の違い)

まずは、ヒラマサとブリの簡単な見分け方をいくつか紹介します。

見分け方その①:縦縞(イエローライン)と胸ビレの位置関係

ヒラマサとブリの違いの画像
これが最も簡単に見分ける方法で、多くの方がこの方法で見分けているのではないでしょうか。

ヒラマサとブリは体の側面に黄色の縦縞(イエローライン)が1本入っていますが……

ヒラマサ:胸ビレに重なる形でイエローラインが入っている

ブリ:胸ビレとイエローラインは重ならずに隙間が空いている

以上の点で見分けられます。他にもいくつかの見分け方を紹介しますが、ほぼ全ての個体をこの方法で判別することができます。
※ちなみに、この縦縞が側線と言われたりもしていますが、側線は魚が持つ器官の名称のことなので縦縞は側線ではありません。

見分け方その②:口元(口角)の形状

ヒラマサとブリの違いの画像
これもよく聞く見分け方で、口角の形でヒラマサとブリを見分けることができます。

やや個体差もあってパッと見では分かりにくいので、先ほどの方法よりも少し見分けにくくなりますが……

ヒラマサ:口角が丸みを帯びている

ブリ:口角が角ばっている

といった違いでも見分けられます。

見分け方その③:体形

ヒラマサとブリの違いの画像
ヒラマサとブリの特徴は体形にも表れます。

写真は立体的に見れないので少し分かり難いかもしれませんが……

ヒラマサ:横幅に厚みのない平べったい体形

ブリ:厚みのある丸々とした体形

“平(ヒラ)べったいのがヒラマサ、ブリブリして丸いのがブリ”と、覚えたら良いかもしれません(笑)

この見分け方に慣れたら、取り込み前の水中で魚体が確認できた段階で判断できるようになりますよ!

見分け方その④:その他

ヒラマサとブリの違いの画像
その他にも色味の違い、顔つき、尾ビレ・腹ビレの形状の違いなどで両者を見分けられますが、全て紹介すると逆にややこしくもなるので当記事では割愛させて頂きます。

ヒラマサとブリの交雑種(いわゆるハイブリット個体)の判別は困難かもしれませんが、基本的に①~③の特徴で十分に判断できるでしょう。というよりも、①の縦縞だけで99.9%の個体が判別可能です(笑)

余談ですが、両者合わせて軽く4桁を超える個体を見てきた中で、本当に判別に困ったのは1度だけ。そのときは両方の特徴を併せ持っていたので、確信がないながらもハイブリットと結論付けました。


ヒットするポイント・タイミングの違い

ヒラマサとブリのポイントの画像
では、見た目の違いが分かったところで、釣り方のコツとそれぞれの特徴を解説していきます。

基本的にヒラマサとブリのポイントは漁礁や瀬周りですが、釣れ方に若干の違いがあるのです。

ヒラマサはストラクチャーに対する依存性が高い

ヒラマサは漁礁や瀬の起伏などのピンポイントに付いていることが多く、ヒットするタイミングはストラクチャーに差し掛かったときに集中する傾向にあります。

例えばアマダイを狙っている時などに、何も無い砂地のポイントでヒットすることも稀にありますが、漁礁や瀬周りをタイトに狙うのがセオリーです。

ブリはストラクチャーに対する依存性が低い

対してブリは、ヒラマサと比べるとストラクチャーに対する依存度は低いと言えます。

漁礁や起伏に差し掛かる前や通り過ぎた後、つまりストラクチャーに絡んでいないタイミングでヒットすることも多いのです。何も無い砂地のポイントでヒットすることも珍しくありません。

ただ、何も無いところでヒラマサがヒットすることもありますし、ピンポイントでブリがヒットすることもあります。あくまで釣れ方の特徴として、上記のような“偏りがみられる”といった程度に参考して頂ければと思います。

