「なんか痒いかも」

どうも、編集長しみけんです。
あれは、去年の7月のこと。編集部たなか氏・怪魚ハンター山根さんと、友釣りのロケで滋賀県の安曇川を訪れたんですよね。
友釣り初挑戦のたなか氏もよく釣れて、すごく楽しいロケでした。
「日本の夏最高ー!」みたいな。正直、仕事であることも忘れるぐらい。

筆者はカメラマンだったのですが、撮れ高もよかったので、ロケ2日目は自分も竿を出して楽しんでいました。
でも、その時に「足首らへんが、なんとなく痒いような……」って気がしてたんですよね。
とはいえ、友釣りが楽しすぎて、釣り中はまったく気にならないようなレベルだったのですが。

ロケから戻ったその夜、筆者は「足、痒っ」で目が覚めました。
電気をつけて明るくしてみると、足首周辺を何カ所か虫に刺されてしまったようで。
わりとしっかり痒かったので市販の軟膏をドラッグストアで買い、それを何日か塗り続けることに。
すると痒みは徐々に消え、患部の赤みと腫れも治っていきました。
やっぱ薬ってよく効くねんな。よかったよかった。

あの釣行から12日後。
すっかり痒みもなくなり、この件も忘れそうになっていたのですが──
何カ所かあった患部のうち、一つだけが突然水膨れになってきたのです。
※スライドさせるとモザイクが消えるのでご注意ください。
翌日。昨日よりも大きくなって直径は500円玉サイズに。
さすがに様子がおかしいと思って病院へ行くと、「これはブヨに噛まれましたね」との診断。
水膨れを裂くと感染症のリスクが高まるらしく、一旦様子見をすることになりました。
※スライドさせるとモザイクが消えるのでご注意ください。
そこから3日経つと、ピンポン玉サイズに。
※スライドさせるとモザイクが消えるのでご注意ください。
さらに3日すると、みかんサイズに。
再度病院へ行くと、お医者さんも「さすがにこんなのは見たことがない……」と呆然。
日常生活に支障が出まくりなので、最終的に水を抜くことになりました。
処置の詳しい描写は割愛しますが、グロ耐性の低い筆者は、視界が半分ぐらいブラックアウト。

傷口が治り、普通に靴を履いて出歩けるようになったのは、処置から2週間ほど経ってからでした。
水脹れになってから3週間以上のお付き合いだったので、もちろんその間は釣りもできませんし、外出はスリッパで行ける近所のスーパーぐらい。
外に出るとほぼ必ず「その足どないしたん!?」と言われ、「ブヨって小さい虫がおって〜」という説明を何回したかは数えられないほど。
何より、最高のシーズンに友釣りに行けないのは、本当に地獄でした。

ちなみに、こちらは噛まれて9ヶ月が経った現在の様子。(水膨れとは別の患部です)
じつは今でも、熱いお風呂に入ったりするとまだ痒くなるのです。
噛まれるまでは蚊と同じ程度だと思っていましたが、ブヨは本当にしつこい……。(症状や程度には体質等によって差があるようですが)
みなさんも、噛まれないようにご注意ください。
ブヨに噛まれないために

出典:photo-ac
ブヨ(ブユ・ブト)はハエ目ブユ科に属する昆虫の総称であり、大きさは3〜5mmほどです。
国内には約60種が生息しており、全国各地に分布しています。
カやアブといった吸血昆虫との大きな違いは、皮膚を噛み切って流れ出た血を舐める点です。
しみけん
ここからは噛まれた経験も踏まえ、ブヨ対策について紹介します。
3〜9月が危険

ブヨの活動が活発になるのは3〜9月。気温が高くなりすぎると活性が落ちるため、真夏は朝夕の涼しい時間帯に活動することが知られます。
ただし、湿度が高くて気温が上がりにくい曇りや雨の日は、真夏であっても日中に活動することを忘れてはいけません。
ちょうどアウトドアレジャーのハイシーズンと重なるので、注意が必要です。
しみけん
筆者が噛まれたのは、7月の涼しい日でした。
水が綺麗な場所ほど危険

ブヨの幼虫は渓流に生息するため、成虫も渓流やその付近に多くなります。
つまり、夏休みに行きたくなるような清流や、その付近にあるキャンプ場などがとても危険ということです。
さらに、近年になって身近な里川等の水質改善が進んだ結果、都市近郊でも見られるようになっているため、油断はできません。
しみけん
渓流師や鮎師は要注意です。
筆者が噛まれたのも渓流といえるシチュエーションでした。
「肌を出さない」が最も効果的な対策

もっとも有効な対策は肌を露出しないこと。
アブは薄手の衣類であればその上からも噛んできますが、ブヨに関しては薄い衣類でもあるだけで噛まれなくなります。
しかし恐ろしいことに、靴とタイツの隙間でさえも、わずかな露出部があるとそこを狙って噛んできます。
ブヨは膝下ぐらいの低空を飛ぶため、とくに足回りの隙間は非常に危険です。
しみけん
筆者が噛まれたのもサンダルのわずかな隙間から。
小さな虫が低空を飛んで襲ってくる──見えない恐怖です。
ブヨは虫除けが効きにくい

撮影:山根央之
虫除けは、ハッカ油・ディート・イカリジンのいずれかが含まれているものが効果的です。
成分量によって効果の持続時間が異なるため、こまめな塗り直しも忘れないようにしましょう。
しみけん
ディートに関しては、濃度に応じた年齢ごとの制限が設けられており、以下のように厚生労働省が定めています。
イカリジンは、年齢による使用制限がないにも関わらず、ディートと同等の効果があるとされています。
ディート12%以下の商品
- 6か月未満の乳児には使用できません
- 6か月以上2歳未満は1日1回
- 2歳以上12歳未満は1日1~3回まで
ディート30%の商品
- 12歳未満には使用できません
フマキラー スキンベープミスト イカリジンプレミアム 200ml
| 効能および効果 | 蚊、マダニ、ブユ、アブ、イエダニ、トコジラミ、ヤマビル |
|---|---|
| 成分 | イカリジン15%(原液濃度) 、エタノール、チャ乾留液、ヒアルロン酸Na(2)、精製水、香料 |
噛まれた時はポイズンリムーバーを活用

出典:PIXTA
ポイズンリムーバーとは、毒虫などに刺された際に毒液や毒針を吸引して排出し、被害を軽減するためのアイテムです。
ただし、ポイズンリムーバーは医学的に効能が実証されていません。
というのも、アレルギー反応にも個人差があるなど、定量的に検証することが難しいという背景があります。
つまり、「医学的に実証されていない=効果がない」とは限らないわけで、「ポイズンリムーバー使ったら症状が軽くなった!」という体験談もちらほら見られます。
しみけん
噛まれてから時間が経つと毒を吸い出せなくなるので、噛まれたらすぐに使う。
というのが有効な手段として知られています。
エクストラクター ポイズンリムーバー
症状が重い場合は、なる早で病院へ

出典:pixabay
症状が重い場合や続く場合は、なるべく早く病院へ行きましょう。
噛まれた場所や数、体質によって症状は異なりますが、単に痒いだけでなく発熱が続いたり、慢性的湿疹になったりすることもあります。
しみけん
重症の場合は、リンパ管炎やリンパ節炎を併発したり、呼吸困難に陥ったりすることもあるようです。
自然を舐めてはいけない。

最大の教訓は、“自然を舐めてはいけない”ということ。
「まぁこれぐらいなら大丈夫やろ」という慢心が今回の惨事を生みました。
筆者のような過ちを犯さないよう、くれぐれもご注意ください。
撮影:TSURI HACK編集部






