リールの糸巻について
リールを購入した際や、ラインを交換する時に必要となる糸巻。釣具店などでは、ライン購入時に巻替え作業をサービスで行ってもらえますが、自分自身で作業ができれば、フィッシングライフのプラスになるでしょう。
今回、スピニングリールとベイトリールを例に、ご紹介します。
スピニングリールの巻き方
スピニングリールのラインを、交換する手順をご紹介します。リールと巻替えるラインの他、ロッドやペン(ボールペン)、濡れタオルなどを準備することで、作業がとてもスムーズに行えます。
まずは糸巻量をチェック
スプールの側面や、購入時の箱に書かれている糸巻量をチェックして、対象のラインがどれぐらいの長さ、巻き取れるのかを確認しましょう。
推奨値よりも細いラインを使う場合は、必要に応じて、下糸で調整を行いましょう。
太いラインの場合は、糸巻量が少なくなるので、必要分が確保できるようにしましょう。
ロッドにリールをセットする
ロッドにリールをセットすることで、作業をスムーズに行うことができます。リール保持の安定や、スプールに対して一定の角度で巻き付けることができ、偏りの軽減にもなります。
ガイドに糸を通す
ロッドのガイドに糸を巻き通していきます。釣りの準備をする時と逆の手順。ガイトにラインの先端を通し、リールへと向かいます。
全てのガイドにラインを通す必要はなく、元ガイドのみで大丈夫です。
ラインを1~2回巻き付ける
『ベイルアームを起こし』、スプールにラインを1~2回巻き付け、結び付けの準備をします。巻き付ける向きや方向(右巻き・左巻き)は、特に関係ありませんので、巻き付けやすい方法で行います。
ユニノットで結びつける
スプールに糸を巻いただけでは、固定されていません。しっかりとスプールに結び付けます。この時の結び方は、結び目が小さくて強度のあるユニノットがオススメです。
▼ユニノットを紹介している記事です。
ラインのボビンにペンなどをセットする
ボビンの穴にペンなどを通すことで、糸を傷めずにスムーズに糸巻作業を進められます。この時にセットするペンなどは、軸の太さが同じ(お箸のように次第に細くならない)タイプのものであれば、ボビンが暴れることが少なくて済むでしょう。
足などでボビンを固定する
足の指でボビンに通したペンの両端を保持し、スズームに回転するようしっかり固定します。
最初は軽く5~6回巻く
最初の5~6回は、軽く巻き付けます。いきなりテンションをかけてしまうと、空回転を起こしてしまうことがあります。また、結び目の段差を少なくするように巻き付けられるとベストです。
軽くテンションをかけて巻く
リールのハンドルを回して、糸を巻いていきます。この時に、濡れたタオルなどでラインを掴み、軽くテンションを掛けて巻きます。
※PEラインは、着色塗料がタオルに付着してしまうので、捨てても良いようなものを使用しましょう。
ラインを素手や、乾いたタオルなどで掴むと、摩擦熱が発生し、火傷やラインの傷みにつながる可能性があるので、注意しましょう。
適正量巻ければ完了
適正量までラインを巻き付け完了です。
スプールエッジの淵に爪がかかるぐらいがベストでしょう。少なすぎると、ラインブレイクなどで必要分以下になってしまいます。多すぎると、ベイルアームを起こしたときに溢れ出してしまうこともありますので、目視と指先で確認を行いましょう。
ベイトリールの巻き方
ベイトリールのラインを、交換する手順をご紹介します。準備するものは、スピニングリールの時と同じものと、テープがあると便利です。
まずは糸巻量をチェック
ベイトリールは、本体に糸巻量が記載されていることがほとんどありません。購入時の箱かメーカーホームページなどでチェックして、対象のラインがどのぐらいの長さ巻き取れるのかを確認しましょう。
※一部メーカーでは、スプールに記載されています。
ロッドにリールをセットする
ロッドにリールをセットすることで、作業をスムーズに行うことができます。リール保持の安定や、スプールに対して一定の角度で巻き付けることができ、偏りの軽減にもなります。
ガイドに糸を通す
ロッドのガイドに糸を巻き通していきます。釣りの準備をする時と逆の手順。ガイトにラインの先端を通し、リールへと向かいます。
全てのガイドにラインを通す必要はなく、元ガイドのみで大丈夫です。
レベルワインダーに糸を通す
レベルワインダーに糸を通します。忘れてしまうこともあるので、注意が必要です。
また結び付ける前に、抜け落ちてしまうこともあるので、通した後にある程度の長さを引き出しておきましょう。
テープなどでラインを仮止め
スプールに、テープなどで糸を仮止めして、ハンドルを1~2回転回し、結び付けの準備をします。
機種によってはスプール幅は狭く、作業が行い辛いこともありますので、焦らずに行いましょう。
ユニノットで結びつける
スプールに糸を巻いただけでは、固定されていませんので、しっかりとスプールに結び付けます。仮止めのテープを外し、結び目が小さく強度のあるユニノットがオススメです。
▼ユニノットを紹介している記事です。
足などでボビンを固定する
前述のスピニングリールと同じ要領で、ボビンにペンを差し、足で固定します。
最初は軽く5~6回巻く
最初の5~6回は、軽く巻き付けます。いきなりテンションをかけてしまうと、空回転を起こしてしまうことがあります。また、結び目の段差を少なくするように巻き付けられるとベストです。
軽くテンションをかけて巻く
リールのハンドルを回して、糸を巻いていきます。この時に、濡れたタオルなどでラインを掴み、軽くテンションを掛けて巻きます。
※PEラインは、着色塗料がタオルに付着してしまうので、捨てても良いようなものを使用しましょう。
ラインを素手や、乾いたタオルなどで掴むと、摩擦熱が発生し、火傷やラインの傷みにつながる可能性があるので、注意しましょう。
適正量巻ければ完了
巻いた糸が適正量であれば完了です。
スプールエッジのテーパー部分が、爪にかかる程度がベストでしょう。少なすぎると、ラインブレイクなどで必要分以下になってしまいます。多すぎると、ボディーの内側と干渉してしまい、回転の妨げになります。目視と指先で確認を行いましょう。
あると便利なアイテム
リールのライン交換頻度が多い方に、オススメな便利ツールをご紹介します。
Homewineasy ポータブルなラインワインダー
第一精工 リサイクラーDS フル装備
第一精工 高速リサイクラー2.0
ダイワ ラインチェンジャー400
リールの巻き方を覚えてライン交換!
釣糸は、交換頻度の高い消耗品。釣具店で巻替えを行ってもらうのも良いですが、自身でできるようになることで、コスパの良い300メートル巻きの購入や、ネット通販で気軽に入手することができます。ぜひご自身で、リールの巻き方を覚えて、ライン交換をやってみてください。