常夜灯に生き物が集まるワケ
漁港や防波堤にいけば一度は見たことがあるであろう常夜灯。
本来は夜の海の安全の為(海で作業する人の為)に設置されているもので、釣り人の為にあるものではありません。
しかしこの常夜灯。釣り人にとっては格好のポイントなのです!
筆者は特にメバリングで通っていますが、他にもたくさんの魚がこの常夜灯には集まってきます。
それではなぜ釣れるのか、そのポイントを解説していきましょう。
生物に与える影響
常夜灯が釣れる理由。それはズバリ「光」です。
常夜灯の出す「光」によって海の中では多種多様な生物が寄ってきています。
このようにプランクトンから始まり、それを狙う大型生物も来ることで
常夜灯の下では1つの食物連鎖が生まれているのです。
魚を狙う為に集まった釣り人もこの食物連鎖の1つと言えるかもしれませんね(笑)
常夜灯の攻め方
常夜灯を攻める上での最大のポイントは「明暗」です。
「明暗」とは明るくなっている場所と暗くなっている場所のことです。
この図から分かるように常夜灯付近には「明るい場所」と「暗い場所」そしてその「境目」の3つが存在します。
一概には言えませんが
「明るい場所」には、プランクトンや小魚などの小さい生物が集まり
「暗い場所」にはメバルを含む魚食性の大型魚が隠れていることが多いです。
なぜ大型魚は暗い所にいるのか?
人間でもそうですが、暗い場所から明るい場所は見えますが、明るい場所から暗い場所は見えません。
大型魚はこの原理を利用して、獲物(ベイト)に気づかれないように暗い場所から観察することが多いです。
そして、その獲物を捕食するポイントが「明暗の境目」です。
いきなり明るい部分に飛び出してしまうと獲物が逃げてしまうため
大型魚この「明暗の境目」ではぐれた獲物を効率よく捕食します。
これを釣り方に落とし込むと、「暗い場所」に投げてトレースコースやレンジを調整し
「明暗の境目」で食わす!といったところでしょう!
なので常夜灯の攻め方としては、まず暗い場所から攻めるのがセオリーですね♪
ルアーも食物連鎖に合わせよう!
上記の生態を理解した上で、使用するルアーを選んでみましょう!
例えば水面にバチ(ゴカイ類)が浮いていて、
メバルがこれを食べていそうだな〜と思ったらストレート系のワームを使ったり……
小魚が沢山泳いでいたらワームも似たものに変えてみたり……
その小魚を狙ってイカが数杯泳いでいた場合
メバルよりもっと大きな魚はイカの方を食べているんじゃないか?と思いイカ系のワームを投げてみるなど
狙う魚が食物連鎖のどこにいるか考えてみましょう!
ベイトとなる獲物を目で観察することができるのも常夜灯の強みですね。
常夜灯の選び方
①海面を照らしている
先ほど紹介した「明暗の境目」は直接海面を照らしている常夜灯に強く見られます。
光量があったことに越したことはないですが、まずは海面に明暗ができているか探してみましょう。
②光量と光の種類
光が強ければその分、獲物となるベイトが集まります。
また、常夜灯のライトの種類には白熱電球を使用しているものとLEDを使用しているものがあります。
虫取りをする方はご存知かと思いますが、LEDよりも白熱電球の方が紫外線の量が多いため生物が寄ってきます。
見た目ではわかりにくいですが、虫がよく飛んでいる常夜灯を見つけたらチェックしておきましょう!
③複数並んでいる場合は両端
これは一概に言えませんが、同じ光量の常夜灯が複数並んでいる場合は暗い部分が多い両端が有利です。
もし平行線上に5つ常夜灯があるとしたら、1つ目と5つ目です。
潮通しが一番良い場所など、なるべく変化のある場所を狙ってみましょう!
メバル以外にも色んな魚がいる!
常夜灯周りではメバル以外にも様々な魚が釣れます。
代表的な魚というと
アジ・シーバス・カサゴ・ソイ・サバ・イワシ・イカ・タコ・タチウオ・カマスなどなど
パッと思い浮かぶだけでもこれだけの魚種が浮かびます。
光に集まった獲物を狙っているのは他の魚でも同じです。まさに常夜灯は魚たちの楽園ということですね!
初心者こそ常夜灯へ!
夜釣り(ナイトゲーム)と聞くと暗くて危険! というイメージがあるかもしれませんが、
常夜灯の釣りなら明るいので初心者でも比較的安心です。
メバルやアジなどの数釣りが楽しめたり、明るいから写真が撮りやすかったりとメリットがたくさんあるので
これから夜釣り(ナイトゲーム)をはじめる方はまずは常夜灯周りでの釣りをオススメします。
地域や時期によって様々な魚種が釣れるので、ぜひ常夜灯を攻略してみてください!
それではまた!