はじめにお伝えしておきたい!海外釣行には『勇気と決意』が必要だ
時間とお金を言い訳にしているなら、それはもったいない
海外釣行は、有名アングラーや高所得者だけが楽しめるものではありません。
一般的なサラリーマンやフリーター、学生や会社の社長など。じつは様々なアングラーが色々なスタイルで海外釣行に出かけています。
必要なのは“計画を立てる力”とそれを実行する“強い気持ち”
海外釣行に必要なものは、お金でも時間でもなく自分自身の『行動力』です。
自身のモチベーションを高めることができれば、誰にだって海外釣行に出かけるチャンスはあるんです。
海外釣行に行けない人の共通点は、心のどこかで『別に行けなくても良い』と思っている
海外釣行に出かけようとすると、なにかを我慢したり、誰かを説得せざるを得なくなります。
「自分はなんとしても海外釣行に行きたい!」という強固なモチベーションを持っていないと、言い訳をつけてしまいがち。
海外釣行に一歩踏み出せないなら、心配事を整理してみよう
海外釣行の不安点①:費用が恐ろしい程高いんでしょ?
海外釣行は航空券や現地での滞在・移動費などが掛かるため、普段の魚釣りとは比較にならないほど高いのも事実。
個人旅行で節約しても10万円、高いと平気で100万円以上します。でも、費用に関しては計画的に貯金することでクリアすることができるはずです。
海外釣行の不安点②:長期休暇なんて取れないよ
海外釣行に行く際は、もちろん休みの期間が長いに越したことはありません。
フィールドによっては、移動だけで往復4〜6日もかかることだってあります。でも、これは割とレアケース。
深夜便を上手に使ったり、日本から近い国への釣行であれば3連休でも実釣可能です。
海外釣行の不安点③:日本語しか喋れません
海外へ行く際は最低限、挨拶やお礼の気持ちを現地の言葉で伝えられるくらいの勉強はしましょう!
現地ガイドやホテルの手配など、本格的な言語力を要する場面はツアー会社にお任せしちゃえば、言語の心配はそれほど大きくありません。
海外釣行の不安点④:釣りの技術が海外に通用するはずがない
自分の釣りの技術に自信が持てないと、せっかく海外に行っても釣れないんじゃないか……と不安になるかもしれません。
キャスト技術を必要とする難しい釣りもありますが、全ての海外釣行が難しいわけではありません。
なかには初めての魚釣りが海外釣行で、いきなり2m超えの巨大魚を釣っちゃう方だっているんです。
“1年以上前”から海外釣行を計画することが大事!
自分の決意を周囲に話して応援してもらえる環境を作ろう
海外釣行に行くぞと決意を固めたら、家族や恋人、職場にも自分の夢を打ち明けましょう。
最初は「どうせ言っているだけやろ?」とか、「海外なんて危ないし、どこにそんなお金あるの?」などと相手にされないかもしれません。
しかし、ことある事に自分の夢と計画を語り続けることで、周囲が理解し応援してくれるようになるものです。
ただし、貯金と同じように他人の気持ちを変えるには時間も必要です。
1年以上の準備期間で費用を捻出しよう
例えば、総額24万円の見積もりが出たとします。2年先に釣行すると計画した場合、単純計算で1ヶ月あたり1万円、1日あたり約329円の貯金です。
キツイかもしれませんが、普段釣り道具や釣行にかけている費用を削ることはもちろん。たばこやお酒をたしなんでいる方であれば、この機会に辞めてしまっても良いでしょう。
大手キャリアで携帯電話を契約している方は格安キャリアに変更したり、外食の回数を減らしたり、コンビニを使わないように心がけたり……多少の不便や我慢は必要かもしれませんが、海外に行きたいという気持ちが強ければ達成できない貯金ではないはずです。
2年に一回海外釣行に行けるわけです。向こう30年で15回も海外に行けるんですよ!
