悩ましき、タイラバの巻スピード……
タイラバで一番神経を使うと言っても過言はない巻き速度。みなさんはどのように考えていますか?
近年一段と人気が増しているタイラバは、「落として巻くだけ」という初心者の方でも入門しやすい、シンプルさも魅力のひとつ。
ゆっくり等速で巻くことが定石とされていますが、必ずしもそうではないんです!
スピード調節は船の動きに合わせるのが基本
巻きスピードは何を基準に変えるのが良いのでしょうか?
潮や水色、天候、ベイトの種類など、速度を考える要素はたくさんありますが、まず基準とすべきは船の流され方です!
船は常に流れている
タイラバは、船を風や潮に乗せて流すのが一般的です。
図のように船は風や潮を受けて流れますが、仕掛けは下へ向かって落ちていきます。
つまり、投入後は仕掛けの位置と船の位置がどんどんズレていくわけですね。
船の流れが速い時
船の流れが速い場合は、スローに巻くのが基本です。目安は、1秒でハンドルを1回転弱。
船が流れているということは、“リールの巻き上げ速度+船が流される速度”でタイラバが動くことになります。
つまり、船の流れが速いのにリールをガンガン巻いてしまうと、タイラバが速く動きすぎるわけですね。
一投の中で底取りを繰り返しているうちに、巻き抵抗がどんどん重たくなるのは船の動きが速い時です。
船がゆっくり流れる時
船の流れが遅い時は、中速ぐらいのイメージで巻きましょう。目安は、1秒でハンドルを1.5〜2回転程度。
そして、この速度をベースとして速くしたり、遅くしたりするようにしましょう。
船が流れない時
船が流れない時は、海中にも流れがない可能性が高いです。
そうなると魚の活性が低いと予想されるため、超ゆっくり巻いて喰わせるか、高速巻きでリアクションバイトを狙うのがオススメです。
とは言え、期待値は低いのであまり必死にならず、休憩やご飯タイムに当てるのもアリでしょう。