シマノのベイトリールの特徴
世界最大の自転車部品メーカーとして有名なシマノ。日本においては釣り業界を牽引するリーディングカンパニーの一つです。
自転車業界で鍛えられたカーボンやギアをはじめとする金属の高い加工技術は、ロッドやリールといった形で釣り人に大人気となっています。
ロッドやリールは自転車部品と同様に国内外で高評価を得ており、バスフィッシングの本場・北米等においても高いシェアを獲得しています。本記事ではそんなシマノのベイトリールについてご紹介します。
最高の巻き心地を生む『マイクロモジュールギア』
従来のギアと比べ、歯面を細かく設計してあるマイクロモジュールギア。従来のギアもノイズが少ないことで人気でしたが、マイクロモジュールギアによってさらにその静音性が向上。
ギアの存在を感じられないほど最高の巻き心地があり、リトリーブにおいて高い感度を生んでいるギアです。
SVS∞(インフィニティ)で楽々ブレーキ設定
SVS∞(インフィニティ)は、外部ダイヤルでブレーキ調整が出来るブレーキシステム。従来のSVSではサイドプレートを開けてからブレーキを調整する手間がありましたが、SVS∞では外部ダイヤル調整だけでほぼブレーキ調整が完了します。
遠心力ブレーキはスプールの回転に合わせてブレーキ力が勝手に調整されるので、立ち上がりがよく飛距離が出ることで人気です。
電子制御でバックラッシュを抑制する『DC』
DCとはデジタルコントロールブレーキシステムの略。1000分の1秒単位でブレーキ調整を自動的に行い、遠心力やマグネットでは得られない飛距離やバックラッシュ抑制効果を発揮します。
以前はフラッグシップモデルにしか搭載されていませんでしたが、現在ではミドルクラスにも搭載されていて、誰もがDCを手にしやすくなっています。
おすすめの機種21選ピックアップ
数々のシマノベイトリールから、おすすめの21機種をピックアップしました。低価格帯からフラッグシップモデルまでご紹介していますので、ぜひこの中から気になった1台を選んでみてください。
バスワン XT
ベイトリール入門に最適なエントリーモデル。低価格帯ではありながらも、シマノブレーキシステムの基本となるSVSを搭載し、飛距離が出せるリールに仕上げられています。
ブラックとゴールド基調のデザインは、どんなロッドと合わせてもOKです。
シマノ バスワン XT 150
自重:210g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:77cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-130/14-110/16-100
SLX MGL
コストパフォーマンスの高さで、一般バスアングラーからバスプロまで愛用者が多いリールです。32ミリ径のMGLスプールは、ルアーウエイトの汎用性・飛距離の出しやすさ・バックラッシュ抑制をバランス良く兼ね備えます。
シマノブルーが取り入れられたボディデザインにも注目です。
シマノ SLX MGL 70 RIGHT
自重:190g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:63cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100/14-90/16-80
スコーピオン BFS
シマノベイトフィネス専用機で最も手にしやすいリール。
このリールではスプールを軽量化するため、スプールに直接ブレーキを掛けるFTB(フィネスチューンブレーキシステム)を採用。シマノとしては珍しいマグネットブレーキですが、低弾道キャストが思いのままに可能で、カバーをフィネスアプローチで攻略していくことが出来ます。
シマノ ベイトリール 17 スコーピオンBFS XG 右ハンドル
自重:165g
最大ドラグ力:3.5kg
巻取り長さ:63cm
フロロ糸巻量(lb-m):8-45
スコーピオン MGL
ミドルクラスながらハイスペックさが際立つスコーピオン MGL。立ち上がりのよいMGLスプールに、巻き心地のよさで人気のマイクロモジュールギアを搭載しています。
伝統のスコーピオンレッドをまとったボディは、見た目に美しいだけでなく“HAGANE”ボディであるため耐久性も抜群に高いです。
シマノ スコーピオン MGL 150 RIGHT
自重:210g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:66cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-130/14-110/16-100
スコーピオンDC
外部5段階×内部3モードの調整が出来るI-DC5を、ミドルクラスで大人気のスコーピオンに搭載。I-DC5は、上位機種のメタニウムDCやカルカッタコンクエストDCにも採用されています。
DCを手軽に体感したい方にぜひおすすめしたいリールです。
シマノ スコーピオンDC 100 RIGHT
自重:215g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:67cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-120/14-100/16-85/20-70
