トラウトルアーについて
自然あふれる清流でニジマスやヤマメ、イワナを狙えるトラウトフィッシング。
本記事ではトラウト歴20年の編集部員が、おすすめのトラウトルアーを厳選してご紹介! 初心者だけでなくベテランアングラーもぜひチェックしてみてください。
トラウトルアーの種類
トラウトルアーは、管理釣り場や渓流、湖といったフィールドに合わせて、数多くの種類が発売されています。トラウトルアーを選ぶうえで、フィールドに合わせたルアーセレクトがとても重要になります。
ここでは、トラウトルアーの種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ミノー
ミノーは小魚をイメージしたルアーです。フィールドを問わず幅広く使われているトラウトルアーで、タイプは水に浮くフローティングと水に沈むシンキング、さらに水中で漂うサスペンドがあります。管理釣り場や湖ではいずれのタイプも使用されますが、渓流においてはシンキングがメインで使われています。
スプーン
ルアーの元祖として知られる『スプーン』。トラウト用のものは特に種類が多く、ミノーと同じくフィールドを問わずに幅広く使われています。
管理釣り場では0.5グラムのマイクロスプーンから、渓流では3~5グラムの小型のもの、湖においては飛距離を出すため7グラム以上のものが使用されます。
クランクベイト
クランクベイトは、管理釣り場で多用されるトラウトルアーです。巻くと大きなアクションでトラウトを誘います。
トラウト用のクランクベイトは、丸みを帯びたファットなタイプから、細身でミノーに近い形状をしたタイプまで様々。潜行深度別にタイプを揃えておくと、システム的に各レンジを探っていくことが出来ます。
バイブレーション
バイブレーションは、少し深さがある渓流や管理釣り場のボトム狙いで使われます。水に沈むシンキングタイプで、狙った水深まで沈めてからトラウトを誘うのが基本です。
特に渓流のトラウト狙い、ハイプレッシャーな管理釣り場で持っておくと重宝することが多いルアーです。
スピナー
巻くとブレードが回転してトラウトを誘うスピナー。コンパクトサイズながら重さがあるため、飛距離が出しやすいのが特徴です。
アピールが強く、スレやすいので広くサーチしていくような釣りに向いています。
トラウトルアーの基本的な使い方
トラウトはルアーを見切りやすく、一筋縄のアクションではなかなか釣果を伸ばせません。
基本的な使い方を知っておき、状況によって使い分けたり組み合わせたりすることで、トラウトに口を使わせることが可能です。以下の5つの使い方を覚えておきましょう。
使い方1:ただ巻き
全てのトラウトルアーで基本となる使い方です。リールを巻いてルアーが持つ本来のアクションでアピールします。
状況に合わせて速く巻いたりゆっくり巻いたり、色々と試してみましょう。また、トラウトはルアーを食っても一瞬で離すことが多いので、常にアタリに備えつつ巻くようにしましょう。
使い方2:トゥイッチ
トゥイッチは、ロッドを小刻みに動かすことでルアーをダートさせる使い方。ルアーが不規則な動きをするため、トラウトに見切られにくい特徴があります。
ただ巻きでは食わせきれない状況や、ポイントが狭く移動距離を抑えながら誘う必要がある場合に効果的です。
使い方3:フォール
落ちてくるルアーに反応が良いこともあるトラウト。時にはルアーを沈めて使うフォールが効果的となります。
コツは、ラインを張らず緩めずの状態を保ちつつ落とし込んでいくこと。渓流で虫をメインに捕食している場合やプレッシャーの高い管理釣り場、透明度が高い湖でぜひ試してみてください。
使い方4:ボトムパンピング
時にトラウトはボトム付近だけを意識していることも。そのような場合には、ボトムパンピングが効果的です。
ボトムまでルアーを沈めたら、ルアーを10~20センチ程度跳ね上げるイメージでアクションさせてみてください。スプーンやバイブレーションで効果的な使い方です。
使い方5:ハイフロート釣法
ハイフロート釣法とは、浮力のあるルアーを潜らせてから浮かせて食わす使い方のこと。
浮上するルアーを見慣れたトラウトは少なく、時に爆発的な釣果を生み出してくれます。浮力の強いミノーやクランクベイトで、釣れない時にはぜひ試してほしいテクニックです。
エリアトラウトに鉄板のルアー5選
ここでは、エリアトラウト(管理釣り場)に鉄板のルアーをご紹介します。エリアトラウトではルアーの種類の他に、カラーローテーションも釣果の鍵を握ります。
ルアーごとに複数のカラーを準備しておき、状況に合わせて使い分けてみてください。
シマノ カーディフ ロールスイマー
エリアトラウトの定番となっているスプーン。スタンダードな形状から生み出されるロールアクションは、食い渋ったトラウトにも効果を発揮。エリアトラウトに挑戦するならまずは揃えておきたいルアーです。
シマノ カーディフ ロールスイマー
