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渓流 装備

渓流釣り本格的にシーズンin!渓流釣りならではの装備と注意点・マナーをおさらい

自然はいつも良い顔ばかりしている訳ではありません。今回の記事では、安全に“渓流釣り”をはじめるにあたって注意して欲しいことや用意したい装備をご紹介していきます!

目次

大自然を冒険しながら美しい魚に魅せられる渓流釣り

今年こそ渓流釣りを初めたいと思っている方へ

渓流 装備

大自然の中を冒険しながら美しい魚と触れ合える。それが渓流釣りの醍醐味です。

近年、渓流釣りにブームの予感を感じるのは僕だけでしょうか?

釣具以外にも揃える装備が多く、敷居の高い釣りともいわれている渓流釣りですが、きっと「今年こそ初めてみたい!」と思っている方もいらっしゃると思いこの記事を書いています。

渓流釣りの魅力をお伝えしたい!

渓流釣り 魅力

釣れる渓流魚は主にイワナ・ヤマメ・アマゴの3種類で、場所によって種類が異なります。3種とも綺麗でたくましくってカッコいいですよ!

魚以外にも、風が吹くと木々がゴォ~っと音を立て、鳥やカエルが鳴き出すと、まるで生き物たちの合唱会を聞いている気分になります。

渓流釣り

沢を登っていると滝が出てきたり、巨大な岩石が現れます。色んなルートを自分たちで考え、突破した先で入食いに!なんてことも渓流釣りではよくあります。

このように渓流釣りは、自然の声に癒されたり、僕たちが心の底で持っている冒険心に気づかされたりします。

僕も毎年、渓流に通っています

渓流 釣り 装備 

普段は大きな魚や珍しい魚を追いかけている怪魚ハンターの僕ですが、実は渓流釣りが大好きなんです!

もしかしたら、自分にとって未開の地に分け入る感じが異国を旅するスリルに近いものがあるのかもしれません。

渓流釣りで経験したヒヤリハット

そんな、自然をじかに体感しながら癒される渓流釣りですが、自然との距離が近いこともあって様々な危険が伴います。

手を掛けた木の根っこにマムシがいたり、張られていたロープが抜けてしまったり…

急な雷雨に見舞われたり、林道を車で走行している時に大きな落石があったり…

今回は、渓流釣りを事故なく安全・安心に楽しむための基礎情報をご紹介していきます!

