【タイラバ(鯛カブラ)】を徹底解説。“ただ巻くだけじゃない?”釣り方&タックル選びの基本

2019/12/19 更新

タイラバ(鯛カブラ) は「巻くだけで」誰でも簡単に真鯛を釣ることができる人気の釣り物。今回は、そのタイラバのタックルや道具の選び方と釣り方の基本、もっと釣るためのコツとテクニックをまとめてご紹介します。タイラバ の基本を学んで天然真鯛に挑戦してみましょう!


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

マダイ特化のルアーフィッシング『タイラバ 』

タイラバで釣った真鯛
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバとは、真鯛を釣るために特化したルアーとそれを使った釣りのこと。

真鯛を漁獲するために漁師によって考案された漁具と漁法が発祥とされ、現在では釣り具メーカーから様々なタイラバや専用タックルが市販され、日本各地の遊漁船で楽しまれている人気の釣り物です。

メインターゲットはもちろん「真鯛」

真鯛
出典:PIXTA
タイラバのメインターゲットとなるマダイは、日本古来から高級魚として扱われ、「めでたい(鯛)」と掛けられることから祝いの席でも好んで出される魚。

「竿を叩く」と表現される独特の釣り味は釣り人からも人気で、50cmを越す中鯛や70cm以上の大鯛は憧れの的。タイラバの他にもエビを使ったテンヤ釣りやコマセ仕掛けなどのエサ釣りも盛んです。

タイラバは船釣りが基本

タイラバ船に乗る編集部
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバではマダイが生息する水深20〜80m前後の沿岸域を攻めるため、船からの釣りが基本。近年は全国的にタイラバ専門船も増えてきているので、まずは住んでいる地域の周辺から船を探してみましょう。

時期によってエサ釣りの切り替わる遊漁船もあるので、予約の際に確認するのがおすすめです。

また、タックルやクーラーボックス、ライフジャケット以外の道具類は大抵の場合船に備えてあります。

真鯛の分布と習性

タイラバで釣った真鯛
撮影:TSURI HACK編集部
日本列島近海の真鯛は、沖縄や奄美列周辺を除いた北海道以南の太平洋、日本海、東シナ海にに分布しています。

成魚は水深30〜200mの岩礁帯や砂礫の底〜中層に生息し、小魚、エビ、カニ、イカや貝類を頑丈な歯と顎を使って捕食します。


タイラバで真鯛の狙うポイント

岩礁帯

岩礁帯
出典:PIXTA
岩礁帯(根周り)は、餌となる甲殻類や小魚が数多く集まることから真鯛も多く生息する場所。

それだけにタイラバで狙う事も多いポイントですが、根掛かりに注意が必要です。

砂礫・砂底

砂地
出典:PIXTA
一見何もないような砂地にも真鯛が生息しています。

とは言えひたすら砂地が続く場所よりも、駆け上がりが絡んでいたり、付近に根がある砂地は潮流が変化している事が多く、真鯛の餌となる小魚なども寄りやすくなるためポイントとしては有望でしょう。

ベストシーズンはいつ?時期ごとの傾向と狙い方

真鯛出典:PIXTA
マダイは四季を通じてタイラバで狙う事ができる魚。ただし、ノッコミと呼ばれている産卵期を中心に、季節によって釣れるサイズや数などの釣れ具合にも変化があります。

産卵シーズンである春は群で浅場に接岸し、産卵に備え甲殻類や多毛類、小さなベイトフィッシュなど捕食が容易な餌を積極的に追っています。

一方で秋のマダイは来たる冬に備えて荒食いをするシーズン。夏の間散っていたマダイが群を作りイワシなどの小魚の群を盛んに追い、型も数も出る季節です。

日本沿岸部の多くの地域でマダイの産卵シーズンとなるのが春。深場で越冬していたマダイが群をなし、産卵の為に浅場で積極的に捕食を始めます。

数もサイズも狙いやすい時期ではありますが、水温の上下動で食いが極端に変わることもあります。

夏になると多くの個体が産卵を終え、体力の回復とともに活性も高まっていきます。

それと同時に浅場も深場もマダイが活動する適水温となるため、群れが散ってマダイの居場所が絞りにくくなるシーズンでもあります。

秋も中ごろを過ぎると水温は再び低下しはじめます。この頃になるとマダイは再び群を成すようになり、冬に向けた荒食いをはじめます。

活性も高く年間の中で最も数もサイズも狙いやすい時期。また、この頃のマダイは食味もとても良くなります。

海水温が最も下がる冬場になると、マダイは深場へ落ちて越冬します。水温の低下によって活性も下がるため、最も釣るのが難しい季節。

とはいえ全く釣れない訳ではありません。水深50m以深のボトム付近を丁寧に探ってみましょう。低水温時に口を使えるのは体力のある大型個体。思わぬ大鯛に出会えるかもしれません。