ジャクソン ダートマジックエリア
ダートマジックエリアは、ボトムを中心としたダートアクションでスレたトラウトのスイッチを入れてしまうルアー。連続したトゥイッチでダートさせ、食わせのフォールを組み合わせて使ってみてください。
ジャクソン ダートマジックエリア
ラッキークラフト ディープクラピー SFT
エリアトラウト定番のクランクベイトです。トーナメント発のルアーでその実績はお墨付き。人気の使い方は表層のデッドスロー巻きですが、早巻きでボトムノックさせてリアクションを誘う使い方もおすすめです。
ラッキークラフト ディープクラピー SFT
ムカイ ザンム 35MR F
誰が使っても安定した釣果を出してくれるザンムは、初心者から上級者まで人気のクランクベイト。使い方はただ巻きするだけで十分。エリアトラウトに挑戦するなら、一つだけでもボックスに忍ばせておきたいおすすめルアーです。
ムカイ ザンム 35MR F
ダイワ プレッソ ダブルクラッチ 60SS tuned by HMKL
ダイワ プレッソ ダブルクラッチ 60SSは大型トラウト狙いに最適なシンキングタイプのミノー。
ヘビーウェイトで抜群の遠投性能を実現。さらに固定重心とすることでアクション時にルアーの浮き上がりを防ぎ、深場に潜むターゲットへアプローチすることができます。
ダイワ プレッソ ダブルクラッチ 60SS tuned by HMKL
ネイティブトラウトに鉄板のルアー5選
渓流や本流に生息しているトラウトはネイティブとも呼ばれています。ネイティブトラウトは警戒心が高く、ルアーを見切られやすいです。様々な種類のトラウトルアーを揃えておき、ローテーションしながら反応が良いものを見つけてみましょう。
スミス D-コンタクト
D-コンタクトは、渓流で定番のヘビーシンキングミノーです。タングステンウェイトで自重を確保してあり、風が吹いていてもキャストコントロールしやすいのが魅力。慣性スライドアクションで警戒心の高いネイティブトラウトも思わず口を使ってしまいます。
スミス D-コンタクト
イトウクラフト 蝦夷ミノー 50S
ロッドアクションに機敏に反応するレスポンスの良さを持ちつつ、リトリーブでの安定性も高い蝦夷ミノー。フラットなボディは強いフラッシングを生み、雨後で濁りが入った状況でも強いアピール力を発揮してくれます。
イトウクラフト 蝦夷ミノー 50S
ダイワ クルセイダー
ネイティブ狙いには欠かせない歴史あるスプーンです。深めのカップで水をしっかりと掴み、大きめのアクションでトラウトにアピールします。ボディに入ったロゴマークもかっこいいおすすめルアーです。
ダイワ クルセイダー
バスデイ ORC レンジバイブ 45ES
ソルトルアーで大人気のレンジバイブを、トラウト向けにチューニングしたモデル。6.3グラムのウエイトは、深いレンジの攻略を容易にしてくれます。ミノーとのローテーションで必ず持っておいてほしいルアーです。
バスデイ ORC レンジバイブ 45ES
ダイワ ブレットン
40年以上の歴史を持つ定番スピナーです。しっかりと水を掴み、どんな状況でもトラウトにアピールしてくれます。時には対岸までの距離に注意しなければならないほどの抜群の飛距離も魅力。長い間残り続けているその歴史が、実力の高さと使い勝手の良さを物語っています。
ダイワ ブレットン
レイクトラウトに鉄板のルアー3選
レイクトラウト(湖)では、飛距離を重視したルアーセレクトが鉄板。風が吹き抜ける中で釣りをすることも多いため、ロングキャストしやすいルアーを中心に準備しておきましょう。またトラウトのエサとなる小魚が比較的大きなため、他のフィールドよりも大きめのルアーがおすすめです。
ロデオクラフト MTレイクス
フォールでのスライドアクションでレイクトラウトを魅了するスプーン。グラムごとにスライドする角度が違うので、その日の状況にどの重さがあっているかをチェックしながら使い分けるのがコツです。
ロデオクラフト MTレイクス
スミス ヘブン
浮き上がりにくく、狙ったレンジをキープして巻きやすいのが特徴のスプーンです。肉厚のボディは従来のスプーンよりもシルエットを小さくでき、ベイトフィッシュが小さな時や釣り人が多くプレッシャーが掛かっている時に活躍してくれます。
スミス ヘブン
スミス DDパニッシュ 95F
リップが長いダイビングタイプのDDパニッシュは、一般的なミノーよりも深いレンジを探ることが出来ます。重心移動システムによる飛距離の出しやすさもこのルアーの魅力。ただ巻き中心にトゥイッチも入れながら誘いを入れてみてください。
スミス DDパニッシュ 95F
トラウトルアーを使いこなせ!
トラウトルアーは種類ごとに効果的なシチュエーションが変わります。また使い方によるアクションの違いが釣果の差となってくることも少なくありません。種類と使い方の使い分けを常に考えつつ、トラウトルアーを使いこなしてみてください。