タイラバに適したラインとは?
タイラバは船からマダイを狙うルアーフィッシングのひとつで、シンプルな仕掛けで手軽に楽しめるので人気を集めています。
タイラバで釣果を上げるにはヘッドやスカート、フック選びも大切ですが、ラインの選択も重要です。
本記事では、ラインの選び方やおすすめのPEラインを元釣具屋の筆者が解説します。ぜひ、ライン選びの参考にしてください。
号数:PE0.8号が基準
タイラバで使うラインはPEラインの一択で、0.6〜1号程度が適した号数です。
大鯛が多いフィールドは太い号数、潮が速いポイントは細い号数がおすすめですが、迷った場合はバランスのよい0.8号を選ぶのがセオリー。
釣り船によっては号数が指定されていることもあるため、事前に釣り船か釣具店に確認するようにしましょう。
巻き量:200〜300m
糸の巻き量は、水深の倍を目安に用意しておけば安心です。
多くの地域では100m以浅のポイントが大半のため、200m巻いておけば十分といえます。
それよりも深いポイントを釣る時や、ラインを長期間使いたい場合は300m巻いておきましょう。
元釣具屋が厳選!おすすめのPEライン
タイラバにおすすめのPEラインを集めました。
ライン選びに迷った時は、ぜひこの中から選んでみてください。
デュエル ハードコア X8 PRO タイラバ
・200m
0.6/0.8//1.0
・300m
0.6/0.8/1.0
リーズナブルな8本組のPEラインです。
特殊加工によって伸びが少なく、アタリが明確に伝わります。
シリコンコーティングが施されているので耐摩耗性が高く、程よいハリとコシがあって扱いやすさも抜群です。
鮮明なカラーリングが特徴の8本組PEラインです。
特殊染色技術により色落ちを大幅に軽減しており、高い視認性が長く続くことがメリット。
繊維を密に編み込む製法で作られているので真円性が高く、ガイドとの抵抗が少なくてストレスのないリトリーブを実現します。
シマノ 炎月 G5 PE PL−G65P
・200m
0.6/0.8/1.0/1.2/1.5
シマノ独自の高比重PEラインです。
高比重で糸フケが出にくく、底取りもスピーディなので潮が速い釣り場には最適。
1mピッチのマーキングが付いており、巻き速度の変化やフォール中のアタリも判りやすいラインです。
よつあみ 鯛ラバーカスタムPE ボーンラッシュ
・200m
0.4/0.5/0.6/0.8/1.0
・300m
0.4/0.5/0.6/0.8/1.0
・400m
0.4/0.5/0.6/0.8/1.0
独自のWX工法によって製造された均質で密度が高い高品質なPEラインです。
低伸度なので感度が良く、ディープエリアからも手元にしっかりアタリを伝えてくれます。
直線強度も高く、大型真鯛とも安心したやりとりができるラインです。
ダイワ UVF紅牙センサー12ブレイドEX+Si
・200m
0.6/0.8/1.0/1.2
12本撚りの高い真円性を誇るPEラインです。
かなり高額なラインですが、価格に見合う強度と感度、滑らかさを兼ね備えています。
PEラインの中でも圧倒的に滑りがよいため、タイラバの落下もスムーズです。
タイラバラインのQ&A
筆者が釣具店に勤務していた頃によく受けた質問と、その回答を集めてみました。
4本撚りと8本撚りどちらがいい?
4本撚りと8本撚りを比較すると、直線強度が高い8本撚りがおすすめです。
撚り数が多いほどライン表面の凹凸も少なくなり、ガイドとの抵抗(糸鳴り)も少なく、巻いた時のノイズが軽減されます。
4本撚りと比べて高額ですが、予算に余裕がある場合は8本撚りを選ぶといいでしょう。
PEラインを細くするメリット/太くするメリットは?
PEラインを細くすると潮の抵抗を受けにくくなるため、フォールが速くなり、軽いヘッドでも底をとりやすくなります。
軽いヘッドを使えるということは、仕掛けがナチュラルに漂う、シルエットを小さく見せられる、といったメリットがあるので釣果にも繋がります。
太くするメリットは、単純に魚を獲れる確率が上がることです。
他の釣りと同じく、「掛けるまでは細糸が有利、掛けてからは太糸が有利」といえます。
ショア用のPEラインは使える?
ショア用のPEラインも、ライン自体の性質は同じなので代用可能です。
ただし、単色のPEラインはタナ(水深)を把握できないので、マーキングが付いているものを使いましょう。
マーキングが付いていれば水深の他にも、巻き速度やフォール中のアタリなども目で見て判りやすくなります。
リーダーセッティングの目安は?
リーダーはフロロカーボンラインで、太さは3〜4号(12〜16lb)がおすすめです。長さの目安は1〜2ヒロ(1.5〜3m)程度。
FGノットやPRノットなどの摩擦系ノットで結束しましょう。
ショックリーダーが無いとラインブレイクが多発し、大量の仕掛けをロストすることになるため、リーダーは必須です。
適切なラインでタイラバを楽しもう!
ライン選びに迷う方も多いかもしれませんが、PE0.8号を200m巻いておけば大概の状況には対応できます。
とは言え、特殊な釣り場は例外もありますので、釣行前に遊漁船などに確認しておきましょう。
ポイントや自身の技量、予算などを考慮しつつ適切なラインを選んでタイラバ を楽しんでください。
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。