迷わないエギングタックル選び
エギングは手軽にアオリイカを狙え、海のルアーフィッシングの中でも特に人気のジャンルです。
エギングに使用するロッドやリール、エギにはさまざまなものがあり、これからエギングを始める方はタックル選びに悩むかもしれません。
そこで今回は、元釣具屋の筆者が「これを選べば間違いない!」という万能エギングタックルの選び方を解説します。
エギングのアイテム選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ロッド:エギング専用ロッド86M
1本目のエギングロッドには、8ft6inのMクラスがおすすめです。
86Mは2.5〜3.5号の幅広いエギを扱え、どんなエリアでも扱いやすい長さが魅力。そのため、エギングロッドの中でももっとも汎用性が高いモデルです。
エギングの他にも、20g前後のジグを使用するライトショアジギングやワインド、ロックフィッシュ、シーバス、チニングなどにも使いまわせます。
おすすめのエギングロッド
メジャークラフト クロステージ CRX-862E
継数:2本
エギ:2.5-3.5号
実売価格1万円前後のリーズナブルな価格帯で、エギング入門にイチオシの1本です。
クロスフォース製法によりシャープで戻りの速いブランクスに仕上がっていて、軽快にエギをシャクることができます。
ガイドにはアルコナイトリングを採用しているので放熱性が高く、ラインへのダメージを軽減。低価格帯で普及しているハードガイドより糸抜けがよく、飛距離も伸びます。
リール:2500番ハイギア・ダブルハンドル仕様
2500番(C3000番)サイズのスピニングリールの、ハイギア・ダブルハンドル仕様がおすすめです。
まずサイズは、糸巻き量やパワー、重さを考慮すると2500番の一択。ハイギアタイプは強風時の糸フケの回収や手返しのアップに役立ちます。
また、ダブルハンドルはノブを掴みやすく、夜間に釣りをする時でも目線を上げられるため、穂先の糸絡みなどのトラブルも軽減できます。
おすすめリール
ダイワ エメラルダス LT 2500S-H-DH
ギア比:5.6
最大ドラグ力:10kg
巻取り長さ:79cm
PE糸巻量:0.6号‐200m
ベアリング数:7/1
ダイワのエギング専用リールのエントリーモデルです。
軽量で操作性が高く、マグシールドを搭載しているので海水の侵入を防止でき、耐久性も抜群。
ドラグはATD(オートマチックドラグシステム)仕様になっており、滑り出しがよく、イカの身切れを防ぎます。
ラインシステム:PE0.6号+フロロリーダー2.5号
エギングでは、メインライン(道糸)にPEラインを用い、その先にフロロカーボンのショックリーダーを結束します。
PEライン単体ではトラブルが多発してしまうため、必ずショックリーダーを結束しましょう。
PEライン
PEラインは0.6号を150〜200m巻いておきましょう。0.8号でも問題ありませんが、太くなる分だけ風に弱く、エギが飛びません。
4本撚りと8本撚りのものがありますが、8本撚りのものがおすすめです。
値段は少し高くなりますが、直線強度が高くて表面の凹凸が少ないため、ガイドとの抵抗が少なく飛距離が伸びるメリットがあります。
リーダー
リーダーはフロロカーボンの2.5号がおすすめです。
エギングは底とコンタクトすることが多いため、根掛かりや糸へのダメージは付きもの。
少し太めの2.5号を選んでおけば、根掛かりした際の回収率を上げてくれ、根擦れでリーダーが切れるリスクも軽減してくれます。
結束が苦手な人は簡単リーダーがおすすめ
FGノットなどの複雑なノットが苦手な方は、簡単リーダーがおすすめです。
誰でも簡単に結束でき、いい加減なFGノットより安定した強度を確保できます。
結束時間も短縮してくれるため、釣り場で時合いを逃すこともありません。
エギは季節に応じたサイズを
エギはシーズンに応じて使い分けることが大切です。
地域によってはややバラつきはありますが、シーズンごとのエギ選びを解説します。
