日中は暑くて釣りする気になれない人へ
夜釣りも面白いですよ!
昼間の外遊びというイメージのある魚釣りですが、じつは夜も楽しめるレジャーなんです。
昼より夜の方が良く釣れる魚や、もっと言うと夜にしか釣れにくい魚もいるほど。
本記事では夜釣り未経験者にむけて、夏だからこそ岸から夜釣りで釣れる魚や夜釣りの注意点をお届けします!
夜釣りは良いぞ!メリット沢山だ
ライバル(釣り人)が少ない
ファミリーフィッシングで人気なポイントなど、夏の日中に混雑するような釣り場であっても、夜は比較的空いていることがあります。
いつも良く釣れている人気ポイントが夜釣りだと入りやすかったり、良い釣り座を確保しやすいという面でも夜釣りには大きなメリットがあります。
昼間に釣れにくい魚が釣れる
アナゴやウナギ、タチウオといった昼間にはなかなか釣ることのできない魚も、夜釣りでは岸からでも釣ることができます。
反対に、ベラの仲間など夜は完全に活動しなくなるごく一部の魚を除き、昼に釣れて夜釣れなくなる魚はほとんどいません。
昼に比べて涼しくて紫外線を気にしなくて良い!
夏の夜釣り最大のメリットと言えば、やはり涼しさでしょう。
日焼けを気にする心配もありませんね。とにかく日中よりも快適に魚釣りを楽しむことができます。
アジ・イワシ・小サバ|夏の夜でもサビキ釣りが楽しめます
常夜灯の下が狙い目です
日中の釣りというイメージの強い“サビキ釣り”ですが、夜釣りでも楽しめます。
日中は堤防の先など潮通しの良いポイントが狙い目となりますが、夜のサビキ釣りでは常夜灯の下が良く釣れるポイントになります。
常夜灯の光に集まる動物プランクトンを目当てにアジやイワシ、サバが集まってきますよ!
夜はサビキを動かさないのがコツ
不用意にサビキを動かさずにジッと待つこと。これが夜のサビキ釣りで釣果を挙げるコツです。
昼間に俊敏に泳ぎ回ってコマセを食べていたアジやイワシですが夜は比較的泳ぎが遅くなりますので、時に置き竿してみるなどスローダウンしたサビキ釣りを意識してみましょう。
▼夜のサビキ釣りはTSURI HACK TVでも紹介しています。
夜はトリックサビキがオススメ
様々なサビキ仕掛けが販売されている中で、夜のサビキ釣りにオススメなのが『トリックサビキ』です。
針にコマセを付けて使用するトリックサビキには、スピード餌付け器が必要なので合わせて購入しましょう。
針にコマセが付いているので、動かさなくてもアジやイワシが食ってくれますよ!
アナゴ|シンプルな仕掛けで美味しいアナゴを狙ってみよう
堤防の夜釣りと言えば“アナゴ釣り”
お手軽に楽しめる堤防の夜釣りと言えば、アナゴ釣りでしょう。
アナゴは一年を通して狙える魚でありながら、釣果が夜に集中するいわゆる夜にしか釣れない魚です。
イカやサンマの短冊、アオイソメを餌に狙ってみよう
砂地や砂泥底の釣り場が狙い目で、餌はイカやサンマといった身餌やアオイソメでも釣ることができます。
仕掛けは10~20号程度の中通しオモリやジェット天秤などに、アナゴ針一本のシンプルなものでOK。
2~3本程度の竿を同時に使うことで、効率良く釣ることができますよ。
▼アナゴ釣りについてはコチラの記事でご紹介!
ゴンズイにご注意を……
堤防の夜釣りでは、ナマズの仲間であるゴンズイがよく釣れてきます。
アナゴと同等に天ぷらで美味しく食べられる魚ですが、胸ビレと背ビレ付近に毒線があり、刺されると大変痛むので注意しましょう。
ゴンズイは死んでも毒が残るので、持ち帰る際は充分に気を付けてくださいね。
▼ゴンズイに刺された時の対処方法や美味しい食べ方はコチラ
ルアーで楽しむ夜のライトゲーム
ボトムを丁寧に探ってカサゴやムラソイを釣ってみよう
カサゴやムラソイといった根魚は昼間にも釣れますが、夜行性が強いため夜の方が良く釣れる魚です。
ジグヘッドやライトテキサスリグなどで、堤防際の海底を丁寧に探ってみましょう。
▼誰でも簡単にできる堤防際の釣り方を金丸プロが解説
チヌを狙ったチニングも面白い
警戒心の高い魚として知られているクロダイ。様々な釣り方で楽しめるターゲットですが、夜釣りのルアーフィッシングも面白いんです。
夜のチニングは甲殻類を模したルアーの使用が一般的ですよ。
▼チヌに効果的なオススメルアーをTSURI HACKメンバーが厳選!
