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マクセルのレイジ

マクセルのレイジR25Hをインプレ。超コンパクトなのにパワーお化け

マクセルというリールをご存知でしょうか?元々は海外で人気のあったレバードラグリールで、近年は日本市場に適したリールも増えてきています。そんなマクセルの中でも、近海ジギングや中深海ジギングで使いやすいレイジR25をインプレします。

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

コンパクトなレバードラグリール

マクセル レイジR25H

マクセルは中国に拠点を置く釣具メーカーで、世界中に代理店があり、日本ではロッドメーカーのレスターファインが代理店となってリールを販売しています。

元々海外ではタフなレバードラグリールとして定評があり、近年は日本市場向きのリールもかなり増えてきました。

日本の近海ジギングにフィットしたコンパクトなレバードラグリール、レイジR25Hを使ってみましたので、その使用感をお届けします。

スペック

自重(g)ギア比最大ドラグ力(kg)巻取り長さ(cm)PE糸巻量(号-m)定価(円)
4016.27.6931.5-60074,800

レイジR25Hの特徴

レイジR25Hとメジロ

まずはレイジR25Hのスペック的な特徴から解説します。

※今回使用したレイジはリブレのカスタムハンドルを装着しており、ハンドルとハンドルノブは純正ではありません。

ボディ

レイジR25Hのボディ

ボディは、アルミ製のマシンカットワンピースフレームとギアボックスで構成されています。

レバードラグリールとしては非常に小さく、手が小さな方でもパーミングがしやすいサイズ感です。

手にフィットするように、パーミングサイドはエッジが丸みを帯びているのも特徴。

ドラグ

レイジR25Hのレバードラグ

スタードラグに対してレバードラグは、ドラグ調整の正確さと動作の安定感がアドバンテージです。

スプールの両端には高耐久のカーボンワッシャーを搭載。

安定したブレーキ力とスムーズな滑り出しを両立しています。

ギア

レイジR25Hのギアボックス

高い精度で加工されたステンレス製ギアを搭載しています。

過酷な使用を前提として、耐久性を重視した高弾性素材を採用していることがマクセルの特徴。

さらに熱処理を施すことで、強度と回転の滑らかさを両立しています。

スプール

スプールは冷間鍛造のアルミ製です。

ファイト時の高圧に耐える強度を持つ一方、軽量なのでジグを素早くフォールさせられます。

レイジR25Hをインプレ

レイジR25Hでジギング

ここからはレイジR25H(R25HL)の使用感をお届けします。

実釣は明石海峡での青物ジギングで行いました。

巻き上げパワーは抜群

レイジR25Hの巻き上げ力

その巻き上げパワーは、そのコンパクトなボディからは想像がつかないほど。正直、驚かされました。

5ktに迫る明石海峡の速い潮流の中から、潮に乗って走ろうとする青物をゴリ巻きで寄せられます。

同クラスに当たるオシアジガーFカスタム1500HGを普段使っているのですが、巻き上げパワーに関してはレイジが圧倒的に優れています。(ロングハンド化している分を差し引いても)

ただし、レイジの巻き心地はお世辞にも「滑らか」とはいえないもので、歯車が噛み合っている“ギア感”を強く感じました。

巻き心地についてはオシアジガーの圧勝です。レイジも「滑らか」という触れ込みでしたが、この部分は日本人的な感覚・基準とは異なるのでしょう。設計思想が違っていて面白いですね。

コンパクトボディで操作性抜群

オシアジガーとレイジ

自重はレイジR25Hが401g、オシアジガー1500HGが405gとほぼ同等なのですが、レイジはオシアジガーよりも横幅が狭くなっています。

そのため、リールを覆うように保持でき、片手(パーミング側の手)でもレバードラグの操作が可能。手が小さな方でも、手が痛くなりにくいと思います。

レイジR25Hのパーミング

また、タイトにパーミングできる分だけアクション時にもブレにくく、オシアジガーよりも操作性が良いと感じました。

レバードラグはライトラインの限界を引き出せる

レイジR25Hのレバー

このサイズにレバードラグっているの?

と思うかもしれませんが、ライトラインを使うこのサイズだからこそレバードラグが光ります。

スタードラグよりも素早く正確なドラグ調整ができるので、ライトラインでも高いドラグ値を掛けられます。つまり、ライトラインの強度を限界まで引き出せるわけです。

そのおかげで、無駄な糸を出さずにファイトできるので、休日の乗合船でもファイト中のオマツリが少なくなります。(口切れやラインブレイクを防ぎつつ)

また、アカムツの口切れバラシなんかも防ぎやすいでしょう。

ドラグの調整幅は公表されていませんが、デジタルスケールで確認してみたところ、1クリックで約0.5kgでした。

ストライクポジションからプラスマイナスに3段あるので、±1.5kgまで調整できます。

やや高めのドラグ力

レイジR25Hのドラグドラグ力は最大7.6kgで、オシアジガー1500HGの7kgより少しだけ高い値になっています。

リールサイズや使う糸の太さを考えると、実用上で最大ドラグ値付近を使うことは少ないと思いますが、オシアジガー1500HGのドラグ力に物足りなさを感じる人には良いスペックかもしれません。

小さくても強い!

レイジR25Hの釣果

巻き心地とお値段を許容できれば、それ以外はかなりハイスペックだと思います。

クラス最高峰の巻き上げパワーとPE1.5号-600mのラインキャパを備えているので、近海の青物ジギングや中深海ジギングにはドンピシャです。

軽くてハイパワーなリールを探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

画像提供:tsuki

マクセル レイジ R25

自重401g
ギア比6.2
最大ドラグ力7.6kg
巻取り長さ93cm
PE糸巻量(号-m)1.5-600

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