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正月、誕生日など…祝いの席におすすめの魚料理5選

元料理人の筆者が、お正月や誕生日などの祝いの席に使いやすい魚料理をご紹介!

工夫ひとつで、どの魚も華やかな一品へと仕上がりますよ!

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目次

魚料理で彩る祝いの食卓

祝いの食卓

祝い事では、出世や長寿を象徴する魚が使われることも多いものです。

ただ、縁起にこだわらなくても料理の工夫で特別な一皿にできます。

上品さや彩りを意識すると、食卓の印象が大きく変わるでしょう。

今回は、元料理人の視点から、正月や誕生日など、行事に役立つ魚料理を紹介します

山下

釣り人ならではの“鮮度の強み”を活かせる一品ばかりです!

マダイの昆布締め

マダイの昆布締め

お祝いごとでは、マダイのお頭付き塩焼きが定番です。

ですが、お酒を飲む席では、さっぱり味の昆布締めがよく合います。

身の甘みが引き立ち、前菜にも箸休めにも使えるのが魅力です。

材料(2人前)

  • マダイ(一柵)
  • 昆布(適量)
  • 酒(適量)
昆布で挟む

①キッチンペーパーに酒を含ませ、昆布の表面を湿らせるように軽く拭きます。

皮を引いた柵を昆布で挟み、ラップで密着させて半日冷蔵庫に置いておきます。

昆布締めを皿に盛り付ける

②冷蔵庫から取り出し、昆布を外したら削ぎ切りにしてお皿に盛り付ければ完成です。

昆布の旨みが最高の一品に

適度に水分が抜けてマダイの旨みが凝縮し、さらには昆布の旨みが移り、最高の一品になります。

短時間で仕上げたい場合には、削ぎ切りにしてから昆布に包むのもおすすめです。

ブリの照り焼き

ブリの照り焼き

ブリは出世魚として、昔から祝いの席で親しまれてきました。

脂がのる季節は格別で、照り焼きにすると旨みがしっかり引き立ちます。

お酒のお供にはもちろん、甘めの味つけなのでお子様にも食べやすい一皿です。

材料(2人前)

  • ブリの切り身(2切れ)
  • 塩(少々)
  • 醤油(大さじ2)
  • みりん(大さじ2)
  • 酒(大さじ2)
  • 油(少々)
  • ゆず皮(お好みで)
霜降り

①3〜4cm幅のブリの切り身を用意します。

軽く塩をして10分置き、70度ほどのお湯で表面が薄っすら白くなるまで霜降りして冷水に落とします。

うろこや血などの汚れを取り除きます。

タレを煮詰める

②フライパンに油を極薄く敷き、水気を拭き取ったブリを入れて中火でうっすらと両面に焦げ目をつけます。

醤油、みりん、酒を混ぜたタレを入れ、一煮立ちしたら弱火にして煮詰めます。

ブリを皿に盛り付ける

③タレにとろみがついてきたら火を止め、細切りにしたゆず皮と一緒にお皿に盛り付けて完成です。

ふっくらとして美味しい

甘辛いタレがよく絡み、ふっくらとした食感を楽しめます。

下味に塩を使う方法もありますが、身が締まり、タレの入りが弱くなることがあります。

また、火を入れすぎると身が固くなってパサつきやすくなるので、短時間で仕上げるのが理想です。

タレを煮詰める間に、魚をいったん取り出してから戻す作業を何度か繰り返すと、火が入りすぎるのを防げます。

イサキの幽庵焼き

イサキの幽庵焼き

イサキは「幸先が良い」とも読めることから、縁起を担ぐ場面で使われることもある魚です。

淡泊で上品な白身は、祝いの席にもよくなじみます。

ゆずの香りを効かせた幽庵焼きにすると、見た目と味の両方で特別感を演出できます。

材料(2人前)

  • イサキ(1匹)
  • 醤油(大さじ1)
  • みりん(大さじ1)
  • 酒(大さじ1)
  • ゆずの搾り汁(少々)
  • ごま油(大さじ1)
イサキをタレに漬ける

①イサキを三枚おろしにし、腹骨と血合い骨を取ります。

調味料を合わせ、ゆずを加えてイサキを30分ほど漬けます。

皮から焼く

②水気を軽く拭き、フライパンにごま油を入れて皮目から中火で焼き始めます。

イサキを盛り付ける

③裏返して弱火にし、火を入れすぎないよう仕上げてお皿に盛り付けたら完成です。

ゆずの香りが立ち込める

ゆずのすっきりとした香りが立ち、身はしっとりとした食感に。

祝いの主菜としても使いやすい一品です。

アジの押し寿司

アジの押し寿司

アジの尾びれ近くにある硬いゼイゴは、古い貨幣の「銭」に似ていることから、金運上昇を願う縁起物として扱われてきました。

押し寿司は見た目が華やかで、祝いごとにもぴったり。

釣りたての身を使うことで、鮮度の良さがそのまま味に生きる一品になります。

材料(2人前)

  • アジ(中型2〜3尾)
  • 米(1合)
  • 酢(大さじ2)
  • 砂糖(大さじ1)
  • 塩(小さじ1/2)
  • 大葉(数枚)
  • 白ごま(少々)
  • 押し寿司型(またはタッパー)
アジに塩をする

①アジを三枚おろしにし、腹骨と血合い骨を除き、皮を引きます。分量外の塩を軽く当てて10分置き、出た水分を拭き取ります。

酢飯を作る

②酢、砂糖、塩を混ぜてすし酢を作ります。炊きたてのご飯に混ぜ、うちわで冷ましながら酢飯を仕上げます。

押し寿司の型に入れる

③押し寿司型にラップを敷き、皮目を下にしてアジを並べます。大葉と白ごまを散らし、酢飯を重ねて軽く押さえます。

切って完成

④型をひっくり返し、取り出したら食べやすい大きさに切って完成です。

さっぱりとした美味しさ

釣りたてのアジは旨みが強く、押し寿司との相性も抜群。

酢飯には砂糖と塩をバランスよく加えることで、上品な甘みと酸味が生まれ、アジの旨さを引き立たせてくれます。

前日に仕込んでおけば、当日は切るだけで華やかに食卓を彩れます。

タコのなます

タコのなます

タコは「多幸」に通じる縁起の良い食材。

紅白なますに仕立てれば、祝い膳にぴったりな一品になります。

材料(2人前)

  • タコ(100g)
  • 大根(50g)
  • にんじん(20g)
  • 酢(大さじ2)
  • 砂糖(大さじ1)
  • 塩(小さじ1/3)
  • ゆず皮(お好みで)
タコを薄く切る

①茹でたタコを薄切りにします。

塩水に野菜を漬ける

②大根とにんじんを細切りにし、分量外の塩で作った塩分濃度約3%の塩水に30分ほど浸け、水気をしぼります。

なます酢で和える

③酢、砂糖、塩を鍋に入れて一煮立ちさせ、なます酢を作ります。

タコと野菜を冷ましたなます酢で和えます。

なますを盛り付ける

④お皿に盛ったら完成です。

副菜としてぴったり

淡泊な白身に酢の酸味がほどよく入り、後味がすっきりとした祝い料理になります。

紅白の彩りが食卓を明るくし、おせちや祝い膳の副菜としても便利な一品です。

大切な日を引き立てる魚料理

大切な日を引き立てる魚料理

釣った魚を自分の手で祝い料理に仕立てると、特別な味わいが生まれます。

鮮度の良さは釣り人だけの贅沢で、料理の仕上がりにも大きく影響します。

大切な日の食卓を、自分で釣った魚で彩ってみてはいかがでしょうか?

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