渓流釣りに伴う危険を知っておこう

川底や土壌の変化

渓流はツルツルとした丸い石やすっべすべのコケ、岩盤や落ち葉の体積した斜面など歩けば歩くほど足元の環境が変化していきます。

総じて、『めちゃ滑る』ワケですが、渓流での転倒は、滑落や落水と言った重大な事故につながるケースがあり大変危険です。

また、ちょっとした捻挫でも下山するのに想定以上の時間を要したりします。

強い流れと激しい水深差

一見すると浅そうな渓流ですが、一定の水深の渓流は絶対ありません。

また、急流の中では例え、膝下程度の水深でも流されてしまうことがあります。

『水深30cmの川でも溺れて亡くなる方がいる』……。この事を必ず覚えておきましょう。

変わりやすい天候と水位

渓流では天気予報にはない急な雷雨に見舞われることも珍しくありません。

自分の真上で雨になるならまだしも、山ではほんの数キロ上流で豪雨……そして鉄砲水に襲われる。なんてことになりかねません。

急激な水位の変化や濁りを感じたらすぐに川から上がりましょう。特に著しく急な水位の低下は鉄砲水の予兆の可能性があります。

また、上流にダムがある場合は、放水による水位上昇にも気を付けましょう。

マムシやスズメバチ、クマやイノシシといった危険生物との遭遇

渓流でしばしば出会う危険生物は『ハチ』と『マムシ』かと思います。

毒を有する生き物から攻撃を受けるとアナフィラキシーショックのリスクがあります。

その他にも、人に危害を与える『クマ』や『イノシシ』といった動物にも注意が必要です。

安全・安心に渓流釣りを楽しむために用意したい装備

フェルトタイプのシューズやウェーダー

ダイワ SBW-4205R チェストハイ(先丸) スーパーブレスウェーダー

ソール:フェルト
タイプ:チェストハイ

滑りやすい渓流ではフェルトタイプの靴底が汎用性が高く適しているとされています。

磯や堤防で使用されることの多いスパイクタイプは、岩や石の上で大変滑りやすいので危険です。

フェルトスパイクも同様に渓流の岩の質によっては滑りやすい場合があるので避けましょう。

靴選びはルアー選びより難しい

ウェーダーのメリットは一着購入すれば、あとは着用するだけでお手軽です。また、濡れることもありません。

デメリットとしては、夏場に熱いのと、動きにくいため傾斜の強い渓流を登りづらいことがあります。

履物の好みは人それぞれですし、なかなか自分が快適と思えるものに出会うのに時間がかかります。

僕は、濡れてしまいますが動きやすさを重視して『ウェットソックス(寒冷期は防水ソックス)・沢シューズ・ゲイター』の3点セットを使用しています。

リトルプレゼンツ WDシューズ

ソール:フェルト
ダイヤルノブ式

リトルプレゼンツ AC-69 ウエットソックス

厚さ:3mm
カラー:ブラック

ダイワ ネオゲーター

カラー:ブラック

クマよけの鈴は必ずつけましょう

渓流釣り 熊除け

野生動物との遭遇を回避するために、クマよけの鈴の携行を心掛けましょう。

多くの場合、音を出すことで人が動物に気づく前に相手が去ってくれます。

スター 熊よけ鈴 小熊に金棒

サイズ:最大径32mm
鈴部分の高さ:45mm
全長:120mm(使用時)150mm(消音時)
自重:60g
消音機能付き

北海道や東北地方をはじめ、クマの目撃情報が多い地域ではクマ撃退スプレーを携行しましょう。

UDAP 熊撃退スプレー ホルスター付

・ヒグマ対応可能な強力熊スプレー
・速射携帯ホルスター付き
・最大有効射程9.0m
・容量7.9オンス

レインジャケットを用意しよう

渓流釣り 装備

真夏であっても、突然の豪雨によって体を濡らしてしまうと体温を奪われる心配があるので、レインジャケットを着用するか携帯するようにしましょう。

新しく購入する場合は、遭難した時のために目立つ色を選ぶと良いでしょう。

雨や防寒対策以外にもアブやヒルが多い場所では、レインウェアは必須ですよ。

ダイワ デタッチャブルレインスーツ

四季を問わず1年中快適に釣りを楽しむことができるレインスーツ
ジャケット表地:ナイロン100%(レインマックス(R)透湿防水加工・2.5層)
・パンツ表地:ナイロン100%(レインマックス(R)透湿防水加工・3層/裏地:ナイロン100%

非常食とライター

渓流釣り 装備 非常食

万が一、自力で脱渓できなくなったり、遭難してしまった時に備えて、カロリーメイトやウィダーなど非常食を携帯しましょう。

また、ターボ式のライターがあれば火を起こすこともできます。煙を上げたり、暖を取る為に火は必需品です。

他にもヘッドライトやホイッスルなど、自分の位置を知らせる道具があると良いでしょう。

※山での火の扱いは山火事に注意しましょう。

生き物や自然に対する知識をつけよう

山や川の危険は知識と経験で全てではありませんが、いくらかのリスクを回避することができます。

魚を釣るための勉強をするのと同じように、野生動物の種類と危険性や対処方法、天気や川の変化、山での事故について予備知識を増やしましょう。

引き返す勇気

不安や異変を感じたら『引き返す勇気』……これが一番大事です!

どうしても釣り人は、目先の釣果に目がくらみ自分の能力以上に沢を登りすぎてしまいがちです。

装備無しでのビバークや夜間の下山は大変危険です。

渓流釣りでは、車に戻るまでの時間に余裕を持って安全第一で行動しましょう。

渓流釣りを楽しむために心掛けたいマナー

渓流釣りには“安全対策”の他にもすべきことがある

渓流釣り マナー

渓流釣りを楽しむためにもう一つ大切なこと……それは渓流ならではのマナーです。

まず、大前提として出会う人には必ず挨拶をしましょう。

渓流釣りは基本釣り上がり

警戒心の強い渓流魚は一度釣り人の姿を見るとその日一日、釣れなくなったりします。

渓流魚を釣るためには、できるだけ人の気配を察知されないように下流から上流に向かって釣り上がります。

釣り下がる行為は、他の釣り人とのトラブルになりかねないので辞めましょう。

渓流では先行者優先!先回りは絶対にダメ!

渓流釣り マナー

解禁日や釣り人が多い釣り場を除き、渓流釣りでは先行者より上流側へ入渓したり先回りすることはご法度です。

1日で釣り上がるスピードは人によってそれぞれですが、おおよそ2~4kmです。

先行者のいる渓流にどうしても入渓したい場合は、4km程度間をあけた上流か先行者の迷惑にならない下流へ入るようにしましょう。

万が一、駐車スペースで他の釣り人とバッティングしてしまった場合は、我先に入渓しようとせず、どの沢に入るか話し合いで決めるようにしましょう。

遊漁券を購入し携帯しよう

渓流釣り マナー 遊漁券

多くの渓流は漁協によって管理されているため、入漁券が必要です。

入漁券をあらかじめ購入し、匹数・体長制限やキャッチ&リリース区や禁漁区が無いか確認しましょう。

当たり前ですがゴミは必ず持ち帰りましょう

渓流は他の釣り場よりもゴミの少ない場所ですが、その分ひとつでも人工物が捨てられているととても目立ちます。

自分の出したゴミは持ち帰るのは当然として、もし拾えるゴミを見つけたら回収するように心がけましょう。

やっぱり少し敷居が高い!でも知っていれば怖くない

渓流というフィールドの中にも、厳しい自然が待ち構える山岳渓流から車を降りてすぐ釣りを始められる里川までシチュエーションはさまざまです。

仲間や友人に渓流釣りをする方がいる場合は、同行させていただくのが良いでしょう。

休日に休みが取れないなど一緒に行く人が見つからない場合は、人里近くの渓流から入門し、ステップアップしていくと良いでしょう。

身近な渓流でも楽しめるアマゴ釣りはコチラの記事で紹介しています。

遊歩道が設置されている渓流・湯川の記事はコチラ

撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。

ライター記事一覧はこちら

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

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