アルデバラン BFS
シマノベイトフィネス専用機のフラッグシップモデル。その自重は驚きの130グラムで、シマノ最軽量に仕上げられています。
軽量であることはキャストの正確性や繊細な操作、バイト察知に貢献するので釣果アップが望めます。
シマノ アルデバラン BFS RIGHT
自重:130g
最大ドラグ力:3.5kg
巻取り長さ:65cm
フロロ糸巻量(lb-m):8-45
アルデバランMGL
浅溝のMGLスプールを搭載。ベイトフィネスリールと通常のベイトリールの中間を埋めるような存在です。飛行姿勢の乱れやすいフラットサイドクランクやスピナーベイト、軽量シンカーを使ったテキサスリグ等におすすめです。
シマノ アルデバランMGL 30 RIGHT
自重:135g
最大ドラグ力:4.5kg
巻取り長さ:65cm
ナイロン糸巻量(lb-m):8-100/10-90/12-65
20 メタニウム
最新の20メタニウムでは、マグネシウム一体成型のコアソリッドボディを搭載。
16メタニウムMGLとはギア素材が変わり、超高強度真鍮ドライブギアを搭載しています。ギア素材は重くなっていますが、徹底的な軽量化により全モデルと変わらない自重175グラムを実現。
2020年最注目のベイトリールです。
シマノ 20 メタニウム RIGHT
自重:175g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:66cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100/14-90/16-80/20-65
バンタム MGL
コアソリッドボディを初搭載して現代に蘇ったバンタム。コアソリッドボディはアルミ一体型で、アルミマシンカットのラウンドボディに並ぶ高強度を実現。巻いた時のボディの歪みが非常に小さく、ダイアルケースにパーミングした手が触れることで巻き感度も向上しています。
シマノ バンタム MGL RIGHT
自重:215g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:66cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-130/14-110/16-100
カルカッタ
カルカッタは、シマノラウンドボディベイトの基本形です。ラウンドボディにありがちなパーミング性の悪さは、サイドプレートを小さくかつロッドの中心に寄せたSコンパクトボディで改善しています。
バスからライトジギングまで使える汎用性の高いベイトリールです。
シマノ カルカッタ 200 RIGHT
自重:255g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:66cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-180/14-150/16-130/20-100
カルカッタ コンクエスト BFS HG
バスや渓流トラウトにおいて、シャッドやミノーを巻いて釣るならこのリールがおすすめ。軽量なスプールは、5グラム程度のルアーであればスムーズにコントロール出来ます。
現在のベイトリールでベイトフィネス仕様のラウンドボディベイトが欲しいとあれば、選択肢はこのリールくらいでしょう。
シマノ カルカッタ コンクエスト BFS HG RIGHT
自重:200g
最大ドラグ力:4.0kg
巻取り長さ:68cm
フロロ糸巻量(lb-m):8-45
カルカッタ コンクエスト DC
マキモノに大人気のカルカッタコンクエストDC。2019年に200番が発売され、2020年には100番台とハイギアが追加されて、さらに使い方の幅が広がりました。
I-DC5とMGLスプールの相乗効果によって、非常にバックラッシュの少ないリールです。
シマノ カルカッタ コンクエスト DC 200 RIGHT
自重:260g
最大ドラグ力:6.0kg
巻取り長さ:57cm
ナイロン糸巻量(lb-m):14-145/16-120/20-100
19アンタレス
キャスティングの飛距離も正確性も両立したシマノベイトリールのフラッグシップモデルです。マイクロモジュールギア、SVS∞、MGLスプールⅢ等、多数のテクノロジーを搭載しています。
鏡のように輝くボディは、所有欲を高めてくれる効果もあるのではないでしょうか。
シマノ 19アンタレス RIGHT
自重:220g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:66cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100/14-90/16-80/20-65
アンタレスDC MD
重量級大型ルアーで大型魚を狙う豪快な釣りには、アンタレスDC MDがベスト。MDとはモンスタードライブの略。
国内であればビッグバスやシーバス、海外に目を向ければドラードやパプアンバス等に真っ向勝負を挑めるタフなリールです。