ベストシーズンに釣行日程を決めよう
頻繁には行けない海外釣行なので、シーズンの見極めは大事です。アマゾンに雨季に行っても釣りになりません。
またキングサーモンやアークティックチャーなど、短い期間の産卵遡上を狙う人気なフィールドは、数年先まで予約が埋まっていたりすることもあります。
準備期間を長く設定することで、自分が釣りたい魚のベストシーズンに釣行日を設定しやすくなります。
海外釣行はツアーを利用するも良し、単独釣行で冒険するのも良し
海外釣行は不安やトラブルがつきもの
海外釣行には言語や飛行機の乗り継ぎ、現地ガイドとのやり取りやフィッシングライセンスの取得などなど不安がつきません。
失敗やトラブルも楽しみのひとつ。として捉えたい方は単独釣行に向いていますが、多くの方は目的の魚をできるだけ高確率で釣りたいと思うことでしょう。
ツアー会社を利用するメリット
海外釣行を専門に扱うツアー会社に依頼すれば、現地のホテルやガイドとのやり取りだけでなく、ツアー内容によっては日本人スタッフが同行してくれるプランもあります。
またタックルやパターンなど、釣果に直結する細かなアドバイスを事前に日本語で得られることも大きなメリットと言えるでしょう。
なんてこともあるのが海外釣行の怖さです。
単独釣行のメリット
自分で現地のガイドを手配し目的地までのルートを作れる場合は、一般的にツアー料金よりも2〜3割程、安く釣行できます。
自力の海外釣行で釣果を出すことは決して簡単なことではありませんが、旅先で起こる様々な困難を克服した経験は、ツアーでは得られないものばかり。
初めての海外釣行の準備について
STEP①:釣りたい魚と予算を決める
まずは貯金できそうな予算を設定し、釣ってみたい魚をリストアップしてみましょう。
なかには100万円かかる魚もいれば、10万円で行けちゃうプランもあります。
STEP②:ツアー会社を選ぶ or 自力の場合はシーズンやルート、現地ガイドを調べる
ツアーに参加する場合は、同じターゲットでもフィールドや実釣日数、人数によって値段は様々なので自分の理想に近いプランを探すことになります。
また複数のツアー会社に見積もりを取って、値段だけでなくメールや電話などの対応を比較してみるのも良いでしょう。
自力の場合は、目的の魚が釣れる場所やシーズンだけでなく、その国の情報を網羅的に調べてお金と時間がどのくらい必要か調べましょう。
STEP③:パスポートの取得とツアーや航空券の予約(1年~半年前)
計画通り貯金もたまり始め、仕事の休みが調節できるようになったら、航空券を確保したり、ツアー利用の場合は予約を行いましょう。
パスポートを持っている方は、有効期限をチェックしておきましょうね。国によっては有効期限ギリギリだと入国できなかったりしますので要注意です。
また、感染症に対する予防接種を受けないと入国できない国もあります。予防接種や予防薬だけで10万円以上したりするので、病気に関する情報も取得しておきましょう。
比較的安く、簡単に行ける海外釣行3選
【台湾】航空券がとにかく安い
とにかく安く海外釣行に出かけたい方は、航空券の代金と物価に注目しましょう。
LCCを利用すれば、台湾の往復の航空券は3万円もしません! 現地の物価を考慮すると国内遠征よりも安くなることも。
安定した釣果が期待できるのは、バラマンディやグルーパーの釣り堀。
野生の魚としては、スネークヘッドやGTなども台湾で狙うことができますよ!
食い渋った時にはメタルバイブが効果的です!
【タイ王国】怪魚釣り堀のメッカ
安く短い日数でビックリするような釣果を求める場合は、タイ王国の釣り堀がオススメ!
釣り堀の値段は3,000~20,000円と幅があり、予算に応じて選べます。
また、多くの釣り堀が首都バンコクから日帰り圏内に位置しているので、短期間の釣行にもオススメですよ!