効果的なルアーアクション

ジギングの画像
ジギングのアクションはハイ(ショート)ピッチ・ワンピッチ・スローピッチの3つに大別されますが、極論を言えば、どのアクションでも釣ることはできます。

しかし、とりあえずジグが動いていれば良いというわけではなく、ヒラマサに有効的なアクション、ブリに有効なアクションは違います。

ヒラマサはワンピッチが基本

ヒラマサはフォールに対する反応はあまり良くないので、フォールでの誘いが主体となるスローピッチはあまり有効とは言えません。

特定の条件下ではフォールに反応することもありますが、しっかりとシャクリ上げるアクションの方が圧倒的に釣果が出やすいです。

ハイピッチ・ワンピッチのどちらでも釣ることはできますが、どちらかというとヒラマサはビシバシとシャクるハイピッチより、少し柔らかめのワンピッチアクションの方を好む傾向にあります。

あまり釣れない状況だとスローピッチに切り替えて“フォールの釣り”をする人も多いですが、高活性・低活性を問わずに「しっかりとシャクる」ということが重要ですよ。

ブリは選り好みしない

対照的に、ブリはアクションに対してあまり選り好みをしない印象で、ヒラマサと比べるとそこまでシビアではありません。

基本的にはハイピッチやワンピッチなどのシャクり上げるアクションがベターですが、フォールに好反応を示すことも少なくなく、ただ巻きで釣れることも珍しくありません。

他には、ビシバシと派手にシャクるハイピッチジャークなども効果的です。ただし、その日の状況によっては特定のアクションを好むこともあるので、そういった場合はよく釣れている人のアクションを真似てみると良いでしょう。

引きの違い・ファイトのコツ

ジギングの画像
ヒラマサとブリ、どちらも強烈なファイターであることには違いありませんが、引きの強さや質は異なり、それに伴ってファイトの仕方が違ってきます。

暴力的なヒラマサ

ヒラマサジギングを経験している人ならば、ほぼ全ての人が経験していることと思いますが、ファイト中のヒラマサは根に向かって潜っていくという特徴があります。

ヒット直後の強烈な引きに対して何もできずにいると、好き勝手に走られてしまい、根ズレによってラインブレイクしてしまいます。

そのため、ガチンコでファイトをしてもラインが切れない程度に事前にドラグを調整しておき、ボトム近くでヒットしたときはとにかく根から引き離すことを心掛けましょう。

そして、根から完全に引き離すことができれば、後はラインテンションの抜けに注意しながら焦らずに魚との距離を縮めていけばOKです。これを意識できているかどうかで、キャッチ率が大きく変わってきますよ。

ファイトの質としては、ヒット直後はロッドを絞り込むように潜っていき、ファイト中の首振りが激しいことが特徴です。引きはブリよりも強烈で、暴力的な抵抗をみせます。

素直なブリ

ブリはヒラマサと違って根に向かって潜ることはほとんどないので、そこまで強引にやり取りをする必要はありません。大型がヒットしても焦らずに対処できればキャッチできます。

ただし、ヒット直後はどちらか分からないことも多いので油断は大敵ですよ。慣れてくると、暴れ方でヒラマサかブリかはおおよその判断ができるようになってきます。

ファイトの特徴は、ヒット直後にロッドを絞りこむこともありますが、上に向かって泳いでくることも多く、ファイト中の首振りはほとんどありません。ヒラマサほど引きは強くなく、抵抗の仕方は素直です。

それぞれの特徴を把握してジギングを楽しもう!

ヒラマサの画像
以上がヒラマサとブリの簡単な見分け方、ジギングにおける釣り方のコツです。

これらの特徴を把握することで、より一層ジギングを楽しむことができますし、アクションやファイトの方法を意識すれば釣果も向上します。

どんな釣りも同じですが、魚の性質・特徴を知るということは、釣果への早道ですよ!
画像提供:岩室拓弥

筆者の紹介


岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。

職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

遊漁船 エル・クルーズHP

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岩室拓弥
岩室拓弥

釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

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