タイラバ用タックルの特徴と選び方

タイラバのタックル
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバタックルにはベイト、スピニング両方ありますが、最初に揃えるなら断然ベイトタックルがおすすめ。

落として巻き上げる動作を繰り返すタイラバでは、クラッチ一つでラインを放出できるベイトリールが便利。また、釣果に響くことさえある「等速巻き」のしやすさもベイトリールに軍配が上がります。

タイラバ向けロッド

タイラバ向けロッド
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバでは、6〜7フィート前後のレギュラーテーパーのロッドが用いられます。マダイの繊細なあたりを小針で絡め取るように掛けるため、食い込みのいいソリッドティップを採用したものが多いのも特徴です。

▼ 硬さ

タイラバで使用するロッドの硬さはML〜XHクラスが一般的で、使用するタイラバヘッドの重さに合わせて番手を選びます。

軽いヘッドや潮流が緩いところでは柔らかいもの、重いヘッドや潮流が速いエリアでは硬いものといった具合に使い分けますが、まずは自分が乗る船でどの程度の番手が必要か確認してみると良いでしょう。

▼ 長さ

6フィート代前半のものから、7フィート3インチ程度のものまでのバリエーションがありますが、最も万能とされているのが6フィート5〜9インチ程度の長さ。

小型船から大型船まであらゆる釣り座で使いやすいサイズです。この長さを基準に、大型船でのとりまわしを良くしたい場合は更に長めを、小型船なら短めと船の釣り座に合わせて選びましょう。

タイラバ向けリール

撮影:TSURI HACK編集部
巻き上げとフォールが主体となるタイラバでは、リール選びも重要なポイント。必要なスペックと機能を解説します。

▼ スペック

ドテラ流しでは水深以上の長さのラインが必要になるため、0.8号のPEラインを最低でも200m巻き込めるものが必要です。具体的には150〜300番と呼ばれている番手がマッチします。

また等速巻きを快適にこなすためハンドルはダブルのものが最適。ギア比は巻きを安定させやすい6.3:1のノーマルギアや、5.6:1のローギアが最初のチョイスとしては無難でしょう。

▼ 機能

近年専用モデルを中心に装備される事が多い「カウンター」は、ヒットしたレンジや巻きスピード等を数値で知る事ができるため、より戦略的な釣りを可能にしてくれます。

また、フォールスピードをレバーでコントロールできる「フォールレバー」もおすすめ。タイラバが落下している時にバイトが出ている状況などで落下スピードの調整が容易になります。

タイラバで使うラインシステム

タイラバ向けライン
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバではPEライン+ショックリーダーのラインシステムを使う事が一般的です。

釣れる魚のサイズに対して細めのラインを使うのも特徴的。

▼ ライン

多くの場合0.8号〜1号程度のPEラインを使用しますが、船宿やエリアによって指定がある場合があるので事前に確認しましょう。

z▼ リーダー

リーダーにはフロロカーボンの3〜5号が最適。

長さは2ヒロ程度取りFGノットやPRノット等の摩擦系ノットで結束しましょう。

浅場ではスピニングタックルでのキャスティングも有効

タイラバのスピニングタックル
撮影:TSURI HACK編集部
水深20mより浅いポイントや、潮の流れが緩い時にはスピニングタックルでのキャスティングタイラバが有効。

広範囲を探りつつタイラバをナチュラルに泳がせる事ができ、バイトチャンスが増えます。

 

タイラバの種類や特徴

タイラバ
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバで最も重要なのがヘッドとネクタイで構成されている「タイラバ」。

一見単純な仕掛けに見えますが、ヘッドやネクタイの形状には様々なバリエーションがあり、無限の組み合わせがあります。

固定式と遊動式の違いや特徴

固定式と遊動式タイラバ
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバには大きく分けて「固定式」と「誘導式」が存在していますが、現在主流なのは「誘導式」。