シマノ アンタレスDC MD XG RIGHT
自重:235g
最大ドラグ力:6.0kg
巻取り長さ:93cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-165/14-145/16-120/20-100
PE糸巻量(号-m):3-130/4-100/5-80
エクスセンスDC
シーバス専用ベイトリールのフラッグシップモデル。4×8DCエクスセンスチューン搭載で、PEラインでもバックラッシュを恐れず安心してフルキャスト可能です。
スピニングリールでは得られないキャストの正確性や巻上げのパワーを活かして、ビッグシーバス攻略を行ってみてください。
シマノ エクスセンスDC XG(右)
自重:225g
最大ドラグ力:4.5kg
巻取り長さ:91cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100/14-85/16-75
PE糸巻量(号-m):1-300/1.5-200/2-150
エクスセンス DCSS
DCを搭載したシーバス専用ベイトリールの汎用機。ブレーキはI-DC4エクスセンスチューンで、調整は外部の4段階ダイヤルのみ。ルアーにあわせてダイヤルを調整すれば、あとはDCがキャストをサポートしてくれます。
ベイトシーバス入門機として最適な1台です。
シマノ エクスセンス DCSS HG(右)
自重:220g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:79cm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-130/14-95/16-85
PE糸巻量(号-m):1-365/1.5-255/2-180
グラップラー
ライトジギングやスロージギング、タイラバにおすすめのベイトリールです。力を込めて握りやすいカーボン製CI4+のラウンドノブは、ルアーのアクションでも魚とのやり取りでも活躍します。
ドラグにはエキサイティングドラグサウンドが採用されていて、音でドラグの出を確認しながらやり取り可能です。
シマノ グラップラー 300HG(右)
自重:325g
最大ドラグ力:7.0kg
巻取り長さ:84cm
PE糸巻量(号-m):2-380/3-250/4-190
バルケッタ
カウンター付きで、船からのバーチカルな釣りに適した1台。リールのカウンターで水深を確認しながら釣りが出来るので、狙ったタナを的確に狙えます。
イカメタルやタイラバ、タチウオジギング等におすすめのリールです。
シマノ バルケッタ 200HG
自重:190g
最大ドラグ力:4.5kg
巻取り長さ:70cm
PE糸巻量(号-m):1-200/1.5-140/2-100
オシアジガー
大容量の糸巻き量、これ以上無い堅牢なボディやギアを搭載したオシアジガー。防水システムのXプロテクトや耐食性に優れた内部パーツを使用したりする等、内側の耐久性アップにも抜かりなしです。
ヒラマサやカンパチ、クエ、マグロといった海の大型ターゲットに挑戦するならこのリールです。
シマノ オシアジガー 1500HG(右)
自重:405g
最大ドラグ力:7.0kg
巻取り長さ:97cm
PE糸巻量(号-m):2-500/2.5-400/3-320
オシア カルカッタ
オシアジガーの堅牢性&耐久性をコンパクトボディにそのまま収めたような、小型でもハイパワーなリールです。
近海において最大PE2~3号を使ったライトジギングやタイラバであれば、コンパクトなオシア カルカッタが使いやすいです。
シマノ オシア カルカッタ 200HG(右)
自重:285g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:78cm
PE糸巻量(号-m):1-440/1.5-290/2-200
オシアコンクエスト
ゴールドボディに目を惹かれるオシアコンクエスト。
先にご紹介したオシア カルカッタとは、オシアコンクエストではマイクロモジュールギアを搭載している点が大きな違いです。より楽に巻き上げたり、巻き心地を重視して釣りをしたい人には、こちらのオシアコンクエストをおすすめします。
シマノ オシアコンクエスト 200HG(右)
自重:285g
最大ドラグ力:5.0kg
巻取り長さ:78cm
PE糸巻量(号-m):1-440/2-200
遠心の特徴・ダイワ(マグ)との違い
ダイワのマグネットブレーキと比較した際、シマノの遠心力ブレーキの特徴は、なんといっても飛距離が出ることが特徴と言えます。初速が出しやすく、スプールの回転数が落ちればブレーキ力も弱くなるので、特にキャスト後半で飛距離が伸びます。
ただしブレーキシューが当たるブレーキ壁が汚れると飛距離が落ちるので、定期的にメンテンナンスを行う必要があります。
感覚まで満たすシマノのベイトリール
高い技術力が活かされたシマノのリールは、『キャストフィールがいい』『巻き心地がいい』といった釣り人の感覚的な部分をも満たしてくれます。さらには耐久性も十分で、その耐久性は次のモデルチェンジまではもちろん、10年使っていても安心出来るほど。
ぜひともシマノのベイトリールを手にとってみてはいかがでしょうか。