▼海外遠征釣行にオススメな対怪魚向けパックロッド
ド派手な捕食音が病みつき間違いなしです!
ピラルクやレッドテールなどには、ギル系ルアーが効果的ですよ。
【マレーシア】意外と穴場?!野生のピーコックも狙える
エアアジアの拠点であるマレーシアも安く行ける国のひとつ。
巨大グルーパーの釣り堀やバラマンディの釣り堀が人気です。
首都KL近くの天然水域ではピーコックバス、日数と費用に余裕があればセイルフィッシュも狙えますよ。
本気でルアーフィッシングを楽しみたい方にオススメな海外釣行
【アメリカ・メキシコ】本場のバスフィッシング
バスアングラーにとって、アメリカやメキシコでのバスフィッシングは憧れと言えますよね。
湖畔のロッジに宿泊しながら、サンライズからサンセットまでプロガイドが操船するバスボートでビッグバスを狙う夢のようなひと時です。
メキシコでは、6inグラブがドハマりしましたよ!
【タイ・マレーシア・インドネシア・台湾】色鮮やかなトーマンを狙う
東南アジアで大人気なルアーターゲットに『ジャイアントスネークヘッド(トーマン)』という魚がいます。
10kg近くまで成長する世界最大級のライギョの仲間で、スピード感あふれるトップウォーターゲームが楽しめます。
比較的安く、短期間で実釣できるのも魅力的ですね。タイ王国の場合、5連休で中3日間釣行可能です。
とにかく泳ぎが早いトーマンには、ハイギアリールが必要不可欠です!
ピーコックバス(アスー)|南米
ピーコックバスもまた、ルアーフィッシングの憧れ的存在と言えるでしょう。
なかでもとくに大きく成長するアスーを求め、乾季のアマゾン川には世界中のアングラーが集結します。
南米釣行には、1週間から10日間くらいの休みが欲しいところ。まさに一生に一度の夢舞台です。
世界の果てで狙うビッグフィッシュ
ピラルク|南米
世界最大級の淡水魚『ピラルク』もアマゾン川で狙うことができます。
たくさん釣れる魚ではないだけに、1匹の価値がとても大きな釣りです。
10日以上の休みと50万円以上の費用を掛けて、釣れる保証の無い魚を釣りに行く……。
それでもチャレンジするアングラーが後を絶たないところに、神の魚とも言われるピラルクの魅力が感じられますね。
ナイルパーチ|ウガンダ、エジプトなど
アフリカを渡航すれば、アカメの仲間である『ナイルパーチ』を狙うことができます。
野生のカバやキリン達に囲まれながら、50kg、80kg、時に100kg級の巨大なナイルパーチを夢見て竿を振ります。
ナイルパーチは、ルアーでもエサでも釣ることができる魚。シーズンと場所によってはトローリングでしか釣れないこともあるので、どんな釣り方で釣りたいか決めてから予約を取りましょう。
タイメン|ロシア、モンゴルなど
ユーラシア大陸の大河アムール川には、50kg以上にまで成長するイトウの仲間『タイメン』が生息しています。
ポイントによってはヘリを使ってエントリーし、キャンプ泊で巨大タイメンを狙うツアーもありますよ!
先住民族すら棲んでいない生き物たちの楽園で自分の夢と対峙する。何にも代えがたい貴重なひと時を過ごせること間違いなしです。
釣り好きならば一生に一度は経験したいはず
潜在的な好奇心を大切にしよう
世界中全てのフィールドに立つことはできませんが、『初めての海外釣行』は自分の強い意志さえあれば行けるはずです。
きっと釣り人みんなが心のどこかに持っている冒険心に火をつけて、海外釣行を計画してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら来るかもしれない……海外釣行ブームに乗り遅れないように、この期間を利用して貯金してみましょう!
ライタープロフィール
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