ヘッドが分離する構造なのでネクタイの交換が簡単にできたり、掛けた真鯛がバレにくいなど固定式にはないメリットが数多くあります。まずは誘導式を選んでおけば間違い無いでしょう。

ヘッド形状のバリエーションと特徴

タイラバヘッドの形状
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバを海底に届ける役目を担うヘッドには様々な形状バリエーションがあります。最もベーシックなのが側面が平らで円形のもの。潮切り性能とリーリング時の安定感のバランスが取れた万能型です。

その他にも速い潮流に対応させるために流線型をしたものや、リーリング時に音やアクションを発生させる物などがあります。

ネクタイとスカート

タイラバのネクタイとスカート
撮影:TSURI HACK編集部
真鯛の食いを最終的に誘う重要なパーツが「ネクタイ」と「スカート」。巻き上げ時にアクションし、甲殻類や頭足類が逃げる様子を再現していると言われています。

ネクタイはストレート形状のものがベーシックですが、よりアピール力の強いカーリー形状の物などもあり、ヘッドと併せて状況に応じて使い分けます。

フック

タイラバのフック
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバのフックは2本1組のチラシ針が基本で、小さなサイズを用います。これは真鯛の口の硬い部分ではなく、その周りの柔らかな所に絡めるように掛けるための工夫なのです。

喰いが悪い状況ではさらに小さな針を使ったり、3本のチラシにしたりなどのアレンジも可能です。

ワーム等のオプションパーツ

タイラバで使うワーム
撮影:TSURI HACK編集部
ゲーム性をさらに高めてくれるのがワームや浮力体などのオプションパーツ。

単純にアピール力が上がるのはもちろん、ワームの浮力でフックがネクタイと同調しやすくなるため喰いが渋い時に効果を発揮します。


タイラバでの釣り方【基本編】

タイラバで釣りを楽しむ編集部
撮影:TSURI HACK編集部
落として巻くだけと単純な操作で楽しむ事ができるタイラバ。基本の操作を覚えてしまえば始めたその日に釣果を出すことも出来ます。

1.海底までタイラバを落とす

底まで落とす
撮影:TSURI HACK編集部
船長から開始の合図が出たらリールのクラッチを切りタイラバを投入します。この時、軽くサミングしてラインを張り気味に落とすと着底を感知しやすくなります。

ドテラ流しでは多くの場合立っている舷の沖側、または左右方向にタイラバが流されるのでまずは真下に落として流れを確認しましょう。

2.着底を感じたら即巻き上げ開始

クラッチを戻す
撮影:TSURI HACK編集部
着底後、ハンドルを回してクラッチを戻して巻き上げを開始します。巻き上げスピードはハンドル1回転あたり1秒のペースが標準的な巻きスピードです。

3.指示棚を一定のスピードで巻く

巻く動作
撮影:TSURI HACK編集部
巻きスピードを可能な限り一定に保ちながら指示棚を巻きます。何巻きするかはエリアやポイント、真鯛が定位するレンジで変わるため船長の指示にまずは従いましょう。

4.アタリが無ければタイラバを再度海底へ落とす

クラッチを切る
撮影:TSURI HACK編集部
指示棚を巻き切ったら再度クラッチを切って投入し、再び巻き上げます。一回の投入で一連の動作を2〜3回繰り返したらタイラバを引き上げて投入し直します。

基本的な動作のポイント

タイラバの動作
撮影:TSURI HACK編集部
快適に効率よくタイラバを楽しむためには、シンプルな動作の中にもポイントがあります。

底どりのポイント

底どりの動作
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバを長時間着底した状態にしていると、真鯛に見切られたり根掛かりの原因になるため、着底後に即巻き上げ始めるのがタイラバの重要なポイント。

着底時には曲がっていたロッドのティップが戻ったり、ライン放出のスピードが急激に落ちるなどの変化があるので、見逃さないよう集中しましょう。

巻き上げ時のポイント

巻き上げの動作
撮影:TSURI HACK編集部
真鯛に見切られないようタイラバを追わせるためには、とにかく「等速巻き」になるように巻き上げるのが重要。

リアグリップを脇に挟んでロッドを安定させ、船の揺れをロッドの曲がりで吸収するイメージで安定感のあるリーリングを心がけましょう。

合わせ方とファイトの仕方

合わせの動作
撮影:TSURI HACK編集部
あたりがあっても竿をしゃくり上げる鋭い合わせは厳禁。タイラバは向こう合わせが基本です。ガツガツと真鯛が当たってきたら、ロッドに重みが乗るまでそのまま巻き続けましょう。

