スローフォールカスタムが凄い

渓流釣りを本格的にはじめて5年ほど。ボウズになることは無くなったものの、なかなか数が伸びずに悩んでいました。
そんな“悩める中級者状態”からボクを救ってくれたのが、ダイワのシルバークリークミノー スローフォールカスタム。
これを使い始めてからというもの、数が劇的に伸びるようになったので今回はその魅力を詳しく解説します。

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ちなみに、ボクの通う渓流では一日10匹釣れば十分な釣果といわれています。
スローフォールカスタムを使うようになった今では、10匹以上は当たり前。多い時は20匹以上釣れる日も!
シルバークリークミノーのカスタムVer.

お気付きの通り、スローフォールカスタムは、シルバークリークミノーの派生モデルです。
オリジナルモデルも愛用していますが、今ではスローフォールカスタムをメインに、オリジナルモデルをサブとして使っています。

手元に同サイズが無く、サイズ違いで恐縮ですが、オリジナル(上)とスローフォールカスタム(下)を並べてみました。
シルエットに関しては、ほぼ同じように見えます。
40mmの自重を比較すると、オリジナルが3.3g、スローフォールカスタムが3gです。

スローフォールカスタムには40SS(3g)と45SS(3.5g)の2種類がラインナップされていて、ボクが気に入っているのは40SS。
小粒な方が、より釣れにくい魚を食わせられる印象だからです。

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オリジナルと同じく、コスパに優れるのも魅力です!
\オリジナルモデルのインプレです/
スローフォールとキレのあるヒラ打ち
最大の特徴はその名の通り、スローなフォール。
ヒラヒラとスローに水平フォールする様を見ていると、今にも岩の隙間からアマゴが飛び出てきそうですよね。

この魅力的なフォールアクションの秘密はお腹にあります。
オリジナルよりもお腹の面を平たくしたことで、水を大きく受け、スローにロールしながらフォールするわけです。

さらに、側面も平べったくなっているのでトゥイッチした際の水受けも大きく、これによって細かくヒラを打ってくれます。
この平打ち、そそられませんか?
前半はトゥイッチでキレのあるヒラ打ちを演出し、後半は軽くフォールを織り交ぜています。
このメリハリのある組み合わせがめちゃくちゃ効くんですよね。

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単に軽くしただけのライトウエイトバージョンじゃありませんよ。
小場所に最適

シチュエーションに関しては、小場所であればあるほど有利です。
サイズが小さい分だけ魚へプレッシャーを与えにくく、フォールがスローなので浅い場所でも使いやすいから。
稀に大場所で使うこともありますが、基本、そういった場所ではオリジナルモデルに分があります。

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大場所ではスピードの遅さが仇となり、ルアーを見せすぎて見切られることが多いですね。
軽くて小粒の割に飛距離も◎

40mm/3gと小粒ですが、空力に優れているのか(?)それなりに飛びますし、アキュラシーもまったく悪くありません。
むしろ、このサイズ感に慣れると狙ったスポットにバシバシ決まります。

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スローフォールの恩恵で、根掛かりも劇的に減りました!
スローフォールカスタムの使い方

さて、ここからは今まで使い倒してきた上で、オススメの使い方をお伝えしたいと思います。
適材適所で投入すればすごく釣れる、ユーザーフレンドリーなルアーですよ。
ただ巻き&トゥイッチ
一般的な渓流用ミノーと同じく、巻きながらトゥイッチしても十分に釣れるので、普通のミノー感覚で使っても問題なし。
しかし! それだけだとスローフォールカスタムの利点は十分に活きませんので、トゥイッチをベースに誘いながらも、流れのヨレや岩陰でストップやフォールを入れるような使い方が断然オススメです。

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トゥイッチだけで誘うなら他のルアーでも事足りるので。
フォールを活かしたドリフト

スローフォールゆえにドリフトも効果的です。
軽く流れのあるスポットでは、フォールの動きをイメージしながら、ドリフトさせつつ軽くトゥイッチすると、堪らずアタックしてきます。

流れの淀んだ岩の裏や沈んでいる岩の影に、ドリフト&トゥイッチで流し込み、「ここぞ」というポイントでフォールさせてみてください。
オリジナルモデルではフォールが速すぎて喰わし切れなかったスポットからも、バイトを引き出せるようになりますよ。

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ラインを張らず緩めずの状態にし、ロールを伴いながらフォールさせるのがコツです。
落とし込みも◎

フォールが遅いということは、落とし込み的な使い方もアリです。
流れを見極めて上手く落とし込んでやれば、岩影から出てアタックしてきます。
水面に落ちてくる虫を狙っていたかのように、水面を割って飛び出してくることもあるので、まるでフライでもやっているかのような感覚になることも。
渓流釣りは横の釣りと思われがちですが、じつは縦も非常に効果的です。

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スローフォールならではな攻め方だと思います。
流れの強いエリアは✗

流れの強いエリアにはまったく向いていません。
水の抵抗を受けやすく、リップが水を噛んで泳ぐ態勢に入る前に流されてしまいます。

無理に使っても、ルアーが先に流されてラインを拾い、エビった状態で帰ってくるだけ。
このあたりは、どれぐらいの流れだと負けるのかを理解し、オリジナルモデルと使い分けることが釣果を伸ばすコツですね。

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強みがはっきりしているルアーは、弱みもはっきりしています。
渓流以外でも大活躍

この手のルアーが活躍の場を渓流に限らないことは、使う前からも明らかでした。
とくに獰猛なシオ(カンパチの幼魚)との相性はバツグン。
ただ巻き、トゥイッチ、トゥイッチからのフォールと、その時の機嫌にアクションを合わせてやれば簡単に食ってきます。
海の魚だと、シオ、ツバス、カマス、メッキ、セイゴ、カマスあたりが相性○。

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反対に、チヌやシーバスにはヒラを打ちすぎるので不向きですね。

もちろん、ブラックバスにも有効。
とくに梅雨から晩夏にかけての高活性な時期に良く、これ一個持ってフラッとバス釣りを楽しむことも多いです。

ただし、30cm以上のサイズは滅多に釣れません。
大きな魚も釣れるはずですが、無邪気に戯れてくる小バスが先にヒットしてしまうのでしょう。

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スイッチが入ってハマれば小バス祭り!
それはそれで楽しい釣りです。
もはやスローフォールカスタムなしでは考えられない!

今となっては、スローフォールカスタムなしではボクの渓流釣りが成立しないほどで、まさにゲームチェンジャー的ルアーとなりました。
昨今は人的プレッシャーなどでスレた場所も全国的に多いと思うので、ぜひ一度使ってみることを強くオススメします!
撮影:DAISUKE KOBAYASHI
ダイワ シルバークリークミノー スローフォールカスタム 40SS
| 全長 | 40mm |
|---|---|
| 自重 | 3g |
ダイワ シルバークリークミノー スローフォールカスタム 45SS
| 全長 | 45mm |
|---|---|
| 自重 | 3.5g |










