20年近くの超ロングセラーになった“ぐるぐるX”とは
リセント社 Xルアー工房
ぐるぐるXは、まるでアイスの棒をそのままルアーにしたような形状が特徴。一度目にしたら記憶に残りやすいルアーですね。
リセント社Xルアー工房からは、Xスティックという全く動かない棒状の爆釣ルアーもリリースされており、固定概念にとらわれない奇抜な形状で多くの魚を魅了しています。
▼Xスティックのインプレ記事はこちら!
基本的なアクションは高速スピン
グルグルXの高速スピンは、究極の明滅ハイアピールアクションといえるでしょう。
魚達の目でどこまで追うことができているか分かりませんが……w
自然界も含め、多くのマスの仲間が回転する動き好反応を示します。
釣れる理由はシルエットと予測不可能な左右へのブレ?
ニジマスは、ルアーの真後ろにピッタリとついて長い距離チェイスします。
ルアーを後ろから見ることによって、彼らにはシルエットが小さく見えているはずです。
また、グルグルXはほどよいタイミングで回転の方向や回転軸の角度が入れ替わります。
この不規則な動きがスレたニジマスにスイッチを入れてくれるのです。
糸はヨレません!
さて、これだけ高速で回転するルアーですから糸ヨレが気になりますよね……。
でも、大丈夫! なんとグルグルXは、スイベル無しでも糸ヨレが生まれません。
左右の回転頻度が50%ずつなので糸ヨレが発生しないんですね!
ぐるぐるXは初心者でも扱いやすく、大物を誘い出す力を持つ
多くの人が1度は購入したことがある?
ぐるぐるXだけで1日釣りをする……なんてことはありませんが、多くの人のルアーケースの中に2~3個入ってる。
ぐるぐるXってそんなキャラクターだと思います。コンスタントに釣れて安定感が多くのアングラーに支持される理由でしょう。
20年近くのロングセラーになるのも頷けます。
ぐるぐるXは初心者でも扱いやすい
ぐるぐるXは、投げてゆっくり巻くだけで釣れるため、初心者の方でも簡単に使えるルアーです。
誰が巻いても同じように綺麗に回転し、勝手に左右へブレて魚を誘ってくれます。
また、反転して引っ手繰るような大きなバイトが多いのも初心者には嬉しい点ですね!
何故か大物が掛かることが多い
理由はよく分からないのですが、グルグルXを貸してた初心者の女性やちびっ子に大型のトラウトが掛かることが多いんです。
こっちは一生懸命ミノーを駆使して本気で狙ってるのに……。
そんな嬉しいハプニングをもたらしてくれるのもグルグルXの良い所です。
ぐるぐるXには短所もあります
深いレンジで扱いにくい
ぐるぐるXは、浮き上がりが速いルアーなので水深の深い場所は苦手とします。
おおむね1mまでが、ぐるぐるXの守備範囲と考えておけば大丈夫です。
極寒期のボトムでしか魚が口を使わない……なんて状況では出番が無くなってしまいます。
スレるのがはやい
ぐるぐるXにチェンジして1投目は釣れたのに後が続かない……なんてことが良くあります。
日中の釣れない時間の1ピキは大変ありがたいのですが、どうしてもはハイアピールの反面スレるのも早いルアーです。
釣った感が無いw
これは釣れるルアーの宿命ともいえますが、ぐるぐるXで釣っても釣った内に入らないと考える釣り人もいます。
とはいえ、ぐるぐるXの使用が禁止されていない限り、胸を張って使ったら良いですよ!
特に、初心者の方やたまに管理釣り場へ行かれる方は、簡単に釣れる“癒しの釣り”を求める場合もあろうかと思います。
周りの目は気にせず、ルールの範囲内で自分が最大限楽しめるようにルアーを選びましょう!
※ぐるぐるXの使用を禁止している釣り場はほどんどありませんが、念のためレギュレーションを確認しましょう。
ぐるぐるXを上手に使うコツ
リールの回転は2~4秒に1回
一定速度のスローリトリーブが基本的です。ぐるぐるXが若干お尻下がりの姿勢……つまり、結構ゆっくり引っ張るのがコツです。
具体的に表すと、リールの大きさやギア比にもよりますが、ハンドルが概ね2~4秒に1回転するようなイメージを持ちましょう。
まずは、着水後すぐに巻き始め、表層を引っ張ってみましょう。表層で反応が無ければ少しルアーを落とし込んでから巻いてみましょう。
1時間ごとに5投だけしてみる
管理釣り場の10時から14時くらいまでの間って全然釣れなくなることがありますよね……。
そんな時にハイアピールのぐるぐるXを投入すると、ポツポツ拾い釣りができたりします。
ただし、スレが早いため連チャンしないので、ぐるぐるXだけで押し通すのではなく、魚達がぐるぐるXの動きを忘れた頃を見計らって数投してみましょう。
カラーを3色程度持っておく
サブルアーとしてぐるぐるXを持っておく場合は蛍光系・メッキ系・地味系の3色を持っておけばOKです。
個人的なオススメは、蛍光ピンク、ゴールド、レッドですが、釣れる色についてはその日その時で変化しますので自分の信頼できる色を選ぶようにしましょう。
エリアトラウトで迷走する“魔の時間”の癒しとして、ひとつは持っておくことをオススメします。
筆者紹介
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活躍する。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017