やりとりも無理なポンピングなどは口切れを起こすしてしまいます。ドラグを使って魚の走りをいなしつつ、巻ける時にじわじわと距離を詰める気持ちでゆっくり魚を寄せましょう。

釣果を伸ばしたい時のテクニック

タイラバで釣れた真鯛
撮影:TSURI HACK編集部
基本的な釣り方でも十分に釣果を出せるのがタイラバの魅力ですが、タイラバのローテーションや巻き上げなどの動作をアレンジすることで、さらに釣果を伸ばす事も可能です。

タイラバのローテーション

タイラバが入ったタックルボックス
撮影:TSURI HACK編集部
今ひとつあたりが出ない時などにまずアレンジやローテーションしていきたいのがタイラバ。魚に最も近く、ヘッドやスカートを変えるだけで劇的に真鯛の喰いが良くなる事もあるのです。

ヘッドのウエイトやカラーを変えてみる

タイラバのヘッドを変える
撮影:TSURI HACK編集部
底どりが難しい時や、潮の速さが変った時にはヘッドのウエイトを変えてみましょう。深場や潮が速い時には重く、その逆の時には軽くするのが基本です。より潮切りの良い形状にするなど、形状の変更も有効な手段です。

あたるけど乗り切らない場合などはカラーの変更も効果的。その時のベイトや潮色をヒントにカラーローテーションしてみましょう。

ネクタイの形状やスカートのボリューム、カラーを変えてみる

ネクタイやスカートを変える
撮影:TSURI HACK編集部
ヘッド以外のパーツを変えてみるのも有効です。喰いが良ければボリュームが大きくアピール力の高いものへ、渋ければボリュームが少なくよりベイトライクな喰いやすいフォルムにしていきます。

カラーについてはヘッドと同じ考え方で、その海域の真鯛が何を捕食しているかに左右されますが、赤、オレンジ、グリーンなどが比較的実績のあるカラーと言えます。

誘い方を変えてみる

タイラバの誘いを変える
撮影:TSURI HACK編集部
巻き上げスピードやタイラバを通すレンジを変えたり、フォールスピードに変化をつける事で魚の反応が変わる事も多くあります。落として巻くだけのシンプルさゆえ、ちょっとした違いで釣果が変わる奥深さがタイラバの魅力です。

巻き上げ回数やスピードを変えてみる

巻き上げ速度を変える
撮影:TSURI HACK編集部
追ってる餌や活性によって、真鯛が捕食するレンジは変ってきます。活性の低い低水温時や甲殻類を捕食している時などは巻き上げ回数を少なくし、底付近を重点的に攻めるなどの変化を付けてみましょう。

同様に早巻きや遅巻きで喰いがいい場合もあるため、巻きのパターンを色々と試してその時の当たりパターンを見つけてみましょう。

フォールスピードを変えてみる

フォール速度を変える
撮影:TSURI HACK編集部
タイラバはフォール中もネクタイやスカートがアクションし、周囲にいる真鯛に誘いをかけています。場合によってはフォール中に食ってくる事もあるため、フォールスピードを変化させるのも有効な手段です。

サミングを強めにかけたり、リールのフォールレバーを締める事でスピードを緩めたり、あえて重めのヘッドを使ってスピードを上げてみるなど試してみましょう。

ズバリ!釣れてる人の真似をしてみよう

釣れている人を見る
撮影:TSURI HACK編集部
自分でパターンを突き止めるのが正攻法ですが、同船者がいる場合は釣れてる人の真似をするのが近道。使っているタイラバの種類や巻きスピードなど、真似できる要素はどんどん自分でも試してみましょう。

タイラバを楽しんでみよう!

タイラバを楽しむ
撮影:TSURI HACK編集部
誰にでもトライできるシンプルな釣りながら、一つ一つの要素に奥深さも兼ね備えているタイラバ。

関西を中心に以前から人気ですが、近年では関東でも専門船が増えつつあり今後ますます人気が出てくる釣り物になりそう。

釣って楽しく、食べて美味しいタイラバに挑戦してみましょう!

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タイラバ
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TSURI HACK編集部
TSURI HACK編集部

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