プロでも休日に釣りがしたい

僕の仕事は釣りです。人生のほとんどの時間を釣りに捧げています。
お客さんを琵琶湖や海外のフィールドへ案内したり、ロッドやルアーをプロデュースしたりと、フルタイムのプロアングラーとして活動しています。
そんな「仕事=釣り」の僕が、休みの日に釣りをしないのかというと——そんなわけがありません。
むしろ、仕事として釣りをしているからこそ、仕事ではない釣りが無性にしたくなるのです。
ビックリマン高田
今回は、プロガイドとして日々釣りをしている僕が、休日を返上してまでやりたくなる釣りを正直に紹介します。
① 雷魚釣り
道具がシンプルで、釣りに集中できる

雷魚釣りの魅力は、まず道具のシンプルさ。
ロッド、リール、ライン、そしてお気に入りのフロッグを数個忍ばせればOK。余計な選択肢はほとんどありません。
考えることが少ない分、フィールドと魚に集中できる。これがとても気持ちいいんです。
水面爆発のドキドキ感がクセになる

リリーパッドの上をズルズルと歩かせて、「出るか?出るか?」と待つあの時間。
そして突然起きる水面爆発。
この瞬間は、何度味わっても堪りません。
フロッグを作る時間も含めて楽しい

雷魚釣りは、フロッグを自分好みにチューンするところから始まります。
冬の雷魚オフシーズンに、開幕を待ちわびながら自分だけのフロッグを育てる時間。
これは何にも代え難い、至福のひとときです。
② 渓流釣り
山登りと釣りを同時に楽しめる

渓流釣りは、釣りと同時に沢登りというアクティビティも楽しめます。
日本の毛細血管のように張り巡らされた渓流。そこを歩いて、登って、渡って……その先に美しい渓流魚が待つポイントがある。
この過程そのものが楽しいのです。
美しい景色と静かな時間に癒される

静かな清流と美しい景色。
正直、たくさん釣れなくても満足できてしまうこともあります。
それくらい、空気感そのものに癒される釣りです。
魚を釣る以上の価値がある釣り

渓流釣りは、魚を釣ることがゴールではありません。
自然の中に身を置くことで、リフレッシュしに行っている感覚に近い釣りです。
③ シーバス釣り
バス釣りとは違うゲーム性がある

シーバス釣りは、バスフィッシングとはまた違った楽しさがあります。
ドリフト、レンジ、流れ。考える要素が多く、魚が釣れた時の快感はかなり大きいです。
例えるならパズルのようなゲーム。カチッとすべてのピースがハマる感覚が堪りません。
時合を読む釣りがとにかく面白い

「今だろ」というタイミングを見つけて、一気に集中する。
時合を読むゲーム性は、シーバス釣りならではの魅力です。
読み通りの時間に来るバイトは、本当に痺れます。
睡眠時間を奪われても行ってしまう

正直、ナイトゲームが主流のシーバスゲーム。
とくに僕は河川のシャロードリフトが好きなので、自然と睡眠時間はガッツリ削られます。
それでも行ってしまう。それがシーバス釣りです。
④ アカメ釣り
日常では味わえない緊張感

アカメ釣りは、ヒットするまでの緊張感が別格です。
「ガチーン!」という金属的なバイトが、今まさに来るんじゃないか。
そう想像しながらルアーを泳がせる時間は、日本ではアカメ以外ではなかなか味わえない感覚かもしれません。
魚体のかっこよさが段違い

ファイトを終えて、神々しい魚体が自分の腕の中にある。
その瞬間、毎回思います。「こんな魚が日本で釣れるんだな……」と。
燻し銀の鱗、スプーンヘッド、力強い扇状の尾鰭。すべてのパーツがかっこいい魚、それがアカメです。
何度出会っても特別な存在

かっこよすぎる魚。僕の幼少期からの憧れでした。
16歳から高知に通い始め、4年目の19歳の夏に初めて出会ったアカメ。その姿は今でも心の中を泳いでいます。
初釣行から17年。それから数えきれないほどアカメに巡り会いましたが、何度出会っても特別な存在であることは変わりません。
⑤ 海外遠征
非日常の究極系の釣り

海外遠征は、非日常の究極系。
言葉も文化も違う場所での釣りは、まさに非日常そのものです。
まだ見ぬ魚に出会う楽しさと中毒性

行きたい国へ行き、まだ出会ったことのない魚に出会う。このワクワク感は、海外遠征でしか味わえません。
「人生に一度は……」という思いで海外釣行に旅立った人はたくさん知っています。でも、その言葉通り人生で一度だけで済んだ人は、僕は一人も知りません。
海外釣行の感覚を忘れられず、何度も海を渡る釣り人が後を絶たない。ある意味、危険な中毒性を持った釣りです。
日々頑張る理由を再確認できる

遠征先で魚に出会うと、「このために日々頑張ってるんだな」と心から思えます。
個人的にトーマンやパプアンバスは、数多くのゲームフィッシュを経験してきた中でも、何度釣っても飽きない最高の魚です。
結局、釣りはやめられない

釣りを仕事にしていても、休みの日には釣りをしたくなります。
むしろ、仕事だからこそ、純粋な釣りが恋しくなる。
釣りは、やっぱり素晴らしい趣味。
ビックリマン高田
仕事でも、休日でも、僕はこれからもきっと釣りに行っていると思います。
撮影:ビックリマン高田