9月〜10月上旬:2.5号
新子狙いの初秋は2.5号サイズのエギがおすすめです。
アオリイカは体長と同じくらいのエサを捕食できますが、小さなイカが積極的に大きなエギに襲いかかることは少なく、寄ってはきてもなかなか抱いてくれません。
100〜200g程度のアオリイカが多い時期は2.5号のエギを選びましょう。
▼ おすすめのエギ
ヤマシタ エギ王LIVEサーチ 2.5号
重量:10.5g
沈下スピード:約5秒/m
個体数が多く、活性も高い新子のアオリイカは、効率とアピール重視力を重視して数釣りを狙いましょう。
エギ王ライブサーチはアクションでのアピールに加え、ラトルによる音のアピール、490グローによる光のアピールで広範囲のイカを寄せられます。
フォールスピードが少し速めの設計ですので、さまざまなポイントをテンポ良く探り、活性の高いイカを効率的に釣っていくのに最適です。
10月上旬〜10月下旬:3号
10月頃になると成長して大きい個体も増えてくるため、3号のエギがおすすめです。
2.5号より大きいため、飛距離・アピール力・フォールの安定感がアップし、広範囲のイカを寄せて抱かせられます。
大き過ぎず小さ過ぎずのサイズ感ですので、成長速度にバラつきがある10月頃のアオリイカにマッチします。
▼ おすすめのエギ
高いダート性能と安定したフォール姿勢が特徴のエギです。
重ための設計で良く飛び、上部についたアイによって浮きにくく、誰でも簡単にキレのあるダートアクションを演出できます。
良く飛んで大きく動くため、活性が高い10月頃のアオリイカにイチオシです。
10月下旬〜翌春:3.5号
秋も深まってアオリイカが大きくなってきたら3.5号を使いましょう。
300g以上のアオリイカになれば3.5号サイズでも積極的に抱きに来ます。
飛距離とアピール力が高く、個体数が減ってくる晩秋でも効率よくアピールでき、翌春の親イカシーズンも使えるため、3.5号は通年でもっとも使用頻度が高いエギです。
▼ おすすめのエギ
エギ王Kのスローフォールモデルです。
飛行姿勢がよくて飛距離は抜群。水中では安定感のある姿勢で、強風時にも活躍します。
控えめのアクションとスローなフォールは晩秋〜春のスレたイカに効果抜群です。
用意しておきたい便利アイテム
ロッドやリールも重要ですが、その他にも“あると便利な”アイテムを紹介します。
偏光レンズ
地形の変化やエギについてくるイカが見えるため、偏光レンズがあるとかなり便利です。
また、目の保護をする役割もあるので、「釣りには必須」といってもよいアイテムです。
バッグ
エギケースや小物類を収納しておくバッグもあると便利です。
エギングは移動を繰り返すため、ショルダーバッグやウエストバッグの人気があります。
ライフジャケット
安全を確保するため、ライフジャケットは必ず着用しましょう。
堤防などでは軽くてコンパクトな自動膨張タイプがおすすめ。磯では浮力体の入った固定式ライフジャケットを着用しましょう。
ギャフ or タモ
カンジインターナショナル クリックス ショートギャフIII 400
自重:290g
仕舞寸法:32cm
推奨抜き上げ重量:MAX3kg
身切れのリスクがあるため、良型イカが掛かった場合はギャフかタモで取り込みましょう。
ギャフはコンパクトで持ち運びに優れ、タモは慣れていなくても掬いやすいことが特徴です。
適切なタックルでエギングを楽しもう!
86Mのエギングロッド 、2500番のスピニングリールを用意しておけば、年間を通してエギングを楽しむことができます。
また、エギング以外にもたくさんの釣りを楽しめるので、迷った際はぜひ参考にしてください!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
さまざまなジャンルの釣りを楽しんでいますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。