ウナギ|近所の川でウナギを釣ってみよう
雨上がりの夜はウナギ釣り日和
ウナギもまた、夜によく釣れる魚の代表格とも言える魚です。
ウナギがよく釣れる時間帯は日暮れ直後から3時間程度。夕涼みがてら魚釣りを楽しむのに丁度良い対象魚なんです。
雨が降って川の水がいつもより少し濁ったりするとウナギの活性が高くなりますよ!
釣り餌は釣り場に合わせて選ぼう
ウナギは棲んでいる場所によって好む餌が異なります。
川ではミミズ、河口域ではアオイソメ、塩分の強い場所ではキビナゴなどが特効餌になることがあります。
裏を返せばそれくらい、日本中どこにでも生息している身近な魚ですので、気軽に狙ってみましょう。
▼ウナギ釣りについてはコチラの記事で詳しくご紹介!
ハゼやセイゴも夜釣りで釣れやすい魚
河口域のちょい投げ五目を楽しもう
ウナギを河口域で狙う場合は、アオイソメを餌にしてセイゴやハゼも対象魚に加えたちょい投げ五目もアリでしょう。
竿2本をウナギ狙いでぶっこんでおいて、足元にいるハゼをのべ竿で釣りながら待つのも良いですよ。
▼ハゼ釣りの超基本から100匹を目指すコツまで
夜釣りはセイゴやフッコの数釣りができることも
アオイソメを餌にウナギを狙っていると、スズキの幼魚であるセイゴやフッコ、時には60cmを超えるようなスズキが掛かることも。
なかなか日中は釣り辛いスズキですが、夜釣りではあっさり釣れることがあります。
思わぬ大物が掛かることも夜釣りの醍醐味のひとつですよ!
▼ナイトシーバス攻略のキホン
夜釣りのマストアイテム|必ず準備すべき道具たち
ライフジャケット
昼夜問わず、魚釣りを楽しむ際は着用していただきたいライフジャケット。
夜釣りでは落水のリスクが大きく、周囲に人が居ないことも多いので必ず着用するようにしましょう。
▼腰巻タイプのライフジャケットのオススメ品をコチラの記事でご紹介
ヘッドライト
常夜灯が無いような釣り場では、ライトが無いと釣りになりません。
携帯のライトでも大丈夫と思うかもしれませんが、僕の友人はそうやって言いながら、誤って高額なiPhoneを海中に落としてしまった人がいます……。
安全面だけでなく効率良く夜釣りを楽しむ為にも、1人1個ヘッドライトを持つようにしましょう。
▼ヘッドライトの選び方やオススメ品はコチラの記事でご紹介!
▼知っておきべきヘッドライトのマナー
ケミ蛍や鈴
アナゴやウナギなどちょい投げ釣りを楽しむ場合、アタリを知らせてくれる鈴やケミ蛍があると便利ですよ。
夏の夜釣りの注意点
夜釣りができる釣場で楽しもう
釣り場によっては、安全面や騒音問題を理由に夜釣りを禁止している場所があります。
釣りをする前に必ず、夜間に釣りをしても良い場所なのか確認しましょう。
周囲の住民に配慮して静かに楽しもう
釣り場の近くに民家があるような場合は、騒音に注意しましょう。
とくに車の扉を閉める音や話し声などは住民にとって気になりやすいので極力、物音を出さないようにしましょう。
虫除け対策&服装にも注意!
夜は日中に比べて蚊に刺されやすいので、虫よけ対策をしっかりしましょう。とくに夕暮れ直後の無風時は注意!
夕涼みがてら半袖ハーフパンツでいきたくなりますが、肌を露出していると後で後悔することも……。
極力肌の露出を抑え、虫除けスプレーと蚊取り線香を効果的に使用して、蚊やイソブヨを避けながら夜釣りを楽しみましょう。
▼魚釣りにオススメな虫よけスプレーはコチラの記事でご紹介
夏の夜釣りを楽しんでみよう
最初は少しハードルが高く感じる夜釣りですが、実際に体験してみると夜釣りならではの釣果や快適さに気が付くはずですよ!
この夏ヘッドライトとライフジャケットを着用して、日中の暑さを避けられる夜釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。